児童発達支援士が参加できる発達障害や支援に関する意見交換会

発達障害や支援に関する意見交換会Exchange of opinions

意見交換会は、児童発達支援士または発達障害コミュニケーションサポーター資格を受講された方を対象に行っています。意見交換会では、協会スタッフが一方的に話す場ではなく、参加している会員様同士が話し合う場となります。発達障害に興味関心が強い方しか参加しておりませんので、毎回とても充実した時間となっています。司会進行としてアナウンサーがおりますし、お話しいただく内容は事前にアンケートで頂くため、お話が苦手な方でも安心です。

▶過去の意見交換会議事録サンプル(第15回)

意見交換会

質問者:小学校に入って担任の先生が厳しくて結構怒られるらしく、その怒られた内容が分かっていなくて家で子どもが暴言や、学校でも自傷行為が凄く出てしまった場合、子どもへの対応などアドバイスがありましたらお聞きしたいです。親への暴言はスルーをしたりしても効果がなく困っているみたいです。

回答者A様:うちも二次障害で学校へ行けてないのですが、1時間くらい泣き叫んだりする時期もありました。私も勉強をしたり本を読んだりして改善策ではないですが、子どもは言葉にできなくて怒っても悲しくても辛くても泣くしか表現ができない。言葉が発せないから泣く。なので暴力も物に当たることもあるのですが、きちんと自分で片付けたりするので、その時には片付けてくれてありがとう、よく我慢できたねありがとうと声をかけたりしてます。きっと子どもしたくてしている訳ではないと思うので、分かってくれる人がいれば少しずつおさまってくるのかと思います。時間はとにかくかかるのですが、焦らず受け入れる。その姿勢しか無いのかなと思います。

回答者B様:ガイドなどをしていると街中で泣き叫んだり、手を出してきたり暴言を言われることや不特定多数の方に叫んでしまうこともあります。そういう時に私は口の前に手を当ててシーというポーズを取ります。さきほどN様もおっしゃっていましたが、子どもが伝えられないもどしかしさというのがあり、そういう発言や行動に出てしまうと思います。長い時間はかかってしまうと思いますし、本人とのコミュニケーションや親御さんからの意見も聞かないといけませんので、時間をかけてその子どもの特性を見ていくしかないのかと思います。

回答者C様:年齢にもよると思うのですが、私の子どもも自傷行為がありまして、3歳のころだったので私の力で抑え込むことができました。前からですと自分も叩かれてしまうので、後ろから押さえるような形にして手をつかんで抱きしめて暴れないように抑えました。ただ小学生だった場合は力も強くなってくるので難しいかもしれませんが、後ろから押さえてあげて安心する言葉をかけてあげる、こちらが興奮しないようにジェスチャーをつけたりしながら声のトーンを落として静かに声をかけてあげるのが良いのではないかと思います。


質問者:不登校の方がすごく多いとお聞きしたのですが、不登校の方は日中通われている所以外では何をされているのか、もし知っていたら教えていただきたいです。

回答者A様:私の所へご相談に来られる方で学校へ行かれてない場合は、ほぼほぼお家でゲームをされています。私が住んでいる所ではフリースクールが少なく、小学生のお子さんが通えるフリースクールが無料化している所が1カ所しかなく、年々不登校のお子さんは増えていくのですが、小学校のお子さんの受け皿となる施設がとても少なくて、行き場もなくて結局お家でゲームをして過ごしているという現状があります。お母さん方もそれを心配しているのですが、学校で嫌な思いをしているので学校に戻すのもちょっと心配だし、ということですごくそこで悩まれているという現状があります。


質問者:ご自身が発達障害ということでしたが、これまでの人生で生きづらいなと感じた事や、何かエピソードがあれば教えていただきたいのですがよろしいでしょうか?

回答者A様:私は小学校2年生で診断を受けたのですが、小学校中学校は普通級で過ごしました。ですが、どうしても他の子と比べてできない事があって自己肯定感が下がることが多くありました。学校側に配慮をお願いして個別指導計画を作っていただき、こういう場面の時はこういう対応をしてくださいという物を明確に学校側にお伝えして義務教育を終えて、今は通信制の高校を卒業して大学に通っています。発達障害を持っているからダメという訳ではなく、その子が明確な変わりたいという目標などにむかって一生懸命取り組めばどんな子でも成長していけると私は思っていて、周りの環境や、周りの人たちの理解があるかどうかなどが大事だと思っています。


質問者:個別指導計画を学校に作ってもらったというのはどんなレベルの対応をしてもらったのか教えていただいても大丈夫でしょうか?

回答者A様:私は感情のコントロールに難があったため、パニックになったら空き部屋を用意してもらってクールダウンの時間を設けてもらう、言葉で伝えるのが苦手だったので相談カードというものを作り、それを先生に渡してコミュニケーションを行うといった事をしました。完全に喋れなくなってしまった時は感情のイラストなどが書いてあるカードを使って、先生に見せてくみ取ってもらったり、定期的に先生と話をする時間を作ってもらったりしました。


▶これまでの意見交換会実績


前のページに戻る

Menu


Access

〒420-0839
静岡県静岡市葵区鷹匠3丁目12-8-9階
受付:10:00〜18:00

※テレワーク実施のため電話による対応はしておりません。ご了承ください