静岡市教育委員会 特別支援教育センターへの訪問報告

2025年09月03日

2-活動報告

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本日、「静岡市教育委員会 学校教育課 特別支援教育センター」を訪問し、当協会がまとめた「注意欠如多動症児への投薬に関する調査報告書」をお渡ししました。併せて、所長とも意見交換の機会をいただきましたので、ご報告いたします。

>>注意欠如多動症児への投薬に関する調査報告書

静岡市特別支援教育センターについて

当協会の拠点がある静岡市の教育委員会に調査報告書をご提供したい旨をお伝えしたところ、所長にご対応いただけることとなり、特別支援教育センターを訪問しました。

同センターでは、特別支援教育に関する相談窓口や幼児言語教室の開催、教職員や支援士を対象とした各種研修など、幅広い活動が行われています。訪問時には実際に言語教室の様子を拝見でき、また特別支援コーディネーター研修も実施されていると伺いました。こうした取り組みは、発達の遅れが心配な保護者にとって、大変心強い支えになっていると感じました。

>>静岡市特別支援教育センター

所長との意見交換

意見交換では、当協会が保護者の声をお伝えし、それに対して所長から学校現場の取り組みや課題について伺うことができました。

例えば、支援学級に通う児童が通常学級に馴染めるよう、キャンプや遠足などの行事を活用して交流の機会を設けていること。支援学級の担当教員が定期的に専門研修を受けていること。グループワークの場面では特性に応じ、一人で集中して作業できる環境も認めることなど、具体的な実践例を数多く教えていただきました。

一方で、今回のテーマである「投薬」については、学校現場で得られる情報が限られているため、理解が十分に進んでいないとのお話もありました。投薬の効果については教師が子どもの変化を通じて感じやすいものの、副作用については学校では見えにくい部分が多いでしょう。

例えば、よく見られる副作用には「食欲減退」や「眠気」などがあります。薬の影響を知らないまま「給食を残さず食べるように」と指導したり、眠気に対して厳しく注意をしてしまうと、子どもが不必要に叱責を受けることにつながりかねません。発達障害のある子どもたちは自己肯定感が低くなりやすいため、こうした副作用への理解は大変重要です。今回の報告書が、その理解の一助となることを願っています。

今後の活動

当協会では、今後もさまざまなテーマで調査報告書を作成し、教育委員会や学校、大学、療育施設などに提供してまいります。

「理解は支援の第一歩」という理念のもと、より多くの方にご理解いただけるよう、今後も活動を続けてまいります。

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