療育エピソード|ADHD児の投薬に関するエピソード

2023年12月21日

4-療育エピソード

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今回は、児童発達支援士の受講者に限定してい公開している「療育エピソード」サイトから一部を皆様にも共有をさせて頂きたいと思います。今回のテーマは「ADHD児の投薬に関するエピソード」となります。貴重なご意見ばかりですので是非ご覧ください。

療育エピソードとは

まず療育エピソードというのは、当協会の認定資格(児童発達支援士・発達障害コミュニケーションサポーター・SSTスペシャリスト)いずれかを受講されている方に、これまでの療育に関する経験談や体験談を募ったものになります。テーマはこちらで決めさせていただいており、本日時点で下記のようなテーマにて募集をしてまいりました。

  1. 療育施設利用に関するエピソード
  2. 「困った」を乗り越えた成功エピソード
  3. 通級・特別支援級・特別支援学校に関するエピソード
  4. ADHD児の投薬に関するエピソード
  5. カサンドラ症候群に関するエピソード
  6. 子どもの二次障害に関するエピソード
  7. 子どもに発達障害であることをどう伝えたのか?

それぞれ多数の投稿を頂き、現時点で300を超えるエピソードを頂いております。

ただし療育エピソードの専用サイトは受講者専用となっているため、受講されていない方には公開していません。ご了承ください。

今回紹介するテーマ

今回一部紹介させていただくテーマは「ADHD児の投薬に関するエピソード」とさせていただきます。投薬に関しては、不安を覚えている方も多いでしょう。ただ、情報が多いとは言えずどういう対応をすればよいのか困っている方も多いと思います。そのため、ここで紹介しているエピソードもひとつの参考にして頂けたら幸いです。当協会としては「投薬すべき」「すべきではない」という判断はしておりません。フラットな立ち位置で、あくまでも受講者から頂いた体験談を紹介しているにすぎません。最終判断はご自身でしっかりとするように心がけてください。

ADHD児の投薬に関するエピソード

投薬をするにあたりどのような不安がありましたか?

薬に頼ることが果たして良いことなのか?また、副作用はどうなのか?不安はつきませんでした。

最初の漢方(甘麦大棗湯、抑肝散)で効果が見られず次にカタカナ名のクスリ(エビリファイ)を提示されました。なんとなくカタカナ名のクスリに対して肝臓への負担を感じ小さなうちから肝臓に負担をかけて別の病気にならないかが不安になりました。

薬の効果がどこまで出て、副作用はどの程度あるのか心配でした。もう少し時間をおくことで、薬を飲まなくても彼の成長により落ち着くのではないか?っと思ったりもしました。薬を飲み出すと、やめられなくなるのではないか?大人になるまで続くのかどうか心配しました。

副作用や、使用期間はどれくらいなのか、元気いっぱいで楽しい子なのに、薬で調整するのは正しいことなのか???

ステラトラから始めましたが、副作用と言うよりは、「脳」に作用すると言う事で、薬を使う事で今後脳へ良くない影響に繋がってしまわないか心配しました。安易に親がそんな薬を決断してもよいものかとも悩みました。ステラトラは本人の症状に合わなくなってきてインチュニブに変わりました。インチュニブについては、もとは血圧の薬と言う事で服用中、ステラトラより気持ちの抵抗はなかったです。

投薬を決断した理由は?

やはり、皆に迷惑をかけてしまっていること。子どもも苦しんでいるんじゃないかということ。先生からの薦め。です。

小学生になる時に薬を飲めば、支援級ではなくてもいけるのかも…っと先生が言ってたので、転籍のことも考え、試してみて転籍がスムーズにできたらなぁっと考えたのもあったので試してみることにしました。

担当の医師に、子ども本人の頑張りや周りのサポートだけでは抑えられない衝動性の部分を薬を使うことによって少しでも抑えて本人も周りも過ごしやすくなるのではないかと提案されて決断しました。

不登校になり、メンタル面で不安定な様子がとても強くなってしまったから。

子ども自身のために今は薬に頼ろう。ずっと飲み続けなければいけないわけでもないだろう。いつか本人が薬に頼らずとも生きていけるかもしれないと思えたから。

投薬によって改善された点はありましたか?

落ち着いて席に座っていられるようになりました。また、団体行動がとれるようになりました。勝手に出ていかなくなりました。

衝動性がかなり改善された。多動性も改善された。衝動性は公園や保育所などで人のいるところにわざと突っ込んでいく行動に悩まされていたので、その行動が無くなり、さらに自分で突っ込まないために人がたくさんいる状況から距離を置くこともできるようになった。

学校の先生からは投薬が始まってからぐんっと落ち着きが出たっと言われた。

今の所あまり変化は見られません。

人が変わったかのように、穏やか。慎重になった。

薬の効果は全くありませんでした。なので副作用もありません。

逆に改善が見られなかった点や副作用はありましたか?

副作用かまだはっきりしませんが、爪をかむ、咳チックがでるようになりましたが、お医者さんからは、薬が原因かわからない。といまだに不明です。あとは、昼頃ピークになるみたいで、昼食が少なめになりました。

副作用かどうかわからないが、コンサータだけの時はあまり体重増減なかったが、エビリファイも同時に飲み始めてからモリモリ食べるようになり、今は少し肥満体系のため小児科ドクターから注意するよう指導が入っている。運動性のチックが出てしまい、コンサータはやめた。

副作用による目眩や頭痛、眠気との戦いは見ていて辛そうでした。

副作用では頭が痛くなる日が増え、夜眠れるようにする為に昼間に眠ってはいけないと我慢することで気持ち悪くなり、本人が辛いとよく言ってました。

インチュニブ服用中は、低血圧になり服用中止となった。変薬後、副作用は見られてません。

薬をある程度飲んでいると効かなくなりまた次の薬を探さなければならなくなるのと 頭痛、吐き気が酷く見ているこちらも苦しかったです。

【まとめ】ADHD児の投薬に関するエピソード

いかがでしょうか?

ここで紹介させていただいたのは、全て実際に子どもに投薬をされたことのある方からのエピソードとなります。ここで紹介したもの以外にもたくさんのエピソードが蓄積されておりますが、そちらを確認しても、「投薬して良かった」という方と「投薬しても意味がなかった」という方。逆に「投薬をして後悔している」という方もおりました。

その為、その子の特性やその強さ、期間などさまざまなことを考慮してお医者様とお話しされるのが良いかと思います。

これからも様々な情報を配信してまいりますので、是非ご覧ください。

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