療育エピソード|通級・特別支援級に関するエピソード
4-療育エピソード
今回は、児童発達支援士の受講者に限定してい公開している「療育エピソード」サイトから一部を皆様にも共有をさせて頂きたいと思います。
療育エピソードとは
まず療育エピソードというのは、当協会の認定資格(児童発達支援士・発達障害コミュニケーションサポーター・SSTスペシャリスト)いずれかを受講されている方に、これまでの療育に関する経験談や体験談を募ったものになります。テーマはこちらで決めさせていただいており、本日時点で下記のようなテーマにて募集をしてまいりました。
- 療育施設利用に関するエピソード
- 「困った」を乗り越えた成功エピソード
- 通級・特別支援級・特別支援学校に関するエピソード
- ADHD児の投薬に関するエピソード
- カサンドラ症候群に関するエピソード
- 子どもの二次障害に関するエピソード
- 子どもに発達障害であることをどう伝えたのか?
それぞれ多数の投稿を頂き、百を超えるエピソードを頂戴しております。ただし療育エピソードの専用サイトは受講者専用となっているため、受講されていない方には公開していません。ご了承ください。
今回紹介するテーマ
今回一部紹介させていただくテーマは「通級・特別支援級・特別支援学校に関するエピソード」とさせていただきます。こちらのテーマに関する投稿は非常に多く頂いており、悩んでいる方も多いですが、その分利用された経験者の声も多くなっております。判断に悩み、決断するには勇気がいる分野となりますので、こちらで様々な事例を見て頂き、判断の参考にして頂ければと思います。ただし、当然ではありますが、当協会として「通級を利用すべきである」逆に、「利用すべきではない」ということを伝える目的で用意したものではありません。当方としてはフラットな立ち位置で、あくまでも受講者から頂いた体験談を紹介しているにすぎません。最終判断はご自身でしっかりとするように心がけてください。
通級・特別支援級に関するエピソード
事例1
Q1.通っているのは通級・支援級・支援学校どれですか?
通級
Q2.通い始めたのは何年生からですか?
小学1年生
Q3.通級や支援級、支援学校の利用を決断した理由は何ですか?
療育の先生に勧められて、市役所の方々と面談の上。普通の小学校の支援クラスと、支援学校の区別もついていなくて、絶望的になっていたが、公立の学校では先生が2人つくんだと考え方を変えて通級を利用することに決めた。
Q4.子どもには通うことをどのように伝えましたか?またその反応は?
先生が2人いる。国語と算数は個別に詳しく教えてくれる。教室が居づらかったらこっちの教室にいられるよ。など。よくわからないながらもすんなり受け入れてた。
Q5.実際に通わせてみて良かったと感じる点はありましたか?
先生にもよるが、とても密に見てくれて、フォローしてくれて、子どもにはとても良い環境だった。
Q6.逆にあまり良くなかったことや後悔していることはありましたか?
最終学年の6年で合わない先生が支援の担任になってしまい、前任の先生の引き継ぎが何もされてなく、子どものことをあまり理解してもらえず、子どもも1年間体調不良が続いた。
Q7.迷っている方にアドバイスするなら、何を伝えたいですか?
子どもさんが1番通いやすい環境が1番なので、居場所を作るためにも利用出来るものは積極的に利用した方が良い。先生とは密に連絡など取り合える方が子どものためにはなるので、支援クラスなどはどんどん利用した方が良い。
事例2
Q1.通っているのは通級・支援級・支援学校どれですか?
特別支援級
Q2.通い始めたのは何年生からですか?
小学1年生
Q3.通級や支援級、支援学校の利用を決断した理由は何ですか?
療育、習い事、家庭相談室等の先生に相談して、肩を押されました。
Q4.子どもには通うことをどのように伝えましたか?またその反応は?
特に何もいいませんでした。
Q5.実際に通わせてみて良かったと感じる点はありましたか?
先生がこまめにみてくださるし、交流とは違い、難しかったたら、別の方法で教えてくれたりしてくれるし、畑で野菜とりや、他のことをやらしてくれたりするので、助かります。
Q6.逆にあまり良くなかったことや後悔していることはありましたか?
やはり、交流級への授業に対してついていけなかったたり、運動会の時イスに座ってる時1人ポツリだったりしているところをみると、あららと思います。
Q7.迷っている方にアドバイスするなら、何を伝えたいですか?
最初は、交流級にこだわっていましたし、差別されるのではないかと不安でしたが、逆に先生の目がいきとどくし、交流級への授業の時交流級の子がやさしく接してくれたりで、先生も親の相談にのってくれるので、子どもは学校楽しく行ってくれてます。
事例3
Q1.通っているのは通級・支援級・支援学校どれですか?
特別支援級
Q2.通い始めたのは何年生からですか?
小学2年生
Q3.通級や支援級、支援学校の利用を決断した理由は何ですか?
福祉施設に通っていて、年長の時に公立保育園の障がい児枠に移ったのですが、その際にうちの息子は支援校ではなく、地域の支援学級に進む方が良いと言われたので。
Q4.子どもには通うことをどのように伝えましたか?またその反応は?
最初は抵抗があったようですが、担任の先生が皆を連れて支援学級に見学に行き、勉強がしんどい子はここで学ぶ事を教えて下さったので、割とすんなりとなじめました。
Q5.実際に通わせてみて良かったと感じる点はありましたか?
多動が酷かったのですが、用務員さんが一本足の椅子を作ってくれたり、担任の先生が、作業所などで使用されているADHD用のクッション等を購入頂き、ある程度落ち着いた事。先生が、家庭でしつけている事を同じ目線で実践して頂けた事。
Q6.逆にあまり良くなかったことや後悔していることはありましたか?
高学年時の先生が、息子を思うばかりにイジメられた時に、相手の子を強く叱責したので、人間関係が少しこじれた事。
Q7.迷っている方にアドバイスするなら、何を伝えたいですか?
入れる前に、きちんと話はした方が良いと思います。子どもが皆と同じペースがしんどいなら、入れてあげて欲しいと思います。
事例4
Q1.通っているのは通級・支援級・支援学校どれですか?
特別支援学校
Q2.通い始めたのは何年生からですか?
小学1年生
Q3.通級や支援級、支援学校の利用を決断した理由は何ですか?
息子がこの時期に多動とこだわりが強く、色々な面での身辺自立が出来ていなかった(自分の物を自分で準備できない、や、こだわりの為に出来ないことが多い)のと、周りのお友達から学ぶということが出来ていなくて、大人からの指示が比較的入りやすいという特徴があった為、まず信頼出来る大人から学ぶ=先生となり、特別支援学校を専門の先生から勧められて、納得して行かせました。
Q4.子どもには通うことをどのように伝えましたか?またその反応は?
細かいことを伝えると理解出来なくてパニックを起こすので、見学に行った学校に行こう!とだけ伝えました。本人は見学をしていたので納得していました。
Q5.実際に通わせてみて良かったと感じる点はありましたか?
専門の先生なので、パニックを起こした時の対応や、生活の細かい部分での自立が出来るようになり、本人も受け入れてもらえる安心感もあって、ほとんど休むことなく通うことが出来ました。勉強も個人レベルで対応していただけたり、(ただ小学校のようにしっかりとした勉強ではありません)しんどい授業には教室に入れるようになるまで、じっと座っていられるようになるまで、根気強く対応していただきました。特別支援学校はまず生活中心という事を理解していただきたいと思います。
Q6.逆にあまり良くなかったことや後悔していることはありましたか?
後悔はありません。色々なお子さんがいて、声が苦手だったり、動きが苦手だったりして、本人が乗り超えなければいけないこともありました。慣れること、先生の言葉がけ、対処方法を先生と一緒に考えて、乗り越えることができました。
Q7.迷っている方にアドバイスするなら、何を伝えたいですか?
知的障害を伴っているかも大きな判断になると思います。息子の場合は、生活面が自立した後に精神が伸びてついていくと言われたので、まず自立することを目標に考えました。勉強面と友達関係を考えると、通級又は支援級の方が良いと思いますが、本人に選択させることもとても大事であると思います。リスクの部分では理解出来るお子さんなら必ず説明もしくは視覚的説明が必要です。特に学年が上がれば上がる程、本人決定はとても大事であると思います。本人が選択出来ない場合は、自分だけの思いではなく、周りの意見も聞いて、客観的に判断されることをお勧めします。
事例5
Q1.通っているのは通級・支援級・支援学校どれですか?
通級
Q2.通い始めたのは何年生からですか?
小学1年生
Q3.通級や支援級、支援学校の利用を決断した理由は何ですか?
本人にとって息抜きになればと思ったからです。慣れない環境の中で、週に一度マンツーマンで先生とやり取りができることを魅力に感じました。
Q4.子どもには通うことをどのように伝えましたか?またその反応は?
そのまま伝えました。週に一度、こういうところでお勉強したり遊んだりするよ、と。反応は、そうなんだーくらいでした。ただ、初めての場所は苦手なので、最初はママもいるから大丈夫だよと話しました。
Q5.実際に通わせてみて良かったと感じる点はありましたか?
通級に通うことで、良い意味で先生から支援が必要な子という目で見てもらうことができたと思います。言われなければわからないくらい、第三者からは普通だと思われるので。
Q6.逆にあまり良くなかったことや後悔していることはありましたか?
何で自分は学校をふたつも行かないといけないのかと聞かれた時です。
Q7.迷っている方にアドバイスするなら、何を伝えたいですか?
今の子たちは支援級に対しての偏見はないと思います。本人が楽しんで行けることが何よりだと思うので、迷うなら試してみる価値はあるかなと思います。
【まとめ】通級・特別支援級に関するエピソード
いかがだったでしょうか。当協会では沢山のエピソードを皆様から頂いております。少しずつではありますが、このような形で共有をさせて頂きますので、是非今後もご覧ください。
一緒に支援の輪を拡げていきましょう!
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