第二十四回 児童発達支援士 意見交換会の実施報告

2024年01月22日

3-意見交換会

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2024年1月17日に開催された意見交換会の実施報告をさせて頂きます。今回もとても有意義な時間となりました。皆様ありがとうございました。ここで紹介している内容が皆様のお役に立てば幸いです。

意見交換会議事録

ここからは今回の意見交換会の質疑応答時に、実際にお話のあった内容をご紹介していきます。お客様の言葉をほぼそのままの表現で紹介させていただきます。(個人情報保護のため一部表現を変えている箇所がございます)

質問:お子様が診断を受けていて、普通級に通われているということですが、何か対策やお子様に心がけていること、意識されたことなどはありますか?

回答者様:最初は何をしていいのか全く分かりませんでした。幼稚園の保育参観などに行った時に他の子と比べてちょっと騒がしいな、よく動くなと感じたのですが、先生からは集団行動なども参加できていますよと言われていたので、様子を見ることしかできませんでした。

あまり無理強いをしないようにはしていたのですが、発達の診断をされたら小学校はどうしようと考えてはいました。 疑いがあるかもと言われた時には、夫が発達障害と診断されているため、もしかしたらそうなるかもしれないと思っていたので、心構えはできていました。

質問:小学校でボランティアをしているのですが、普段は先生の指示に従っているのですが、とっさの時に先生に相談に行けない場合があり、子どもがパニックになってしまい、先生は一旦外に出てもらって落ち着いてから中に入ってもらうようにと言われるのですが、子どもが外に出た時点でとても嫌がってしまっています。
先生は落ち着いてから入れてもらうように言っているため、中に入れることもできずに色々声をかけて落ち着かせようとしても暴れてしまい、大変な経験をしました。
ボランティアの立場としての難しさや、先生も全員には目が行き届かない難しさがある中でボランティアとしては発達障害のお子さんにはどうすればよかったのかと常に思っています。 先生とのコミュニケーションの取り方や、もちろん先生方にもお聞きするのですが言いづらいと思うので、この機会にボランティアに対しての何か率直な話をお聞きしたいです。

回答者様:私も担任をやっていた時にパニックになってしまう子もいましたし、手がつけられない状態になる時もあって、その時にボランティアの方が1人居てくださるだけで先生としては本当にありがたいし、助かります。先生が1人で子どもの対応をしていると、後ろで他の出来事が起きたりすることもあり、誰かに助けてほしいといつも思ってました。

そんな時に、ボランティアの方が1人いると外でクールダウンしてきてもらいたいですとお願いして、パニックになっている子が落ち着くまでに怪我をしないようにすると同時に、他のお子さんの学習や安全などの対応をすることができます。

落ち着かせるまでは、勉強など嫌なことから意識を逸らしてほしいので、まったく関係ない今日の給食は何だろうね?などの話をしたり、気持ちが切り替わったら教室に帰ってみる?もうちょっと散歩する?といった感じで時間はかかってもいいので、落ち着くまで一緒に居てもらえるととても助かっています。

質問:お子様と関わってきてすごく困った経験などがあったら教えていただきたいです。

回答者様:私は大学の教員と道場を開いているのですが、お子さんの気が乗らない時に親御さんが無理矢理連れてくることがあります。こういう時は当然ですが、上手くいかないことが多く、始めの礼やお稽古をしても参加はできません。ですが、だから帰れという訳ではなく、その子がその時に何をやりたいのか、その場にいたくないのなら親御さんと一緒に外で気を逸らして好きな話などをしてもらいます。

その時に稽古場では、他のお子さんは楽しくやっていて、参加したいなという雰囲気を作るようにします。そして、いつ戻ってきてもおいでおいでというような空気を作るように気を付けています。

また、私の道場ではスポンジ製の柔らかい棒を使っているのですが、他の子をそれで叩いてしまうこともあります。怪我をするということはないのですが、最初は皆怖がっていたのですが、段々といなし方を覚えてきて、逆にダメだよと注意する子も出始めており、インクルーシブ教育は大切なんだなと感じました。大学のほうで多いのは、発達障害の傾向があるが、親御さんが無頓着であったり、認めたくないことで訓練や教育を受けないまま育ってきた方がいます。

私は医療系の学校なのですが、医療系の仕事は1人が並行して様々なことを考えることが多くあります。マルチタスクが求められる職なのですが、発達障害の方は特性的に1つのことに集中することがあります。進路決定の時に、発達障害に対しての理解が少ないことから医療系に進み、入ってから困難に合う方がいます。更に、教員も発達障害への理解が無い場合、単に怠けてるんじゃないかと考え、軋轢を生んでしまいます。

ですので、教員側もかなり勉強をしないといけないですし、進路決定の時には一般教養として親御さんや進路決定に携わる先生方も勉強すべきだろうなと思いました。

質問:この資格を勉強してからお子様への見え方が変わった、行動を変えてみたらこういう反応があったなどのエピソードはありますか?

回答者様:理解はしててもできない事があるというのを親が理解することで、導き方や声かけの仕方がかなり変わりました。言ってもできないならば、お手本を見せてやってみる、具体例を出してやってみることを増やして、本人が少しずつ考えることができるようになり、今は忘れ物以外の問題はほとんどなく、お友達とのトラブルもなく、忘れ物も少しずつ減らしていきたいのですが、まだ本人の余裕がないようなので親が手伝っています。

勉強への取り組み方も、声かけ1つでこんなに変わるだなと思いました。「なんでやらないの!」じゃなくて「この時間だったらこれができるよ」「この時間までに終わらせたら好きなことができるよ」といった教え方が本人にとても良いみたいで、とても変わってきました。

また、私はバレー教室を経営していて、息子もレッスンに通っています。ですが、集団だと一緒にできず、何でできないんだろうと思っていたのですが、集団に入る際の約束事が受け入れられなかったりすると、やる技術はあっても入れない、女子の中に男子ということも合わさり、更に嫌がっていました。

これもやり方次第でできるようになったり、1人で子どもにあったメニューを考えたり、他のお子さん用の個別メニューを組み立てながら、集団へ入れないことで習い事ができないお子さんもいらっしゃると思うので、個別で少しずつでも一緒に踊りを楽しめたらなと思っているので、息子と楽しんでいきつつ色んな人に広めれたらいいなと試行錯誤しています。

質問:息子が保育園に通っているのですが、保育園でルーティーンになっていることをこなせるようになってきているのですが、知的障害の部分があるので、今後の就学時に小学校へ上がる時に通級なのか、支援学級なのかなどの何処へ行くのか不安を持っていたりはするのですが、そういうのは児童発達支援センターなどで個別で教室に通っていくことで知的レベルが上がっていくのか、息子のレベルは決まってしまったものなのかなどの不安はどのように解消して、小学校に行ったのかなどをお聞きしたいです。

回答者様:3歳児検診の前からやんちゃで、夫婦共に教員のため、経験から発達障害だろうと思い、保健師さんに療育へ繋げてほしいとお願いして区の療育センターに行きました。3歳の時点では知能の遅れはないADHDと言われていました。

ですが、自分の中では鏡文字や指示が的確に入っていかないなどの気になる部分があったりしました。また、知能の遅れがないから区の療育センターは1年待ちますと言われてしまい、1年待っている間に適切な療育を受けることができれば、どれだけ発達できるのだろうと思い、自分で民間を探して、学習面を取り入れてあったり、SSTを行ってくれる所を探して3年間通いました。

息子は勉強がとても好きだったので、療育も家で行う時も楽しくできており、集団も好きだったので一般級で大丈夫かなと思い、色々悩みはあったのですが、個別で支援が必要というよりも集団の中でたくさん失敗して覚えていって育てていけばいいかなと思いました。

また、自分が担任の先生をやっていた時に個別級の先生がおっしゃっていたのは、その子に伸び代はたくさんあるのですが、知的に遅れがある子は、他の子と比べてどうしても遅れが見えてきます。そこで焦って追い付かせようとするより、その子に合った速度で成長していけるように環境を整えて、個別級や通級、一般級をどこにするか見極めて選んであげてほしいとおっしゃっていました。

【まとめ】第二十四回 児童発達支援士 意見交換会の実施報告

今回も貴重なご意見を沢山ありがとうございました。とても有意義な時間となりました。

学校の先生とボランティア支援員との関係性など、具体的なお話を伺うことができました。支援体制は整いつつありますが、まだ形が出来てきたという段階で、熟成している段階ではないのかもしれません。しかし、支援体制は確実に整ってきています。熟成させるのは、今現場で奮闘される皆様です。

共に支援の輪を拡げていきましょう!

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