第26回 児童発達支援士 意見交換会の実施報告

2024年05月13日

3-意見交換会

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2024年5月8日に開催された意見交換会の実施報告をさせて頂きます。今回もとても有意義な時間となりました。皆様ありがとうございました。ここで紹介している内容が皆様のお役に立てば幸いです。

意見交換会議事録

ここからは今回の意見交換会の質疑応答時に、実際にお話のあった内容をご紹介していきます。お客様の言葉をほぼそのままの表現で紹介させていただきます。(個人情報保護のため一部表現を変えている箇所がございます)

質問:私の子どもと状況が似ているためY様にお伺いしたいのです。中学2年生でWISCを受けたのですが、その時にIQが135くらいだったのですが、すごく凸凹がありました。これから思春期、成人になっていくにつれてどう接していけばいいのかが分からないのですが、Y様はお子さんがすでに成人されているということで、思春期から成人に向かってどのようにお子さんに接していらしたのか教えていただけたら嬉しいです。

回答者様:私の場合ですが、まずは本人が大学に行きたいという意思を示したので、昼夜逆転にならないように気を付けました。他には個別の塾を様々な所を調べてから本人に決めさせました。他にも合理的な配慮を求めるために手帳を取ったりしました。

子どもにも勉強以外にやりたい事があるので、家に帰ってきてから私が更に勉強をしなさいと言うと、かなりのストレスになってしまうと考えたので、家を過ごしやすい環境にしようとしました。

少し気になりどこで勉強しているの?と聞くと学校と塾で勉強していると返ってきたので、ならそこで一生懸命勉強しようねと約束をし、昼夜逆転をならないようにブルーライトの光を夜に浴びないように、youtubeなどの誘惑が多いスマホを一定の期間だけ取り上げました。 子どもも少しずつ頑張ろうとしているのですが、どうしてもエンジンがかかるのが遅いので、ここは親が待つしかなかったです。

質問:先程自己紹介の時にお子さんだけではなく、親御様のケアもしたいというお話をされてた方もいらして、発達障がい児を持つ親御様で、どうすればいいかじゃなくて、どうあればいいかに気付いてほしいなどのお話もあったので、このあたりのお話を聞きたいと思います。そこでS様が色々な方のカウンセリングをされいてたということですので、親や教師がどうあればいいのかS様のお考えをお伺いしたいです。

回答者様:客観的な支援者側の意見ではなく、当事者側に立ち相手の心の中に居させていただくという心構えで、遠くからああしろこうしろという指示、命令的な物ではなく、子どもの人生は子どもの物ということを尊重しながら子どもさんのことを理解し、子どもはそのままで宝ということを、お父さんお母さんに理解していただけたらなと思います。

また、親御さん同士がぶつかってしまうのが子どもにとって大変な苦しみになってしまいます。グレーゾーンかもしれないというお子さんとお話をした時に、そのお子さんは自分を取り巻く環境や大人のことをしっかりと見ていました。おじいちゃんもおばあちゃんもよく話を聞いてくれる、お母さんも聞いてくれる、でもお父さんがね・・・と言っていました。

もちろんそのお父さんにもお父さんなりの子育ての信念があると思うのですが、朝から早く起きろと布団を剝がしたり、着ていく洋服から靴下まで全て並べるそうです。

ですが、お母さんは本人の主体性に任せて、寒い日に子どもが半袖ならジャケットを持っていったら?と軽く口添えをすればいいという考え方のようで、ご夫婦で考え方が合わずに同じ考え方で1人の子どもを支援しなければいけないのに別々の考え方・感覚でいるのがお子さんもお母さんも辛いということでした。 気持ちが1つになるというのは大変なことですので、1人のお子さんが成長をしていくのを私も加えていただいて一緒に見ていきませんか?とお声がけさせてもらっています。子育てはとても長いスパンですので、楽しみながらやっていきましょう、ポジティブな方向でいかれたらいいなという考え方で私はやっています。

質問:ありがとうございます。父親と母親で子育ての仕方が違うというご夫婦はかなりたくさんいて、グレーなんじゃないかとお母さんはとても心配していて、お父さんはなんとかなるよという感覚の方は、これまでの意見交換会でも何度もお話がありました。 そういった時にお母さんは自分の意見・やり方を貫き通したほうが良いのでしょうか?

回答者様:あまり、対抗的になっては良くないのですが、お父さんはその考えなんだと相手側の意見を受け止めながら、私は私の考えで見守るから一緒にやっていきましょうと受け入れる姿勢が大切だと思います。

質問:全て資格を取得したということで実際に活用された経験やこういったことに役に立ったよといったことがあったら教えていただきたいです。

回答者様:直接活かした経験というものはまだないのですが、塾のランディングページなどに資格を全て書いているのですが、ホームページを見てグレーゾーンのお子さんの保護者の方が来て下さる形です。 この資格を活かして幼稚園などでセミナーをしていけたらなと思っているのですが、塾で活かせてるのはコミュニケーションサポーターの資格なんですが、保護者の方との面談で役立つので、特性の有無関係なくおすすめの資格だなと思います。普通の社会でさえ、SNSの発達などの影響もありコミュニケーションは難しく、これは人間対人間で必要だなと思います。

質問:支援活動をされているとお聞きしたのですが、具体的な活動内容とお子さん相手やそのご家族の方との向き合い方や気を付けてることなどありましたらお聞かせいただけますでしょうか?

回答者様:まだ事業は始めていないのですが、私の子どもが中学生で発達障害ということもあり、発達障害の中高生に対して事業をやっていきたいと思い、その準備などを進めている段階です。

具体的な事はまだお伝えすることができないのですが、中高生は発達障害が問題というより思春期で俺(私)のことを構うな!という子が多く、そこに悩んでいました。 まずは親御さんと何回か面談してから、数十人のお子さんと面談をさせてもらい、本人達の苦しみなどを聞かせてもらって理解し、そこを助けていかなければいけないと分かってきたという状況です。

【まとめ】第26回 児童発達支援士 意見交換会の実施報告

今回も貴重なご意見を沢山ありがとうございました。とても有意義な時間となりました。

共に支援の輪を拡げていきましょう!

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