療育エピソード|カサンドラ症候群に関するエピソード

2024年06月15日

4-療育エピソード

image description

今回は、児童発達支援士の受講者に限定してい公開している「療育エピソード」サイトから一部を皆様にも共有をさせて頂きたいと思います。今回のテーマは「カサンドラ症候群に関するエピソード」となります。貴重なご意見ばかりですので是非ご覧ください。

療育エピソードとは

まず療育エピソードというのは、当協会の認定資格(児童発達支援士・発達障害コミュニケーションサポーター・SSTスペシャリスト)いずれかを受講されている方に、これまでの療育に関する経験談や体験談を募ったものになります。テーマはこちらで決めさせていただいており、本日時点で下記のようなテーマにて募集をしてまいりました。

  1. 療育施設利用に関するエピソード
  2. 「困った」を乗り越えた成功エピソード
  3. 通級・特別支援級・特別支援学校に関するエピソード
  4. ADHD児の投薬に関するエピソード
  5. カサンドラ症候群に関するエピソード
  6. 子どもの二次障害に関するエピソード
  7. 子どもに発達障害であることをどう伝えたのか?

それぞれ多数の投稿を頂き、現時点で300を超えるエピソードを頂いております。

ただし療育エピソードの専用サイトは受講者専用となっているため、受講されていない方には公開していません。ご了承ください。

今回紹介するテーマ

今回一部紹介させていただくテーマは「カサンドラ症候群に関するエピソード」とさせていただきます。カサンドラ症候群とは、配偶者や家族など身近にいる人が自閉スペクトラム症のため、適切な意思疎通や関係性を築けない心的ストレスから、不安障害や抑うつ状態といった症状が起きている状態を指す言葉です。あまり情報が多くはない分野ですので、ここで紹介しているエピソードは非常に貴重だと思います。是非有効活用してください。

カサンドラ症候群に関するエピソード

ご自身がカサンドラ症候群だと気づいたきっかけは?

身体症状が強かった事と何も意欲的に行えず、楽しいや悲しいなどの感情が全くなくなった。

凸凹のある夫や娘との関わりで大きなストレスを抱え、関係がなかなかうまくいかず、鬱っぽくなり始めたころ人に指摘され、ネット上でカサンドラという事を知り、まさに自分のことだと感じた。夫→子育ての事を話し合ったり共有ができず、悩みや子のつまづきを理解してもらえない。情緒的な関わりが出来ず、孤独で淋しい気持ちを抱え耐えてきた。一緒に生活することが難しくなり始め、強くそう自覚した。

受けていたカウンセリングのカウンセラーのつぶやき。

病院ではないが臨床心理士さんのカウンセリングルームで相談し、夫のASD傾向を指摘されました。

子どもの発達障害が判明し勉強するうちそれまで悩んでいた主人とのコミニュケーションの取りづらさも発達障害が原因ではないかと思い始めた。カサンドラ症候群の方のコラムなどを読み自分と当てはまることが多かった。

どのような身体的症状が現れましたか?

不眠、倦怠感

頭痛、背中や腰の痛み、胃痛、動悸など

頭痛、消化器系の不調

皮膚炎、寝付きの悪さ、悪夢

どのような精神的症状が現れましたか?

抑うつ状態、不安感、孤立感、家族以外のコミュニティで自分がどうコミュニケーションしていいか分からない戸惑い。

無気力、無関心、自分の存在価値がわからなくなったり、自分が何をしたいか等の自己決定が出来ない。

孤独感、自己肯定感の低下、やる気の減退

イライラ等情緒不安定、孤立感

抗うつ状態、パニック障害、自己評価の低下、孤独感、孤立感、情緒不安定、過剰酒摂取、現実逃避

病院ではどのような処置を受けましたか?

気分障害の診断を受け、漢方薬、抗不安薬の処方。

更年期の症状もあり、婦人科を最初に受診し、精神科を紹介してもらった。産業医との面接でも、軽度の鬱と見立てられていたので、精神科に行くつもりではあった。結果、不安障害と診断された。

自分がカサンドラ症候群、夫が発達障害と知ってからは、自分だけを責めるのが減り、肩の荷が降りて少し気楽になったので病院へは行っていません。

精神科医から抑うつが酷い時は娘の処方薬を飲んだほうがよいと勧められた。

自分自身がADHDのため通院中。家庭問題の悩みからカウンセリングも受けるようになる。診断が出る前から、動悸や過呼吸の症状で精神科→現在は内科でルボックスを服用中。

通院はしていません。カウンセリングルームで、自助会を勧められ、自助会に参加。更に夫のアルコール依存の疑いの指摘を受けて、アルコール専門病院に繋がりました。

同じ立場の方にアドバイスするとしたら、何を伝えたいですか?

私達は、かけがえのない1人であり、それは自分も相手も同じ、かけがえのない存在です。自分と相手が違う人間であるということをまず受け入れて、そこから、理想ではなく現実的に出来ることを探して、お互いに折り合いをつける気持ちがあるかどうか、それが重要だと思います。

無理せず、誰かに頼る。

我慢しないで欲しい。話を聞いてくれる人が周囲に居ると楽になる。相手に期待しないで、自分軸で動いて良い。

まずは発達障害とカサンドラ症候群に関して、勉強することを勧めます。もし、その方が自分を責めていたり、周りに理解されず孤独を感じていたら、それを手放すことをお伝えしたいです。

カサンドラを発信されてる当事者の方も増えてきたので、そういう方の話を聞いて参考にする。逃げ場があるなら距離を置く。相手にわかってもらうことや相手を変えることは難しい。

【まとめ】カサンドラ症候群に関するエピソード

いかがでしょうか?

ここで紹介させていただいたのは、経験者からいただいたエピソードとなります。児童発達支援士を受講されると、このようなエピソードをいつでもたくさん見放題となります。

教科書のような情報はあふれているかもしれませんが、さまざまな分野に関する、実際の体験談をまとめた情報というのは貴重です。

これからも様々な情報を配信してまいりますので、是非ご覧ください。

一覧に戻る

Contact us

資格や講演についてのお問い合わせは
こちらからお願い致します

CONTACT