第29回 児童発達支援士 意見交換会の実施報告

2024年11月09日

3-意見交換会

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2024年11月9日に開催された意見交換会の実施報告をさせて頂きます。意見交換会では発達障害や子育てに関する情報共有をしています。今回もとても有意義な時間となりました。皆様ありがとうございました。ここで紹介している内容が皆様のお役に立てば幸いです。

意見交換会議事録(発達障害の情報共有)

ここからは今回の意見交換会で実際にお話のあった内容や事前アンケートで頂いていたエピソードをご紹介していきます。お客様の言葉をほぼそのままの表現で紹介させていただきます。(個人情報保護のため一部表現を変えている箇所がございます)

●発達障がい児支援に関するエピソードはありますか?

O様:近所の公園で、私の子が一緒に遊ぼうと近付いていったお友達から、母親の私に対して「いくら年長さんでもあの態度はない。他の子にも迷惑かかる。」と言われました。「あの子(私の子のこと)は無理だ」と大きな声で話しているのも聞こえました。

私の子は癇癪が強く、私がその場から離そうとしても、私の子は大声で抵抗するのでかえって気まずく目立ってしまいます。


O様:初めて母子分離を経験した時の事でした。母親から離れようとしないので、無理やり離して
抱っこをしましたが、泣きやまなくて、どうして良いかわからず、まだいらした保護者の方に戻って来てもらった事がありました。朝のお預かりで、出勤が私1人でどうして良いか分からずの判断でした。


T様:保護者による虐待で、祖母に育てられている自閉スペクトラム障害、療育手帳B2がでている子どもの他害が多く発生している。

ABAを使いながら行動の前後を操作しているが、職員への他害が大変多く職員の交代をしながら、自らが気持ちを伝えるまで待ち、何が嫌だったかどうしたかったかを気持ちが落ち着いたら話すように促しながら対応。他害を減らすには共通認識を職員につけたいが、職員が大変だと思う児童には寄り付かなく見てみぬふりをしている状況。対応を教えてはいるが、年配の職員や新人スタッフには手に追えず、ABAを使いながら行動の前後をよく観察して対応にあたっています。他の職員にも同様に動いてもらいたいのですが言葉の掛け方が間違えていたり場面で我慢を強いられた子どもが職員に手をあげています。

どちらも守りたいので間に入りますが、職員同士で対応できるようにするにはどうしたらよいか悩んでいます。


I様:自身の経験です。子ども2人を連れて帰省し、住まいに戻る過程でのこと。下の子は「来た電車に乗る」に慣れており、特急などの「時間・席が決まっているもの」には不慣れです。駅に少し早めに着き、乗る新幹線が2本ぐらい後だったのですが、「早く乗るよ!」と大騒ぎ。田舎なので2本後でもだいぶ時間があるんですが…。それを見た私の母が「静かにしなさい」「黙りなさい」と、口をギュッとして塞いだり、ほっぺたを両サイドから押したり…。発達検査や診断がつく前ながら、この子は何らかの特性があるだろうと思ってはいたので、母に対して「下の子はこういうところがあるから」と言いたかったのですが、それをじっくり話すには時間がなかったことと、「あんたがしっかりしなさい、親でしょ?」と、私の責任に押し込めたように言われるのが怖くて、下の子がひとりでどこかに行ってしまわないようにするだけで精一杯でした。

ひとりでも多く発達障害について知ってほしいし、私ももっと知りたいと思った、最初のエピソードです。

別エピソードですが、こちらも自身の経験で、旦那も発達障害持ち、こちらはこの数年内に判明しました。ASD、ADHD両持ち、ASDが少々強いです。この関係でもいろいろあって…です。

【まとめ】第29回 児童発達支援士 意見交換会の実施報告

今回ご紹介したエピソードをご覧頂きわかるように、皆さん発達障がい児への適切な支援をしたい気持ちはあるけど、どうしたらよいのかわからない。ということで悩んでいらっしゃいます。

それもそのはずです。この分野はまだ研究が続いている分野です。認知され始めたのも比較的最近ということもあり、知識がある方とない方で差がかなりある現状でもあります。

より多くの子どもたちに適切な支援を行き届かせるためにも、正しい知識を広めていくことがやはり重要です。そして意見交換会のような場で、リアルな情報を共有していき、共通の知恵を増やしていくことも重要だと感じています。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

今後とも宜しくお願いいたします。

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