もう一人で悩まない!癇癪やパニック時の対応方法【インスタグラムライブ配信】
2-活動報告
2025年12月26日にインスタグラムにて、発達障害のお子様を持つ保護者・支援者のためのライブ配信を行いました。テーマは「もう一人で悩まない!癇癪やパニック時の対応方法」です。その際の要約記事となります。是非ご覧ください。
1. はじめに:理解は支援の第一歩
本内容は、延べ5万人以上の受講生を抱える当協会が、実際の現場や保護者の声(有効回答数66名)をもとにまとめた「生きた知識」です。「理解は支援の第一歩」を合言葉に、お子様の特性に寄り添った対応を目指します。
2. よくある癇癪のケーススタディ
ケース①:スーパーでのお菓子のおねだり

【状況】
お菓子売り場でお菓子を欲しがるが、断られた瞬間に激しい癇癪(ギャー!と泣き叫ぶ)を起こす。
【対応のヒント】
・「今日は買わないよ」というルールを事前に約束しておく。
・お菓子売り場を避けるルートで買い物をする。
・お手伝い(カゴに商品を入れるなど)に意識を向けさせる。
ケース②:お気に入りの服へのこだわり

【状況】
汚れて洗濯中の「いつもの服」を着たがり、別の服を提案するとパニックになる。
【対応のヒント】
・お気に入りの服は同じものを複数枚用意しておく。
・洗濯機が回っている様子を一緒に見せて「まだ乾いていない」ことを視覚的に納得させる。
・「明日着ようね」と見通しを持たせる。
3. 子どもが落ち着きを取り戻すための「6つの安心アプローチ」
支援者が実際に行っている効果的な対応を6つのカテゴリーに分類しました。

- 環境調整・安全確保(実施率47%)
・刺激を減らし、クールダウンできる場所(別室など)へ移動する。
・怪我をしないよう、落ち着くまで静かに見守る。 - 感情受容・共感(39.4%)
・「やりたかったね」「悔しかったね」と子どもの辛い気持ちを言葉にして代弁する。
・否定せずに肯定的なフォローを入れる。 - 具体的指導(34.8%)
・「落ち着いた後」に、正しい振る舞いや理由を伝える。
・言葉での伝え方や、代わりの行動を教える。 - 冷静対応・静観(25.8%)
・感情的に反応せず、事態が悪化しないよう待つ。
・「大きな声を出しても要求は通らない」ことを一貫して示す。 - スキンシップ(18.2%)
・背中をさする、優しく手を握るなど、生理的な興奮を鎮める。・
・お子様の特性(触覚過敏など)に合わせて判断。 - 予防的対応(18.2%)
・パニックが起きにくい環境を整える。
・事前にクッションを用意したり、スケジュールを伝えて見通しを持たせる。
4. 重要ポイント:ABC分析で考える
問題行動の「前」と「後」を調整することで、その行動を減らす考え方です。

- A:前の状況(原因は何か?)
- B:行動(具体的に何をしたか?)
- C:後の結果(どうなったか?)
【注意点】
癇癪を起こした結果、「要求が通ってしまった(お菓子を買ってもらえた等)」という成功体験をさせてしまうと、問題行動は繰り返されやすくなります。周りの目が気になる場面でも、「泣いても要求は通らない」という一貫した態度が、長期的にはお子様のためになります。
5. まとめ
癇癪やパニックへの対応は、一度で上手くいくものではありません。大切なのは、周りの目を気にしすぎず、お子様とご自身のメンタルを守ることです。
「一生会うことのない他人の目」よりも、目の前のお子様の感情に寄り添い、試行錯誤を繰り返しながら、その子に合った方法を見つけていきましょう。