療育エピソード|療育施設利用に関するエピソード
4-療育エピソード
今回は、児童発達支援士の受講者に限定してい公開している「療育エピソード」サイトから一部を皆様にも共有をさせて頂きたいと思います。今回のテーマは「療育施設利用に関するエピソード」となります。貴重なご意見ばかりですので是非ご覧ください。
療育施設利用に関するアンケート
アンケートの基本情報
・児童発達支援士または発達障害コミュニケーションサポーター受講者が対象
・有効回答件数、112件
・記述式による解答
・質問事項は以下6つ
- なぜ療育施設を利用することにしたのか?
- 施設選びで意識したポイントは?
- どのような療育が施されましたか?
- 子どもは積極的に通えましたか?
- 療育に通わせたことでどのような変化がありましたか?
- 療育施設利用を成功に導くうえで大切だと感じたことは?
今回紹介するテーマ
今回一部紹介させていただくテーマは「療育施設利用に関するエピソード」とさせていただきます。療育施設選びはどういう基準で行うべきなのか、どういう療育の種類があるのかなど悩む点が沢山あるでしょう。ここでは実際に療育施設を利用されたことがある方からの体験談をご紹介します。
療育施設利用に関するエピソード
なぜ療育施設を利用することにしたのか?
最初に診断がおりたとき、ショックでした。医師からは治るものじゃないと言われ絶望的になったのを覚えています。その後、自分なりにネットや本でいろいろ調べ、医師を見返したいという負けん気からその病院で行われているOT,通えそうな所に片っ端から電話してお願いできたSTの二ヶ所をとりあえず通いました。その後、数ヵ所のデイサービスにも通っています。
新規場面が苦手で場面緘黙やコミュニケーションの困難さを抱えており、幼稚園入園が難しかったため。
2歳になっても初語がなかったので保育園から市役所の相談できるところを紹介されて、そこで療育センターの存在を知り行くこととなりました。STです。早期療育を勧められたり、言葉の教室のようなものと聞いてためしに行ってみようという感じでした。
2歳半まで発語がなく、受診した療育センターで自閉スペクトラム症と診断されたので。幼稚園に入るまでに少しでも入園後の困りごとを減らすことが出来ればいいなと思い利用を始めました。
保育園で周りの子との差が激しいことを自覚したのがきっかけです。3歳までには療育を進めたいと思い、療育手帳を発行しました。
落ち着きがない2歳の息子だなとは思っていたが、託児所で何気なく先生に「2歳児はこんな落ち着きないものですかね?」と聞いてみると、「疑わしいです。一度児童館に行って他の子との関わり方を見てきてください」と話があり、とても私自身が神経質になったから。
施設選びで意識したポイントは?
学校のお勉強も見てくれて ソーシャルスキルトレーニングも兼ねていること。子どもが伸び伸びと生活でき 楽しく学べるところ。送迎付き。
個別・ペア・集団療育が可能自宅から近く通所しやすい。
自治体の療育センターは検診の際に紹介されたので。また、別に個別で民間の療育に行っているが、見学の際に先生が話やすいか、困りごとに対してどうアドバイスしてくれるかを意識しました。
保育士さんたちの雰囲気や、実際に見学にいって、なにをやっても温かく受け入れてくれる環境に惹かれたので選びました。あと、保育料、給食費、バス代全て無料というところも決め手です。
療育の内容や子どもの診断や普段の様子など、親の考え含め、良く聞いて下さり、参考になるアドバイス等をして頂いている。また、保育園に通っている時に実際に保育園で過ごす様子も見学に来て下さり、今後どの様な関わりが良いのか等も担任の先生含め、私達にアドバイスをくださった。
わからなかったので、市役所から言われた療育に行くことにしました。1つづつ子どもに合った療育を探そうと思って。
どのような療育が施されましたか?
スケジュールがあって、4人くらいで活動し個別でお勉強したりします。
最初は個別療育で遊びを通じてのSSTやOT後にペアや集団によるSSTやOT就学前は集団による学習もプラス。
ST。先生がひとりとうちの子との個別指導。おもちゃで遊びながら会話をし、遊びの中で言葉を増やしていくような感じでした。
職員は5名程度、児童は10名以下。サーキットやだるまさんがころんだなど身体を使ってするもの、絵具・粘土・鉛筆等を使った机上の活動などいろいろ。集団では順番やその遊びのルール等を学ぶ。
発達センターでは5、6人での集団での療育。(何をするのか、例えば?あいさつ?紙芝居?工作?パズル?皆でゲーム?おわりの会)先生は一人に一人ずつ。指先を使ったり、皆の前で発表したり、子ども同士の関わりを持たせる機会も。療育センターでは個別にOTを受ける。月1回1時間程度。輪ゴムを引っ掻けて形を作ったり、お箸を使って穴に綿を詰める、取る作業、間違い探し、パズル、同じ図形を描く、トランポリン等。指先を使う訓練、解らない時に人にどう聞けば良いのか等も学んでいった。また、不正解に対して恐怖心を持っており、そうした事も恐れず、挑戦出来る様に声掛けを行っていた。
子どもは積極的に通えましたか?
子どもは療育施設だと全く感じていません。遊びの場だと思って毎回楽しんでいってくれました。
最初は通所や母子分離が難しく親子で療育を受けていたが徐々に母子分離が可能になり、友達も出来て工作や体を動かす遊びなどを楽しみに楽しく入学前まで通所出来ていた。
特に働きかけもなく楽しく通えました。ちょっとしぶるときは療育センターの自販機でジュース買うよーとか物で釣ったりしました。
最初の3日間ぐらいは泣きながらいったのですが、先生たちも優しい方ばかりで、バスにも慣れて、今では楽しく行っています。
療育は楽しかったみたいで、毎回行くことにためらうことはなかったのですが、行ったら帰りたくないという気持ちが強く、帰ることに苦労しました。
楽しんでいる様子はみられなかったけど、小学校に行くための練習っていうとそれなら行く…っという感じで参加しました
療育に通わせたことでどのような変化がありましたか?
期待してと効果はあまりよくわかりませんでした。ただ、通う事で色んな知識や接し方、こう言うふうに教えた方が伝わりやすいとか、私自身の勉強になりました。子どももお友達が増え楽しそうでした。
言葉数が増え、会話ができたり、人が言ってることを理解できるようになりました。保育園でも以前は一人遊びが多かったのですが、お友達とも関わりをもつようになりました。大人の人と会っても人見知りせず接することができてます。おむつがとれない、身体的な遅れなど、まだまだ課題はあります。
効果は特に分からないが、相談場所がある、同じような保護者の方と話せるのは心強かったです。
正直、プラスでしかありません。いきなり言葉が喋れたり、コミュニケーションが上手くなるわけではないけれど、スモールステップで確実に成長しています。子どもの成長はもちろんの事、保護者である私達も日々発見・成長出来ていると思います。
少しずつコミュニケーションスキルの向上があがり意思の疎通がしやすくなった。また、いろいろな専門家の意見を聞くことができ、親の意識も改善できたと思う。
【まとめ】療育施設利用に関するエピソード③
これで今回のアンケートに関する情報共有は終了とさせていただきます。
もっともっとたくさんの情報を頂いておりますので、こちらは児童発達支援士の受講者を対象にご提供させていただいております。
アンケートに協力いただいた皆様、本当にありがとうございます。支援を輪を拡げていきましょう!
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