会報第5号を発刊!半年間の人間力認定協会の活動を振り返る

2023年10月10日

1-公式アナウンス

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先日協会会報第五号を発刊しました。当協会では半年に一度会報を発刊しておりますが、今回で5回目となります。これもひとえに皆様のご支援があるからこそです。心より感謝申し上げます。この記事ではこの半年間の協会の活動を振り返りたいと思います。

人間力認定協会の会報とは

私ども一般社団法人 人間力認定協会は、半年に1度会報を発刊しています。会報では、協会のこれまでの活動や認定支援士になられた方のエピソード紹介などを行っております。

会報を見て頂くと、協会がどのような思いで活動をしているのか、どれだけの共感者がいらっしゃるのかがわかっていただけるのではないでしょうか。特に認定支援士になられた方は、協会と同じような想いを抱き、支援の輪を拡げるために有料会員制度にご登録いただいております。さらに皆様の善意によって、さまざまなエピソードをご紹介いただいています。そのエピソードは会報やこのブログサイトにて紹介をさせて頂いておりますが、きっとエピソードを読んで救われたという方も沢山いらっしゃることでしょう。

協会や会員の皆様の想いが詰まった会報であることが一つの特徴となっていて、ただ事務的に活動報告をしているだけの会報ではないのです。

2023年3月~の活動報告

それでは実際にこの半年間の活動を振り返ってみたいと思います。

受講者が累計2万7千名に!

当協会が認定する、児童発達支援士・発達障害コミュニケーションサポーター・SSTスペシャリストの延べ受講者数が2万7千名となりました。認定開始から2年半ほどでこれほどの方が受講されたことを大変うれしく思います。しかし、その反面、まだまだ認知が拡がっておらず、それはすなわち支援の輪も広がっていないことがわかります。つまり、当事者や支援をされている方にとっては大変である現状は変わらないという事です。

当然すぐに解決できることとは考えていません。当協会としてもこれから5年、10年と歴史を積み重ねながら、支援の輪を着実に広げていきたいと考えています。現状に満足せず、積極的に活動をしてまいります!

意見交換会が節目の20回に!

児童発達支援士を受講された方を対象に行っている意見交換会はこれまでに22回実施いたしました。(2023年9月現在)

節目となる20回目の開催では、協会と縁のある石垣島より開催いたしました。現在は認定支援士も全国に多数いらっしゃるので、これからも節目節目で、皆様のもとに足を運びそちらから意見交換会を開催していこうと考えています。お近くで開催があった場合は是非ご参加くださいね。皆様の声からまた新たな支援サービスが生まれていくと考えています。共に発展させていきましょう!

私立高等学校への導入!

2023年8月に「クラーク記念国際高等学校 東京キャンパス」との契約がまとまりました。全国にある私立高等学校ですが、まずは東京キャンパスに通う学生に向けて児童発達支援士の内容を授業にする形となりました。授業は私どもスタッフが行うのではなく、児童発達支援士を受講された高等学校の先生が担当されます。高校生が児童発達支援士を学ぶことで、保育の道に進むきっかけとなることもあるでしょう。それだけでなく、他者とのコミュニケーション術や他者を受け入れること、物事には多面性があることなどを学ぶことができますから、沢山の良い効果があるのではないかと思います。

全国にキャンパスがある高等学校なので、今後更に同学校内での普及が進む可能性もあります。これまで児童発達支援士の受講者の大半は20代~50代となっていましたが、今後は10代も視野に入れた活動となっていきます。支援の輪を拡げるという観点から見るととてもよいことです。今後が楽しみです。

認定支援士インタビューの一部を紹介

会報では新しく認定支援士となられた方のインタビューを紹介しています。会報で紹介しきれなかった情報の一部をこちらで紹介いたします。是非ご覧ください。(認定支援士から頂いた原稿を修正せず原文のまま紹介しております。誤字脱字などがあった場合もご理解ください)

児童発達支援士を受講されたきっかけは

我が子に発達障がいがあることがわかり、私自身が子どものことを理解し寄り添えるようになるまで時間がかかりました。また、幼稚園や学校など所属先で理解してもらうことの大変さも経験しました。発達障がいというと、その子のどこかが他の人よりも劣っている(ダメである)という認識が強いですが、一人の人としてダメということはなく、みんなそれぞれ得手不得手があるように、その延長線上に得手不得手の凸凹が大きな人もいると思ってもらえるとよいと強く感じます。いまの学校をはじめとする社会は、多様な人が生活していることを前提とした作りではないため、発達障がい等のマイノリティには生きにくい社会です。社会モデルが多様な人が共生していることを前提とした作りになったらいいなと感じます。ただ、私には発達障がいのある子どもと一緒に生きているという事実しかなく、様々な活動をしたくても簡単には資格もとれませんでした。私にできることを証明してくれる資格のひとつとして取得しようと思いました。

20年以上保育士をしています。そしてずっと特別支援の責任者として仕事をしてまいりましたが自分のキャリアアップと少しでも子ども達によい支援をしてあげたくこの資格を取得しようと思いました。そして私の息子も重度の自閉症です障害を持っていても住みやすい生きやすい世の中になるよう願いを込めて…

ASD診断の長男との接し方に悩み、学校支援級の先生の助言を得ながら何とかやってきましたが、中2で当たった支援級の担任があまりに非常識だったため、自分自身の知識を高めようと考えたのがきっかけです。法ばかり整備されても市や県の整備は追いついておらず、発達障害の認知度も低い。自分の知識を高めるだけではなく、市職員としていつかその分野の仕事に携わることができたらいいと目標にしています。

発達障がい児支援(子育て)をしていて最も辛かった(大変だった)ことは何ですか

自分が子どもを正しく理解してあげられるまでの関わりは辛かったです。感情的になってしまい怖がらせてしまったことも多かったと思います。また、他者からの理解を得ることも非常に難しく辛い思いをしました。どう頑張ってもできないことを、できないと困ると言われることは辛かったです。

子育てで辛かったことはやはり世間の目かもしれません。息子は28歳ですがまだ小さい頃は発達障害に理解ある人は少なかったように思います。数々の辛い言葉も浴びせられました。仕事では発達障害のお子さんは天使のような心を持っていて問題行動への対応も大変ですが愛情を持って接すれば今までは良い方向に導いてこれたと思っています。ただ多動のお子さんには保育士もかなり体力気力を使いますので何かいい方法はないか日々試行錯誤しています。

長男が思春期を迎えて反抗期から言うことを聞かなくなった時は、自分自身が精神的にどうにかなりそうでした。その頃の長男は自分がなぜ精神科に通院し支援級に通う理由に納得がいっておらず、わたしに不満を抱える長男の気持ちに父親が賛同して2人で私を責め、私だけが悪者にされました。その当時の支援級の担任は私の相談に対して不思議な回答、無責任な回答を連発されたため、誰にも相談できない孤独感を味わい、いたたまれない気持ちでした。

発達障害に関する知識を習得したことで、何か変化はありましたか

自分の考える「普通」は、ずいぶん狭かったと感じました。多様な人がいるのだから、「普通」は自分の考えるものよりも大きくて当たり前だなと感じています。一人一人、頭の使い方が異なることも意識するようになりました。言葉では一人一人違うといいますが、要は頭の使い方、得意な頭の使い方が異なるのだと思っています。自分と同じタイプもいればそうでない人もいるので、発信の仕方、コミュニケーションの取り方を工夫することで、より良い人間関係が築けるようになったと感じます。

褒め方や発育などさまざまな方法を知り実践しています。また、挨拶や返事、靴を揃えるなど日頃から子ども達に教えていたことの意味づけができ子ども達に丁寧に対応することができました。

ある部分は、児童精神科の医師から助言をいただき、経験で身につけていた部分もありましたが、知識を得てどうしてそうなのかという部分がクリアになりました。これでよいのだろうかといつも不安を抱えていましたが、長男の自立を心配する親族に自信を持って「これでいい」と言えるようになりました。また、自身の特性ゆえに、職場のコミュニケーションに苦労がありましたが、感情的にならず気持ちに落ち着きが出ただけではなく、だからどうするべきか冷静に判断もわずかながらできるようになってきました。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか

気持ちがいっぱいいっぱいになったときには、気の許せる人にたくさん話を聞いてもらうとよいと思います。少し、気持ちが安定してきたら、発達障がいについて学ぶことで、子どものことがわかり、関わりが持ちやすくなるかなと思います。一人で抱え込まず、専門家に繋がり、複数の目で見守ることで安心感も得られると思います。

自分の子どものことではやはり環境の構造化が1番大事と思っていますこっちが思っているより自閉の子は不安なんですよね。

自分自身と似てると思っても、必ずしも同じではないと、勉強会に参加させていただいた時に感じました。今だに何が正解なのかわかりません。同じではないからこそ、色々な話を聞きながら模索するしかないです。自分の経験も踏まえて、最後は本人の力を信じて導いていくしかない、困ったら話を聞いてもらおう、そのような話になると思います。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは何ですか

その子の特性を理解することだと感じます。得意な頭の使い方を見極め、合ったアプローチをすることで、望む効果が得やすくなると思います。また、支援者が感情的にならず淡々と接することも大切だなと感じています。

色々ありますが私はやはり1人ひとりの子どもの気持ちになって気持ちを受け止めること、、それに限ります。

本人の話をよく聞き、信じて、無理強いをしない事だと思っています。私自身は危なくないだろうか、いじめられないだろうかと先回りし過ぎて自立を阻害していたかもしれません。危なくないように見守りながら、できないところをフォローし、自分で歩き出すのを気長に待つ事だと思っています。

【まとめ】会報第5号を発刊!半年間の人間力認定協会の活動を振り返る

いかがだったでしょうか?

振り返るとあっという間の半年間だったと思います。発達支援関連の資格の中では、受講者数がかなり多い資格となりました。そこに強い責任を感じ、これからも業界を引っ張っていけるような活動をおこなっていきたいと思います。

今後とも宜しくお願い致します。

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