発達障がい児の特別支援教育の利用に関する実態調査【調査報告書③】

2026年02月11日

2-活動報告

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本ページは、一般社団法人 人間力認定協会が実施した「発達障がい児の特別支援教育の利用に関する実態調査」の結果をまとめた一次情報(独自調査データ)の公開ページです。

本調査は、発達障害のある子どもを支援する保護者の声をもとに、特別支援教育を利用するに至った理由や特別支援教育の実態、感じている課題を把握することを目的として実施しました。

本調査結果は、当協会が発信する解説記事・講座・研修等で活用されています。

調査の背景・目的

特別支援教育の利用については、どのような選択をするべきなのか、実際に利用された方はどのような効果を感じているかなど、実態が見えづらいと感じている保護者も多く存在します。

本調査では、

・特別支援教育を利用するメリット
・特別支援教育のデメリット

といった現場の実態を明らかにすることを目的としました。

調査概要

【調査概要】
・調査名:発達障がい児の特別支援教育の利用に関する実態調査
・調査目的:特別支援教育利用の実態を把握するため
・調査対象:発達障害のある子どもを支援する保護者
・有効回答数:63名
・調査方法:Webアンケート調査
・公開日:2025年11月1日
・募集期間:2022年8月~2025年5月(継続的な調査)
・調査主体:一般社団法人 人間力認定協会

本調査の主なポイント

本調査から、以下のような傾向が見られました。

・利用者の約 4 割が「後悔なし」と回答 高い満足度
・最大のメリットは「心の安定」 保護者の 37% が実感
・利用児童の 4 人中 3 人(75%)が男の子という実態
・課題は「先生の質」 約 2 割が指導方法に不満を指摘

※詳細な数値は以下の項目で紹介します。

主な調査結果

1.利用し始めた時の子どもの学年

区分件数
小学1年生37件
小学2年生13件
小学3年生5件
小学4年生1件
小学5年生5件
小学6年生0件
中学生1件
高校生1件

2.子どもの性別

性別件数
男児47件
女児16件

3.発達障害診断名

診断名件数
自閉スペクトラム症47件
注意欠如多動症28件
限局性学習症11件
その他発達障害8件
診断無し(グレーゾーン)6件
言語症1件

●調査から読み取れること

診断名を複数回答形式で集計した結果、自閉スペクトラム症児が 74.6% と圧倒的に多いことがわかりました。診断無し(グレーゾーン)の子どもも 9.5%であることから、特別支援教育の利用に際して、障害の診断は必須ではないことがわかります。

4.利用している特別支援教育の種類

区分件数
通級15件
特別支援学級38件
特別支援学校10件

5.特別支援教育を利用するに至った理由

決断理由件数
保護者の教育方針16件
学習面の遅れ・困難12件
学校からの勧め・提案11件
専門機関からの助言11件
行動面の問題5件
集団・環境への不適応5件
診断後の対応3件

●調査から読み取れること

上位4項目が主な決断理由になっていることがわかりました。次項にて、特別支援教育の種類別の決断理由を紹介いたします。

6.子どもに特別支援教育を利用することをどう伝えたか

子どもへの伝え方件数
最小限の説明・自然移行18件
子どもとの対話・選択重視10件
体験・見学による納得9件
学習支援としての説明8件
環境の快適さ重視の説明8件
居場所・サポート重視の説明8件
療育継続としての説明2件

●調査から読み取れること

子どもへの伝え方で最も多かったのは「最小限の説明・自然移行」となりました。比較的全てのカテゴリにバランスよく分散していることから、子どもの特性や性格によって適切な伝え方が変わることが示唆されています。

7.利用して良かったと感じる点

良かった点件数
心理・情緒の安定23件
教師・支援体制への満足16件
学習面の成長・効果11件
生活スキル・自立能力の向上6件
社会性・コミュニケーションの向上5件
その他2件

●調査から読み取れること

子どもの心理面が安定し、落ち着きが見られるようになったという回答が最も多いことがわかりました。自由記述を見ると、その背景には、教師や学校の支援体制が充実していることも明確なものとなりました。

8.利用して良くなかった・後悔している点

良くなかった・後悔している点件数
特になし・満足25件
先生の質・指導方法の問題13件
学習面の遅れ・進度の不安6件
周囲の理解不足・偏見の問題5件
交流授業・交友関係での課題3件
将来・進路への不安3件
子どもの心理に関する課題2件
能力差・レベル差による課題2件
学校間・クラス間の連携不備2件
家庭・保護者の負担2件

●調査から読み取れること

約4割の方が「後悔していることはない」「満足している」と回答されました。良くなかった点として最も多かったのは「先生の質・指導方法の問題」となりました。多くの回答者は「一部の先生が・・・」としていることから、先生による差があることが推測されます。

本調査結果の位置づけについて

本調査は、医療的な判断や断定的な判断を示すものではありません。あくまで、経験された方々の実態や声を可視化したものです。

本調査の活用について(引用・利用)

本調査結果は、以下の条件のもとで引用・紹介が可能です。

・出典として「一般社団法人 人間力認定協会」を明記すること
・内容を改変せず、文脈を尊重すること

※詳細は当協会までお問い合わせください。

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調査報告書(PDF)

本調査の詳細をまとめた正式な調査報告書は、以下よりPDF形式でご覧いただけます。

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