発達障害の特性に応じた支援方策調査【調査報告書④】

2026年02月13日

2-活動報告

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本ページは、一般社団法人 人間力認定協会が実施した「発達障害の特性に応じた支援方策調査」の結果をまとめた一次情報(独自調査データ)の公開ページです。

本調査は、発達障害のある子どもを支援する保護者や療育施設等で働く方の声をもとに、発達障害の特性に応じた対応方法を調査、分析する目的で実施しました。

本調査結果は、当協会が発信する解説記事・講座・研修等で活用されています。

調査の背景・目的

癇癪を起した時の対応、片付けができない時の対応、座っていられない時の対応など具体的なシーンごとの対応について、興味のある保護者や支援者は非常に多くいらっしゃいます。

本調査では、

・癇癪を起した時の対応
・座っていられない時の対応
・片付けができない時の対応
・忘れ物が頻発しているときの対応

といった現場の実態を明らかにすることを目的としました。

調査概要

【調査概要】
・調査名:発達障害の特性に応じた支援方策調査
・調査目的:特性に応じた対応方法を明確にするため
・調査対象:発達障害のある子どもを支援する保護者・療育施設等のスタッフ
・有効回答数:55名
・調査方法:Webアンケート調査
・公開日:2025年12月1日
・募集期間:2022年7月~2025年9月(継続的な調査)
・調査主体:一般社団法人 人間力認定協会

本調査の主なポイント

本調査から、以下のような傾向が見られました。

・パニック対応の鍵 約半数が「環境調整、安全確保」
・忘れ物対策の半数が「掲示」「リスト」での見える化
・偏食対応の秘訣 35% が「本人の意思、ペース尊重」
・時間管理の課題 約 3 割が「時計活用」で視覚的支援

※詳細な数値は以下の項目で紹介します。

主な調査結果

1.癇癪・パニック・感情コントロールができない時の対応

カテゴリ件数
環境調整・安全確保31件
感情受容・共感・代弁26件
具体的指導・ルール説明23件
冷静対応・無反応17件
身体接触・スキンシップ12件
予防的対応12件

●調査から読み取れること

癇癪・パニック・感情コントロールができない時の対応としては、表 の通り「環境調整・安全確保」が最も多く、次いで「感情受容・共感・代弁」という結果となりました。多くの支援者が複数の方策を組み合わせて対応しており、状況に応じた柔軟な対応が行われていることがわかりました。

2.座っていられない、外に出て行ってしまう時の対応

カテゴリ件数
見通し・構造化・活動予告5件
環境調整・物理的工夫3件
感覚刺激・体性感覚への配慮3件
好みの活用・興味関心の活用3件
待つ・見守る・受容的対応3件
代替活動・役割付与・場所変更2件
段階的指導・行動強化2件

●調査から読み取れること

座っていられない、外に出ていってしまう時の対応について尋ねたところ、表 の通り「見通し・構造化・活動予告」が最も多く見られました。

3.片づけをすることができない時の対応

カテゴリ件数
環境・物理的支援6件
ゲーム化・楽しい活動4件
段階的支援・協働4件
肯定的フィードバック・励まし3件
気持ちの受容・選択提供3件
視覚的支援・構造化3件
時間的構造化・予告2件
理由づけ・必然性説明2件

●調査から読み取れること

片づけをすることができない時の対応について尋ねたところ、表の通り「環境・物理的支援」が最も多く見られ、片づけやすい環境を作ることが基本であることがわかりました。

4.忘れものが頻発しているときの対応

カテゴリ件数
環境整備・掲示4件
視覚的支援・リスト化4件
メモ・付箋活用3件
段階的支援・協働3件
連絡・情報共有2件

●調査から読み取れること

忘れものが頻発しているときの対応を尋ねたところ、表のように環境整備や視覚的支援が多いことがわかりました。チェックリストやイラスト付きのカードで補助する支援が多く挙げられていました。

5.偏食が強く同じ物しか食べない時の対応

カテゴリ件数
本人の意思・ペース尊重6件
段階的導入・スモールステップ4件
代替手段・工夫3件
模倣・社会的学習3件
環境調整・視覚支援1件

●調査から読み取れること

偏食が強く同じ物しか食べない時の対応を尋ねたところ、表のように本人の意思やペースを尊重し無理強いするケースは少ないということがわかりました。

6.こだわりが強く時間を守れない時の対応

カテゴリ件数
視覚的支援・時計活用6件
事前説明・約束設定5件
本人主導型支援5件
ルーティン化・構造化3件
環境調整・代替手段2件

●調査から読み取れること

こだわりが強く時間を守れない時の対応を尋ねたところ、表のように視覚的支援や時計を活用した支援が多いことがわかりました。事前に時計を見せながら区切りについて説明をするといった回答が複数みられています。

本調査結果の位置づけについて

本調査は、医療的な判断や断定的な判断を示すものではありません。あくまで、経験された方々の実態や声を可視化したものです。

本調査の活用について(引用・利用)

本調査結果は、以下の条件のもとで引用・紹介が可能です。

・出典として「一般社団法人 人間力認定協会」を明記すること
・内容を改変せず、文脈を尊重すること

※詳細は当協会までお問い合わせください。

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調査報告書(PDF)

本調査の詳細をまとめた正式な調査報告書は、以下よりPDF形式でご覧いただけます。

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