心理カウンセラーの資格は意味ない?|248人の半分が「足りない」と答えた

「心理カウンセラー 資格 意味ない」。この言葉で検索された方に、はぐらかさずにお答えします。当協会の受講者248人のうち、121人(48.8%)が「もっと深い知識が欲しい」と回答しています。ほぼ半分です。講座を運営している側として、これは隠すような数字ではないと考えています。

ただし、同じ248人のうち247人(99.6%)が「受講して良かった」と答えてもいます。「足りない」と「良かった」が同じ人の中で両立している。この記事は、その中身を分解する記事です。

たとえば、この記事では次のことが分かります。

  • 「意味ない」と言われるのは、4つの場面のうちどれなのか
  • 「カウンセリングをもっと深く学びたい」と答えた80人の、98.8%が「受講して良かった」と答えていること
  • 「特に改善点はない」と答えた67人と、80人で何が違ったのか
  • 資格そのものではなく、使う場面がある人にとってだけ意味が生まれるという構造

メンタルヘルスの資格は意味ない?と言われる理由と受講者248人が得たもの

メンタルヘルス支援士 公式サイト

本記事で紹介している一次情報について

項目内容
情報の性質一般社団法人 人間力認定協会 メンタルヘルス支援士 受講後アンケートより抜粋
データ取得者一般社団法人 人間力認定協会
調査期間2025年3月〜2026年8月
有効回答数248件
設問「改善して欲しい点(複数選択可・9択)」「受講して良かったですか」「総合評価」「4章(カウンセリング)の満足度」
分析方法「カウンセリングに関する深い知識が欲しい」を選んだ80人と、「特になし(大満足でした)」を選んだ67人に分け、総合評価・章別満足度・「受講して良かったか」を比較
注意点回答者は受講を終えた方に限られます。途中でやめた方の回答は含まれていません
一般情報の出典厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)、厚生労働省 こころの耳。2026年9月1日に閲覧して確認
もっと深く学びたい」と答えた80人と「特になし」と答えた67人の比較

引用している文章は、自由記述欄からそのまま転載しています。誤字の修正と改行記号の削除以外の編集は行っていません。

「意味ない」と言われるのは、どの場面か

「意味ない」は、資格そのものへの評価というより、ある場面に持ち込んだときに機能しなかったという話であることがほとんどです。場面ごとに分けると、言われている内容が違うことが見えてきます。

場面意味を持ちにくい理由当協会としての回答
職業として名乗る厚労省のjob tagは、カウンセラー(医療福祉分野)の従事者はほとんどが臨床心理士か公認心理師を持つと記載しているそのとおりです。民間資格で職業として名乗ることは想定していません
就職・転職の要件にする採用要件に指定されるのは国家資格・専門資格が中心要件を満たす資格ではありません。面接で話せる材料にはなります
目の前の人に関わる——ここが本来の使いどころです。資格の有無にかかわらず、関わり方は今日から変えられます
自分自身のために学ぶ——受講動機の上位に「自身に精神疾患または症状がある」が入っています。学ぶこと自体が目的になり得ます

上の2つについては、「意味がない」という指摘はそのとおりです。民間資格を取っても心理職として就職できるわけではありませんし、それを目的に受講することはおすすめしていません。この記事で扱うのは、下の2つの場面で何が起きているのかです。

心理カウンセラーの資格一覧|他の資格と比べた人は、何で決めた?

248人のうち、半分は「もっと深く学びたい」と答えている

受講後アンケートでは「改善して欲しい点」を9つの選択肢から複数回答でうかがっています。回答の多かった順に、動画講義の充実が92人、カウンセリングに関する深い知識が80人、認知行動療法に関する深い知識が73人、そして「特になし(大満足でした)」が67人でした。

「精神疾患」「認知行動療法」「カウンセリング」のいずれかで「深い知識が欲しい」を選んだ方は、重複を除いて121人(48.8%)。受講を終えた方のほぼ半分が、物足りなさを表明していることになります。

ここで見ていただきたいのは、その121人が講座をどう評価したのかです。心理カウンセラーの資格を探している方に最も関係が深い「カウンセリングに関する深い知識が欲しい」を選んだ80人と、「特になし(大満足でした)」を選んだ67人を並べます。

項目「もっと深く」
80人
「特になし」
67人
全体
248人
総合評価が満足以上61.3%88.0%77.0%
4章(カウンセリング)が満足以上73.8%92.5%83.5%
「受講して良かった」98.8%100%99.6%
中心の年代40代 46.3%50代 38.8%40代 35.1%

この表が示していることは、はっきりしています。「もっと深く学びたい」と答えた80人のうち、79人(98.8%)は「受講して良かった」と答えています。総合評価では26.7ポイントの差がついているのに、「良かったか」ではほぼ差がありません。

つまり、物足りなさと無価値は別のことだということです。「足りない」は「もっと知りたい対象ができた」の別の言い方でもあります。読者の方にとって重要なのは、この講座が扱う範囲は基礎であり、そこで満たされる人と、次を求める人に分かれるという事実のほうだと思います。

メンタルヘルス支援士の評判は?受講者248人の満足度データと実際の声

「良かった」と答えなかった、たった1人の声

248人のうち「受講して良かったですか」に「いいえ」と答えた方が1人だけいらっしゃいます。その方の記述です。

もう一歩内容を深く学びたかった 価格と内容がミスマッチに感じた

40代の方で、値段の評価は「やや不満」、総合評価も「やや不満」、4章(カウンセリング)は「不満」でした。この方は改善要望として精神疾患・認知行動療法・カウンセリングの3つすべてで「深い知識が欲しい」を選んでいます。期待していた深さと、実際の内容が合わなかった。これが「意味ない」という言葉のいちばん正直な中身だと考えています。

この点はご指摘のとおりで、当協会の講座は各分野の入口を体系的に一巡する設計です。専門的な技法を深く習得する講座ではありません。あらかじめそう分かっていれば判断材料にはなっても不満にはなりにくい部分なので、申込ページと本記事の両方で明示するようにしています。

最初は、なかなか内容が頭に入って来なかったので、何度もテキストを読んで動画を見ました。それでもまだほんの一部なのでしょう。これからもっと知識を増やしていきたいです。知ることが楽しかったです。

同じ「まだ足りない」でも、50代のこの方は総合評価「大満足」でした。「それでもまだほんの一部なのでしょう」という一文が、この講座の位置づけを正確に言い当てています。基礎を一巡した先に何があるかが見えた状態は、学ぶ前とは違います。

では、何が「意味」として残っているのか

「意味ない」の反対は「役に立った」ではなく、「使う場面があった」だと考えています。248人の自由記述を読むと、意味が生まれているのは資格を取った瞬間ではなく、そのあとに誰かと関わった場面です。

発達障害支援の為に本格的に勉強を始めようとしていたところに見つけた資格ということで勉強して良かったです。大まかな概要や、種類などを知ることができました。

30代の方の回答です。「本格的に勉強を始めようとしていたところに」という前置きが重要です。この方にとって、この資格は最終目的ではなく地図でした。「大まかな概要や、種類」を先に知っておくと、次に何を深く学ぶかを自分で決められます。

様々な分野で活躍できる資格なのですごくモチベーションになりました!!

20代の方の回答です。受講者の中では若い層にあたります。資格そのものより、その先にある選択肢が増えたことに意味を感じているという書き方になっています。

逆に言えば、使う場面を持っていない方にとっては、この資格は意味を持ちにくいということでもあります。家族や同僚や生徒など、関わる相手が具体的に思い浮かばないまま受講すると、知識は増えても、使う機会がないまま終わってしまいます。

メンタルヘルス支援士の内容|学べること・学べないことを受講者248人のデータで

「意味ない」への答えの整理

こういう目的なら248人のデータから言えること
心理職として就職・独立したい向きません。job tag の記述どおり、職業として名乗るなら臨床心理士・公認心理師のルートになります
専門的な技法を深く習得したい物足りなくなる可能性が高いです。121人(48.8%)が「もっと深い知識が欲しい」と回答しています
関わっている人がいて、対応を変えたい使う場面がある方には機能します。「受講して良かった」は99.6%
これから本格的に学ぶ前に、全体像を知りたい地図として使えます。「大まかな概要や、種類」を先に把握する用途です

心理カウンセラーの資格|大学院に行かない道は、どこまで開かれている?

メンタルヘルス支援士について

ここまで、「意味ない」と言われる場面と、248人が実際にどう答えたのかをご紹介してきました。

こうした理解を深めることと合わせて、ご家族や職場の同僚、支援の現場で働く方々の間でも、メンタルヘルスへの理解を深めるための学びが広がっています。

当協会が認定する「メンタルヘルス支援士」は、精神疾患の基礎知識、大人の発達障害、認知行動療法、傾聴を中心としたカウンセリングの基本姿勢などを、体系的に学べる民間資格です。扱う範囲は各分野の入口にあたります。2026年には「日本の資格・検定AWARDS 2026」の総合アクセス数部門で第2位に選ばれました。

資格の有無が支援の基準になるものではありませんが、身近な人と日々関わる方が、専門的な知識を身につける選択肢の一つとして知っていただけたらと思います。深く学びたくなったときに、次にどこへ進めばよいかが分かる状態になることも、この講座の役割だと考えています。

メンタルヘルス支援士の詳細について

Q&A|「意味ない」と言われることに関するよくある質問

Q1:心理カウンセラーの民間資格は、結局のところ意味がないのですか?

目的によります。心理職として就職・独立することが目的なら、意味がないという指摘はそのとおりです。厚労省のjob tagは、カウンセラー(医療福祉分野)の従事者はほとんどが臨床心理士か公認心理師を持つと記載しています。一方、いま関わっている人への対応を変えることが目的なら、248人のうち247人(99.6%)が「受講して良かった」と答えています。資格の側に意味があるのではなく、使う場面がある人にとってだけ意味が生まれるという構造です。

Q2:半分の人が「足りない」と答えているのに、勧めるのですか?

その121人(48.8%)が同時に何と答えているかを見ていただきたいのです。カウンセリングの深い知識を求めた80人のうち、79人(98.8%)が「受講して良かった」と答えています。「足りない」は「もっと知りたい対象ができた」の別の言い方でもあります。ただし、最初から専門的な技法の習得を求めている方には物足りないはずですので、その場合は正直に向かないとお伝えしています。

Q3:どんな人には向きませんか?

3つあります。①心理職として就職・独立したい方(受験資格にはつながりません)。②特定の技法を深く習得したい方(扱う範囲は各分野の入口です)。③関わる相手が具体的に思い浮かばない方。知識は増えても使う場面がないまま終わる可能性があります。逆に、目の前に関わっている人がいる方には機能しやすい講座です。

Q4:「意味ない」と言われて不安です。何を基準に判断すればよいですか?

資格の評判ではなく、あなたが使う場面があるかどうかで判断してください。本記事の整理表のとおり、同じ資格でも目的によって答えが正反対になります。判断に迷うときは、学びたい内容がその資格の目次に入っているかを確認する方法が確実です。目次に無いものは、受講しても出てきません。

Q5:取ったあと、次に何を学べばよいですか?

本記事のデータでいえば、次を求めた方が多かったのはカウンセリング(80人)と認知行動療法(73人)の2分野です。この2つは、書籍・研修・上位資格のいずれでも学びを続けられます。30代の方の回答にある「大まかな概要や、種類などを知ることができました」という状態は、次にどこを深めるかを自分で選べる状態でもあります。基礎を一巡する意味は、ここにあります。

まとめ|「資格の意味」ではなく「使う場面」で判断する

  • 受講後アンケート248人のうち、121人(48.8%)が「もっと深い知識が欲しい」と回答。ほぼ半分が物足りなさを表明しています
  • それでも247人(99.6%)が「受講して良かった」と回答。カウンセリングの深掘りを求めた80人に限っても98.8%です
  • 「意味ない」が当てはまるのは職業として名乗る場面と、就職の要件にする場面。ここは指摘のとおりで、民間資格では要件を満たしません
  • 唯一「良かった」と答えなかった1人は「もう一歩内容を深く学びたかった」と記述。期待した深さと内容のミスマッチが、この言葉の正直な中身です
  • 扱う範囲は各分野の入口です。「それでもまだほんの一部なのでしょう」と書いた50代の方は、総合評価「大満足」でした
  • 判断の基準は資格の評判ではなく、あなたに使う場面があるかどうか。関わっている相手が具体的にいる方には、今日から使える知識になります

【注意事項】

この記事で紹介している内容は、当協会が収集したアンケートの一部をもとにまとめています。回答者は受講を終えた方に限られ、途中でやめた方の回答は含まれていません。他資格の制度に関する記述は2026年9月1日に厚生労働省の公式サイトで確認した内容で、制度改定により変わります。心の状態や必要な支援は一人ひとり異なり、一律の正解はありません。また、本記事は診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状や不安がある場合は、早めに医師・専門機関・お住まいの地域の相談窓口にご相談ください。

参考・相談先

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