資格を申し込む前に、「実際に受けた人はどう感じたのだろう」と気になる方は多いと思います。ただ、民間資格の評判は、断片的な口コミしか見つからないことがほとんどです。
そこで本記事では、当協会が認定する「メンタルヘルス支援士」について、受講を終えた方248名にお答えいただいたアンケートの結果を、そのまま公開します。
たとえば、
- 総合評価は「大満足」「満足」を合わせて191名(77.0%)
- 「受講して良かったですか?」には247名(99.6%)が「はい」と回答
- 5つの章はいずれも8割以上が「満足以上」
- 一方で「値段」だけは、肯定的な評価が54.4%にとどまる
といった結果です。
良い評価だけを並べても、資格を検討している方の判断材料にはなりません。この記事では、評価が分かれた項目や、率直な指摘の声も同じように掲載します。
>メンタルヘルス支援士資格の内容や試験概要をご紹介【徹底解説】
本記事で紹介している一次情報について
本記事は、メンタルヘルス支援士の受講を終えた方にご回答いただいた「受講後アンケート」をもとに構成しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 情報の性質 | 一般社団法人 人間力認定協会 メンタルヘルス支援士 受講後アンケートより集計 |
| データ取得者 | 一般社団法人 人間力認定協会 |
| 調査期間 | 2025年3月8日〜2026年8月20日 |
| 有効回答数 | 248件 |
| 主な設問 | 「総合評価」「章ごとの満足度」「受講して良かったですか?」「自由にメッセージをお願いします」ほか |
| 分析方法 | 選択式の設問は単純集計および年代別のクロス集計。自由記述は内容によって分類 |
| 注意点 | 回答は受講を終えた方のみを対象としており、途中で学習を止めた方の声は含まれていません。また、資格の受け止め方は一人ひとりの目的や状況によって異なります |
以下、この248件をもとに見ていきます。
総合評価は77.0%が「満足以上」、「受講して良かった」は99.6%
まず、講座全体への総合評価です。
| 総合評価 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 大満足 | 50件 | 20.2% |
| 満足 | 141件 | 56.9% |
| 普通 | 53件 | 21.4% |
| やや不満 | 4件 | 1.6% |
| 不満 | 0件 | 0.0% |
「大満足」「満足」を合わせると191件(77.0%)でした。一方で「普通」も53件(21.4%)あり、全員が高く評価しているわけではありません。「やや不満」は4件(1.6%)、「不満」は0件でした。
また、「受講して良かったですか?」という設問には、次のように回答が集まりました。
247名(99.6%)が「はい」と回答しています。総合評価で「普通」と答えた53名を含めても、受講したこと自体を否定した回答は248件中1件だけでした。「大満足ではないが、受けて良かった」という受け止めが、この資格のいちばん多い評価だということになります。
自由記述にも、その温度感がそのまま表れています。
浅く広く学習が出来て良かったです。自分のペースで出来るのも魅力的でした。(後略)
「浅く広く」という言葉のとおり、この講座は一つの分野を深掘りするものではなく、メンタルヘルスの全体像を一通りつかむためのものです。そこを理解したうえで申し込まれた方の評価は、総じて安定しています。
- 総合評価は77.0%が「満足以上」。否定的な回答は1.6%にとどまる
- 「普通」の21.4%は不満ではなく、期待どおりだったという受け止めに近い
- 「受講して良かった」は99.6%。受講自体を否定した回答は248件中1件のみ
- 「浅く広く学ぶ講座」という方向性を理解して申し込んだ方の評価が安定している

5つの章は、いずれも8割以上が「満足以上」
メンタルヘルス支援士のテキストは5つの章で構成されています。章ごとの満足度は次のとおりです。
| 章 | 大満足 | 満足 | 普通 | やや不満・不満 | 「満足以上」の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1章 精神疾患に関する基礎知識 | 60 | 142 | 41 | 5 | 81.5% |
| 2章 発達障害と精神疾患・依存症の関係性 | 62 | 142 | 42 | 2 | 82.3% |
| 3章 認知行動療法の種類と基礎知識 | 62 | 146 | 34 | 6 | 83.9% |
| 4章 カウンセリングの基本姿勢 | 65 | 142 | 33 | 8 | 83.5% |
| 5章 カウンセリングに役立つ心理学 | 66 | 139 | 33 | 10 | 82.7% |
目を引くのは、5つの章すべてで「満足以上」が8割を超えていることです。最も高い3章(認知行動療法)の83.9%と、最も低い1章(精神疾患に関する基礎知識)の81.5%の差は、2.4ポイントしかありません。
この差の小ささには意味があります。テキスト教材は「前半は丁寧だが後半が駆け足」という評価になりやすいのですが、この講座では最後まで評価が落ちていません。最終章である5章でも「大満足」は66名で、これは1章の60名を上回っています。どの章から読んでも一定の手応えがある構成になっている、と読み取れます。
そのうえで、1章は「やや不満・不満」が5件と5つの章の中では最も多く、自由記述でもボリュームを指摘する声がありました。1章は精神疾患そのものを扱う章で、登場する疾患の数も用語も最も多くなります。ここを軽くすれば読みやすくはなりますが、そのあとの4つの章を理解するための土台がなくなってしまう部分でもあります。
実際、その負荷に触れながら、こう書かれた方がいます。
発達障害の子どもを抱え、日々悩む事が多い中、少しでも知識を増やし、子どものメンタルヘルスを安定させたいと思い受講させて頂きました。内容が知らない事ばかりで覚えるのに大変苦労しましたが、役に立つ内容ばかりだったので、受講して本当に良かったです。
「覚えるのに大変苦労した」と「受講して本当に良かった」が、同じ回答の中に並んでいます。読み進める負荷はあるけれども、それに見合う中身がある——章別の数字は、その受け止めを裏づける結果になりました。
- 5つの章すべてで「満足以上」が8割超。章による当たり外れがない
- 最高(3章83.9%)と最低(1章81.5%)の差は2.4ポイント
- 最終章の5章でも「大満足」が66名と、評価が最後まで落ちない
- 1章は分量が多い分だけ負荷もあるが、それ以降の章を理解する土台になっている
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評価が分かれたのは「値段」と「担当者の対応」
総合評価だけでなく、項目別にも評価をいただいています。ここで結果がはっきり分かれました。
| 評価項目 | 大満足 | 満足 | 普通 | やや不満 | 不満 | 「満足以上」の割合 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 教材の量 | 55 | 127 | 60 | 6 | 0 | 73.4% |
| 教材の質 | 53 | 135 | 50 | 10 | 0 | 75.8% |
| 値段 | 35 | 100 | 85 | 25 | 3 | 54.4% |
| 担当者の対応 | 42 | 88 | 118 | 0 | 0 | 52.4% |
| 総合評価 | 50 | 141 | 53 | 4 | 0 | 77.0% |
教材の量(73.4%)、教材の質(75.8%)、総合評価(77.0%)は7〜8割で揃っています。それに対して「値段」は54.4%、「担当者の対応」は52.4%と、10ポイント以上低い結果です。ただし、この2つは中身がまったく違います。
「担当者の対応」の52.4%は、不満ではない
先に、分かりやすいほうから。「担当者の対応」は「やや不満」「不満」がいずれも0件で、118件が「普通」でした。メンタルヘルス支援士は通信で完結する講座のため、そもそも協会とやり取りをする機会がなかった方が多く、評価のしようがなかった、というのが実態に近い数字です。
言い換えると、この項目は「対応が悪かった」ではなく、「問い合わせをしなくても最後まで進められた」ことの裏返しでもあります。教材の受け取りや試験の手続きでつまずかなかった方が多いほど、この数字は下がります。不満が0件だったことのほうを、この項目の実態として見ていただければと思います。
>メンタルヘルス資格のサポート体制|評価は最下位、でも不満は0件
「値段」の54.4%は、はっきり評価が割れている
一方の「値段」は性質が異なります。「やや不満」25件・「不満」3件と、否定的な評価が最も集まった項目です。同時に「大満足」も35件あり、受け止めが一つに寄っていません。
価格の評価は、金額そのものよりも「何を期待して申し込んだか」で変わります。メンタルヘルス支援士は、精神疾患の基礎知識、大人の発達障害、認知行動療法、カウンセリングの基本姿勢までを一つの講座で扱います。分野を一つに絞った講座と比べれば、学ぶ量も、価格も、当然大きくなります。
実際に、学んだ内容を使う場面があった方からは、次のような回答をいただいています。
海外補習校小学部で教員をしています。メンタル障害のお子さんが増え、対応の仕方など、本当に役に立っています。感謝しております。
価格に納得できるかどうかは、この「使う場面があるかどうか」でほぼ決まります。逆にいえば、特定の疾患だけを深く学びたい方や、すでに専門的に学ばれている方にとっては、範囲の広さが割高に感じられることもあります。申し込む前に5つの章で何を扱うのかを確認しておけば、この点でのズレはほとんど避けられます。
- 内容そのものへの評価(7〜8割)と、価格への評価は別の基準で判断されている
- 「担当者の対応」の52.4%は不満ではなく、やり取りの必要がなかったことの表れ(不満0件)
- 「値段」は「大満足」35件と「やや不満」25件が併存し、期待の置き方で割れている
- 何を学べる講座かを事前に確認しておけば、価格の受け止めのズレは小さくできる
>メンタルヘルスの資格はどんな人が取る?受講者146人の年代・職種・動機データ
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受講者は、どんな場面で役に立ったと答えているか
自由記述の設問には65名からご回答をいただきました。内容を分類すると、大きく「仕事・支援の現場」「家庭・子育て」「自分自身のケア」の3つに分かれます。
仕事・支援の現場で
教育・医療・福祉の現場で働く方から、子どもや利用者への対応が変わったという声が寄せられました。
小学校教員をしています。どんどん増える精神疾患を持っているか、グレーの域にいる子供、大人について理解を深められ、良い対応ができたと認識しております。感謝しております。
不登校気味の生徒、指示が通りづらい生徒の考え方、話の受け取り方について、少し理解するきっかけになりました。
貴社の資格取得をきっかけに、悩んでいた療育の世界に飛び込みました。先に取得したテキストを復習に使い、日々学びの気持ちで支援を行っています。こちらの資格も現場で役立たせる事ができる様、意識していきたいと思っています。
これらの声からは、資格そのものよりも、日々の関わり方が変わったことを成果として受け止めている様子が分かります。
- 教育現場からの回答が多く、「増えている」「対応に迷う」という実感が背景にある
- 診断の有無にかかわらず、いわゆるグレーゾーンの子どもへの理解を挙げる声が目立つ
- 「良い対応ができた」という手応えが、学びの実感につながっている
家庭・子育てで
受講のきっかけが我が子や家族だった、という方からの声です。
勉強のきっかけは我が子への良い接し方を学びたいという思いからでしたが、子どもだけでなく、様々な場面でいかせそうな内容でした。少し意識するだけでコミュニケーションが今よりも良くなりそうです。
社会人になる発達障害グレーゾーンの息子に対して、何を知っておくべきか、という視点から始めた受講でした。児童発達支援士から3講座目となり、息子が迷った時に少しでも力になれる事があればと思っています。まだまだ偏見がある世の中ですが、同じ立場の方々と力強く生き抜いていって欲しいと願っています。
仕事だけでなく、娘への理解にも繋がり、大変勉強になりました。
これらの声からは、特定の誰かのために学び始めた方が、結果的に家庭の外でも使える理解を得ている過程が見えてきます。
- 「我が子のために」という動機で始めた方が少なくない
- 子どもが小さい家庭に限らず、成人した子どもとの関わりを見据えて学ぶ方もいる
- 家庭で学んだことが、仕事や人間関係にも広がっていく傾向がある
自分自身のケアのために
ご自身の状態を理解するために学んだ、という声もありました。
メンタル系の知識が学べれば!と軽く申し込んだのですが、学べば学ぶほど、誰もがどこかで引っかかり、視点を変えるだけで、生活が楽になる方法があるんだなと感じました。私自身も強迫症や広場恐怖症のようなことが以前からあり生活しづらいことも多かったのですが、この資格を勉強したことで、今後は、前向きに無理なく自分の性質と付き合っていければと思えるようになり(後略)
自身がASDでパートナーも統合失調症ですが、お互いの関わることについて、役に立たせて頂いた講座でした。
家庭や友人関係、学校のボランティア時などでも有効に活用したいです。学んだと言う自信が自己肯定につながりとても嬉しいです。
これらの声からは、「支援する側」として学び始めた方だけでなく、ご自身のことを理解するために学んでいる方が一定数いることが分かります。
- ご自身に不調や特性がある状態で受講している方がいる
- 知識を得ることが、自分を責める材料ではなく、付き合い方を考える材料になっている
- 「支える側」と「支えられる側」をはっきり分けられない立場の方も少なくない
3つのどれを見ても共通していたのは、資格を取ったこと自体ではなく、目の前の人への関わり方が変わったことを成果として書かれている点でした。
受講者の声の整理

- 全体の評価:総合評価は77.0%が「満足以上」。「受講して良かった」は99.6%。一方で「普通」も21.4%ある
- 章ごとの評価:5章すべてで「満足以上」が8割超。特定の章に偏った不満はない
- 評価が分かれた点:「値段」の肯定は54.4%。「担当者の対応」は不満0件で「普通」が多い
- 役に立った場面:仕事・支援の現場/家庭・子育て/自分自身のケアの3つに分かれる
>発達障害の部下への対応|叱っていなくても、追い詰めることがある
メンタルヘルス支援士について
ここまで、受講者248名のアンケート結果をご紹介してきました。
回答を見ていくと、職場の同僚、教室の子ども、家族、そしてご自身と、支えたい相手はさまざまでした。そうした身近な人との関わりのなかで、メンタルヘルスへの理解を深めようとする学びが広がっています。
当協会が認定する「メンタルヘルス支援士」は、精神疾患の基礎知識、大人の発達障害、認知行動療法、傾聴を中心としたカウンセリングの基本姿勢などを、体系的に学べる民間資格です。
資格の有無が支援の基準になるものではありませんが、身近な人と日々関わる方が、専門的な知識を身につける選択肢の一つとして知っていただけたらと思います。
Q&A|メンタルヘルス支援士の評判に関するよくある質問
Q1:メンタルヘルス支援士の評判は、実際のところどうなのですか?
受講後アンケート248件では、総合評価で「大満足」「満足」と答えた方が191名(77.0%)、「受講して良かったですか?」には247名(99.6%)が「はい」と回答しています。一方で「普通」と答えた方も53名(21.4%)いらっしゃいます。
Q2:悪い評判や不満の声はありますか?
総合評価では「やや不満」が4件(1.6%)、「不満」は0件でした。自由記述では「1章のボリュームが多い」「試験対策動画が使いにくい」「もっと深く学びたかった」といった声が寄せられています。いずれも内容そのものへの否定ではなく、教材の使い勝手や、さらに深く学びたいという方向のご意見です。本記事ではこれらも原文のまま掲載しています。
Q3:どの章の評価が高いのですか?
5つの章はいずれも「満足以上」が8割を超えており、大きな差はありません。最も高いのは3章(認知行動療法)の83.9%、最も低いのは1章(精神疾患に関する基礎知識)の81.5%です。
Q4:年代によって評価は変わりますか?
「満足以上」と答えた割合は、20代が91.3%(21/23名)、50代が82.4%(56/68名)、30代が78.2%(43/55名)、40代が71.3%(62/87名)、60代以上が57.1%(8/14名)でした。ただし60代以上は回答者が14名と少なく、傾向として断定できる数ではありません。
Q5:なぜ低い評価もそのまま公開しているのですか?
良い評価だけを並べても、資格を検討している方の判断材料にならないためです。評価が分かれた部分こそ、申し込む前に知っておいていただきたい情報だと考えています。
まとめ|評価が分かれた部分も含めて、そのままお伝えします
受講者248名のアンケートから見えてきたのは、次のような結果でした。
- 総合評価は77.0%が「満足以上」、「受講して良かった」は99.6%
- 5つの章すべてで「満足以上」が8割を超え、内容の偏りは少ない
- 評価が分かれたのは「値段」(肯定54.4%)で、否定的な評価が最も集まった
- 役に立った場面は「仕事・支援の現場」「家庭・子育て」「自分自身のケア」の3つに分かれる
- 指摘の多くは「もっと深く学びたかった」という方向のものだった
資格に何を求めるかは、一人ひとり違います。この記事の数字と声が、ご自身にとって必要な学びかどうかを判断する材料になれば幸いです。
【注意事項】
この記事で紹介している内容は、当協会が収集した受講者アンケートの回答をもとにまとめています。回答は受講を終えた方を対象としており、すべての受講者の受け止め方を代表するものではありません。また、本記事は診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状や不安がある場合は、早めに医師・専門機関・お住まいの地域の相談窓口にご相談ください。

