メンタルヘルスの資格は意味ない?と言われる理由と受講者248人が得たもの

「メンタルヘルス 資格 意味ない」と検索して、このページにたどり着いた方が多いと思います。申し込む直前で手が止まって、否定的な意見も見ておきたくなった。そういう段階ではないでしょうか。

この記事は、メンタルヘルス支援士を運営している当協会自身が書いています。だからこそ、「意味がない」と言われる理由を先に、省かずに書きます。そのうえで、実際に受講した248名が何と答えているのかを、良い数字も悪い数字もそのまま出します。

たとえば、

  • 「意味がない」と言われる理由は主に4つ。うち2つは事実で、否定できません
  • 受講後アンケートでは、248名中247名(99.6%)が「受講して良かった」と回答
  • ただし総合評価では「普通」も53名(21.4%)。全員が高く評価しているわけではありません
  • 唯一「いいえ」と答えた1名の声も、そのまま掲載しています

といった内容です。判断の材料にしていただければと思います。

メンタルヘルス支援士の評判は?受講者248人の満足度データと実際の声

メンタルヘルス支援士 公式サイト

本記事で紹介している一次情報について

項目内容
情報の性質一般社団法人 人間力認定協会「メンタルヘルス支援士 受講後アンケート」より抜粋
データ取得者一般社団法人 人間力認定協会
調査期間2025年3月〜2026年8月
有効回答数248件(うち自由記述65件、エピソード29件)
設問「受講して良かったですか?」「総合評価」「改善して欲しい点(複数選択)」「自由にメッセージをお願いします」ほか
分析方法選択式回答をそのまま集計。自由記述とエピソードは内容を分類せず、言及のあった観点ごとに件数を数えています(重複あり)
注意点受講を終えた方の回答です。途中でやめた方や、申し込まなかった方の意見は含まれていません

「意味がない」と言われる4つの理由

まず、否定的な意見の中身を整理します。ここを曖昧にしたまま「役に立ちます」と書いても、判断の役には立たないためです。

言われている理由当協会としての回答
①民間資格で、業務独占の権限がないそのとおりです。メンタルヘルス支援士は民間資格で、これがなければできない仕事はありません。公認心理師・精神保健福祉士のような国家資格とは性質が異なります
②求人の応募条件になることは少ないそのとおりです。採用の必須要件として指定されることはほとんどありません。持っていることで応募できる求人が増える、という性質の資格ではありません
③在宅で短期間に取れるので価値が低い学習目安は20〜40時間、試験は自宅でのオンライン受験です。ただし「短時間で取れること」と「学ぶ内容が薄いこと」は別です。実際、5つの章すべてで満足以上が8割を超えています
④取っただけでは何も変わらないこれは資格の側の問題ではなく、使う場面があるかどうかの問題です。この記事の後半は、まさにここを検証しています

①と②は、そのとおりだと認めます。「この資格を取れば専門職として働ける」「就職にかなず有利になる」といった説明は、当協会はしていません。そういう資格をお探しの方には、率直に申し上げて、この資格は合いません。

では、何のための資格なのか。診断や治療をするための資格ではなく、身近な人と関わるときの土台をつくるための資格です。その前提で、受講した方が何と答えているかを見ていきます。

メンタルヘルスの資格はどんな人が取る?受講者146人の年代・職種・動機データ

受講した248人は「意味がなかった」と言っているか

メンタルヘルス支援士 受講後アンケート|改善して欲しい点の分布

受講を終えた方に「受講して良かったですか?」と聞いた結果と、講座全体への総合評価です。

設問回答件数割合
受講して良かったですか?はい247件99.6%
受講して良かったですか?いいえ1件0.4%
総合評価大満足・満足191件77.0%
総合評価普通53件21.4%
総合評価やや不満・不満4件1.6%

この2つの数字の差に、この資格の性格が出ています。総合評価で「普通」と答えた方が21.4%いる一方、「受講して良かったか」にはほぼ全員が「はい」と答えている。講座として大絶賛というわけではないけれど、受けたこと自体は否定していない、という受け止めです。

そして「いいえ」と答えた1名の回答も、隠さず載せます。40代の方で、総合評価・値段ともに「やや不満」、学習時間は10時間以内でした。

もう一歩内容を深く学びたかった。価格と内容がミスマッチに感じた。(40代・唯一「受講して良かったか」に「いいえ」と答えた方)

「意味がなかった」ではなく「もっと深く学びたかった」。247対1という数字より、この1件の中身のほうが、判断材料としては正確だと思います。物足りなさを感じるのは、すでにある程度の知識をお持ちの方です。この点は、記事の後半でもう一度扱います。

では、実際に何が得られたのか

自由記述65件とエピソード29件、合わせて94件の回答を読むと、書かれている内容は大きく3つの方向に分かれます。件数は、その観点に言及した回答の数です(1つの回答が複数に該当する場合があります)。

仕事・支援の現場での対応が変わった(言及22件)

教員、支援員、看護・介護職、保育士など、日々人と関わる仕事の方からの回答です。共通しているのは「知識が増えた」ではなく「対応が変わった」と書かれていることでした。

海外補習校小学部で教員をしています。メンタル障害のお子さんが増え、対応の仕方など、本当に役に立っています。感謝しております。(50代)

中学校で支援員の仕事をしているのですが、発達障がい児の特性について学んだことが日々活かされているのを感じます。その子の困った行動も、わざとでなく特性によるものだと理解していると冷静に対応できました。(30代)

「わざとではなく特性による」と理解できると、叱る場面が減ります。資格そのものが何かをしてくれるわけではなく、目の前の行動の見え方が変わることで、対応が変わる。これが、現場の方の回答に共通していた変化でした。

家族・子どもへの関わりが変わった(言及32件)

最も多かったのがこの観点です。94件のうち32件で、子ども・家族・パートナーについて書かれていました。

発達障害の子どもを抱え、日々悩む事が多い中、少しでも知識を増やし、子どものメンタルヘルスを安定させたいと思い受講させて頂きました。内容が知らない事ばかりで覚えるのに大変苦労しましたが、役に立つ内容ばかりだったので、受講して本当に良かったです。職場の保育園でも学んだことを生かしていきたいと考えております。(40代)

(前略)思春期と重なり、特性によるものなのか、成長期の特性なのか、どう対応するのが本人に良い結果をもたらすのか悩みながら接していましたが、こちらの協会の資格を受講し、知識を深めて行く中で、本人の性格と特性での対応を変えたり、工夫したりして接し方に自信が持てました。自信を持って接することが出来るので、私自身の気持ちも軽くなり(後略)(40代)

後者の回答にある「私自身の気持ちも軽くなり」という部分は、見落とせません。支える側が抱え込みすぎないためにも知識が要る、ということを示しています。履歴書に書けるかどうかとは別の次元で、こうした変化が起きています。

自分自身の理解につながった(言及22件)

自分の状態を理解するために学んだ、という回答も22件ありました。受講前アンケートでも「自身に精神疾患または症状がある(過去にあった)」を理由に挙げた方が3割を占めており、この講座では珍しいことではありません。

仕事に限らず、日常生活にも役立つ知識を得られたと思います。(40代)

資格として使う場面がなくても、日常の関わり方が変わるなら、それは「意味がない」とは言えないだろうと考えています。ただし、これは使う場面がある人にとっての話です。次はその逆を書きます。

それでも「意味がない」と感じる可能性がある方

正直に書きます。次のような方には、この資格は物足りない可能性が高いです。

  • 特定の分野を深く掘り下げたい方:改善して欲しい点でも「カウンセリングに関する深い知識が欲しい」80件、「認知行動療法に関する深い知識が欲しい」73件、「精神疾患に関する深い知識が欲しい」53件と、より深い内容を求める声が上位に並びます
  • すでに心理系の学習経験がある方:「もう知っている内容だった」という回答もありました
  • 資格を職業上の要件にしたい方:業務独占の権限はありません
  • 資格を取れば状況が変わると考えている方:使う場面があってはじめて意味が出ます

限界を率直に書かれた回答もあります。

ボーダーラインパーソナリティ症、鬱、自閉スペクトラム症を患う子供と、その対応に振り回される妻を少しでもフォローできるスキルを身に付けたかったのですが、二重の関係性でのカウンセリングは難しいと4章で知ってから、少し意欲が削がれてしまいました。(50代)

家族が家族をカウンセリングすることの難しさを、4章で学んで知った、という声です。これは講座の欠陥というより、学んだからこそ分かったことだと受け止めています。知らないまま自己流で関わり続けるより、限界を知ったうえで専門機関につなぐ判断ができるほうが、支える側にとっても本人にとっても安全です。この記事の末尾に相談先を載せているのも、同じ理由です。

そして、改善要望で最も多かったのは「動画講義をさらに充実して欲しい」92件でした。一方で「特になし(大満足でした)」も67件あります。寄せられた要望のほとんどが「この先をもっと学びたい」という方向で、「学ぶ必要がなかった」という趣旨の回答ではありませんでした。

メンタルヘルス資格の費用は高い?受講者248人の値段評価と本音

「意味がない」への答えの整理

「意味がない」への答えの整理

こういう目的なら248人のデータから言えること
身近な人との関わり方を変えたい向いています。94件の回答のうち、家族・子どもへの言及32件、仕事の現場への言及22件。「対応が変わった」という記述が中心でした
専門職として働く資格が欲しい向いていません。民間資格で業務独占の権限はなく、求人の応募条件になることもほとんどありません
特定の分野を深く学びたい物足りない可能性があります。「もっと深い知識が欲しい」という要望が上位に並びました

メンタルヘルスの資格一覧|結局どれ?目的別に選ぶ(146人調査)

メンタルヘルス支援士について

ここまで、「意味がない」と言われる理由と、受講した方が実際に得たものについてご紹介してきました。

こうした理解を深めることと合わせて、ご家族や職場の同僚、支援の現場で働く方々の間でも、メンタルヘルスへの理解を深めるための学びが広がっています。

当協会が認定する「メンタルヘルス支援士」は、精神疾患の基礎知識、大人の発達障害、認知行動療法、傾聴を中心としたカウンセリングの基本姿勢などを、体系的に学べる民間資格です。2026年には「日本の資格・検定AWARDS 2026」の総合アクセス数部門で第2位に選ばれました。

資格の有無が支援の基準になるものではありませんが、身近な人と日々関わる方が、専門的な知識を身につける選択肢の一つとして知っていただけたらと思います。

メンタルヘルス支援士の詳細について

Q&A|「意味ない」と言われることに関するよくある質問

Q1:メンタルヘルスの民間資格は、結局のところ意味がないのですか?

目的によります。専門職として働く要件を得たい場合は、民間資格では満たせません。一方、身近な人との関わり方を変えたい場合は、受講後アンケートで247名(99.6%)が「受講して良かった」と回答しており、自由記述でも「対応が変わった」という記述が中心でした。「資格として通用するか」ではなく「自分に使う場面があるか」で判断していただくのが正確です。

Q2:国家資格とは何が違うのですか?

公認心理師や精神保健福祉士は国家資格で、養成課程や受験資格の要件が定められており、名称の使用も法律で守られています。メンタルヘルス支援士は民間資格で、受験資格は特になく、業務独占の権限もありません。置き換えられるものではなく、目的が異なります。専門職を目指す方は、国家資格の要件をご確認ください(記事末尾に公的なリンクを載せています)。

Q3:履歴書に書けますか?

書けます。取得した資格として資格欄に記載できます。ただし、これがあることで採用が決まる、応募できる求人が増える、という性質のものではありません。面接で学んだ内容について説明できるかどうかのほうが、実際には意味を持ちます。

Q4:どんな人には向きませんか?

特定の疾患や技法を深く掘り下げたい方、すでに心理系の学習経験がある方、資格を職業上の要件にしたい方には向きません。改善要望でも「より深い知識が欲しい」という声が上位に並んでいます。この講座は、広く土台をつくることを目的とした入口の資格です。

Q5:取ったあと、何ができるようになりますか?

診断や治療はできません。できるようになるのは、精神疾患や発達障害の特性を踏まえて相手の状態を捉えること、話の聴き方を意識して関わること、そして自分では抱えきれない場面を見分けて専門機関につなぐことです。実際の回答でも、対応が変わった、冷静に関われるようになった、自分の気持ちが軽くなった、という変化が挙げられていました。

まとめ|「資格の意味」ではなく「使う場面」で判断する

  • 「意味がない」と言われる理由のうち、業務独占がないこと・求人条件になりにくいことは事実です
  • 受講後アンケートでは247名(99.6%)が「受講して良かった」と回答。ただし総合評価では「普通」も21.4%
  • 唯一「いいえ」と答えた1名の理由は「もっと深く学びたかった」。否定ではなく物足りなさでした
  • 自由記述・エピソード94件では、家族・子どもへの言及32件、仕事の現場への言及22件。中心は「対応が変わった」という変化
  • 深く掘り下げたい方には向きません。身近な人との関わりを変えたい方には、判断材料になるデータだと考えています

資格そのものに意味があるかどうかは、決められません。決まるのは、学んだことを使う相手が、目の前にいるかどうかです。248名の回答は、そのことを繰り返し示していました。

【注意事項】

この記事で紹介している内容は、当協会が収集したアンケート・体験談の一部をもとにまとめています。心の状態や必要な支援は一人ひとり異なり、一律の正解はありません。また、本記事は診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状や不安がある場合は、早めに医師・専門機関・お住まいの地域の相談窓口にご相談ください。

参考・相談先

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