メンタルヘルスの資格を調べていて、最後に引っかかるのが費用だと思います。数万円は、家計から出すには小さくない金額です。「この内容で、この値段は妥当なのか」を確かめてから決めたい、という気持ちは当然のものだと思います。
この記事では、当協会のメンタルヘルス支援士について、費用の内訳と、実際に支払って受講した248名がその金額をどう受け止めたかを、そのまま公開します。結論から言うと、評価がはっきり分かれたのは5つの評価項目のうち「値段」だけでした。
たとえば、
- 費用は受講料35,200円と試験料5,060円で、合計40,260円(いずれも税込)
- 「値段」への評価は満足以上が54.4%。内容の評価(量73.4%・質75.8%)より低い
- 年代で受け止めが違い、40代62.1%・50代64.7%に対し、30代は40.0%
- 値段に「やや不満」と答えた方でも、「受講して良かった」には96.0%が「はい」と回答
といった内容です。高いと感じた方の声も、そのまま載せています。
>メンタルヘルス支援士の評判は?受講者248人の満足度データと実際の声
本記事で紹介している一次情報について
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 情報の性質 | 一般社団法人 人間力認定協会「メンタルヘルス支援士 受講後アンケート」より抜粋 |
| データ取得者 | 一般社団法人 人間力認定協会 |
| 調査期間 | 2025年3月〜2026年8月 |
| 有効回答数 | 248件 |
| 設問 | 「値段」「量」「質」「総合評価」「受講して良かったですか?」ほか |
| 分析方法 | 5段階の選択式回答をそのまま集計し、年代・総合評価とクロス集計 |
| 注意点 | 受講を終えた方の回答です。途中でやめた方の評価は含まれていません |
費用はいくらか、その中に何が含まれるか
評価の話に入る前に、何にいくら払うのかをはっきりさせておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受講料 | 税込35,200円 |
| 試験料 | 税込5,060円(別途) |
| 合計 | 税込40,260円 |
| 支払方法 | カード(一括・3回・6回・12回払い)/銀行振込 |
| 含まれるもの | テキスト/ワークブック/試験対策動画(オンライン視聴)/受講者専用LINEの配信/8カ月の受講期限 |
| 任意購入 | 試験対策動画のDVD(購入しなくても、同じ内容をオンラインで視聴できます) |
この表で確認していただきたいのは2点です。ひとつは、受講料とは別に試験料5,060円がかかること。もうひとつは、DVDは任意購入で、買わなくても同じ内容をオンラインで視聴できることです。追加で必要になる費用は、この2点を押さえておけば大きく外れません。
受講期限は8カ月です。40,260円を8カ月で割ると、1カ月あたり約5,000円。教材が手元に残り、期限内であれば何度でも読み返せることを踏まえて、この金額をどう見るかという話になります。
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「値段」への評価は、満足以上が54.4%

248名に、値段への評価を5段階でうかがいました。「大満足」35名(14.1%)、「満足」100名(40.3%)、「普通」85名(34.3%)、「やや不満」25名(10.1%)、「不満」3名(1.2%)です。
満足以上は135名で54.4%。半数を少し超える程度で、他の項目と比べると明らかに低い数字です。ここを隠しても仕方がないので、率直に書きます。この講座の費用は、全員が納得している金額ではありません。
実際、価格について厳しい評価をされた方もいらっしゃいます。
もう一歩内容を深く学びたかった。価格と内容がミスマッチに感じた。(40代・値段の評価は「やや不満」)
この声は、値段だけの問題ではないことを示しています。「もう一歩深く学びたかった」という期待が先にあり、そこに届かなかったから価格が高く感じられた、という順序です。金額そのものより、何を期待して申し込んだかで受け止めが変わる——これがこの記事の中心になります。
評価が割れているのは「値段」だけ
同じ248名が、他の項目にはどう答えているかを並べると、値段の位置づけがはっきりします。教材の「量」は満足以上が73.4%、「質」は75.8%、講座全体の「総合評価」は77.0%でした。
つまり、内容そのものは7割以上が評価しているのに、値段だけが54.4%にとどまっているということです。「教材が薄い」「内容が物足りない」という理由で価格が低く評価されているのではありません。内容には納得したうえで、金額の受け止めが分かれています。
なお、学習時間の長さと値段の評価には、一貫した関係は見られませんでした。長く勉強した方が「元を取った」と感じるわけでも、短く終えた方が「割高だ」と感じるわけでもない、という結果です。
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年代によって、受け止めははっきり違う
年代別に見ると、値段への評価には差がありました。満足以上の割合です。
- 50代(68名):44名(64.7%)が満足以上で、最も高い
- 40代(87名):54名(62.1%)が満足以上
- 20代(23名):11名(47.8%)が満足以上
- 30代(55名):22名(40.0%)にとどまり、「普通」24名が最多
- 60代以上(14名):4名(28.6%)。ただし回答者が14名と少数です
40代・50代は6割を超えるのに対し、30代は4割です。子育てや住宅費の負担が重なる年代であること、当協会の他資格からの継続受講が多い年代であることなど、いくつかの要因が重なっている可能性があります。ただし、断定できるだけの設問は設けていません。
児童発達支援に続いて受講しました。割引もあったので。周りに関わった大人身内の精神疾患の症状など思い出しながら勉強しました。また、職場にいる気になる方への対応など関わり方を見直す機会となりました。(後略)(40代・値段の評価は「満足」)
ここで大事なのは、金額は変えられなくても、受け止めは変えられるということです。何が含まれていて、どこまで学べるのかを申し込む前に把握しておけば、「思っていたのと違う」というズレは起こりにくくなります。
価格の受け止めは、内容の手応えと連動している
値段への評価ごとに、講座全体の評価を集計すると、この記事でいちばん見ていただきたい形が出てきます。
| 「値段」への評価 | 回答数 | 総合評価が満足以上 | 「受講して良かった」 |
|---|---|---|---|
| 大満足 | 35名 | 100.0% | 100.0% |
| 満足 | 100名 | 95.0% | 100.0% |
| 普通 | 85名 | 60.0% | 100.0% |
| やや不満 | 25名 | 40.0% | 96.0% |
値段を高く評価した方ほど、講座全体の評価も高くなっています。これは「安いから満足した」という話ではありません。学んだ内容に手応えがあった方は、同じ40,260円を『納得できる金額』として受け止めている、ということだと考えています。
そしてもう一列、右端を見てください。値段に「やや不満」と答えた25名でも、「受講して良かったですか?」には24名(96.0%)が「はい」と答えています。価格には引っかかりが残ったが、受講したこと自体は後悔していない、という受け止めです。
職場では上司に対して、また、初対面の人に対する接し方など、ここで習得したことが少し生かすことができ、なるほどなーと思うことがありました。もっと実践をしながら勉強したことを活かせるようになりたいです。(30代・値段の評価は「普通」)
この方の値段への評価は「普通」です。それでも、学んだことは職場で使えている。費用の判断は、支払う時点ではなく、使う場面があるかどうかで決まってくるということが、この回答からも読み取れます。
支払った側は、何を得たと言っているか
金額に見合ったかどうかを決めるのは、結局のところ「そのあと何に使えたか」です。自由記述には、支払った先にあったものが書かれていました。
受講して良かったです。息子も知的障がいを持っており、仕事でも小学校で特別支援学級の介助員をやっているので役立てていきたいです。(50代・値段の評価は「満足」)
今は子育て中ですがいずれ働く時に役立てたら良いなと思っています。また接し方など、子育てのヒントになってお互いストレスなく過ごせたら良いなと思います。(30代・値段の評価は「満足」)
非常に役立ちました。ありがとうございました。(50代・値段の評価は「満足」)
共通しているのは、使う場面が具体的に見えていることです。仕事で関わる子ども、これから戻る職場、日々の家庭。逆に言えば、使う場面が思い浮かばないまま申し込むと、同じ金額でも高く感じられます。費用で迷ったときに考えていただきたいのは、「安いかどうか」ではなく「自分には使う場面があるか」のほうです。
費用の受け止めの整理

| 費用で迷うポイント | 248人のデータが示していること |
|---|---|
| この金額は妥当なのか | 「値段」の満足以上は54.4%。内容の評価(量73.4%・質75.8%)より低く、受け止めは割れている |
| 高いと感じた人は後悔しているのか | 値段に「やや不満」の25名でも、96.0%が「受講して良かった」と回答 |
| 納得できるかどうかは何で決まるのか | 値段の評価が高い方ほど総合評価も高い。使う場面があるかどうかで受け止めが変わる |
メンタルヘルス支援士について
ここまで、メンタルヘルスの資格にかかる費用と、その受け止め方についてご紹介してきました。
こうした理解を深めることと合わせて、ご家族や職場の同僚、支援の現場で働く方々の間でも、メンタルヘルスへの理解を深めるための学びが広がっています。
当協会が認定する「メンタルヘルス支援士」は、精神疾患の基礎知識、大人の発達障害、認知行動療法、傾聴を中心としたカウンセリングの基本姿勢などを、体系的に学べる民間資格です。
資格の有無が支援の基準になるものではありませんが、身近な人と日々関わる方が、専門的な知識を身につける選択肢の一つとして知っていただけたらと思います。
Q&A|費用に関するよくある質問
Q1:結局、総額はいくらかかりますか?
受講料35,200円と試験料5,060円で、合計40,260円(いずれも税込)です。テキスト・ワークブック・試験対策動画のオンライン視聴・受講者専用LINEの配信・8カ月の受講期限が、この金額に含まれます。試験対策動画のDVDは任意購入で、買わなくても同じ内容をオンラインで視聴できます。
Q2:分割払いはできますか?
できます。カード払いは一括のほか、3回・6回・12回払いに対応しています。銀行振込も選べます。12回払いであれば、月あたりの負担は3,000円台の計算になります。
Q3:高いと感じた方は、どんな理由でそう感じたのですか?
自由記述で最も多かったのは「もっと深く学びたかった」という方向の声です。改善して欲しい点でも「カウンセリングに関する深い知識が欲しい」80件、「認知行動療法に関する深い知識が欲しい」73件と、より専門的な内容を求める回答が上位に並びました。特定の分野を深く掘り下げたい方にとっては、範囲の広さが物足りなさにつながることがあります。
Q4:申し込む前に、費用で失敗しないためにできることはありますか?
学べる範囲を事前に確認しておくことです。この講座は、精神疾患の基礎知識から傾聴・心理テクニックまでを体系的に学ぶ構成で、特定の疾患や技法だけを深く掘り下げるものではありません。「広く土台をつくる」ことが目的に合っていれば、40,260円は判断しやすい金額になります。実際、内容の評価は7割を超えており、「受講して良かった」はほぼ全員が「はい」と答えています。
まとめ|「安いかどうか」より「使う場面があるか」
- 費用は受講料35,200円+試験料5,060円の合計40,260円(税込)。分割払いにも対応
- 「値段」への評価は満足以上54.4%。5項目のうち、はっきり割れたのはここだけ
- 内容の評価は量73.4%・質75.8%・総合77.0%。内容に納得したうえで金額の受け止めが分かれている
- 年代差があり、40代62.1%・50代64.7%に対して30代は40.0%
- 値段に「やや不満」の方でも96.0%が「受講して良かった」と回答している
費用の評価が分かれることは、隠さずにお伝えします。そのうえで248名の回答が示していたのは、納得できるかどうかは金額そのものではなく、学んだことを使う場面があるかどうかで決まる、ということでした。
【注意事項】
この記事で紹介している内容は、当協会が収集したアンケート・体験談の一部をもとにまとめています。心の状態や必要な支援は一人ひとり異なり、一律の正解はありません。また、本記事は診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状や不安がある場合は、早めに医師・専門機関・お住まいの地域の相談窓口にご相談ください。


