【協会監修】難易度で選ぶなら?未経験でも取れる心理カウンセラー資格を勉強時間と受験条件で比較

心理カウンセラーの資格を調べていると「難しそう」「私に取れるのかな」と手が止まることはありませんか。家事や仕事の合間に時間を作って調べているだけでも前に進もうとしている証です。

民間の心理カウンセラー資格は、学歴や経験がなくても家で学んで取れるものがたくさんあります。ただし受けるまでの道のりや試験の形、勉強にかかる時間は資格によって全く違います。合格率の数字だけでは、この違いは分かりません。見るところは次の3つです。

  • 受ける前に何が必要か(受験の条件)
  • 試験でどんな形で問われるか(試験の形)
  • 勉強にどれくらい時間がかかるか(勉強時間)

この記事では各団体の公式サイトで確かめた条件をもとに、未経験の方が自分に取れる民間資格を探すための見方をご紹介します。

心理カウンセラーの資格をお探しの方へ

話すのが苦手でも、聴く力から学べます

人の話を聴くのに話し上手である必要はありません。相手の気持ちを受け止める聴き方を、スマホでマイペースに学べます。試験も自宅で受けられるので、家庭や仕事の合間にも始めやすい資格です。

どんな内容か見てみる

心理カウンセラー資格の難易度は3つの物差しで見ます

民間の心理カウンセラー資格は種類が多く、同じ「心理カウンセラー」でも受けるまでの道のりが違います。そこで難易度を次の3つの物差しで見ていきます。

  1. 受験の条件
    試験の前に済ませておくこと
  2. 試験の形
    選択式か、論述か、面接や実技か
  3. 勉強時間
    どれくらい時間をかけることになるか
心理カウンセラー資格の難易度を受験の条件と試験の形と勉強時間の3つで見る図

合格率はこの3つの物差しの後で補足として見るくらいがちょうどよい数字です。理由は後ほどお伝えします。まずは1つ目から見ていきましょう。

受験の条件で見る心理カウンセラー資格の難易度

試験の前に済ませておくことが少ないほど、始めやすい資格です。公式サイトに書かれた条件を軽い方から5つに分けました。

受験の条件資格の例未経験の方にとって
講座を受けずに申し込めるこころ検定®、心理学検定、メンタルヘルス・マネジメント®検定、メンタル士心理カウンセラー®、ケアストレスカウンセラー申し込めばすぐ受けられる
講座の修了が前提になるJADP認定メンタル心理カウンセラー®、メンタルヘルス支援士 など講座を終えれば受けられる
検定に合格して、登録の条件も満たすメンタルケア心理士®検定の後に講座などが必要
養成講座に出席して、学科と実技の試験を受ける産業カウンセラー®通学や出席の時間が必要
大学や大学院での学びが入口になる公認心理師、臨床心理士、認定心理士年単位の時間が必要(別の道)

表の順に説明します。

  • 講座を受けずに申し込める資格
    こころ検定®は「どなたでも受検できる」、心理学検定は「学歴・年齢を問わない」、メンタルヘルス・マネジメント®検定は「学歴・年齢・性別・国籍の制限なし」と公式サイトに書かれています。ケアストレスカウンセラーは18歳以上、メンタル士心理カウンセラー®は特に条件がありません。
  • 講座の修了が前提になる資格
    講座を最後まで終えると試験を受けられる(または認定される)資格です。JADP認定メンタル心理カウンセラー®は指定講座の全カリキュラムを修了すれば、他の資格は必要ありません。当協会のメンタルヘルス支援士も講座の受講者が受験する資格です。
  • 検定に合格して登録する資格
    メンタルケア心理士®はこころ検定®2級に合格したうえで、講座の修了などの条件を満たして登録します。
  • 養成講座に出席する資格
    産業カウンセラー®は養成講座に出席して、学科と実技の2つの試験を受けます。
  • 大学・大学院が入口の資格
    民間資格とは別の道になります。後半で短くお伝えします。

学歴や経験に自信がなくても、上の2つは受験の条件が軽くここが入口になります。

試験の形で見る心理カウンセラー資格の難易度

同じ「試験」でも、どんな形で問われるかで準備の大変さは変わります。選択式なら選ぶだけですが、論述や面接、実技がある試験は書く練習や話す練習が必要です。

試験の形資格の例準備のイメージ
在宅で受ける選択式ケアストレスカウンセラー、メンタル士心理カウンセラー®、JADP認定メンタル心理カウンセラー®、メンタルヘルス支援士自分の予定に合わせて受けられる
会場で受ける選択式こころ検定®、心理学検定、メンタルヘルス・マネジメント®検定試験会場へ行く日程が必要
論述・口述・実技がある産業カウンセラー®、臨床心理士書く・話す練習が必要
試験がないメンタルケアカウンセラー®、認定心理士課程の修了や単位の審査で決まる

表の順に説明します。

  • 在宅で受ける選択式
    ケアストレスカウンセラーは在宅のIBT試験、メンタル士心理カウンセラー®は在宅で郵送の問題に解答、JADP認定メンタル心理カウンセラー®は在宅で随時、メンタルヘルス支援士はオンラインで24時間受けられます。
  • 会場で受ける選択式
    こころ検定®と心理学検定はCBT会場での四者択一または4肢択一です。メンタルヘルス・マネジメント®検定は会場での筆記で、I種は論述問題もあります。
  • 論述・口述・実技がある試験
    産業カウンセラー®は学科に加えて、ロールプレイと口述の実技があります。臨床心理士は筆記に加えて口述面接があります。
  • 試験がない資格
    メンタルケアカウンセラー®は指定の教育課程を修了すると認定され、認定心理士は書類の審査で決まります。

家での時間を作りにくい方は、在宅で自分の予定に合わせて受けられる試験が向いています。

勉強にかかる時間は人によって大きく変わります

勉強時間は資格や講座によってだけでなく、受ける人によっても変わります。元々の知識や仕事や家庭で心の不調に触れてきた経験、1日に使える時間が人それぞれ違うからです。

民間の講座型の資格は講座ごとに学習時間や学習期間の目安が案内されています。申し込む前には次の3つを確かめておくと安心です。

  1. 学習時間の目安
    何時間くらいが想定されているか
  2. 平均的な受講期間
    実際にどれくらいで終えている人が多いか
  3. 1日に使える時間
    自分の毎日で、どれくらい確保できそうか

この3つを並べて見ると「私なら何か月くらいかかりそう」と無理のない計画を立てやすくなります。

合格率は数え方がそろわないので目安に留めます

合格率は心理カウンセラー系の資格では、横に並べても難しさの順にはなりません。

1つ目は数え方が団体ごとに違うことです。産業カウンセラー®2級試験は学科と実技の合否が別々に出るため、2026年7月の回では学科55.32%・実技71.88%・総合47.4%と1つの試験から3通りの数字が公表されました(日本産業カウンセラー協会・2026年10月29日確認)。心理学検定は合格した科目を5年間持ち越し、その数で級が認定されます。こころ検定®やメンタル士心理カウンセラー®のように公式サイトに合格率の記載が見当たらないものもあります。

2つ目は講座の修了が条件の試験では、受ける人が既に絞られていることです。講座の添削やテストを最後まで終えた人だけが受けるので、数字の前の段階で越えるものがあります。

合格率を見るときは数字そのものより、「何を数えた数字か」を確かめるのがおすすめです。

大学・大学院が前提の資格は民間資格とは別の道です

公認心理師(国家資格)、臨床心理士、認定心理士は大学や大学院での学びが入口になります。公認心理師は大学と大学院(または2年以上の実務)、臨床心理士は指定大学院の修了が基本で、認定心理士は4年制大学で心理学の単位を36単位以上取って卒業することが条件です。病院や学校などで心理の専門職として働くことを目指すなら、この道が基本になります。

一方で身近な人の話を丁寧に聴けるようになりたい、心の不調の基礎を知りたい、まず一歩を踏み出したいという方は、家で学べる民間資格から始められます。学んだことは、家族や職場の人との関わりの中でも活かせます。

取れるか不安な方が難易度で民間資格を選ぶ3つのポイント

ここまでの3つの物差しをもとに、「私に取れるかな」と不安な方が難易度で民間資格を選ぶときのポイントを3つにまとめました。

  1. 受験の条件が学歴や経験を問わないか
    講座を受ければ受けられる資格や、講座なしで申し込める検定は未経験の方の入口になります。
  2. 在宅で自分の予定に合わせて受けられるか
    会場へ行く日程や面接・実技の準備がないと、毎日の暮らしの中で続けやすくなります。
  3. 学習時間や期間の目安がはっきり案内されているか
    何時間くらい、何か月くらいかが分かると、取れるかどうかの見通しが立ちます。

この3つに当てはまる資格は、1つだけではありません。ご自分の毎日に合うものを選んでください。

メンタルヘルス支援士の難易度はどれくらい?

当協会が認定する「メンタルヘルス支援士」は、精神疾患の基礎知識、大人の発達障害、認知行動療法、傾聴を中心としたカウンセリングの基本姿勢などを体系的に学べる民間資格です。上の3つのポイントに沿ってご紹介します。

ポイントメンタルヘルス支援士
受験の条件受講資格なし。学歴・経歴・年齢不問
試験の形スマホでも受けられる、24時間のオンライン受験。50問・50分で、二肢択一と四肢択一。50問中35問以上の正解で合格
学習時間の目安20〜40時間程度。平均受講期間は約2か月(現行の受講案内より)
合格率90%程度(現行の受講案内より。数え方は団体ごとに異なります)
費用受講料35,200円(税込)、受験料5,060円(税込・受講料とは別)

受講した方はどれくらい勉強していたか

当協会が認定するメンタルヘルス支援士の受講を終えた方に受講後アンケート(248件)で総勉強時間を尋ねた結果です。回答は10時間以内が42人(16.9%)、11〜20時間が88人(35.5%)、21〜30時間が66人(26.6%)、31時間以上が52人(21.0%)でした。

区分を合わせると20時間以内が130人(52.4%)で、半数を少し超える程度です。その反対側に31時間以上の52人(21.0%)が5人に1人ほどいます。教材も合格の基準も同じでも、勉強時間に開きが出るのは元々の知識や使える時間が人によって違うからだと考えられます。

受講を終えた方の総勉強時間を集計した図

実際に受講した方の声を原文のまま紹介します。

何歳になっても学ぶことは楽しいと感じます。受講も受験も自宅で出来るのが子育て世代の身として大変助かりました。(30代・総勉強時間10時間以内)

なかなか難しかったです。勉強しごたえがありました。でも楽しくできました。(50代・総勉強時間31時間以上)

同じ講座でもすっと進む方も、じっくり取り組む方もいます。どちらの声にも「学ぶのが楽しい」という気持ちがありました。

また同じアンケートで「受講してよかった」と答えた方は、248名中247名(99.60%)でした。2026年には「日本の資格・検定AWARDS 2026」の総合アクセス数部門で第2位にも選ばれています。

「難しくて続かないかも」と不安な方も、まずは学習時間の目安や実際に学んだ方の勉強時間を参考にしてみてください。

>メンタルヘルス支援士の詳細について

Q&A|心理カウンセラー資格の難易度に関するよくある質問

Q1:未経験でも受けやすい心理カウンセラー資格はどれですか

学歴や経験を問わない民間資格が受けやすい入口です。こころ検定®やメンタルヘルス・マネジメント®検定は講座なしで申し込めます。JADP認定メンタル心理カウンセラー®やメンタルヘルス支援士は講座を終えれば受験できます。

Q2:主婦や社会人でも取れますか

受験の条件に学歴や年齢の制限がない民間資格なら主婦や社会人の方でも受けられます。主婦の方向けの選び方は【失敗しない資格選び】主婦でも心理カウンセラーになれる?挫折しない通信講座3選、忙しい社会人の方向けの選び方は忙しい社会人でも心理カウンセラー資格は取れる?短期間で取って仕事に活かす方法で紹介しています。

Q3:合格率が高い資格は難易度が低いと考えてよいですか

そうとは限りません。合格率は団体ごとに数え方が違い、講座の修了が条件の試験では受ける人が既に絞られています。数字の中身を確かめてから見てください。

Q4:公認心理師や臨床心理士は講座を受ければ受けられますか

受けられません。公認心理師は大学と大学院(または実務)、臨床心理士は指定大学院の修了が基本で、講座で目指せる民間資格とは別の道です。

まとめ|心理カウンセラー資格の難易度

  • 難易度は合格率より「受験の条件」「試験の形」「勉強時間」の3つで見ると、自分に取れるかが分かります。
  • 未経験の方の入口は講座なしで申し込める検定や、講座を終えれば受けられる民間資格です。
  • 選ぶときは学歴や経験を問わないか、在宅で受けられるか、学習時間の目安が分かるかを確かめてください。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。「私に取れるかな」と一度立ち止まったのは、それだけ真剣に考えている証拠です。ご自分の毎日に合った資格を見つけて、学んだことを身近な人との関わりに活かして頂けたらと思います。

資格の種類や目的別の選び方は心理カウンセラー資格一覧【協会監修】どれがいい?目的別に民間資格を比較、期間で選びたい方は心理カウンセラー資格の期間|短く取れる順に並べましたをご覧ください。

【注意事項】

この記事で紹介している内容は、当協会が収集したアンケート・体験談の一部をもとにまとめています。心の状態や必要な支援は一人ひとり異なり、一律の正解はありません。また、本記事は診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状や不安がある場合は、早めに医師・専門機関・お住まいの地域の相談窓口にご相談ください。

本記事に掲載した他団体の資格・検定の情報は、2026年10月29日時点で各団体の公式サイトを確認した内容です。受験資格・試験方式・合格基準・試験日程は変更されることがありますので、申し込みの前に必ず各団体の公式サイトでご確認ください。「JADP認定メンタル心理カウンセラー」「メンタルケアカウンセラー」「メンタルケア心理士」「こころ検定」「メンタルヘルス・マネジメント」「メンタル士心理カウンセラー」「産業カウンセラー」は登録商標です(各団体の公式サイトの®表記による)。

勉強時間のアンケートと声は当協会の受講者の回答です。他団体の資格の勉強時間を示すものではありません。勉強にかかる時間や難しさの感じ方には個人差があります。

参考・相談先

本記事で紹介している一次情報について

項目内容
情報の性質一般社団法人 人間力認定協会 メンタルヘルス支援士 受講後アンケートより抜粋
データ取得者一般社団法人 人間力認定協会
調査期間2025年3月〜2026年8月
有効回答数248件
設問「総勉強時間」(4つの区分から1つを選択)、「受講してよかったですか」、「自由にメッセージをお願いします」(自由記述)
分析方法区分ごとに人数を数え、248件に対する割合を出しました。「20時間以内」は、10時間以内と11〜20時間を合わせた人数です。声は自由記述を原文のまま一部抜粋しています
一般情報の出典各資格の認定団体・試験の実施団体・講座提供会社の公式サイト(2026年10月29日確認)
注意点回答者は当協会の資格の受講者に限られます。他団体の資格の受講者の声ではありません。勉強時間は他の資格の難しさを比べる根拠には使っていません

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