チャイルドカウンセラーの資格を取ったのに子育てに活かせてないと感じる理由

わが子が何を考えているのか、どうしてそうするのかが分からない。そう感じる場面は、子どもの年齢によって少しずつ違います。

  • 幼い子ども
    泣いたり癇癪を起こしたりしても、理由を言葉にできない。なだめても収まらない。
  • 小学生
    朝になると「お腹が痛い」と言う。「行きたくない」の理由を聞いても答えない。
  • 思春期
    部屋にこもる。急に黙り込む。何を聞いても「別に」で終わってしまう。

理由が分からないまま叱ってしまい、寝顔を見ながら自分を責める。そんな夜を重ねて、「子どもの心をきちんと学びたい」とチャイルドカウンセラーの資格にたどり着いた方も多いと思います。

ところが、講座を終えて資格を取ったのに、わが子との毎日ではうまく活かせていない気がする。これから取ろうとしている方も、「本当に子育てに役立つのかな」と迷っているかもしれません。

この記事では、そう感じる理由を講座の中身から整理し、足りない部分をどう補えば子育てに活かせるかをまとめました。

>心理カウンセラー資格一覧【協会監修】どれがいい?目的別に民間資格を比較

心理カウンセラーの資格をお探しの方へ

話すのが苦手でも、聴く力から学べます

人の話を聴くのに話し上手である必要はありません。相手の気持ちを受け止める聴き方を、スマホでマイペースに学べます。試験も自宅で受けられるので、家庭や仕事の合間にも始めやすい資格です。

どんな内容か見てみる

チャイルドカウンセラーとは|子どもの心理を学ぶ民間資格

JADP認定チャイルドカウンセラー®は、一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)が認定する民間資格です。医療・福祉・教育の現場で活躍する「児童心理のスペシャリスト」であることを証明する資格で、2〜18歳の子どもの発達段階ごとの課題と、子どもへのカウンセリングの基礎を学びます。

この資格の良いところは、次のような点です。

  • 年齢ごとの課題と対応を学べる
    2歳から18歳まで、発達段階ごとに子どもが抱えやすい課題と、その対応の仕方を学べます。幼い子どもの登園しぶりや、思春期の反抗など、年齢によって変わる悩みを順に整理できます。
  • 子どもに合わせた心理療法を知れる
    話を受け止める来談者中心療法のほか、遊びを通して気持ちを表してもらう遊戯療法や、コラージュ療法を学びます。言葉で気持ちを伝えにくい子どもに向き合う方法です。
  • 具体的な事例で学べる
    言葉を話さない子ども、暴力的な行為が見られる子ども、登園しぶりに悩む母親など、実際にありそうな事例を通して対応を学びます。
  • はじめてでも学びやすい
    フルカラーのテキストと映像講義、声に出して練習するロールプレイで、心理学を学ぶのが初めての人でも進めやすくなっています。

講座のページでは、自分の子どものために学んでいる人も多いと紹介され、受講した人からは「子どもの気持ちが理解できた」「怒らなくなった」という声も届いています。子どもの心を学ぶ入口として、よく考えられた資格です。

取り方と費用

資格を取るには、JADPが指定する講座(キャリカレの「チャイルドカウンセラー資格取得講座」)をすべて終えてから、自宅で試験を受けます。

  • 学ぶ期間
    標準で4か月です。テキスト3冊と映像講義で学び、添削課題を3回提出します。
  • 試験
    自宅で受け、テキストを見ながら解けます。得点率70%以上で合格です。受験の期限はなく、何度でも受け直せます。
  • 費用(税込)
    受講料は通常価格で63,800〜83,800円です。質問できるサポート期間の長さで3つのコースに分かれています。時期によって大きな割引があり、これとは別に受験料5,600円がかかります。

出典:JADP・キャリカレ 公式サイト(2026年10月15日確認)

チャイルドカウンセラーを子育てに活かせてないと感じる3つの理由

チャイルドカウンセラーを子育てに活かせてないと感じる3つの理由

これだけ良い資格なのに、では、なぜ子育てに活かせてないと感じさせてしまうのでしょうか。講座の中身から見ると、次の3つが理由として考えられます。

理由1:相談を受けるカウンセラー向けの学びが中心だから

講座で身につけるのは、子どもに対するカウンセリングの技術です。仕上げの事例では、カウンセリングの時間に子どもが遅刻してきたとき、子どもが親の相談の内容を知りたがったとき、といった場面への対応を学びます。遊びを通して気持ちを表してもらう遊戯療法や、コラージュ療法も、相談の場で使う方法です。

相談室で会う子どもと、毎日一緒に暮らすわが子とでは、関係がまったく違います。親は話を聴く人であると同時に、ごはんを食べさせ、宿題を見て、ときには叱る人でもあります。カウンセラーとしての関わり方を、そのまま家庭に持ち込むのが難しい場面があるのは自然なことです。

また、カウンセラーは相談の時間のあいだ、落ち着いた第三者として子どもに向き合えます。親はそうはいきません。わが子のことだからこそ心配や焦りが先に立ち、学んだとおりに聴こうとしても気持ちが追いつかないことがあります。それは学びが足りないからではなく、親という立場ならではのことです。

理由2:わが子の特性や心の不調そのものは中心ではないから

学ぶ範囲には「障害」という項目もありますが、講座の中心は、発達段階ごとの課題と、問題行動へのカウンセリングです。

わが子の悩みが、ASDやADHDといった発達の特性や、不安・気分の落ち込みと関わっている場合、その特性や心の不調そのものを知っているかどうかで、行動の見え方が変わります。たとえば、朝の腹痛が不安から来ているかもしれないと分かれば、「怠けている」と叱る前に、別の声のかけ方を選べます。癇癪がなかなか収まらない背景に、音や光への敏感さや、予定が変わることへの苦手さといった特性が隠れていることもあります。

>子どもが癇癪を起こしたとき|支援の現場がやっている順番

理由3:親自身の心を整える方法は学ぶ範囲に入っていないから

子どものことで悩む日が続くと、親の心もすり減っていきます。けれど、講座で学ぶのは子どもへの関わり方が中心で、親が自分の気持ちを整える方法は含まれていません。

家族の立場の大変さについては、民間資格の1つであるメンタルヘルス支援士を受講した方から、こんな声も届いています。

発達障害が家族にいる場合、第三者が職業として支援するのとは、格段に違う辛さがあると感じます。(60代)

相談室のカウンセラーは、時間が来れば相談を終えられます。親は、夜も休日も子どもと一緒です。子どもの心を学ぶのと同じくらい、自分の心を守る方法も必要になります。

>子どもに怒りすぎたあと|その場を離れるのは逃げではありません

わが子のことで悩んでいるなら|子どもの心と自分の心を一緒に学ぶ

わが子のことで悩んだときに一緒に学びたい3つのこと

チャイルドカウンセラーで学ぶ発達段階の理解は、家庭でも子どもを見るときの土台になります。そのうえで、わが子のために学びたいと思ったきっかけが、子どもの不登校や癇癪、発達の特性だったなら、3つの理由で足りなかった部分を補える学びを選ぶと、毎日の関わりに結びつきやすくなります。

  • 理由1を補う|家庭で毎日使える関わり方
    相談室ではなく、毎日の会話の中で使える話の聴き方です。否定せずに最後まで聴く傾聴は、ごはんの時間や寝る前のひとことにも、そのまま使えます。
  • 理由2を補う|特性や心の不調そのものの知識
    発達の特性や、不安・気分の落ち込みを知っていると、行動の理由が見えて、叱る以外の関わり方を選べるようになります。
  • 理由3を補う|親自身の気持ちを整える方法
    考え方のくせに気づいて気持ちを整える認知行動療法は、子どものことで落ち込んだ自分を支える力になります。

これからチャイルドカウンセラーを取ろうとしている方も、子育てが目的なら、この3つを学べるかを確かめてから選ぶと安心です。

知らないままだと、良かれと思ってかけた言葉が子どもを追い詰めたり、親だけが疲れ切ってしまったりすることもあります。子どもの心と、そばにいる自分の心を一緒に学ぶことが、親子の毎日を少しずつ楽にしていきます。

メンタルヘルス支援士について

当協会が認定するメンタルヘルス支援士は、心の不調の基礎や発達障害、考え方のくせに気づく認知行動療法、傾聴を中心としたカウンセリングの基本を、順を追って学べる民間資格です。子育てに活かせてないと感じる3つの理由で足りなかった部分を、ひとつずつ補えます。

子育てにも活かせる|わが子への接し方が変わったという声

わが子のことをきっかけに学んだ方からは、こんな声が寄せられています。

勉強のきっかけは我が子への良い接し方を学びたいという思いからでしたが、子どもだけでなく、様々な場面でいかせそうな内容でした。少し意識するだけでコミュニケーションが今よりも良くなりそうです。(30代)

娘が社交不安症になってしまったことについて、あれこれと考えてしまうことがありましたが、ASDも持っていることで、ASDの43~84%で不安症を併存する確率が高いことが分かり、理解をすることができました。(50代)

本人の性格と特性での対応を変えたり、工夫したりして接し方に自信が持てました。自信を持って接することが出来るので、私自身の気持ちも軽くなり、笑顔でのんびりと子供の行動を受け止めることが出来ました。(40代)

子どもを理解することと、親の気持ちが軽くなることは、つながっています。

自分のペースで学べる|家事の合間にスマホで

子どもの予定に合わせて動く毎日でも、続けやすい形になっています。

  • スマホでも学べる
    テキストと同じ内容をスマホやパソコン、タブレットでも学べます。子どもが寝たあとや家事の合間に少しずつ進められます。
  • 自宅で24時間いつでも受験
    試験は自宅からオンラインで受けます。決まった日に家を空ける必要はありません。
  • 受講期限は8か月
    受講した方の平均の受講期間は約2か月です。子どもの行事や体調で手が止まっても、動ける時期に進められます。

受講後のアンケートでは、回答した248人のうち247人が「受講してよかった」と答えています。2026年には「日本の資格・検定AWARDS 2026」の総合アクセス部門で第2位に選ばれました。

>メンタルヘルス支援士の詳細について

Q&A|チャイルドカウンセラーに関するよくある質問

Q1:チャイルドカウンセラーは国家資格ですか?

国家資格ではありません。一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)が認定する民間資格です。指定の講座を終えてから自宅で試験を受け、得点率70%以上で合格するとJADP認定チャイルドカウンセラー®を名乗れます。

Q2:チャイルドカウンセラーの資格は意味ないですか?

意味がないわけではありません。子どもの発達段階の理解や話の聴き方は、家庭でも役立ちます。ただ、講座は相談を受けるカウンセラー向けの学びが中心なので、わが子の特性や心の不調、親自身の気持ちの整え方まで学びたい場合は、目的に合う学びを補うと活かしやすくなります。

Q3:チャイルドカウンセラーは子育てをしながらでも取れますか?

取れます。標準の学習期間は4か月で、質問できるサポート期間は600〜800日あります。試験は自宅で受けられ、受験の期限もないので、子どもの予定に合わせて自分のペースで進められます。

まとめ|子育てに活かすなら足りない部分を補って学ぶ

  • チャイルドカウンセラーは、2〜18歳の発達段階ごとの課題と対応を学べる、JADP認定の民間資格
  • 子育てに活かせてないと感じるのは、相談を受けるカウンセラー向けの学びが中心で、わが子の特性や心の不調、親自身の心の整え方が中心ではないため
  • 学んだ発達段階の理解は家庭でも土台になる。足りなかった3つを補えば、子育てにもっと活かせる
  • わが子のことで悩んでいるなら、特性や心の不調の知識、話の聴き方、親自身の気持ちを整える方法を一緒に学ぶと、毎日の関わりに結びつきやすい

わが子の気持ちを分かりたくて学び始めた時間は、それだけで子どもへの大切な関わりです。足りなかったものを少しずつ補いながら、親子で楽になれる方法を見つけていけたらと思います。

【注意事項】

この記事のチャイルドカウンセラーの内容は、JADPとキャリカレの公式サイトで2026年10月15日に確認したものです。メンタルヘルス支援士の内容は、当協会の公式サイトで2026年10月12日に確認しました。

参考・相談先

心理カウンセラーの資格を探す方へ|メンタルヘルス支援士