心の勉強を始めてみたい。けれど大学に通い直すのは難しいし、いきなり高額な講座に申し込むのも不安がある。そんなときに目に入りやすいのが、ユーキャンの講座で取れる「心理カウンセラー ベーシック」です。家族の悩みを聞く側になることが増えた、職場で相談を受ける立場になった、自分の気持ちの整え方を知りたい。きっかけは人それぞれだと思います。
この記事ではそれらを解決できるよう、心理カウンセラー ベーシックの中身と使い道を、ユーキャンの公式サイトで確かめた情報をもとに整理します。何が学べて、どこで使えて、学び終えたあとにどこへ進めるのか。この3つが分かれば、申し込むかどうかを自分の目的に照らして決められます。
たとえば、
- 講座の名前と資格の名前はどう違い、誰が認定しているのか
- 添削課題と在宅試験はどんな順番で進むのか
- 3冊のテキストと副教材で何を学ぶのか
- 学び終えて「もっと知りたい」と思ったら次に何を選べるのか
といった内容です。
>大学に行かなくてよい!?学歴不問で心理カウンセラー目指す3つの道と資格
心理カウンセラーの資格をお探しの方へ
話すのが苦手でも、
人の話を聴くのに話し上手である必要はありません。相手の気持ちを受け止める聴き方を、スマホでマイペースに学べます。試験も自宅で受けられるので、家庭や仕事の合間にも始めやすい資格です。
本記事で紹介している一次情報について
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 情報の性質 | 一般社団法人 人間力認定協会 メンタルヘルス支援士 受講後アンケートより抜粋 |
| データ取得者 | 一般社団法人 人間力認定協会 |
| 調査期間 | 2025年3月〜2026年8月 |
| 有効回答数 | 248件 |
| 設問 | 「受講して良かったか」「改善して欲しい点(複数回答)」 |
| 分析方法 | 「受講して良かったか」は「はい」と答えた人数を、「改善して欲しい点」は選択肢ごとの人数を集計。「深い知識が欲しい」は、カウンセリング・認知行動療法・精神疾患のいずれかを選んだ方を1人として数えています |
| 注意点 | 回答者は当協会の資格の受講者に限られます。他団体の資格の受講者の声ではありません。心理カウンセラー ベーシックの受講者の評価を示すものではなく、入門の資格を学び終えたあとに起こりやすいことの一例として紹介しています |
| 一般情報の出典 | ユーキャン(講座ページ・受講料のページ・よくある質問・法人向け講座案内)・一般財団法人 日本能力開発推進協会・キャリカレ(株式会社キャリカレ)・メンタルケア学術学会・一般財団法人日本こころ財団・一般社団法人 日本心理学諸学会連合・一般社団法人 日本産業カウンセラー協会・厚生労働省 こころの耳の各公式サイト(2026年9月24日確認) |
心理カウンセラーベーシックはユーキャンの講座で取る入門の資格です
心理カウンセラー ベーシックは、ユーキャンの「心理カウンセリング講座」で学び、在宅の試験で基準を満たすと取れる入門の資格です。講座のねらいは「傾聴」の基礎を身につけることで、公式は、資格を取っても心理カウンセラーの業務はできないとはっきり書いています。つまり、仕事の許可証ではなく、基礎を学んだことの証です。
では、「業務はできない」資格に意味があるのは、どんな人なのか。そして学び終えて「もっと知りたい」と思ったとき、次に何を選べるのか。その答えは、後半の「入門の資格を取った人がつまずくのは『もっと知りたい』です」「次に進むなら深めたい中身から選びます」の2つの節にまとめました。まずは、講座の名前と資格の名前が違う、混乱しやすい点から確かめます。
心理カウンセラー ベーシックは、通信講座のユーキャンが開いている「心理カウンセリング講座」で学んで取る資格です。講座の名前と資格の名前が違うため、調べていると少し混乱しやすいところです。申し込むのは「心理カウンセリング講座」、取れる資格が「心理カウンセラー ベーシック」と覚えておくと迷いません。
資格を認定しているのはユーキャンではなく、講座を監修している小高千枝氏が代表を務める「小高千枝メンタルヘルスケア&マネジメントサロン」です(ユーキャン よくある質問・2026年9月24日確認)。基本の情報をまとめると、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 講座名 | 心理カウンセリング講座(ユーキャン) |
| 資格名 | 心理カウンセラー ベーシック |
| 認定元 | 小高千枝メンタルヘルスケア&マネジメントサロン |
| 受講料 | 一括44,000円(税込)/分割3,700円×12回(総額44,400円) |
| 学習期間 | 標準4か月/指導サポート期間8か月 |
| 試験 | 全4回の添削課題のうち第4回が資格試験(在宅・マークシート方式) |
| 合格の基準 | 全体の70%以上の得点 |
| 受験できる回数 | 受講期間中であれば3回までチャレンジ可能(公式のよくある質問) |
| 業務について | 資格を取得しても心理カウンセラー業務を行うことはできない(公式のよくある質問) |
※ユーキャンの公式サイト(講座ページ・受講料のページ・よくある質問)で2026年9月24日に確認した内容です。
費用の見通しが立てやすいのが、この講座の特徴の一つです。受講料のページでは、金額に教材費・指導費・消費税などが含まれ、送料はユーキャンが負担すると案内されています。資格試験を含む4回の添削も、講座に付いているものとして書かれています。確認した時点では、割引の表示はありませんでした。
受講料のほかに費用がかかる可能性があるのは、認定証です。公式サイトでは「認定証は希望者のみ有料で発行いたします」とされていて、発行にかかる金額は受講料のページには書かれていません。認定証を手元に残したい方は、申し込む前に金額を確かめておくと安心です。
期間は標準で4か月です。指導サポート期間は8か月あるので、仕事や家事の都合で標準のペースより遅れても、すぐに学べなくなるわけではありません。「ベーシック」という名前のとおり、心理学を初めて学ぶ人が入り口として選ぶことを想定した資格だと考えてよいでしょう。
合格までの流れは添削課題と在宅試験の2段階です
心理カウンセラー ベーシックの取り方は、決まった日に会場へ出向く試験とは違います。講座の添削課題は全部で4回あり、そのうち4回目が資格試験を兼ねています(ユーキャン 公式サイト・2026年9月24日確認)。流れを順に並べると、次のようになります。
- テキストと副教材で学ぶ(標準4か月が目安)
- 1〜3回目の添削課題を出して、学んだ範囲を確かめる
- 4回目の添削課題として、在宅のマークシート方式で資格試験を受ける
- 全体の70%以上の得点で合格し、心理カウンセラー ベーシックの資格を取得する
- 受講期間中であれば、試験は3回までチャレンジできる(公式のよくある質問)
1回目から3回目の添削課題で理解を確かめます
最初の段階は、添削課題で自分の理解を確かめることです。ユーキャンの法人向けの講座案内では、合格の条件を「すべての添削課題を提出し、資格試験(修了課題)で70%以上の得点で合格」と説明しています(ユーキャン 法人向け講座案内・2026年9月24日確認)。資格試験の前の3回も、飛ばさずに出しておくことが前提です。
添削課題は、本番の前に自分の弱いところを知る機会でもあります。提出した課題が戻ってきたら、間違えたところだけテキストを読み返しておくと、4回目の資格試験に落ち着いて臨めます。申し込んだ時点で「何月までに何回目を出す」と4回分の目安を手帳に書いておくと、標準の4か月にも収めやすくなります。
4回目の資格試験は家でいつでも受けられます
2段階目が、4回目の添削課題として受ける資格試験です。ユーキャンのよくある質問では、「試験実施団体の認定講座のため、受講期間内なら『いつでも』『在宅で』検定試験の受験が可能です」と案内されています。方式はマークシートで、全体の70%以上の得点で合格です(ユーキャン 公式サイト・2026年9月24日確認)。
試験の日程に合わせて休みを取ったり、会場まで移動したりする必要はありません。子どもが寝たあとや休日の午前中など、自分が落ち着いて向き合える時間に受けられるのは、家事や仕事と両立しながら学ぶ人には大きな助けになります。
気をつけたいのは、試験を受けられるのが受講期間の中に限られることです。試験は受講期間中に3回までチャレンジできますが、期間の終わりぎりぎりに初回を受けると、やり直す時間がなくなります。合格率は確認した公式ページに記載がないため、難易度は数字ではなく「全体の70%以上」という基準と、在宅で3回まで受けられるという受け方から考えておくのが確実です。
教材で学ぶのは基礎と理論と事例の3段階です
講座のメインテキストは3冊で、「基礎編」「カウンセリング理論編」「カウンセリング事例編」に分かれています。副教材として「よくわかる!心理学おもしろBOOK」「セルフカウンセリングノート」「カウンセリングポイントDVD」があり、オンラインの「エゴグラム性格診断サービス」も使えます(ユーキャン 公式サイト・2026年9月24日確認)。
3冊の並びは、基礎を押さえてから理論を学び、最後に事例で使い方を見る、という順番です。心理学を学ぶのが初めてでも、どこから手をつければいいかで迷わずに済みます。
- 基礎編:心理学とカウンセリングの入り口を押さえる1冊目
- カウンセリング理論編:カウンセリングの考え方を理論として学ぶ2冊目
- カウンセリング事例編:学んだことが実際の場面でどう使われるかを見る3冊目
- 副教材とオンラインの診断:読み物・ノート・DVD・エゴグラムで、自分自身の気持ちや性格の傾向にも目を向ける
自分を知るための教材が入っているのも、この講座の特徴です。エゴグラムは、交流分析という心理学の考え方にもとづいて性格の傾向を見るもので、ユーキャンのサービスは16歳以上を対象に作られています。セルフカウンセリングノートという名前の副教材もあり、人の話を聴く前に、まず自分の気持ちの動きに気づくところから始められる構成になっています。
学ぶ範囲を考えるときにもう一つ押さえておきたいのが、講座のねらいです。ユーキャンのよくある質問では、この講座を「相談者に共感しながら丁寧に耳を傾ける『傾聴』するための基礎知識をつけるためのもの」と説明しています。3冊のテキストも副教材も、この「傾聴の基礎」に向かって組み立てられていると考えると、全体の見通しが立てやすくなります。
公式は傾聴の基礎を学ぶ資格と位置づけています
この資格を検討するうえでいちばん確かめておきたいのは、取ったあとに何ができるかです。ユーキャンのよくある質問には、次の一文があります。
「『心理カウンセラー ベーシック』の資格を取得されても、心理カウンセラー業務を行うことはできません」(ユーキャン よくある質問・2026年9月24日確認)
同じ回答の中で、資格は「プロの心理カウンセラーを目指すための基礎的な知識・スキルの証明」になるとも書かれています。業務の資格ではなく、基礎を学んだことの証明。これが公式の位置づけです。
公式がはっきり書いている意味
資格名に「心理カウンセラー」と入っていると、それだけで相談を仕事として受けられる資格だと受け取られることがあります。けれど、講座で学ぶのは標準4か月の傾聴の基礎です。医療機関や学校で心理職として相談を受けるのは、大学や大学院で学んだうえで取る公認心理師・臨床心理士の領域で、入門の民間資格とは学びの段階が違います。
範囲が先に示されていれば、読む側は「自分の目的はこの範囲に収まるか」を申し込む前に照らし合わせられます。業務はできないという一文は、資格の価値を下げる言葉ではなく、この講座が何のための学びなのかを示す目印だと考えると分かりやすくなります。
業務の資格でなくても学んだことを使える場面
傾聴の基礎が役に立つのは、相手を変えようとするより先に、まず話を受け止めたい場面です。たとえば、次のような場面が考えられます。
- 家族が仕事や学校のことで落ち込んでいるときに、助言をする前にまず相手の言葉をそのまま受け取る
- 職場で相談を持ちかけられたときに、自分の意見を急がずに相手の気持ちを受け止める
- エゴグラムで見た自分の性格の傾向を手がかりに、話を聴くときに出やすい自分のくせ(すぐに助言したくなるなど)に気づく
- 自分がつらいときに、セルフカウンセリングノートのように気持ちを書き出して、少し距離を取って眺める
ただし、精神疾患の診断や薬の処方は医師の役割で、国家資格の公認心理師を含めて心理系のどの資格でも行えません。話を聴いたうえで「専門家に相談したほうがよさそうだ」と感じたら、医療機関や地域の相談窓口につなぐ。そこまでを含めて使いこなせれば、入門の資格で学んだ傾聴は、身近な人を支える確かな土台になります。
>心理カウンセラー資格は意味ない?と言われる理由と民間資格が役立つワケとは
入門の資格を取った人がつまずくのは「もっと知りたい」です

入門の資格を学び終えたあとによく起こるのが、「分かったこと」と同時に「まだ知らないこと」が見えてくる、という経験です。基礎を学んだからこそ、次に知りたいことがはっきりしてきます。
当協会が認定するメンタルヘルス支援士の受講を終えた方のアンケートにも、その様子が表れています(メンタルヘルス支援士 受講後アンケート・2025年3月〜2026年8月・有効回答248件)。「受講して良かったか」という問いには、247人(99.6%)が「はい」と答えました。その一方で、「改善して欲しい点」(複数回答)には次のような回答が集まりました(割合はいずれも回答者248人に対するものです)。
- カウンセリング・認知行動療法・精神疾患のいずれかで「深い知識が欲しい」:121人(48.8%)
- そのうちカウンセリングの深い知識が欲しい:80人(32.3%)
- そのうち認知行動療法の深い知識が欲しい:73人(29.4%)
- そのうち精神疾患の深い知識が欲しい:53人(21.4%)
- 動画講義をさらに充実して欲しい:92人(37.1%)
- 特になし:67人(27.0%)
ほぼ全員が受講して良かったと答えた一方で、半数近くが「もっと深く知りたい」と答えています。満足と物足りなさは、同じ人の中で並んで起きることがあります。入門の範囲を学び終えて手ごたえがあったからこそ、その先が見えてきた、と読むことができます。いちばん多かったのがカウンセリングの深い知識で、傾聴の入り口に立ったあとも、話の聴き方をさらに深めたいと感じる人が多いことがうかがえます。
これはユーキャンの講座の受講者の声ではなく、当協会の資格の受講者の回答です。教材も学ぶ範囲も違うため、そのまま当てはめることはできません。それでも、入門から基礎の範囲を学ぶ資格を選ぶなら、学び終えたあとの一歩を先に考えておくと、物足りなさを次の学びにつなげやすくなります。
メンタルヘルス支援士との共通点と違い
メンタルヘルス支援士は当協会が認定する資格です。自社の資格を並べることになるため、公式サイトで確認できる事実だけに絞ります。
共通しているのは、家で学んで家で受験できる入門から基礎の民間資格であることと、取っても特定の業務ができるようになる資格ではないことです。
- 受験のしかた:心理カウンセラー ベーシックは講座の4回目の添削課題として受験/メンタルヘルス支援士は受験資格を設けていないが、受験できるのは講座の受講者だけで、オンライン試験を受ける
- 試験:心理カウンセラー ベーシックは在宅のマークシート方式・全体の70%以上・3回までチャレンジ可能/メンタルヘルス支援士は24時間いつでもスマホから受験でき、50問中35問の正解で合格・結果はその場で表示
- 費用:心理カウンセラー ベーシックは一括44,000円(税込)/メンタルヘルス支援士は受講料35,200円+試験料5,060円(税込)・登録料や更新料はなし
- 期間:心理カウンセラー ベーシックは標準4か月・指導サポート期間8か月/メンタルヘルス支援士は受講期限8か月
- 学ぶ中心:心理カウンセラー ベーシックは傾聴の基礎(基礎・理論・事例)/メンタルヘルス支援士は精神疾患の基礎知識・大人の発達障害・認知行動療法・傾聴を中心としたカウンセリングの基本姿勢
※メンタルヘルス支援士は当協会の公式サイトで2026年9月24日に確認した内容です。
どちらを選んでも、学び終えたときに「もっと知りたい」が出てくる可能性はあります。大切なのは、その気持ちをどこへ向けるかを決めておくことです。
次に進むなら深めたい中身から選びます

心理カウンセラー ベーシックのあとに進む道は、「上の資格」という一本道ではありません。深めたいのがカウンセリングの理論なのか、精神医学やからだの仕組みなのか、実際に聴く練習なのかで、近い選択肢が変わります。公式サイトで確認できた事実だけで並べると、次のとおりです。
| 深めたいこと | 選択肢 | 公式で確認できる条件 |
|---|---|---|
| 心理療法の基礎とカウンセリングの進め方 | JADP認定上級心理カウンセラー® | 指定の認定教育機関の全カリキュラム修了で受験/受験料5,600円(税込)/在宅・随時・得点率70%以上 |
| 精神医学とからだの仕組み | メンタルケア心理士® | 講座の修了などの条件を満たし、こころ検定®2級(CBT方式・7,700円・正答率70%以上)に合格して登録(登録料6,100円・2026年2月時点) |
| 精神疾患や発達障害の基礎と認知行動療法 | メンタルヘルス支援士(当協会の資格) | 講座の受講者がオンラインで受験(24時間・スマホ可)/受講料と試験料で40,260円(税込)/受講期限8か月 |
| 心理学の知識を試験で幅広く確かめる | 心理学検定 | A領域かB領域の一方7,700円/両方12,100円(税込・両方はセット割引の申請が必要)/CBT方式で全国47都道府県の会場から選べる |
| 聴き方を実習で身につける | 産業カウンセラー | 養成講座352,000円(教材費・消費税込)/6か月または10か月/面接体験学習104時間のうち90時間以上の出席が修了の条件の一つ |
| 医療機関や学校の心理職として働く | 公認心理師・臨床心理士 | 大学や大学院で学ぶルートが前提で、民間資格では代わりにならない |
※一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)、メンタルケア学術学会、一般財団法人日本こころ財団(こころ検定)、一般社団法人 日本心理学諸学会連合(心理学検定)、一般社団法人 日本産業カウンセラー協会、一般社団法人 人間力認定協会(メンタルヘルス支援士を認定する当協会)の各公式サイトで2026年9月24日に確認した内容です。いちばん下の行は制度の概要です。
選ぶときは、「もっと知りたい」と感じた中身を一度書き出してみてください。カウンセリングの考え方を続けて学びたいなら、心理療法の基礎知識・カウンセリング運営・クライエント対応を扱う上級心理カウンセラーが近くなります。上級心理カウンセラーはキャリカレ(株式会社キャリカレ)の講座で学ぶことができます。通常の受講料は学習サポート期間の長さで分かれる3コースで、78,800円(800日)・68,800円(700日)・58,800円(600日)(いずれも税込)、時期によって割引があります。受講料に含まれない受験料5,600円(税込)を足すと、総額は64,400円〜84,400円です(キャリカレ 公式サイト・2026年9月24日確認)。精神疾患やからだの仕組みまで知りたいなら、精神解剖生理学・精神医科学・カウンセリング基本技法を学ぶメンタルケア心理士が候補になります。
話の聴き方を実際に練習したいなら、産業カウンセラーの養成講座のように、面接の実習を積む学び方があります。費用は30万円を超え、期間も半年以上かかりますが、そのぶん人を相手にした練習の時間が確保されています。受講の形は、通学・オンライン(通学28時間あり)・フルオンラインの3つから選べます(日本産業カウンセラー協会 公式サイト・2026年9月24日確認)。
表のいちばん下の行のとおり、心理職として働くことまで考えている場合は、民間資格を重ねるより先に、大学や大学院のルートを確かめておくと遠回りを防げます。職場のメンタルヘルスに関わる資格の全体は、記事の最後に挙げた厚生労働省「こころの耳」の資格・検定のページ(2026年9月24日確認)で見渡せます。
入門の資格は、それ自体がゴールというより、次に何を学ぶかを選ぶための地図にもなります。学び終えたときに感じた「もっと知りたい」は、自分がどこへ進みたいかを教えてくれる手がかりです。
>心理カウンセラー資格一覧【協会監修】どれがいい?目的別に民間資格を比較
メンタルヘルス支援士について
ここまで、心理カウンセラー ベーシックの中身と使い道についてご紹介してきました。
こうした理解を深めることと合わせて、ご家族や職場の同僚、支援の現場で働く方々の間でも、メンタルヘルスへの理解を深めるための学びが広がっています。
当協会が認定する「メンタルヘルス支援士」は、精神疾患の基礎知識、大人の発達障害、認知行動療法、傾聴を中心としたカウンセリングの基本姿勢などを、体系的に学べる民間資格です。2026年には「日本の資格・検定AWARDS 2026」の総合アクセス数部門で第2位に選ばれました。
資格の有無が支援の基準になるものではありませんが、身近な人と日々関わる方が、専門的な知識を身につける選択肢の一つとして知っていただけたらと思います。
Q&A|心理カウンセラーベーシックに関するよくある質問
Q1:心理カウンセラーベーシックはどこが認定する資格ですか
講座を監修している小高千枝氏が代表を務める「小高千枝メンタルヘルスケア&マネジメントサロン」が認定しています。学ぶのはユーキャンの「心理カウンセリング講座」で、講座の名前と資格の名前が違う点に注意してください。
Q2:心理カウンセラーベーシックの試験はどのように受けますか
講座の添削課題は全4回で、4回目が資格試験です。在宅のマークシート方式で、受講期間内ならいつでも受けられ、全体の70%以上の得点で合格です。試験は受講期間中であれば3回までチャレンジできます。合格率は確認した公式ページに記載がありません。
Q3:心理カウンセラーベーシックの受講料はいくらですか
一括払いで44,000円(税込)、分割払いは3,700円×12回(総額44,400円)です。教材費・指導費・消費税などが含まれ、送料はユーキャンの負担です。認定証は希望者のみ有料で発行され、その金額は受講料のページには書かれていません。
Q4:心理カウンセラーベーシックで心理カウンセラーの仕事はできますか
ユーキャンのよくある質問には「『心理カウンセラー ベーシック』の資格を取得されても、心理カウンセラー業務を行うことはできません」と書かれています。講座のねらいは傾聴の基礎知識を身につけることで、活きるのは家族や職場の人の話を受け止めるなど、知識として使う場面です。
Q5:学び終えて物足りなければ次は何を選べばいいですか
深めたい中身で選びます。カウンセリングの理論ならJADP認定上級心理カウンセラー®、精神医学やからだの仕組みならメンタルケア心理士®、精神疾患や発達障害の基礎と認知行動療法なら当協会のメンタルヘルス支援士、心理学の知識を試験で確かめるなら心理学検定、聴き方の実習なら産業カウンセラーが候補です。医療機関や学校の心理職を目指すなら、大学や大学院のルートが前提の公認心理師・臨床心理士を確かめてください。
まとめ|心理カウンセラーベーシック
- 心理カウンセラー ベーシックは、ユーキャンの「心理カウンセリング講座」で学んで取る入門の資格で、認定元は小高千枝メンタルヘルスケア&マネジメントサロンです
- 受講料は一括44,000円(税込)、標準4か月・指導サポート期間8か月です
- 添削課題は全4回で、4回目が在宅・マークシート方式の資格試験です。全体の70%以上で合格し、受講期間中は3回までチャレンジできます
- 教材は基礎編・カウンセリング理論編・カウンセリング事例編の3冊と副教材で、講座のねらいは傾聴の基礎です
- 公式は、資格を取っても心理カウンセラー業務はできないと明記しています。活きるのは知識として使う場面です
- 学び終えて「もっと知りたい」と感じたら、深めたい中身から次の学びを選ぶことで、入門の学びを確かな一歩につなげられます
【注意事項】
この記事で紹介している内容は、当協会が収集したアンケート・体験談の一部をもとにまとめています。心の状態や必要な支援は一人ひとり異なり、一律の正解はありません。また、本記事は診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状や不安がある場合は、早めに医師・専門機関・お住まいの地域の相談窓口にご相談ください。
本記事に掲載した他団体の資格・検定の情報は、2026年9月24日時点で各団体の公式サイトを確認した内容です。受講料・受験資格・試験方式は変更されることがありますので、申し込みの前に必ず各団体の公式サイトでご確認ください。「JADP認定上級心理カウンセラー」「メンタルケア心理士」「こころ検定」は登録商標です(各団体の公式サイトの®表記による)。


