「メンタル心理カウンセラー」(正式名称はJADP認定メンタル心理カウンセラー®)という資格名を見かけて調べはじめた方の多くは、家族の話をもう少し落ち着いて聴きたい、元気のない同僚にどう声をかければよいか知りたい、といった身近な理由を抱えているのではないでしょうか。そのうえでいちばん気になるのは、取ったあとに何ができる資格なのか、という点だと思います。
この記事ではそれらを解決できるよう、メンタル心理カウンセラーという資格の中身と使い道を、認定団体と講座の公式サイトに書かれている事実をもとに整理します。できることとできないことを申し込む前に知っておけば、学び終えてから「思っていたのと違った」と感じることは少なくなります。
たとえば、
- 認定団体・受験の条件・試験の受け方などの基本情報
- 講座の費用と学習期間の目安
- 取ったあとにできることとできないこと
- 上位のJADP認定上級心理カウンセラー®との関係と、目的別に向いている人
といった内容です。
>心理カウンセラー資格一覧【協会監修】どれがいい?目的別に民間資格を比較
心理カウンセラーの資格をお探しの方へ
話すのが苦手でも、
人の話を聴くのに話し上手である必要はありません。相手の気持ちを受け止める聴き方を、スマホでマイペースに学べます。試験も自宅で受けられるので、家庭や仕事の合間にも始めやすい資格です。
本記事で紹介している一次情報について
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 情報の性質 | 一般社団法人 人間力認定協会 メンタルヘルス支援士 受講前アンケートより抜粋 |
| データ取得者 | 一般社団法人 人間力認定協会 |
| 調査期間 | 2025年2月〜2026年7月 |
| 有効回答数 | 146件 |
| 設問 | 他団体のメンタル・心理系の資格に申し込んだことがあるか(ある場合はいくつか) |
| 分析方法 | 「ある」「ない」の人数と、「ある」と答えた方の申込数(1つ・2つ・3つ)を集計しました |
| 注意点 | 回答者は当協会の資格の受講者に限られます。他団体の資格の受講者の声ではありません。また、申し込んだ経験を尋ねたもので、その資格を取得したかどうかは含みません |
| 一般情報の出典 | 一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)とキャリカレ(株式会社キャリカレ)、特定非営利活動法人 医療福祉情報実務能力協会(メンタルケア心理士®の出題範囲)の公式サイト、厚生労働省 job tag・こころの耳、文部科学省、e-Gov法令検索(いずれも2026年9月24日確認) |
メンタル心理カウンセラーは講座と試験がセットの民間資格です
メンタル心理カウンセラーは、講座で学んだカウンセリングと心理学の基礎を、自宅で受ける試験で確かめる民間資格です。履歴書に書くことはできますが、医療機関や学校で心理職として採用されるための要件にはなりません。
活きるのは、身近な人の話を聴く場面や、いまの仕事のなかで知識として使う場面です。では「できること」と「できないこと」の線は、具体的にどこに引かれているのか。その線引きは、「取ったあとにできることとできないこと」の節で確かめます。まずは基本情報から。
メンタル心理カウンセラーは、広島市に所在する一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)が認定する民間資格で、国家資格ではありません。公式サイトに書かれている基本情報をまとめると、次のとおりです。
| 項目 | 公式サイトの内容 |
|---|---|
| 認定団体 | 一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP) |
| 受験の条件 | 協会が指定する認定教育機関などの講座で、全カリキュラムを修了していること |
| 受験料 | 5,600円(税込) |
| 試験 | カリキュラム修了後、随時、在宅で受験(WEB試験か検定用紙試験。WEB試験は協会が示す受講生番号以降の方が対象) |
| 合格基準 | 得点率70%以上 |
| 結果が届くまで | 答案の受付から約1か月 |
※一般財団法人 日本能力開発推進協会の公式サイト(資格のページとよくある質問)で、2026年9月24日に確認した内容です。受験料や条件は変わることがあるため、申し込む前に公式サイトでご確認ください。
表のなかでいちばん大事なのは「受験の条件」です。この資格は、JADPが指定した教育機関の講座を最後まで修了した人だけが受験できます。講座を運営する教育機関と、試験を実施して資格を認定するJADPが分かれていて、講座と試験がセットになっている形です。
この形なので、費用は「講座の受講料+受験料5,600円」で考える必要があります。JADPの公式サイトには講座の受講料が載っていないため、金額は講座を開いている教育機関のページで確かめます。また、認定料・登録料・更新料・年会費について、JADPの公式サイト(資格のページ・よくある質問・協会概要)には案内が見当たりませんでした。
もう1つ知っておきたいのは、受験者数・合格率・これまでの認定者数が、JADPの公式サイトには載っていないことです。そのため、この資格の難しさは合格率では測れません。判断の材料になるのは、合格の基準(得点率70%以上)と、試験をどのように受けるかの2つです。
受験できるのは指定講座を修了した人だけです
「メンタル心理カウンセラー 独学」と調べると、取れるという情報と取れないという情報が混ざって見つかります。食い違って見えるのは、「独学」という言葉に2通りの意味があるからです。
- 通学せずに自宅で通信講座を進めるという意味の独学:成り立ちます
- 講座を使わずに市販の本だけで勉強するという意味の独学:受験の条件を満たせないため成り立ちません
どれだけ心理学の本を読んでも、講座を修了していなければ受験の申し込みができません。まず講座を選ぶところから始まる資格だと考えておくと、準備の順番を間違えずに済みます。
講座の例|キャリカレの資格取得講座
講座を開いている教育機関のひとつに、キャリカレ(株式会社キャリカレ)があります。講座名は「メンタル心理カウンセラー資格取得講座」(JADP認定メンタル心理カウンセラー®資格に対応)で、公式サイトに書かれている内容は次のとおりです(キャリカレ 公式サイト・2026年9月24日確認)。
- 受講料:学習サポート期間の長さで3コースに分かれ、通常価格はAコース78,800円・Bコース68,800円・Cコース58,800円(いずれも税込)。時期によって割引があります(確認した時点ではCコースが対象)
- 標準学習期間:2か月
- 学習サポート期間:Aコース800日・Bコース700日・Cコース600日
- 教材:テキスト2冊・対応事例集・開業BOOK・精神医学の基礎知識・カウンセリング実習サービスサポートBOOK・添削問題・映像講義(DVDは希望者に無料で送付)
- 受験料:受講料には含まれず、別に5,600円(税込)
通常価格に受験料5,600円を足すと、総額はAコースが84,400円、Bコースが74,400円、Cコースが64,400円です。割引の時期に申し込めば総額は下がりますが、割引の内容や期限はそのときどきで変わります。申し込む時点の講座のページで、必ず金額を確かめてください。
標準学習期間の2か月は、教材を予定どおりに進めた場合の目安です。一方でサポートを受けられる期間はコースにより600〜800日と長く取られているので、仕事や家事の都合で進みが遅れても、途中で投げ出さずに続けられる設計になっています。「2か月で終わらせなければ」と構えるより、受験したい月を先に決めて、そこから逆算して1週間ぶんの量を割り振るほうが続けやすくなります。3つのコースの違いはこのサポート期間の長さなので、自分が進められそうなペースを考えてから選ぶと納得しやすくなります。
学ぶのはカウンセリングと心理学と精神医学の基礎です
JADPの公式サイトは、メンタル心理カウンセラーで学ぶ範囲を、次の4つの分野として示しています。
- カウンセリングに関する基礎知識
- クライエントに関する基礎知識
- 心理学に関する基礎知識
- 精神医学の基礎知識
「クライエント」は、カウンセリングで相談をする側の人のことです。相談を受ける場面に必要な知識を、土台から一通りなぞる構成になっています。
家族や同僚の話を聴く場面に置きかえてみると、4つの分野はそれぞれ次のような手がかりになります。
- 相手の話をさえぎらずに最後まで聴くための姿勢(カウンセリング)
- 話している人がいまどんな状態にあるのかを想像する視点(クライエント)
- 気分や行動の背景にある心の動きを理解する枠組み(心理学)
- 「少し疲れているだけ」なのか、医療につないだほうがよい状態なのかを考えるための基礎(精神医学)
一方で、4つの分野にはどれも「基礎知識」という言葉が付いている点は押さえておきたいところです。JADPが示す分野で見ると、心理療法の基礎知識やカウンセリング運営は、上位にあたる上級心理カウンセラーの範囲に入っています。基礎を一通り押さえる資格であって、専門的な技法を深く身につける資格ではない、という位置づけです。
中身を具体的に知りたい方は、講座のページで教材の構成を確かめると、目的と合っているかを判断しやすくなります。先ほどのキャリカレの講座には、「精神医学の基礎知識」と「対応事例集」が含まれています。
試験は家でいつでも受けられます
メンタル心理カウンセラーの試験は、講座のカリキュラムを修了したあと、自分の都合のよい時期に自宅で受けます。決まった試験日に会場へ出向く必要はありません。JADPのよくある質問によると、受け方は次の2つから選べます。
- WEB試験:オンラインで解答する方式
- 検定用紙試験:問題と解答用紙が郵便で届き、解答用紙を返送して採点を受ける方式
パソコンの操作に不安がある方は紙で、解答用紙を郵送する手間を省きたい方はWEBで、と自分に合う方法を選べます。
合格の基準は得点率70%以上です。講座を開いているキャリカレは、テキストを見ながら受験できると案内しています(キャリカレ 公式サイト・2026年9月24日確認)。丸ごと覚え込むよりも、どこに何が書かれているかを把握しながら読み進める学び方が合っています。
結果はWEBと紙のどちらで受けても答案を受け付けてから約1か月で届き、合格した場合は証書ファイル付きの認定証が送られてきます(JADPのよくある質問)。履歴書に書きたい時期が決まっている方は、この1か月を含めて受験日を逆算しておきましょう。
不合格だった場合の再受験について、JADPのよくある質問は、2回目以降も1回目と同じように申し込みと受験料の振り込みが必要だと案内しています。回数の上限は協会の公式サイトには書かれていませんが、キャリカレの講座ページでは、講座の修了者はいつでも何回でも受験できると案内されています。
受験の期限について、JADPのよくある質問は、医療事務など5つの資格には「受験可能期限」があり、それ以外の検定試験には受験可能期限はないと明記しています。メンタル心理カウンセラーは期限のない側に入ります。とはいえ締め切りのない試験は後回しになりがちです。申し込んだ時点で「いつ受けるか」を決めておくと、学びを形にしやすくなります。
取ったあとにできることとできないこと

資格を取ったあとの使い道は、「できること」と「できないこと」を先に分けておくと、期待とのずれが起きません。
履歴書に書くことができます
JADPのよくある質問は、資格名を履歴書に書いてよいと明記しています。心理学やカウンセリングの基礎を学んだことを、第三者が認定した形で示せるのは、この資格の分かりやすい使い道です。公式サイトは、この資格を「医療・福祉・教育・産業界などさまざまな場所で求められるカウンセリング能力を備えていることを証明するもの」と説明しています。
ただし、履歴書に書けることと、応募先がどう評価するかは別の話です。面接などで「カウンセリングと精神医学の基礎を学んだ」と学んだ範囲を一言添えると、仕事にどう活きるかが伝わりやすくなります。
心理カウンセラーと名乗ることは法律で制限されていません
心理の資格の名前について、法律で使い方が決められているのは国家資格の公認心理師です。公認心理師法の第44条は、公認心理師でない人が「公認心理師」という名称を使うことと、名称のなかに「心理師」という文字を使うことを禁じています(e-Gov法令検索・2026年9月24日確認)。
「心理カウンセラー」という呼び名は、この制限の対象ではありません。つまり、メンタル心理カウンセラーの資格を持っていても持っていなくても、心理カウンセラーと名乗ること自体は法律で妨げられていない、ということです。資格があるから名乗れるというより、名乗るときに「どこで何を学んだか」を説明できる材料になる、と考えるほうが実態に近いでしょう。
医療機関や学校の心理職の要件にはなりません
心理の仕事に就くことを考えている場合は、ここを先に確かめてください。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)は、医療福祉分野のカウンセラーについて、関連する資格に臨床心理士・公認心理師・精神保健福祉士を挙げ、この仕事に就いている人は臨床心理士や公認心理師などの資格を持っている場合がほとんどだと説明しています。
学校も同じです。文部科学省の「スクールカウンセラー等活用事業実施要領」は、スクールカウンセラーとして選考する人を、公認心理師・臨床心理士・精神科医・大学の教員などとしています(いずれも2026年9月24日確認)。民間資格のメンタル心理カウンセラーは、こうした採用や選考の要件を満たすものではありません。
また、精神疾患の診断や治療は医師の仕事です。心理職の国家資格である公認心理師を含めて、心理系のどの資格でも行えるものではありません。
>大学に行かなくてよい!?学歴不問で心理カウンセラー目指す3つの道と資格
活きるのは知識として使う場面です
では取っても意味がないのかというと、そうではありません。活きるのは、職名としてではなく、学んだ知識を身近な場面で使うときです。
- 家族が落ち込んでいるとき、励ますより先に話を最後まで聴けるようになる
- 同僚の様子の変化に気づき、ひとりで抱えずに社内外の専門職へつなぐ判断ができる
- 接客や介護・保育など、人と関わる仕事で相手の気持ちをくみ取る引き出しが増える
- 自分自身の気持ちの揺れを、知識をもとに少し離れて眺められるようになる
2つ目の「つなぐ」は、とくに大切な使い方です。厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」は、職場のメンタルヘルス対策に関わる資格として、産業医・保健師・公認心理師・精神保健福祉士・産業カウンセラーなどを紹介しています。専門的な対応が必要な場面では、こうした専門職につなぐことが、身近で支える人の大事な役割になります。基礎知識があると、「いまは聴く場面か、つなぐ場面か」を落ち着いて見分けやすくなります。
資格そのものが仕事や収入を約束するものではありません。それでも、目の前の誰かの話を聴くときに迷う時間を短くしてくれる知識は、学んだ人の手元にずっと残ります。
>心理カウンセラー資格は意味ない?と言われる理由と民間資格が役立つワケとは
上級心理カウンセラーとの関係
JADPには、上位の資格として上級心理カウンセラーがあります。公式サイトは上級心理カウンセラーを、メンタル心理カウンセラーよりも「高度な知識、技術を備えている」カウンセラーであることを証明するものと位置づけています。2つの資格を同じ項目で並べると、次のとおりです。
| 項目 | メンタル心理カウンセラー | 上級心理カウンセラー |
|---|---|---|
| 学ぶ範囲 | カウンセリング・クライエント・心理学・精神医学の基礎知識 | 心理療法の基礎知識・カウンセリング運営・クライエント対応 |
| 受験の条件 | 指定講座の全カリキュラムを修了 | 指定講座の全カリキュラムを修了 |
| 受験料(税込) | 5,600円 | 5,600円 |
| 試験 | 在宅・随時・得点率70%以上 | 在宅・随時・得点率70%以上 |
| 講座の例(キャリカレの通常価格) | 58,800〜78,800円(3コース)・標準2か月 | 58,800〜78,800円(3コース)・標準2か月 |
※JADPとキャリカレの公式サイトで、2026年9月24日に確認した内容です。
受験の条件は、どちらも「指定講座の全カリキュラムを修了していること」です。上級心理カウンセラーの公式ページにも、キャリカレの上級講座のページにも、メンタル心理カウンセラーを先に取っていることを受験の条件とする記載は見当たりませんでした。取る順番についての決まりは書かれていません。
キャリカレは、メンタル心理カウンセラーを心理学の基礎から基本的な心理療法までを身につける資格、上級を基礎のスキルに加えて8つの心理療法を使いこなす資格と説明しています。そのうえで上級の講座ページにも、はじめて心理学を学ぶ方でも無理なく学べると書かれています。基礎から順に積み上げたい方はメンタル心理カウンセラーから、心理療法の知識に早く触れたい方は上級から、と自分の学び方に合わせて考えられます。
両方を学びたい方に向けては、2つの資格の講座をまとめた「メンタル総合心理®W資格取得講座」もあります。講座のページでは、認知行動療法や交流分析などの心理療法も学べる範囲として挙げられています。通常価格はサポート期間によって3つのコースに分かれ、68,800円(600日)・78,800円(700日)・88,800円(800日)です(いずれも税込)。
このセット講座の資格試験のページには、受験料は1資格につき5,600円(税込)で、受講料には含まれないと書かれています。2つの資格を受けると、受験料は合わせて11,200円です(JADPのよくある質問)。
心理の資格を組み合わせて学ぶ人もいます

心理の資格は、1つ取って終わりにする人ばかりではありません。学ぶ範囲が資格ごとに違うため、足りない分野を別の資格で補う人もいます。
当協会が、メンタルヘルス支援士の受講を申し込んだ方に受講前にうかがったアンケート(146件)では、他団体のメンタル・心理系の資格に申し込んだことが「ある」方は29人(19.9%)、「ない」方は117人(80.1%)でした。「ある」と答えた29人の内訳は次のとおりです。
- 1つの資格に申し込んだことがある:15人
- 2つの資格に申し込んだことがある:9人
- 3つの資格に申し込んだことがある:5人
8割の方にとっては、はじめて申し込む心理系の資格でした。一方で、他の資格に申し込んだことがある29人のうち14人は、2つ以上の資格に申し込んでいます。1つの資格で学べる範囲には限りがあり、関心のある分野に合わせて資格を重ねていく学び方をしている方も一定数いることがうかがえます。
この数字は当協会の資格を選んだ方の回答で、メンタル心理カウンセラーを取った方の声ではありません。それでも、心理の学びは1つを選べば完結するものではなく、目的に合わせて組み合わせてよいものだと読み取れます。
メンタルヘルス支援士との共通点と違い
組み合わせを考える材料として、当協会の資格とも並べておきます。メンタルヘルス支援士は当協会が認定する資格です。当事者であることをお伝えしたうえで、どちらが上かではなく、公式に案内している事実だけを並べます。共通点は次の3つです。
- どちらも民間資格で、医療機関や学校の心理職の採用要件を満たすものではない
- 自宅で学んで、自宅で受験できる
- 学ぶ範囲に、心の病気(精神医学・精神疾患)の基礎が含まれている
違いは次の4点です。
- 受験の条件:メンタル心理カウンセラーは指定講座の修了が条件/メンタルヘルス支援士は受験資格を設けていないが、受験できるのは講座の受講者のみ(試験だけの申し込みは不可)
- 費用(税込):メンタル心理カウンセラーは講座の受講料+受験料5,600円/メンタルヘルス支援士は受講料35,200円+試験料5,060円で、登録料・更新料なし
- 結果が分かる時期:メンタル心理カウンセラーは答案の受付から約1か月/メンタルヘルス支援士はオンライン試験(50問中35問の正解で合格)の終了時に画面に表示
- 学ぶ範囲の重心:メンタル心理カウンセラーはカウンセリングとクライエント理解の基礎/メンタルヘルス支援士は精神疾患と大人の発達障害の基礎
話を聴く土台を広く押さえたい方と、心の病気についての知識を厚くしたい方とでは、近い資格が変わります。両方の範囲を学びたい場合は、重なりの少ない組み合わせを選ぶと、同じ内容を二度学ぶ遠回りを避けられます。
目的別に向いている人
ここまでの内容を、目的から逆に引けるようにまとめます。どの資格が上ということはなく、当協会が認定するメンタルヘルス支援士の行も、ほかと同じ目的の物差しで加えています。
| あなたの目的 | 近い選択肢 | 理由 |
|---|---|---|
| 家族や同僚の話を落ち着いて聴けるようになりたい | メンタル心理カウンセラー | カウンセリングとクライエントの基礎知識が学ぶ範囲の中心 |
| 決まった試験日に縛られず自宅で受けたい | メンタル心理カウンセラー | 講座の修了後に随時・在宅で受験できる(WEBか郵送) |
| 心理療法やカウンセリングの進め方まで学びたい | 上級心理カウンセラー(またはセット講座) | 心理療法の基礎知識とカウンセリング運営を扱う |
| 心の病気の仕組みを中心に学びたい | 精神医学を厚く扱う資格と比べる(例:メンタルケア心理士®) | メンタルケア心理士は精神解剖生理学・精神医科学・カウンセリング基本技法の3分野 |
| 精神疾患と大人の発達障害の基礎をまとめて学びたい | メンタルヘルス支援士(当協会の資格) | 精神疾患の基礎知識・大人の発達障害・認知行動療法・傾聴の基本姿勢を1つの講座で学ぶ |
| 医療機関や学校で心理職として働きたい | 公認心理師・臨床心理士 | job tagで関連資格に挙げられ、スクールカウンセラーの選考対象にもなっている(job tag・文部科学省) |
メンタル心理カウンセラーが近いのは、表の1行目と2行目のように、話を聴く土台を自宅のペースで固めたい方です。反対に、心理職として働くことが目的なら、民間資格を取る前に公認心理師や臨床心理士への道を確かめておくほうが、遠回りになりません。
家族や職場の身近な人を支えたいという思いから出発した方にとって、話を聴く土台を一通り学べることは、取ったあとも日々の関わりのなかで使い続けられる強みになります。
メンタルヘルス支援士について
ここまで、メンタル心理カウンセラーで学べることと取ったあとの使い道についてご紹介してきました。
こうした理解を深めることと合わせて、ご家族や職場の同僚、支援の現場で働く方々の間でも、メンタルヘルスへの理解を深めるための学びが広がっています。
当協会が認定する「メンタルヘルス支援士」は、精神疾患の基礎知識、大人の発達障害、認知行動療法、傾聴を中心としたカウンセリングの基本姿勢などを、体系的に学べる民間資格です。2026年には「日本の資格・検定AWARDS 2026」の総合アクセス数部門で第2位に選ばれました。
資格の有無が支援の基準になるものではありませんが、身近な人と日々関わる方が、専門的な知識を身につける選択肢の一つとして知っていただけたらと思います。
Q&A|メンタル心理カウンセラーに関するよくある質問
Q1:メンタル心理カウンセラーは独学で取れますか
市販の本だけで学ぶという意味の独学では取れません。受験の条件が、JADPが指定する教育機関の講座で全カリキュラムを修了していることだからです。通学せずに通信講座を自宅で進めるという意味であれば、自分のペースで学んで受験まで進められます。
Q2:メンタル心理カウンセラーを取るまでの費用はいくらですか
JADPの受験料5,600円(税込)に、講座の受講料が加わります。講座の一例であるキャリカレの資格取得講座は、学習サポート期間で分かれる3コースの通常価格が58,800円〜78,800円(税込)で、受験料と合わせると64,400円〜84,400円です。時期によって割引があるため、申し込む時点の講座のページで金額を確かめてください。認定料や更新料については、JADPの公式サイトに案内が見当たりませんでした。
Q3:メンタル心理カウンセラーを取ればカウンセラーとして働けますか
「心理カウンセラー」と名乗ること自体は法律で制限されていませんが、この資格は医療機関や学校で心理職として採用されるための要件にはなりません。job tagは医療福祉分野のカウンセラーの関連資格に臨床心理士・公認心理師・精神保健福祉士を挙げており、スクールカウンセラーの選考も公認心理師・臨床心理士などが対象です。この資格が活きるのは、身近な人の話を聴く場面や、いまの仕事のなかで知識として使う場面です。
Q4:メンタル心理カウンセラーの試験は難しいですか
JADPは受験者数や合格率を公式サイトに載せていないため、合格率で難しさを比べることはできません。合格の基準は得点率70%以上で、講座の修了後に自宅でいつでも受けられます。キャリカレはテキストを見ながら受験できると案内しています。不合格だった場合は、あらためて申し込みと受験料の振り込みをすれば再受験できます。
Q5:上級心理カウンセラーから先に取ってもいいですか
上級心理カウンセラーの公式ページには、メンタル心理カウンセラーを先に取っていることを受験の条件とする記載は見当たりません。受験の条件はどちらも、指定講座の全カリキュラムを修了していることです。ただし上級は心理療法の基礎知識やカウンセリング運営を扱う上位の資格なので、基礎から積み上げたい方はメンタル心理カウンセラーから始めると、学びがつながりやすくなります。
まとめ|メンタル心理カウンセラー
- JADPが認定する民間資格で、指定講座の修了が受験の条件です
- 費用は講座の受講料+受験料5,600円。キャリカレの講座なら通常価格で合わせて64,400円〜84,400円です(学習サポート期間で3コース)
- 学ぶのはカウンセリング・クライエント・心理学・精神医学の基礎知識です
- 試験は自宅でいつでも受けられ、結果は約1か月で届きます
- 履歴書に書けますが、医療機関や学校の心理職の要件にはなりません
- 家族や同僚の話を聴く場面で知識として使うなら、取ったあとも使い続けられる資格です
【注意事項】
この記事で紹介している内容は、当協会が収集したアンケート・体験談の一部をもとにまとめています。心の状態や必要な支援は一人ひとり異なり、一律の正解はありません。また、本記事は診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状や不安がある場合は、早めに医師・専門機関・お住まいの地域の相談窓口にご相談ください。
本記事に掲載した他団体の資格・検定の情報は、2026年9月24日時点で各団体の公式サイトを確認した内容です。受験料・受験資格・試験方式は変更されることがありますので、申し込みの前に必ず各団体の公式サイトでご確認ください。「JADP認定メンタル心理カウンセラー」「JADP認定上級心理カウンセラー」「メンタル総合心理」「メンタルケア心理士」は登録商標です(各団体の公式サイトの®表記による)。


