認定心理士|大学の単位で申請する資格は何を証明するのか

「認定心理士」という名前を見かけて、どんな資格なのか、どうすれば取れるのかを調べている方は多いと思います。名前に「心理士」と付いているので、心の相談を受ける仕事の資格のようにも見えますし、試験がどれくらい難しいのかが気になる方もいるでしょう。

この記事ではそれらを解決できるよう、認定心理士の取り方と、この資格が証明することと証明しないことを、日本心理学会などが公開している情報をもとに整理します。

たとえば、

  • 認定心理士はどこが認定していて費用はいくらか
  • 試験のかわりにどんな審査を受けるのか
  • 毎年どれくらいの人が資格を取っているのか
  • 大学を出たあとからでも取れるのか
  • 公認心理師や臨床心理士とは何が違うのか

といった内容です。

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心理カウンセラーの資格をお探しの方へ

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どんな内容か見てみる

本記事で紹介している一次情報について

項目内容
情報の性質一般社団法人 人間力認定協会 メンタルヘルス支援士 受講前アンケートより抜粋
データ取得者一般社団法人 人間力認定協会
調査期間2025年2月〜2026年7月
有効回答数146件
設問「年代」
分析方法回答を10代から60代までの年代別に集計
注意点回答者は当協会の資格の受講者に限られます。他団体の資格の受講者の声ではありません。認定心理士を取った人の年代を示すものでもありません
一般情報の出典公益社団法人 日本心理学会(認定心理士の案内・資格申請の手引き・Q&A・事業報告・2015年の認定心理士アンケート調査報告書)、放送大学、一般社団法人 日本心理学諸学会連合(心理学検定)、一般社団法人 日本臨床心理士会、厚生労働省 こころの耳・job tag、文部科学省、e-Gov法令検索の各公式サイト(いずれも2026年9月24日確認)

認定心理士は大学で心理学の基礎を学んだことを示す資格です

認定心理士には筆記試験がありません。大学で修得した心理学の単位を日本心理学会に申請し、書類の審査に通ると認定されます。この資格が示すのは「大学で心理学の基礎をひととおり学んだこと」で、相談の仕事に就くための資格とは性格が違います。

では、試験のかわりの審査では何を見られるのか。そして、大学を卒業してから何年たっていても、足りない単位をあとから別の大学で補えば申請できるというのは、どこまで本当なのか。このあと、審査の中身と、社会人から取る道を順に確かめます。

認定心理士は、公益社団法人 日本心理学会が認定する資格です。学会の説明によると、心理学の専門家として仕事をするうえで最小限必要になる標準的な基礎学力と技能を、大学で身につけた人を認定するものです。まずは基本の情報を表で確かめておきます。

項目内容
認定する団体公益社団法人 日本心理学会
資格の性格心理学の基礎資格(学会は職能の資格ではないと説明)
取得の条件4年制大学を卒業して学士の学位を取るなどし、心理学関係の所定の単位(36単位以上)を修得していること
試験なし(申請書類による審査)
費用審査料11,000円+認定料33,000円=44,000円(大学の学費は含まない)
更新・年会費どちらもなし
審査にかかる期間書類の提出から結果の通知まで通常2〜3か月
年間の資格取得者2,988名(2025年度)

出典:日本心理学会 公式サイト(認定心理士とは・認定の手続き・Q&A)、同学会 2025年度事業報告(いずれも2026年9月24日確認)。

この資格ができた背景には、大学の学科名の事情があります。心理学を学べる学科でも、名前に「心理学」が入っていないことは珍しくありません。そこで、学科の名前ではなく、どんな科目をどれだけ学んだかで判断するしくみになっています。学会も資格のメリットとして、心理学という名前の付かない学部や学科を卒業した人でも、基礎を修めたことを証明できる点を挙げています。

制度が始まった年は、公式サイトには明記されていません。ただ、日本心理学会が2015年にまとめた認定心理士へのアンケート調査では、1990年に資格を取った人から記録が残っています。30年以上にわたって、大学で心理学を学んだ人の証明として使われてきた資格です。

なお、同じ学会には「認定心理士(心理調査)」という資格もあります。心理調査に関わる専門科目を履修した認定心理士を、さらに認定するものです。この記事で扱うのは、その土台になる認定心理士のほうです。

試験はなく単位の書類審査で決まります

認定心理士を取るために、決まった日に会場へ出向いて受ける試験はありません。そのかわり、日本心理学会が発行している「認定心理士資格申請の手引き」では、次の3つの条件をすべて満たすことが求められています(日本心理学会 公式サイト・2026年9月24日確認)。

  • 4年制大学を卒業して学士の学位を取得している(大学院の修士課程を修了して修士の学位を取得している場合も含む)
  • 16歳以降に通算2年以上、日本に滞在した経験がある
  • 学会の細則が指定する心理学関係の単位を修得している

必要な単位は全体で36単位以上です

3つ目の単位には、細かい基準があります。科目は、心理学の土台になる「基礎科目」、専門の分野ごとの「選択科目」、それ以外の「その他の科目」の3つのグループに分かれています。2014年に改定された現行の基準は、おおまかに次のとおりです。

  • 基礎科目:心理学概論が4単位以上。心理学研究法と心理学実験・実習を合わせて8単位以上で、そのうち4単位以上は実験・実習
  • 実験・実習の中身:知覚や認知、社会などの基本的な課題を4つ以上含む、計6課題以上の実験を体験し、課題ごとに目的・方法・結果・考察をまとめたレポートを作っていること
  • 選択科目:知覚・学習、生理・比較、教育・発達、臨床・人格、社会・産業の5つの領域のうち3領域以上で、それぞれ4単位以上。合計で16単位以上
  • その他の科目:必須ではない。卒業論文・卒業研究は4単位まで申請できる
  • 全体:36単位以上

審査で見られるのは、科目の名前ではなく授業の中身です。基礎科目については、授業の内容を記したシラバスの提出も求められます。どの科目がどの領域に当たるかを学会が事前に教えてくれることはなく、手引きの単位認定基準と科目名の例を見ながら、自分で判断して申請する形です。

基準そのものも見直しが進んでいます。2027年4月からは新しい「2027基準」の施行が予定されていて、移行のために、いまの2014基準とそれにもとづく申請書類も2031年3月までは使えることになっています(日本心理学会 公式サイト・2026年9月24日確認)。これから単位を集める方は、どちらの基準で申請するかも頭に入れておくと安心です。

申請から認定までの流れ

申請は、大学を卒業したあとに本人が個人で行うのが原則です。流れは次のようになります。

  • 申請書類をそろえて提出し、審査料11,000円を払う(郵送のほか電子申請もある)
  • 学会の認定委員会が書類を審査する(提出から結果の通知まで通常2〜3か月)
  • 合格の連絡が届いたら、認定料33,000円を払う
  • 入金が確認されてから約2〜3週間で、認定証と認定心理士証(IDカード)が届く

審査に合格しても、認定料を払わなければ資格を取ったことにはなりません。一度払った審査料と認定料は、原則として返金されません。書類に不備があったり内容がはっきりしなかったりすると再提出を求められ、さらに数か月かかることもあります。単位が基準を満たしているかを手引きで確かめ、時間に余裕をもって準備するのが近道です。

卒業前に申請できる仮認定もあります

在学中の人のためには「仮認定」という制度があります。卒業見込み証明書を出せる人が、申請する時点までに取り終えた単位で審査を受けるもので、審査料と認定料は通常と同じ金額です。合格すると有効期限つきの仮認定証が届き、卒業したあとに卒業証明書を学会へ送ると正式な資格になります(日本心理学会 公式サイト・2026年9月24日確認)。4年生のうちに手続きを進めておけば、卒業してすぐに資格の手続きを終えられます。

年に2千〜3千人台が新しく資格を取っています

では、実際にどれくらいの人が認定心理士になっているのでしょうか。日本心理学会の事業報告には、年度ごとの審査の件数と、認定料を払って資格を得た人の数が載っています。2017年度からの9年分を並べると次のとおりです。

年度審査件数合格資格取得者
2017年度3,729件3,598名3,510名
2018年度3,899件3,801名3,620名
2019年度3,625件3,458名3,417名
2020年度2,444件2,341名2,368名
2021年度3,076件2,895名2,754名
2022年度2,511件2,382名2,145名
2023年度3,144件2,925名2,786名
2024年度3,482件3,217名3,074名
2025年度3,382件3,057名2,988名

出典:日本心理学会 各年度の事業報告(2026年9月24日確認)。「資格取得者」は、審査に合格したあと認定料を払って資格を得た人の数です。年度は4月から翌年3月までで区切っています。

2017〜2019年度は3千人台で推移し、2020年度に2,368名、2022年度に2,145名まで減ったあと、2024年度には3,074名に戻りました。直近の2025年度は2,988名です。年によって増減はありますが、ここ9年は毎年2千〜3千人台の人が新たに認定心理士になっています。

これまでの累計の人数は、公式サイトでは見つけられませんでした。手がかりになるのは、学会が2015年に実施したアンケート調査です。このとき、郵送で連絡のとれる資格所有者として36,507人に調査票が送られています(日本心理学会「認定心理士アンケート調査報告書」2015年3月)。2017年度以降も毎年2千〜3千人台が加わっていることから、2015年の時点よりさらに増えていると考えられます。大学で心理学を学んだ人のあいだでは、広く使われてきた資格だといえます。

社会人になってから放送大学などで単位を集める人もいます

認定心理士は、大学を卒業してから何年たっていても申請できます。学会のQ&Aでも、卒業の時期に関係なく申請できると案内されています。ただし、申請するときに有効な基準(いまは2014基準)を満たしている必要があります(日本心理学会 公式サイト・2026年9月24日確認)。

卒業した大学の単位だけでは足りない場合は、ほかの大学で履修した単位を合わせて申請できます。複数の4年制大学の単位をまとめてもかまわず、科目履修で取った単位も対象です。その場合は、それぞれの大学の成績証明書が必要になります。気をつけたいのは、使える単位の範囲です。

  • 対象になるのは、4年制大学で開講されていて、単位取得の証明書が発行される科目だけ
  • ほかの資格の講習などで学んだ内容は、単位としては認められない
  • 短期大学で取った単位は、4年制大学に編入し、その大学で卒業単位として認定されている場合に使える
  • 大学を卒業していない場合は、単位に加えて、4年制大学を卒業して学士の学位を取ることが条件になる

民間の通信講座で心理学を学んでも、その修了を認定心理士の単位に充てることはできない、ということです。あくまで大学の授業として学んだ単位が審査の対象になります。

2015年の調査では4人に1人が放送大学で資格を取っていました

社会人が単位を集める先としてよく選ばれているのが、放送大学です。日本心理学会が2015年に資格所有者へ行ったアンケート(回収7,709通)では、資格を取ったときの大学は337校にのぼり、そのなかで最も多かったのが放送大学の1,903人、全体の24.9%でした。

同じ調査では、大学を卒業したときに資格を取った人が5,193人(67.3%)、卒業したあとに取った人が2,050人(26.6%)でした。卒業後に取った人が、卒業から資格を取るまでにかけた年数は平均11.7年です。いったん社会に出てから、あらためて単位を足して申請する人が一定の割合でいることが分かります。

放送大学も、認定心理士の申請に使える科目を年度ごとに公開していて、履修した科目から単位表を作れるツールを用意しています。ただし、資格の取得に欠かせない実験の科目は、会場で受ける面接授業かライブWeb授業で学ぶ形です。どちらにも受講できる人数の上限があり、希望者が多いと抽選になるため、計画どおりに履修できない場合もあると案内されています(放送大学 公式サイト・2026年9月24日確認)。すべてを自宅だけで終えられるわけではない点は、始める前に知っておきたいところです。

名乗れても心理職の要件にはなりません

認定心理士が証明することを整理した図

認定料を納めると、認定心理士として登録されます。ただ、この資格で就ける仕事が決まるわけではありません。日本心理学会はQ&Aで、認定心理士は心理学の基礎資格であり「職能の資格ではありません」と答えています。大学で心理学を専門に学んだことは証明されるので、それを生かした仕事はできる、という位置づけです(日本心理学会 公式サイト・2026年9月24日確認)。

心理の資格として一緒に名前が挙がりやすい公認心理師や臨床心理士、それに学歴を問わない心理学検定と並べると、違いがはっきりします。

資格・検定認定・根拠取り方取ったあと
認定心理士日本心理学会が認定4年制大学で所定の単位を修得し書類審査を受ける心理学の基礎資格。更新なし
公認心理師国家資格(公認心理師法。文部科学省・厚生労働省)大学と大学院で指定科目を修めるなどして国家試験に合格し登録する名称独占の資格
臨床心理士日本臨床心理士資格認定協会が認定指定大学院の修士課程を修了し筆記と口述の審査に合格する5年ごとに更新審査がある
心理学検定日本心理学諸学会連合が実施学歴を問わず受検し科目ごとに合否が出る級を認定。生涯有効

出典:日本心理学会・日本臨床心理士会・日本心理学諸学会連合の各公式サイト、e-Gov法令検索(いずれも2026年9月24日確認)。

働く場面で見ると、医療や福祉の現場のカウンセラーについて、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)は関連資格に臨床心理士・公認心理師・精神保健福祉士の3つを載せ、就業の説明では、臨床心理士や公認心理師などのいずれかを持つ人がほとんどだとしています。学校のスクールカウンセラーも、文部科学省の実施要領で、選考の対象を公認心理師・臨床心理士・精神科医・大学の教員などとしています(いずれも2026年9月24日確認)。認定心理士は、このどちらにも挙げられていません。

名前の扱いにも違いがあります。公認心理師法の第44条は、公認心理師でない人が「公認心理師」と名乗ることと、名称に「心理師」の文字を使うことを禁じています。公認心理師は名乗り方を守る名称独占の資格で、相談の業務そのものを独占しているわけではありません。認定心理士の「心理士」は、法律で使い方が決められた言葉ではなく、学会が認定する資格の名前です。

また、心の不調の診断や治療は医師の業務です。公認心理師を含めて、心理系のどの資格でも行うことはできません。気になる症状がある人に出会ったときに医療機関へつなぐことは、どの資格を持っていても変わらない役割です。

学んだ知識は仕事や暮らしのなかで生きています

では、認定心理士を取る意味はどこにあるのでしょうか。放送大学が、同大学で資格の要件を満たした人に行ったアンケート(有効回答474名)では、7割以上が「物の見方や考え方」や「知識を深める」うえで役に立ったと答えています。人とのコミュニケーションや、自分の人生や生活を考えるうえで役立ったという回答も、約半数ありました(放送大学 公式サイト・2026年9月24日確認)。

次の学びにつなげやすいのも特徴です。心理学検定には、認定心理士を持っている人がA領域の3科目以上に合格すると1級に認定される優遇措置があります(心理学検定 公式サイト・2026年9月24日確認)。大学で積み上げた単位の証明が、次の検定でもそのまま生きるということです。

職名として使う資格ではなく、心理学を体系的に学んだことを人に説明できる土台として持つ資格。そう考えると、認定心理士の役割が見えやすくなります。

>心理カウンセラー資格一覧【協会監修】どれがいい?目的別に民間資格を比較

心理学の学び直しは40代と50代でも珍しくありません

メンタルヘルス支援士の受講前アンケートの年代の分布を示した図

認定心理士を取るのは、大学を出たばかりの人だけではありません。日本心理学会の2015年の調査で、資格を取ったときの年代を見ると、20代が43.1%と最も多い一方、40代が20.9%、50代が15.6%でした。放送大学のアンケートでも、回答者の中心は40代と50代で、合わせて65%を占めています(いずれも2026年9月24日確認)。

仕事や家庭で人と向き合う経験を重ねたあとに、あらためて心理学を体系立てて学ぶ。数字を見るかぎり、それは決して特別な選び方ではありません。年齢を理由に、心理学を学ぶことをあきらめる必要はないということです。

メンタルヘルス支援士との共通点と違い

大人になってから心理を学ぶ入口として、当協会の資格とも並べておきます。メンタルヘルス支援士は当協会が認定する資格です。認定する側の立場からの紹介になるので、上下はつけず、確かめられる事実だけを書きます。

メンタルヘルス支援士の受講前アンケート(2025年2月〜2026年7月・有効回答146件)で年代を尋ねると、40代が56人、50代が41人で、この2つの年代だけで半数を超えていました。ほかは30代が28人、20代が12人、60代が7人、10代が2人です。学び始める人の中心が40代と50代にあるという点は、放送大学のアンケートと重なります。

違うのは、どこで学び、どう認められるかです。

  • 学ぶ場所:認定心理士は4年制大学の授業。メンタルヘルス支援士は当協会の講座の教材
  • 認められ方:認定心理士は単位の書類審査。メンタルヘルス支援士はオンライン試験で、50問中35問以上の正解で合格し、結果はその場で表示される
  • 受けられる人:メンタルヘルス支援士に受験資格の定めはないものの、試験を受けられるのは講座の受講者に限られ、試験だけを申し込む方法はない
  • 費用:認定心理士は審査料と認定料で44,000円(大学の学費は別)。メンタルヘルス支援士は受講料35,200円と試験料5,060円で40,260円(いずれも税込)。登録料や更新料はかからない
  • 期間:メンタルヘルス支援士の受講期限は8か月で、試験は24時間いつでもスマホから受けられる

メンタルヘルス支援士の講座は大学の授業ではないため、認定心理士の単位には使えません(当協会 公式サイト・日本心理学会 公式サイト・2026年9月24日確認)。心理学の全体を大学で体系的に修める道と、精神疾患の基礎や身近な人との関わり方を短い期間で学ぶ道は、目指すものが違います。どちらが自分の目的に合うかで選び分けてください。

>メンタルヘルスの資格を比較|費用より先に受験資格と受け方を見ます

メンタルヘルス支援士について

ここまで、認定心理士の取り方と、この資格が証明することについてご紹介してきました。

こうした理解を深めることと合わせて、ご家族や職場の同僚、支援の現場で働く方々の間でも、メンタルヘルスへの理解を深めるための学びが広がっています。

当協会が認定する「メンタルヘルス支援士」は、精神疾患の基礎知識、大人の発達障害、認知行動療法、傾聴を中心としたカウンセリングの基本姿勢などを、体系的に学べる民間資格です。2026年には「日本の資格・検定AWARDS 2026」の総合アクセス数部門で第2位に選ばれました。

資格の有無が支援の基準になるものではありませんが、身近な人と日々関わる方が、専門的な知識を身につける選択肢の一つとして知っていただけたらと思います。

>メンタルヘルス支援士の詳細について

Q&A|認定心理士に関するよくある質問

Q1:認定心理士は通信講座だけで取れますか

民間の通信講座だけでは取れません。認定心理士の単位として認められるのは、4年制大学で開講されていて単位取得の証明書が発行される科目だけで、ほかの資格の講習などで学んだ内容は対象になりません。放送大学のように通信で学べる大学の科目であれば、大学の単位として申請に使えます。その場合も、資格に欠かせない実験の科目は面接授業かライブWeb授業で受ける形になっています。

Q2:認定心理士に筆記試験はありますか

ありません。申請書類を提出し、日本心理学会の認定委員会で審査を受けます。提出から結果の通知までは通常2〜3か月で、合格したあと認定料33,000円を払うと、認定証と認定心理士証(IDカード)が届きます。審査では科目名ではなく授業の中身が見られるため、シラバスなどの書類をそろえることが準備の中心になります。

Q3:認定心理士の資格があればカウンセラーとして働けますか

日本心理学会は、認定心理士を心理学の基礎資格であり、職能の資格ではないと説明しています。厚生労働省の job tag によると、医療や福祉の現場のカウンセラーは臨床心理士や公認心理師などを持つ人がほとんどで、スクールカウンセラーの選考も公認心理師・臨床心理士などが対象です。認定心理士は、大学で心理学の基礎を修めた証明として、いまの仕事や次の学びに生かす資格です。

Q4:大学を卒業して何年もたっていても認定心理士は申請できますか

できます。卒業の時期に関係なく申請でき、卒業後にほかの4年制大学で取った単位を合わせることもできます。ただし、申請するときに有効な基準(現在は2014基準)を満たす必要があり、2027年4月からは新しい基準の施行も予定されています。昔の単位で足りるかどうかは、手引きの単位認定基準で確かめてください。

Q5:認定心理士に更新手続きや年会費はありますか

どちらもありません。かかる費用は、申請するときの審査料11,000円と、合格後の認定料33,000円の合計44,000円です。一度払った審査料と認定料は原則として返金されないため、単位が基準を満たしているかを確かめてから申請すると安心です。

まとめ|認定心理士

  • 認定心理士は日本心理学会が認定する心理学の基礎資格で、大学で心理学の基礎を修めたことを証明します
  • 筆記試験はなく、4年制大学で修得した36単位以上の心理学関係の単位を書類で審査します。費用は審査料と認定料で44,000円です
  • 資格を取る人は年に2千〜3千人台で、2025年度は2,988名でした
  • 卒業後にほかの大学の単位を足して申請でき、2015年の学会調査では資格を取った大学として放送大学を挙げた人が全体の24.9%でした
  • 職能の資格ではなく、スクールカウンセラーの選考対象など心理職の要件には挙げられていません。診断や治療は公認心理師を含めてどの心理系の資格でも行えません
  • 40代・50代で学び直す人も多く、積み上げた単位は心理学検定の1級の優遇など次の学びにも生かせます

【注意事項】

この記事で紹介している内容は、当協会が収集したアンケート・体験談の一部をもとにまとめています。心の状態や必要な支援は一人ひとり異なり、一律の正解はありません。また、本記事は診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状や不安がある場合は、早めに医師・専門機関・お住まいの地域の相談窓口にご相談ください。

本記事に掲載した他団体の資格・検定の情報は、2026年9月24日時点で各団体の公式サイトを確認した内容です。審査料・認定料・単位の認定基準・受検料は変更されることがありますので、申請や申し込みの前に必ず各団体の公式サイトでご確認ください。

参考・相談先

心理カウンセラーの資格を探す方へ|メンタルヘルス支援士