メンタルヘルスマネジメント検定とメンタルヘルス支援士|仕事に活かせる人気2資格の違い

仕事に活かせるメンタルヘルスの資格を取りたい。職場で元気のない仲間や、いつもと様子の違うお客さん・利用者さんに気づいて、きちんと対応できるようになりたい。

調べてみると、まず目に入るのが商工会議所のメンタルヘルス・マネジメント®検定。けれどもコースを見ると、Ⅲ種は自分のストレスケア、Ⅱ種は管理職が部下をケアするためのもの。管理職ではない自分が、仕事で周りの人を支えるために学ぶなら、どれを選べばいいのかが分からない。年2回、会場で受ける試験に予定を合わせられるかも気になってしまう。

ここでは、大阪商工会議所のメンタルヘルス・マネジメント検定と、メンタルヘルス支援士を比べていきます。どちらも仕事に活かせる、人気のある資格です。

メンタルヘルス・マネジメント検定は、2025年度の公開試験だけで4万人以上が受けています。
メンタルヘルス支援士は、「日本の資格・検定AWARDS 2026」の総合アクセス部門で第2位に選ばれました。

どちらも学歴などを問わずに受けられ、ストレスや心の不調の基礎知識と話の聴き方を学べる点も重なっています。そのうえで、仕事のどんな場面で活かすのか、どう学んでどこで試験を受けるのかが違うため、並べると自分の仕事に合うほうが見えてきます。この先は、次の4つを順に見ていきます。

  • 2つの資格を同じ項目で並べた一覧表
  • 仕事での活かし方と、学べる内容の違い
  • 働きながら学ぶときの、学び方・試験の受け方・費用
  • 目的から選ぶときの考え方と、受講した方の声

メンタルヘルス支援士は、このコラムを運営する一般社団法人 人間力認定協会(当協会)が認定する資格です。
メンタルヘルス・マネジメント検定の情報は、大阪商工会議所の公式サイトで確かめています。

メンタルヘルス支援士 公式サイト

メンタルヘルスマネジメント検定とメンタルヘルス支援士の比較表

最初に、2つを同じ項目で並べた表です。金額は税込で、メンタルヘルス・マネジメント検定は受験料に申込システム利用手数料と公式テキスト代を足しています。

項目メンタルヘルス・マネジメント検定メンタルヘルス支援士
人気受験者43,545人(2025年度)※1日本の資格・検定AWARDS 第2位※2
使い道Ⅲ種:セルフケア
Ⅱ種:部下のケア
Ⅰ種:会社の対策
立場を問わず、仕事で関わる人を支える
内容心の不調の基礎・対処・話の聴き方精神疾患・発達障害から傾聴まで
試験年2回・全国15都市の会場で筆記(2時間)申し込みの翌日から自宅で24時間いつでも
総額Ⅲ種8,195円/Ⅱ種11,605円(公式テキストで独学)40,260円(講座と試験料)

※1 大阪商工会議所の公表による、2025年度の公開試験(第39回・第40回)の受験者数の合計
※2「日本の資格・検定AWARDS 2026」総合アクセス部門

最初に見るのは、仕事での活かし方です。メンタルヘルス・マネジメント検定はコースごとに職場での立場が決まっているので、自分の仕事に合うかどうかが、選ぶときのいちばんの分かれ目になるからです。そのあと、学べる内容、学び方と試験・費用の順に続きます。

仕事での活かし方を比較|職場の役割ごとの対策と日々の関わり

仕事での活かし方を比較|職場の役割ごとの対策と日々の関わり

どちらも仕事に活かせる資格ですが、活かす場面が違います。

  • メンタルヘルス・マネジメント検定
    職場での役割に合わせて、心の健康を守る対策に活かす検定です。
    Ⅲ種:一般の社員が、自分のストレスに気づいて対処する
    Ⅱ種:管理職が、部下の不調に気づいて相談に応じる
    Ⅰ種:人事や経営の立場で、会社全体の対策を考える
    職場のメンタルヘルス対策の一つとして、検定を活用する企業が増えています。合格は名刺にも書けます。
  • メンタルヘルス支援士
    役職に関係なく、日々の仕事で関わる人を支えるのに活かす資格です。
    学ぶ内容には、自分のストレスへの気づき方や整え方(Ⅲ種のセルフケアにあたる部分)と、不調のサインに気づいて話を聴く方法(Ⅱ種の相談への対応にあたる部分)の両方が入っています。
    上司や同僚、後輩といった職場の仲間とのやりとりや、お客さん・利用者さんへの対応の中で使えます(家族など身近な人との関わりにも使えます)。

メンタルヘルス・マネジメント検定で、周りの人の相談に応じる方法を学ぶのはⅡ種ですが、その中身は、管理職として部下を見る立場に向けたものです。
日々の仕事で関わる人の変化に気づき、話を聴いて支えたいなら、メンタルヘルス支援士がその目的に沿っています。

>メンタルヘルスマネジメント検定|I種とII種とIII種は誰向けか

学べる内容を比較|仕組みを整える知識と人と関わる実践の手法

学ぶ中身も、仕事での活かし方に合わせて違います。

  • メンタルヘルス・マネジメント検定
    ストレスとメンタルヘルスの基礎知識は、どのコースにも入っています。そのうえで、Ⅲ種はストレスへの気づき方と対処、社内外の相談先の使い方、Ⅱ種は職場環境の改善や部下への配慮、相談への対応(話の聴き方、情報提供や助言の方法)、復職の支援、Ⅰ種は会社の方針や相談体制、教育研修の進め方を学びます。
  • メンタルヘルス支援士
    1章・2章でうつなどの精神疾患と大人の発達障害、依存症を学び、3章の認知行動療法(考え方を整える方法)、4章の傾聴・受容・共感、5章のリフレーミングなどのテクニックへと進みます。不調のサインに気づくところから、話の聴き方や声のかけ方までを一続きで学べます。別冊のワークでは、心と体をほぐすリラクゼーションや、自分も相手も大切にする伝え方(アサーション)などを練習できます。

メンタルヘルス・マネジメント検定で身につくのは、職場の心の健康を守るための知識と、相談の体制や職場環境といった仕組みを整える考え方です。
メンタルヘルス支援士で身につくのは、不調に気づいてから話を聴き、関わり方を工夫するまでの、人と人とのやりとりの中で使う実践の手法です。

知識を身につけて職場の仕組みづくりに役立てたい方には、メンタルヘルス・マネジメント検定が向いています。
目の前の人との関わりの中で実践したい方には、メンタルヘルス支援士が向いています。

学び方と試験と費用を比較|働きながら準備しやすいのは

働きながら学ぶなら、どう勉強して、いつどこで試験を受けるのかも大事なところです。

  • メンタルヘルス・マネジメント検定
    公式テキストを書店などで買って、独学で準備するのが基本です。大阪商工会議所は過去問題集を出していません。試験は年2回で、決められた申込期間に申し込み、全国15都市の会場で2時間の筆記試験を受けます。払い込んだあとの取り消しや次回への振り替えはできず、成績は11月の回なら12月4日からWEBで確かめます。
  • メンタルヘルス支援士
    全5章のテキストに、別冊のワークと試験対策の動画がついた講座で学び、分からないところはメールで質問できます。試験は申し込みの翌日から好きな日に自宅からオンラインで受けられ、結果は終えたその場で分かります。

試験の日に合わせて独学で準備する方に合うのは、メンタルヘルス・マネジメント検定です。
講座の流れに沿って学び、仕事の都合がつく日に自宅で受けたい方に合うのは、メンタルヘルス支援士です。

なお、合格の基準はどちらも正答7割で、取ったあとは履歴書にも書けます。

費用は、メンタルヘルス・マネジメント検定がⅢ種8,195円・Ⅱ種11,605円(受験料・申込の手数料・公式テキスト)です。
メンタルヘルス支援士は40,260円(講座と試験の料金)で、登録料や更新料はありません。
独学で試験に備えるか、講座で順を追って学ぶかの違いでもあります。

メンタルヘルス・マネジメント検定の難易度や合格率は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

>メンタルヘルスマネジメント検定の難易度は?合格後に資格が役立つ人と役立たない人の違い

メンタルヘルスマネジメント検定とメンタルヘルス支援士はどっち?目的別の選び方

メンタルヘルスマネジメント検定とメンタルヘルス支援士|目的別の選び方

どちらが合うかは、職場での自分の立場と、学んだことを仕事のどんな場面で使いたいかで分かれます。

管理職や人事として職場の対策を担いたい

部下の様子に気を配る立場になった。会社からも、メンタルヘルス・マネジメント検定を受けるよう勧められている。

部下へのケアや会社全体の対策を、職場での役割に合わせて学べるメンタルヘルス・マネジメント検定(Ⅱ種・Ⅰ種)が合います。企業が社員に向けて実施する団体特別試験の仕組みもあります。

役職に関係なく仕事で関わる人を支えたい

部下がいるわけではない。それでも、元気のない職場の仲間や、お客さん・利用者さんの小さな変化が気になる。

会社での立場を問わず、仕事で関わる人の不調に気づき、話を聴いて支える実践の手法を身につけたい方には、メンタルヘルス支援士が合います。

仕事を続けながら自宅で学んで受けたい

申込期間や試験日に合わせて、休みを取るのは難しい。仕事のあとの空いた時間に、少しずつ進めたい。

講座の流れに沿って学べて、試験も好きな日の好きな時間に自宅で受けられるメンタルヘルス支援士が合います。

メンタルヘルス支援士について

メンタルヘルス・マネジメント検定のコースの分かれ方と見比べると、当協会が認定するメンタルヘルス支援士は、会社での立場を問わず、仕事で関わる人の不調に気づいて支えるための資格です。

では、学んだ知識は、実際に職場のどんな場面で使われているのでしょうか。受講した方の声から見ていきます。

職場で気になる人への関わり方に|受講者の声

講座に受講資格はなく、学ぶ時間は20〜40時間が目安です。学んだことを、職場で関わる人への対応に活かしているという声が届いています。

(中略)職場にいる気になる方への対応など関わり方を見直す機会となりました。(中略)(40代)

(中略)メンタルヘルス支援は高齢者デイサービスを利用している方にも傾聴や寄り添いなど活用できる部分が多々あると思います(中略)(50代)

同僚に支えられた経験から|受講者の声

職場で同僚に支えられた経験から、話を聴くことの大切さを感じたという声もあります。

(中略)周りの理解してくれる同僚に助けられました。話を聴く、共感する、は大事な支援だと思います。(30代)

役職に関係なく、職場で周りの人の変化に気づいて支えられる自分になりたい方は、講座の中身を確かめてみてください。

>メンタルヘルス支援士の詳細について

Q&A|メンタルヘルスマネジメント検定とメンタルヘルス支援士のよくある質問

Q1:管理職ではなくてもメンタルヘルスマネジメント検定のⅡ種を受けられますか?

受けられます。受験資格はなく、どのコースからでも受験できます。コースの目安は、自分のためならⅢ種、管理監督者として部下のためならⅡ種、人事部門や経営幹部として組織全体のためならⅠ種です(大阪商工会議所のよくある質問)。メンタルヘルス支援士には立場ごとのコースがなく、講座も試験も1つです。

Q2:メンタルヘルスマネジメント検定は申し込んだあとに取り消せますか?

受験料を払い込んだあとの取り消し、受験地やコースの変更、返金、次回への振り替えはできません。定員に達した受験地とコースは、申込期間の途中でも締め切られます。メンタルヘルス支援士の試験は申し込みの翌日から好きな日に受けられ、受講期限内なら、5,060円の試験料で再受験できます。

Q3:合格したあとに更新は必要ですか?

どちらも必要ありません。メンタルヘルス・マネジメント検定は合格の有効期限や更新制度を設けておらず、メンタルヘルス支援士も登録料や更新料はかかりません。

まとめ|メンタルヘルスマネジメント検定とメンタルヘルス支援士を比べて選ぶポイント

  • 仕事での活かし方
    メンタルヘルス・マネジメント検定は、コースごとの職場の役割(Ⅲ種=自分/Ⅱ種=部下/Ⅰ種=会社全体)に合わせた対策に活かす
    メンタルヘルス支援士は、会社での立場を問わず、仕事で関わる人を支える場面で活かす
  • 学べる内容
    メンタルヘルス・マネジメント検定は、職場の心の健康を守る知識と、仕組みを整える考え方
    メンタルヘルス支援士は、不調に気づいて話を聴き、関わり方を工夫する実践の手法
  • 学び方と試験
    メンタルヘルス・マネジメント検定は、公式テキストで独学して、年2回・15都市の会場で受ける
    メンタルヘルス支援士は、講座で学んで、自宅で24時間いつでも受けられる
  • 向いている人
    メンタルヘルス・マネジメント検定は、管理職や人事として職場のメンタルヘルス対策を担いたい方
    メンタルヘルス支援士は、役職に関係なく、職場の仲間やお客さんなど、仕事で関わる人の不調に気づいて支えたい方

本記事で紹介している一次情報について

項目内容
情報の性質一般社団法人 人間力認定協会 メンタルヘルス支援士 受講後アンケートより抜粋
データ取得者一般社団法人 人間力認定協会
調査期間2025年3月〜2026年8月
有効回答数248件
設問「自由にメッセージをお願いします」「共有したいエピソードがありましたらお願いします」(自由記述)
分析方法自由記述を原文のまま一部抜粋しています
一般情報の出典大阪商工会議所 メンタルヘルス・マネジメント®検定試験の公式サイト(2026年10月7日・8日・14日・15日確認)
注意点回答者は当協会の資格の受講者に限られます。他団体の資格の受講者の声ではありません。資格どうしを比べる根拠には使っていません

【注意事項】

メンタルヘルス・マネジメント検定の情報は、2026年10月7日・8日・14日・15日に大阪商工会議所の公式サイトで確認した内容です。試験日程や受験料、公式テキストの版は変わることがあります。メンタルヘルス支援士の情報は2026年10月に当協会の公式サイトで確認したものです。いずれも、申し込む前に各公式サイトでご確認ください。

受講者の声は、当協会の受講後アンケート(2025年3月〜2026年8月・回答248件)から、原文のまま一部を抜粋したものです。

「メンタルヘルス・マネジメント」は大阪商工会議所の登録商標です。

参考・相談先

メンタルヘルス支援士バナー