上級心理カウンセラーとメンタルヘルス支援士を徹底比較|上級まで進むか迷ったら

JADP認定メンタル心理カウンセラー®の講座を調べていたら、JADP認定上級心理カウンセラー®とセットで学べるコースもあった。せっかくなら上級まで取っておいたほうがいいのか、基礎だけで足りるのか、決めきれない。

すでにメンタル心理カウンセラーを取り、次に上級へ進むか考えているときも、迷うところは同じです。上級で学ぶのは、8つの心理療法と相談の進め方。それが自分の学びたいことに合うのかどうか、申し込む前に見ておきたいところです。

そこでこの記事では、上級心理カウンセラー(JADP認定・キャリカレの講座)とメンタルヘルス支援士を並べて比べます。どちらもメンタル心理カウンセラーの資格がなくても申し込めて、学ぶのも試験も自宅で済む民間資格です。認知行動療法やカウンセリングの基本が入っている点も共通しています。基礎の次に何を学ぶかを決める材料として、同じ項目で並べていきます。ここから分かるのは、次の4つです。

  • 2つの資格を同じ項目で並べた比較表
  • 上級で学ぶ心理療法と、心の不調の知識の違い
  • 試験の形式と、実習や取ったあとの活かし方
  • セットのコースも含めた費用と、目的別の選び方

メンタルヘルス支援士は、このコラムを運営する一般社団法人 人間力認定協会(当協会)が認定する資格です。比較の内容は、それぞれの公式サイトで確かめたものです。

心理カウンセラーの資格をお探しの方へ

話すのが苦手でも、聴く力から学べます

人の話を聴くのに話し上手である必要はありません。相手の気持ちを受け止める聴き方を、スマホでマイペースに学べます。試験も自宅で受けられるので、家庭や仕事の合間にも始めやすい資格です。

どんな内容か見てみる

上級心理カウンセラーとメンタルヘルス支援士の比較表

まずは、2つの資格を同じ項目で並べます。金額は通常価格(税込)で、割引は費用の章で触れます。

項目上級心理カウンセラーメンタルヘルス支援士
内容認知行動療法など8つの心理療法と相談の進め方精神疾患・発達障害から認知行動療法・カウンセリングまで
試験自宅でテキストを見ながら解答できる自宅で教材を見ずに50問を50分で解く
合否解答の提出から約1か月試験を終えたその場
練習現役カウンセラーとの実習(全3回)ワークブックの実践ワーク
総額64,400円〜(割引の時期あり)40,260円

ここからは、項目ごとにくわしく見ていきます。最初は学べる内容です。2つを並べたとき、いちばん違いがはっきりしていたのが学ぶ中身で、上級まで進むかを決めるときの分かれ目にもなるからです。そのあと、試験、実習と取ったあと、費用の順に見ていきます。

学べる内容を比較|心の不調の知識と心理療法の幅

学べる内容を比較|心の不調の知識と心理療法の幅

家族や職場の人の様子がいつもと違うとき、何が起きているのかを知りたい。そんな気持ちから、心の学びを探し始める方も少なくありません。上級の受験に必要なのは講座の修了で、基礎のJADP認定メンタル心理カウンセラー®を持っていることは条件になっていないため、どちらの資格も、心理学がはじめての方から始められます。

  • 上級心理カウンセラー
    学ぶのは、心理療法と、相談の進め方・相談者への対応です。キャリカレの講座では、交流分析・論理療法・認知療法・認知行動療法といった8つの心理療法を、前半と後半に分けて学びます。JADPは、メンタル心理カウンセラーよりも高度な知識と技術を備えたカウンセラーであることを証明する資格と位置づけています。うつなどの心の病気についての基礎知識は、JADPでは基礎の資格であるメンタル心理カウンセラーで学ぶ内容とされていて、上級で学ぶ内容には含まれていません。
  • メンタルヘルス支援士
    1章と2章で、うつなどの精神疾患や、大人の発達障害、依存症について学び、身近な人の変化に気づくための知識を身につけます。そのうえで、3章で認知行動療法、4章で傾聴・受容・共感を軸にしたカウンセリングの基本姿勢、5章で物事の見方を変えるリフレーミングや、目標を小さく区切るスモールステップといった、会話や関わりに使える心理学テクニックへと進みます。

心の不調に気づく知識から話の聴き方までを、一続きで学べるのがメンタルヘルス支援士です。家族や職場の人の変化に気づいたとき、何が起きているのかを考える手がかりになります。

試験の形式と合否が分かる時期を比較

試験のために会場へ行く必要はあるのか、結果はいつ分かるのか。気になるところですよね。どちらの資格も、試験は自宅で受けられます。

  • 上級心理カウンセラー
    講座を修了したあとJADPに申し込み、届いた問題を自宅で解いて提出します。キャリカレの案内では、テキストを見ながら解答できます。申し込みから問題が届くまで約2週間、提出から結果まで約1か月かかります。
  • メンタルヘルス支援士
    受講期限の8か月のうち、申し込んだ翌日以降なら24時間いつでも、スマホでも受けられるオンライン試験です。50問を50分で、教材を見ずに解き、終わったその場で合否が分かります。

身近な試験にたとえると、上級心理カウンセラーはテキストを開いて答えられる「持ち込み可」の形、メンタルヘルス支援士は資格試験や学校の定期試験と同じように、教材を見ずに決められた時間で解く形です。合格の基準は、どちらも7割です。

メンタルヘルス支援士なら、問題が届くのを待たずに受けられて、結果もその場で分かるので、学んだ勢いのまま資格を手にできます。

実習と取ったあとの活かし方を比較

将来はカウンセラーとして仕事にしたい、開業も考えている。そんな方にとっては、講座の中で実践を積めるかどうかや、仕事につながるサポートがあるかどうかも大事なポイントです。

  • 上級心理カウンセラー
    現役カウンセラーによるカウンセリング実習が全3回付いていて、家庭や仕事など30種類の事例から題材を選び、マンツーマンで指導を受けられます。声に出して練習するロールプレイの映像講義もあり、サポート期間(600〜800日)のあいだは、現役カウンセラーに何度でも無料で質問できます。取ったあとは、就職・転職を考える方への自己分析シートなどのサポートや、独立・開業を考える方へのホームページの設計書・文章案の無料作成もあります。
  • メンタルヘルス支援士
    別冊のワークブックで、リラクゼーションやアサーションなどの実践ワークを、自分のペースで繰り返し練習できます。勉強中にわからないところは、テキストの内容についてメールで質問できます。取ったあとは、家庭や職場、ボランティアなど身近な場面で使えます。仕事の紹介や開業の支援は、講座に含まれません。

どちらの資格も、履歴書に書くことができます。

>【メンタルヘルス資格】履歴書への書き方次第で就職のマイナス評価になるって本当?

カウンセラーとして独立や開業まで見すえて、講座の中で実践を積みたいなら、上級心理カウンセラー。今の仕事や家庭の中で、学んだことをすぐに活かしたいなら、メンタルヘルス支援士が合います。

取るまでの費用を比較|上級心理カウンセラーとメンタルヘルス支援士の総額

お金のことも気になりますよね。どちらも講座と試験の料金が別なので、足した総額で並べます。

項目上級心理カウンセラーメンタルヘルス支援士
講座の料金58,800〜78,800円35,200円
試験の料金5,600円5,060円
総額64,400〜84,400円40,260円
  • 上級心理カウンセラー
    キャリカレの講座は3つのコースがあり、違いはサポート期間の長さです(Cコース58,800円・600日、Bコース68,800円・700日、Aコース78,800円・800日)。これにJADPの受験料5,600円がかかります。メンタル心理カウンセラーと上級を続けて学ぶ「メンタル総合心理®W資格取得講座」は、通常価格が68,800〜88,800円で、受験料は2つの資格で11,200円です。
  • メンタルヘルス支援士
    受講料35,200円と試験料5,060円で、合計40,260円です。登録料や更新料はかかりません。試験対策の動画はオンラインで無料で見られ、DVDを希望する方は1,100円を足して41,360円です。

どちらもクレジットカードの分割払いができ、不合格のときは試験の料金だけで受け直せます(メンタルヘルス支援士は受講期限内)。

ここまでは通常価格での比較です。キャリカレの講座は割引キャンペーンが頻繁に行われていて、2026年10月13日の時点では、上級のAコースが62%OFFの29,800円で案内されていました(10月15日まで)。

割引の時期は、受験料を足しても総額がメンタルヘルス支援士より安くなることがあります。申し込む日の金額で比べてみてください。

>【コスパ重視】心理カウンセラー資格を費用で比較!安くて役立つおすすめ資格一覧

上級心理カウンセラーとメンタルヘルス支援士はどっち?目的別の選び方

上級心理カウンセラーとメンタルヘルス支援士|目的別の選び方

どちらが上ということではなく、何を大切にしたいかで、合う資格は変わります。

カウンセラーとして独立や開業まで考えている

いずれは相談を受ける仕事をしたい、自分のカウンセリングルームを開きたい。そこまで考えているなら、講座の中で実践を積めることは心強いですよね。

いくつもの心理療法を学び、現役カウンセラーとの実習や開業のサポートまで講座の中で受けたいなら、上級心理カウンセラーが合います。

家族や職場など身近な人を支えたい

最近、家族の元気がない。職場の同僚の様子がいつもと違う。そんなとき、何が起きているのかを知って、そっと支えたい。

うつなどの精神疾患や大人の発達障害の知識から、認知行動療法、話の聴き方までを順に学びたいなら、メンタルヘルス支援士が合います。

自宅で学んですぐに資格を手にしたい

仕事や家のことで忙しく、まとまった時間はなかなか取れない。それでも、学んだことを形にしたい。

スマホでも学べて、申し込んだ翌日から24時間いつでも受験でき、結果もその場で分かるメンタルヘルス支援士が合います。

メンタルヘルス支援士について

各章で比べてきたように、当協会が認定するメンタルヘルス支援士は、家族や職場の人の変化に気づき、話を聴いて支えるための資格です。

では、実際に学んだ人は、その知識をどう活かしているのでしょうか。受講した方の声を紹介します。

心の不調まで学べる内容|受講者の声

受講した方からは、学んだ内容について、こんな声が届いています。

大人の発達障害や精神障害について学びたかったので、良い教材に出会えてよかったです。(40代)

自分が相談するなら、と思いながら勉強しました。傾聴する方法が大切だと思いました。(40代)

学んだことを職場で|受講者の声

学んだことを、職場で使い始めているという声も届いています。

職場では上司に対して、また、初対面の人に対する接し方など、ここで習得したことが少し生かすことができ、なるほどなーと思うことがありました。もっと実践をしながら勉強したことを活かせるようになりたいです。(30代)

今すぐ大きなことを始めなくても大丈夫です。まずは職場や家庭で、相手の話をいつもより少しゆっくり聴いてみることから始められます。

受講者の満足度|248人中247人が受講してよかったと回答

受講後のアンケートでは、回答した248人のうち247人が「受講してよかった」と答えています。2026年には「日本の資格・検定AWARDS 2026」の総合アクセス部門で第2位に選ばれました。

心の不調に気づいて、話を聴ける人になりたい。そう思ったときの学びの選択肢の一つとして、検討していただけたらうれしいです。

>メンタルヘルス支援士の詳細について

Q&A|上級心理カウンセラーとメンタルヘルス支援士のよくある質問

Q1:メンタル心理カウンセラーを持っていなくても上級心理カウンセラーを受けられますか?

受けられます。JADPが示す上級の受験資格は、指定の講座の全カリキュラムを修了していることで、メンタル心理カウンセラーを持っていることは条件になっていません。メンタルヘルス支援士も受講資格はなく、はじめての方から学べます。

Q2:上級心理カウンセラーで心の病気や発達障害のことは学べますか?

上級で学ぶのは、心理療法と、相談の進め方・相談者への対応です。うつなどの心の病気についての基礎知識は、JADPでは基礎の資格であるメンタル心理カウンセラーで学ぶ内容とされています。メンタルヘルス支援士では、1章と2章で、うつなどの精神疾患や大人の発達障害について学べます。

Q3:上級心理カウンセラーの実習はどんな内容ですか?

キャリカレの講座には、現役カウンセラーによるカウンセリング実習が全3回付いています。家庭や仕事など30種類の事例から題材を選び、マンツーマンで指導を受けます。メンタルヘルス支援士では、別冊のワークブックの実践ワークで練習します。

まとめ|上級心理カウンセラーとメンタルヘルス支援士を比べて選ぶポイント

  • 学べる内容は、上級心理カウンセラーが8つの心理療法と相談の進め方。メンタルヘルス支援士は、うつなどの精神疾患や大人の発達障害といった心の不調の知識から、認知行動療法・傾聴まで
  • 試験は、上級心理カウンセラーがテキストを見ながら解答して結果は約1か月後、メンタルヘルス支援士が50問・50分でその場で合否
  • 取る目的は、上級心理カウンセラーが、カウンセラーとして相談を受ける力を高め、独立や開業まで見すえる方向け(実習や就職・開業のサポートもある)。メンタルヘルス支援士は、家族や職場、ボランティアなど、いろいろな場面で身近な人の心の不調に気づいて支えたい方向け

本記事で紹介している一次情報について

項目内容
情報の性質一般社団法人 人間力認定協会 メンタルヘルス支援士 受講後アンケートより抜粋
データ取得者一般社団法人 人間力認定協会
調査期間2025年3月〜2026年8月
有効回答数248件
設問「受講して良かったですか?」/「自由にメッセージをお願いします」「共有したいエピソードがありましたらお願いします」(自由記述)
分析方法「受講して良かったですか?」に「はい」と答えた人数を数えました。自由記述は原文のまま引用しています
一般情報の出典一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)とキャリカレの公式サイト(2026年10月7日・8日・13日・15日確認)
注意点回答者は当協会の資格の受講者に限られます。他団体の資格の受講者の声ではありません。資格どうしを比べる根拠には使っていません

【注意事項】

上級心理カウンセラー(JADP・キャリカレ)の情報は、2026年10月7日・8日(価格・割引・試験・教材は10月13日、セットの講座は10月15日)に各団体の公式サイトで確認した内容で、表の金額は通常価格です。キャリカレの割引の金額と期間は、時期によって変わります。メンタルヘルス支援士の情報は2026年10月に当協会の公式サイトで確認したものです。いずれも、申し込む前に各公式サイトでご確認ください。

キャリカレの就職・転職のサポートは、就職や転職を保証するものではないと、キャリカレの公式ページにも書かれています。

受講者の声と「受講してよかった」の人数は、当協会の受講後アンケート(2025年3月〜2026年8月・回答248件)から、原文のまま抜粋したものです。

「JADP認定上級心理カウンセラー」「JADP認定メンタル心理カウンセラー」「メンタル総合心理」は登録商標です(各団体の公式サイトの®表記による)。

参考・相談先

心理カウンセラーの資格を探す方へ|メンタルヘルス支援士