メンタルケア心理士とメンタルヘルス支援士を徹底比較|取るまでの手続きは意外と多い?

心のことを学んで、家族や職場の人の支えになりたい。学んだ証になる資格もほしい。そう思って探すうちに、メンタルケア心理士®が気になってきた。

ところが調べてみると、講座のほかに検定や登録の話も出てきて、何をどの順番で進めればいいのか、全部でいくらかかるのかが見えてこない。心理学を学んだことがないので、なおさら迷ってしまう。

この記事では、メンタルケア心理士(メンタルケア学術学会認定)とメンタルヘルス支援士を並べます。どちらも学歴を問わず通信講座で学べる民間資格で、うつなどの精神疾患や発達障害の知識、カウンセリングの基本を学べる点も重なっています。学ぶ中身が近いぶん、取るまでの手続きや費用の違いが、選ぶときの決め手になりやすいからです。この記事で分かるのは、次の4つです。

  • 2つの資格の違いがひと目で分かる比較表
  • 取るまでの手続きと、試験を受ける場所や時期の違い
  • 学べる内容と、取ったあとの進み方
  • 費用の総額と、目的に合わせた選び方

メンタルヘルス支援士は、このコラムを運営する一般社団法人 人間力認定協会(当協会)が認定する資格です。メンタルケア心理士の情報は、メンタルケア学術学会・こころ検定・ヒューマンアカデミーの公式サイトで確かめています。

心理カウンセラーの資格をお探しの方へ

話すのが苦手でも、聴く力から学べます

人の話を聴くのに話し上手である必要はありません。相手の気持ちを受け止める聴き方を、スマホでマイペースに学べます。試験も自宅で受けられるので、家庭や仕事の合間にも始めやすい資格です。

どんな内容か見てみる

メンタルケア心理士とメンタルヘルス支援士の比較表

はじめに、2つの資格の違いを1つの表にまとめました。金額は通常価格(税込)です。講座の割引については、費用の章で触れます。

項目メンタルケア心理士メンタルヘルス支援士
手順6つ(講座・検定・登録の申請など)3つ(講座・自宅で受験・合格で取得)
試験決まった期間に会場(テストセンター)で受ける申し込みの翌日から自宅で24時間いつでも
内容体と心のしくみ・精神疾患や発達障害・カウンセリング技法精神疾患や発達障害からカウンセリングまで全5章
総額75,800円〜(検定料・登録料を含む)40,260円

次の章から、表の上の行から順に見ていきます。最初に取り上げるのは、取るまでの手続きです。2つを並べて、いちばん違いが大きかったのが、資格を手にするまでに踏む手順の数だったからです。

取るまでの手続きを比較|6つの手順と3つの手順

取るまでの手続きを比較|6つの手順と3つの手順

子育てや仕事の合間に学ぶなら、資格を手にするまでに何をすればいいのか、出かける日があるのかも気になりますよね。

メンタルケア心理士は、こころ検定2級に合格し、登録の条件をそろえて学会に申請することで認められる資格です。講座から始める場合の手順を、メンタルヘルス支援士と並べます。

  • メンタルケア心理士(講座から始める場合)
    ①ヒューマンアカデミーなどの講座で学ぶ(標準学習期間4か月)
    ②回ごとに決まった申込期間に、こころ検定2級へ申し込む
    ③受検期間に、全国のテストセンターへ出向いてパソコンで受ける(40問・90分)
    ④合格証が届く(受検日から約30日。登録の申請書が同封される)
    ⑤学会へ資格登録を申請し、登録料6,100円を払う
    ⑥認定証ができる(申請が受理されてから2か月ほど)
  • メンタルヘルス支援士
    ①講座で学ぶ(受講期限8か月・平均の受講期間は約2か月)
    ②試験を申し込んだ翌日以降、24時間いつでも自宅からオンラインで受ける(スマホ可・50問・50分)
    ③試験を終えたその場で合否が分かり、合格した時点で取得

メンタルケア心理士は、2級に合格していても、⑤の登録をしないと名乗れません。メンタルヘルス支援士には、登録の手続きや登録料はありません。合格の基準は、どちらも7割です(メンタルケア心理士は正答率70%以上、メンタルヘルス支援士は50問中35問以上)。

メンタルヘルス支援士なら、出かける日の予定を立てたり、登録の手続きを待ったりせずに、自宅で資格を手にできます。

>こころ検定|文部科学省後援の検定は4級から受けられます

学べる内容を比較|体と心のしくみと身近な人の支え方

学ぶ中身は、どちらもうつなどの精神疾患や発達障害が柱で、重なるところが多くあります。違いは、どんな場面に向けた学びかです。

  • メンタルケア心理士
    講座は、こころ検定2級の出題範囲に沿って、3つの分野を体系的に学ぶ内容です。体と心のしくみ(解剖生理学・薬理学など)、精神疾患の分類(うつ病・統合失調症・双極性障害・発達障害など)、カウンセリングの基本技法(職業倫理・来談者中心療法など)です。講座のテキストでは、認知行動療法や交流分析といった心理療法も学びます。テキストと講義解説DVD(eラーニング付きのコースもあり)で学び、添削は6回。講師には回数の制限なく質問できます。
  • メンタルヘルス支援士
    学ぶのは、身近な人の変化に気づいてから支えるまでの流れです。うつなどの精神疾患と大人の発達障害の知識(1章・2章)を土台に、考え方を整える認知行動療法(3章)、傾聴・受容・共感の聴き方(4章)、リフレーミングなどのテクニック(5章)へと進みます。テキストと別冊ワーク、試験対策の動画で学び、テキストの内容でつまずいたときはメールで質問できます。

体と心のしくみまで含めて、検定に向けて体系的に学びたいならメンタルケア心理士。家族や職場で、身近な人を支えるための知識と聴き方を学びたいならメンタルヘルス支援士、という違いです。

取ったあとを比較|上の級へ進むか身近な場面で活かすか

履歴書に書けるのは、どちらも同じです。

>【メンタルヘルス資格】履歴書への書き方次第で就職のマイナス評価になるって本当?

  • メンタルケア心理士
    学会に登録すると、メンタルケア心理士として名乗れます。こころ検定の準1級・1級へ進み、メンタルケア心理専門士®をめざす道もあります。
  • メンタルヘルス支援士
    学んだ知識は、家庭や職場、ボランティアなど、ふだん人と関わる場面で使えます。当協会では、合格後に心理カウンセラーやボランティアとして活動することも想定しています。

上の級へ段階を踏んで進みたいか、学んだことをすぐに身近な場面で活かしたいかで、合う資格が変わります。

取るまでの費用を比較|登録料まで含めた総額

比べる項目の最後は、取るまでにかかるお金です。メンタルケア心理士は講座・検定料・登録料の3つ、メンタルヘルス支援士は講座と試験の2つを足して並べます。

項目メンタルケア心理士メンタルヘルス支援士
講座の料金62,000〜73,000円35,200円
試験の料金7,700円(こころ検定2級)5,060円
登録の料金6,100円なし
総額75,800〜86,800円40,260円
  • メンタルケア心理士
    ヒューマンアカデミーの講座は、DVDコースが62,000円、DVD+eラーニングコースが73,000円です。これに、こころ検定2級の検定料7,700円と、学会への登録料6,100円がかかります。公認心理師・認定心理士・産業カウンセラーの資格や、心理学部などの卒業といった経歴がある方は、講座を受けずに登録を申請でき、その場合は検定料と登録料の13,800円です。
  • メンタルヘルス支援士
    受講料35,200円と試験料5,060円の合計40,260円で、ほかに登録料や更新料はかかりません。試験対策の動画はオンラインなら無料で、DVDで受け取りたい場合は1,100円を足した41,360円になります。

ヒューマンアカデミーの講座は、時期によって期間限定の割引があります。2026年10月13日の時点では、DVD+eラーニングコースが20%OFFの58,400円で案内されていました(10月16日まで)。この場合も、検定料と登録料を足すと72,200円です。

割引の時期でも、総額はメンタルヘルス支援士のほうが3万円ほどおさえられます。

メンタルケア心理士とメンタルヘルス支援士はどっち?目的別の選び方

メンタルケア心理士とメンタルヘルス支援士|目的別の選び方

どちらが合うかは、資格を取って何をしたいかで変わります。

心理学の経歴を活かして講座を受けずに独学で取りたい

大学で心理学を学び、認定心理士の資格もある。講座にお金をかけるより、手元の教科書で検定の準備を進めたい。

公認心理師・認定心理士・産業カウンセラーの資格や、心理学部などの卒業があれば、講座を受けずに検定料と登録料の13,800円で取れるメンタルケア心理士が合います。

>メンタルケア心理士は独学で取れる?|合格だけでは名乗れません

こころ検定の上の級や専門士まで進みたい

ひとつ取って終わりにせず、段階を踏んで、より深いところまで学び続けたい。

2級のあとに準1級・1級へ進み、メンタルケア心理専門士®まで積み上げられるメンタルケア心理士が合います。

家族や職場の人の不調に気づいて支えたい

家族の元気がない日が続いている。職場の同僚が、最近ミスが増えて表情も暗い。

何が起きているのかを知って、話を聴いて支えるところまでを学びたいなら、精神疾患や大人の発達障害の知識から、認知行動療法、傾聴まで順に学べるメンタルヘルス支援士が合います。

手続きを待たずに自宅ですぐ資格を手にしたい

子どもを預けて会場へ出かけるのは難しい。申し込みの期間や登録の手続きを待つより、学んだ勢いのまま資格にしたい。

試験を申し込んだ翌日から24時間いつでも自宅で受けられ、合格した時点で資格になるメンタルヘルス支援士が合います。登録の手続きもありません。

メンタルヘルス支援士について

ここまで比べてきたとおり、当協会が認定するメンタルヘルス支援士は、講座で学び、自宅で受験し、合格した時点で取得という3つの手順で取れる資格です。学べるのは、家族や職場の人の変化に気づいて、話を聴いて支えるまでの知識でした。

では、子育てや仕事の合間に、実際に自宅で学んで試験まで受けた人は、どう感じているのでしょうか。受講した方の声を紹介します。

受講も受験も自宅で|子育て世代の受講者の声

受講資格はいらず、学習時間は20〜40時間ほどが目安です。子育て世代の方からは、こんな声が届いています。

何歳になっても学ぶことは楽しいと感じます。受講も受験も自宅で出来るのが子育て世代の身として大変助かりました。(30代)

学んだことを子育てにも|受講者の声

学んだことを、家族との関わりに活かしているという声もあります。

今は子育て中ですがいずれ働く時に役立てたら良いなと思っています。また接し方など、子育てのヒントになってお互いストレスなく過ごせたら良いなと思います。(30代)

スモールステップは子育てにとても活かせます。(30代)

248人中247人が「受講してよかった」|受講後アンケートより

受講後のアンケートに答えた248人のうち、247人が「受講してよかった」を選んでいます。「日本の資格・検定AWARDS 2026」では、総合アクセス部門で第2位をいただきました。

家にいながら、身近な人を支える知識と聴き方を身につけたい方は、講座の内容をのぞいてみてください。

>メンタルヘルス支援士の詳細について

Q&A|メンタルケア心理士とメンタルヘルス支援士のよくある質問

Q1:こころ検定2級に落ちたら同じ受検期間にもう一度受けられますか?

受けられません。こころ検定の受検の手引きでは、1つの回で受けられるのは1回だけで、同じ回に重ねて申し込むと失格になり、検定料も返金されないとされています。不合格のときは、次の回の申込期間にあらためて申し込みます。メンタルヘルス支援士は、受講期限のうちなら、試験料5,060円で日を空けずに受け直せます。

Q2:メンタルケア心理士とメンタルヘルス支援士は履歴書にどう書けますか?

メンタルケア心理士は、学会に登録して名乗れるようになってから資格欄に書きます。ヒューマンアカデミーのよくある質問では、「日本学術会議協力学術研究団体メンタルケア学術学会認定 メンタルケア心理士」という書き方が例に挙がっています。登録の前でも、こころ検定2級は検定の合格として書けます。メンタルヘルス支援士は、「メンタルヘルス支援士 合格(一般社団法人 人間力認定協会)」のように、認定する団体を添えて書けます。

Q3:メンタルケア心理士とメンタルヘルス支援士は独学で取れますか?

メンタルケア心理士は、公認心理師・認定心理士・産業カウンセラーの資格や、心理学部などの卒業といった経歴があれば、講座を受けずにこころ検定2級を受けて登録できます。経歴がない場合は、学会が指定する講座の修了が登録の条件です。メンタルヘルス支援士は講座の受講が受験の前提で、試験だけを申し込むことはできません。どちらも、心理学が初めての方は講座から始められます。

まとめ|メンタルケア心理士とメンタルヘルス支援士を比べて選ぶポイント

  • 取るまでの手続きは、メンタルケア心理士が6つの手順(講座・検定の申し込み・会場で受検・合格証・登録の申請・認定証)。メンタルヘルス支援士は3つの手順(講座・自宅で受験・合格した時点で取得)
  • 学べる内容は、メンタルケア心理士がこころ検定2級に向けて体と心のしくみまで体系的に、メンタルヘルス支援士が身近な人の不調に気づいて支えるための知識と聴き方を順に
  • 取るまでの総額は、メンタルケア心理士が75,800〜86,800円(講座・検定料・登録料)、メンタルヘルス支援士が40,260円。講座の割引の時期でも、メンタルヘルス支援士のほうがおさえられる
  • 取る目的は、メンタルケア心理士が、心理学の経歴を活かして独学で取りたい方や、こころ検定の上の級・専門士へ進みたい方向け。メンタルヘルス支援士は、家族や職場、ボランティアなど、いろいろな場面で身近な人を支えたい方向け

本記事で紹介している一次情報について

項目内容
情報の性質一般社団法人 人間力認定協会 メンタルヘルス支援士 受講後アンケートより抜粋
データ取得者一般社団法人 人間力認定協会
調査期間2025年3月〜2026年8月
有効回答数248件
設問「受講して良かったですか?」/「自由にメッセージをお願いします」「共有したいエピソードがありましたらお願いします」(自由記述)
分析方法「受講して良かったですか?」に「はい」と答えた人数を数えました。自由記述は原文のまま引用しています
一般情報の出典メンタルケア学術学会、こころ検定、ヒューマンアカデミーの公式サイト(2026年10月7日・8日・13日・15日確認)
注意点回答者は当協会の資格の受講者に限られます。他団体の資格の受講者の声ではありません。資格どうしを比べる根拠には使っていません

【注意事項】

メンタルケア心理士・こころ検定・講座の情報は、2026年10月7日・8日・13日・15日に各団体の公式サイトで確認した内容で、表の金額は通常価格です。講座の割引の金額と期間、こころ検定の日程は変わります。メンタルヘルス支援士の情報は2026年10月に当協会の公式サイトで確認したものです。いずれも、申し込む前に各公式サイトでご確認ください。

ヒューマンアカデミーの講座ページでは、資格の申請料を5,600円と案内していますが、この記事ではメンタルケア学術学会の資格ページにある登録料6,100円で計算しています。

受講者の声と「受講してよかった」の人数は、当協会の受講後アンケート(2025年3月〜2026年8月・回答248件)から、原文のまま抜粋したものです。

「メンタルケア心理士」「メンタルケア心理専門士」「こころ検定」は登録商標です(各団体の公式サイトの®表記による)。

参考・相談先

心理カウンセラーの資格を探す方へ|メンタルヘルス支援士