児童指導員と児童発達支援士の違いは?資格・役割・現場での使い分けをわかりやすく解説

結論

児童指導員は「配置要件の資格」、児童発達支援士は「支援スキルを証明する民間資格」

児童指導員と児童発達支援士は、どちらも発達障害や支援が必要な子どもに関わる点では共通していますが、制度上の位置づけ・役割・取得目的が大きく異なります

  • 児童指導員
    → 法律・制度で定められた「配置基準上の職種(任用資格)」

  • 児童発達支援士
    → 支援の質を高めるための「民間資格(スキル証明)」

以下で、それぞれを具体的に比較します。

児童指導員とは

児童指導員の位置づけ

児童指導員は、児童福祉法に基づく配置基準職員です。
主に以下の施設で配置が義務付けられています。

  • 児童発達支援

  • 放課後等デイサービス

  • 児童養護施設 など

児童指導員になるための要件

児童指導員は「資格試験に合格して取得する資格」ではありません。
以下のいずれかを満たすことで任用資格として認められます。

  • 社会福祉士・精神保健福祉士

  • 教員免許(幼・小・中・高)

  • 大学で社会福祉・心理・教育・社会学系を修了

  • 児童福祉事業での実務経験(2年以上 など)

役割の特徴

  • 法令上、事業所運営に不可欠

  • 支援内容の質は、個人の経験や学習に依存

  • 「配置されていること」が重視される

児童発達支援士とは

児童発達支援士の位置づけ

児童発達支援士は、発達障害支援に特化した民間資格です。
法定資格ではありませんが、現場での支援力向上を目的として活用されます。

学べる主な内容

  • 発達障害の基礎知識(ASD・ADHD・LDなど)

  • 子どもの特性理解と観察視点

  • 困りごとへの具体的支援方法

  • 子どもの力を引き出す心理学アプローチ

役割の特徴

  • 支援の「質」を高めるための資格

  • 未経験者・保護者・他職種でも取得可能

  • 現場で「どう支援するか」を言語化できる

児童指導員と児童発達支援士の違い【比較表】

項目児童指導員児童発達支援士
資格区分任用資格民間資格
法的効力配置基準として必須配置要件にはならない
主な目的人材配置・制度要件支援スキルの向上
対象者主に福祉・教育職支援者・保護者・初心者
重視される点要件を満たしているか何ができるか、どう支援するか

現場ではどう使い分ける?

  • 児童指導員
    → 「制度上、必要な人材」

  • 児童発達支援士
    → 「支援の質を担保・底上げする人材」

児童発達支援士の受講者の中には、児童指導員の方の受講も多いことから「児童指導員+児童発達支援士」という組み合わせをされている方も多くいることがわかります。

どちらを目指すべき?

  • 放課後等デイサービスで働きたい
    → まずは「児童指導員の要件」を満たすことが重要
    →要件をすぐに満たせない場合は、児童発達支援士で知識を付けて支援施設でアルバイトをして、要件を満たす方法も有効

  • 支援の引き出しを増やしたい/未経験から学びたい
    → 児童発達支援士が有効

  • 保護者・支援に関心のある一般の方
    → 児童発達支援士が現実的な第一歩

【まとめ】児童指導員と児童発達支援士の違いは?資格・役割・現場での使い分けをわかりやすく解説

  • 児童指導員は法律で定められた配置基準上の職種

  • 児童発達支援士は支援の質を高めるための民間資格

  • 両者は競合ではなく、役割が異なり補完関係

  • 現場では「両方の視点を持つ人材」が重宝される

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