今回は当協会が認定する児童発達支援士の過去問題と試験の合格率について紹介をしていきます。実は厳密な数字や情報はまだどこでも公開しておりませんので、このブログサイトのみでの紹介となります。試験を受ける際に役立つ情報もあると思いますので是非参考になさってください。
児童発達支援士の合格率
まずは児童発達支援士の合格率を紹介していきます。
2021年7月2024年3月現在の合格率は、90%程度となっています。
一定時間しっかりと学習していただければ十分合格できるレベルになると言ってよいでしょう。少しネタバレになるかもしれませんが、当資格では模擬問題や過去問を用意していない分、試験問題はテキストで勉強したまま出てくることが多くなっています。児童発達支援士の教材には、テキスト、ワークブック、試験対策動画という3点があります。そのすべてをしっかりと読み込み、理解していれば試験に合格できます。
特に試験対策動画は非常に重要です。この動画内で「重要です」「試験によく出てくるので」と言っている部分はほぼ試験で出題されると思っていただいて構いません。試験対策動画は2021年7月にリニューアルされました。より分かりやすく、より理解が進むようにイラストをふんだんに利用した動画になっています。
受講者しか閲覧できない動画なので、あまり多くは公開できませんが、スクリーンショットを数枚だけ紹介しますね。
このような形でイラスト、文字、音声で解説をしているため大変わかりやすくなっています。これは少し余談なのですが、資格試験の勉強をしている時に「動画講習」「ビデオ学習」と謳っているものの中には、パワーポイントのスライドをそのまま動画にしただけのものもあります。当然それでも良いとは思うのですが、学びを深めたり、理解を促す時にはあまり向いていません。当協会のこの動画は、テキストを作成した者が音声の吹込みもすべて行っています。そのため、テキストでどういう部分を伝えたかったのか。どういうニュアンスだったのかという部分を明確に伝えることができている点も良い点の一つだと思います。
関連記事>>発達障がい児支援のおすすめ資格「児童発達支援士」とは
常に改善改良を繰り返しています
当協会の特徴の一つに「改善改良を繰り返す」点があります。最初にも紹介しましたが、目的は「発達障がい児支援の輪を拡げるため」であるため、そのためにはどうしたらよいのかという道を常に探っています。資格を作って後は販売するだけという団体も少なからずあるのですが、そういった団体の資格は内容がいつまでたっても何も変わらない。。。。このような傾向があります。確かに目的が資格として販売し儲けることであればそれでよいので、そうなるのは致し方ありません。
当協会では今紹介した動画の改善改良を終えたばかりですし、これまでもテキスト・ワークブック共に多数の修正を加えてきました。当然大筋は同じですから、どのタイミングで受講されても試験に受かるだけの知識は得られます。ただし、こういう言い方も良くないかもしれませんが、半年前に受講された方よりも、今受講された方の方がより良い教材で学習できる環境にあると言えます。これからも改善改良は繰り返し続けていくと思いますので、常に最新情報を学べる環境をご用意いたします。
また2021年7月に新規認定資格として「発達障害コミュニケーションサポーター」という資格の認定を開始しました。これもある意味改善改良のひとつなのです。各地でセミナーなどを開催して「二次障害を防ぐコミュニケーショントレーニングをもっと知りたい」「更に深い支援を行うための方法を知りたい」というご要望が多かったため、こちらの資格が誕生しました。
さらに2022年4月には、児童発達支援士または発達障害コミュニケーションサポーターを受講された方を対象とした「SSTスペシャリスト」という資格認定も始めました。そのため現在は3つの種類の資格を認定していることとなります。これらは段階式となっており、基本的には「①児童発達支援士 ②発達障害コミュニケーションサポーター ③SSTスペシャリスト」という順番で学習されることを推奨しています。これら資格について下記の関連記事でご確認いただければと思います。
関連記事>>【新規認定資格】発達障害コミュニケーションサポーターとは
関連記事>>【発達支援の資格】SSTスペシャリストの認定を開始しました!
児童発達支援士の過去問題について
では次に児童発達支援士の過去問題についてご紹介します。児童発達支援士資格では模擬問題や過去問題の公開を基本的には行っておりません(※1)。模擬試験・過去問題を公開していないのには理念に基づいた理由があります。受講者からも「模擬問題が欲しかった」というお声を頂いたことがありますが、それでも「あえて」模擬問題も過去問題も公開していない理由があります。
当資格の目的は?
当協会が模擬問題や過去問題を公開していない理由は、この認定資格を単なる資格にしたくないからです。そもそも私たち一般社団法人 人間力認定協会が児童発達支援士や発達障害コミュニケーションサポーターを認定するに至った理由はただひとつ。
「発達障がい児支援の輪を拡げるため」
これだけです。中には「儲けのためだろ」と仰られる方もいらっしゃるかもしれません。しかしご理解いただきたいのは、認定資格を作るという事は民間資格であれかなりの労力がかかる事なのです。作成をするためには多くのスタッフが必要となります。さらに脳科学者や心理学者などの協力を得なければなりません。また実際にそれが有効なのかを把握するために試験運用もしなければなりません。実際に児童発達支援士が資格として販売スタートするまでに3,4年の月日を要しました。その間の売り上げは当然0円です。逆に人件費、家賃、光熱費、取材費、交通費、接待費、書籍作成費などの出費ばかり。スタッフが5人いたとして1人年間300万だとすれば、それだけで1年で1500万、2年で3000万、3年で4500万です。人件費だけでもこれだけ大きな金額なのです。
資格が完成した後も、ホームページを作ってもらったり、皆さんに見て頂けるよう広告を出したりと出費が続きます。
長くなりましたが私が伝えたいことは、資格認定で儲けようだなんて私たちのような小さな協会では無理なのです。ユーキャンさんやキャリカレさんなどの大手さんは違うかもしれませんが。
そうなると「なぜやっているのか?」となりますが、その答えが先ほどお伝えした「発達障がい児支援の輪を拡げるため」に戻ってくるわけです。この気持ちがなければ資格認定など継続することは本当に難しいです。
なぜ模擬や過去問を公開しない?
このような思いで作った児童発達支援士ですが、模擬問題や過去問題を用意するとどういうことが起こるでしょう?
恐らく、資格としての名前が欲しい方であふれることになります。理解していなくても、模擬や過去問を繰り返して合格すればいい!こうなってしまうでしょう。これでは私たちが目的としている「発達障がい児支援の輪を拡げること」にはつながらないのです。模擬問題がなければ「これで本当に大丈夫かな?心配だからもう少しテキストを読み込んだ方がいいよね」こうなるでしょう。このようにして嫌でも繰り返し学習し、継続的に学べる環境を作っているのです。このような理由で私たちはあえて模擬問題や過去問題の公開はしていないのです。公開すること自体は簡単です。その方が満足される方もいるかもしれません。しかし、それでも私たちは、発達障がい児がより生き生きといきられる世の中の実現のため公開をしていません。
これはこちらの勝手な想いであり、この考えが理解できない方もいらっしゃると思います。それは致し方ないことです。しかし当協会にはすでにたくさんの同志がおります。同じ志をもって、自分の人生をかけて支援をしている方がたくさんいます。その方たちの想いも乗せてこの協会は動いているのです。そのためこれからも私たちの考えに共感・同調していただける方にお集まりいただければそれでよいと思っています。そうでなければ結局は支援の輪は広がりませんから。
関連記事>>児童発達支援士を受講された方との意見交換会実施報告
【まとめ】児童発達支援士の過去問題と資格の合格率について!
いかがでしたでしょうか?まず過去問題に関しては公開できずすみません。でも、協会の理念をご理解いただくきっかけとなったと思うので私は満足しています。お許しください。
合格率は現在90%となっていますが、協会としては100%を目指し改善改良を繰り返していきます。当資格を受講されている方の中には、ご自身が発達障害だという方もいらっしゃいます。そういった方でも理解できるものに仕上げることが使命だと考えていますから、さまざまなアプローチを今後も検討していきます。
その研究を重ねていくことで、子どもたちへの支援方法が更によいものに変わっていくと信じています。
この協会の想いに賛同頂けた方、是非ご受講ください。きっと皆様の人生が変わるような出会いがあると思います。最後までご覧いただきありがとうございました。
発達障がい児支援の人気資格
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※1:特典という形で過去問題の一部を特典としてプレゼントしているケースがあります