当協会が認定する資格「発達障害コミュニケーションサポーター」が2021年7月より認定を開始しました。このブログでは、発達障害コミュニケーションサポーターが誕生した背景や、どのような資格なのかについて細かく紹介をしていきたいと思います。
発達障害コミュニケーションサポーターとは
誕生の背景とは
発達障害コミュニケーションサポーターとは、発達障がい児のコミュニケーションスキルを高めるための支援資格となります。当協会が認定する「児童発達支援士」に続く、発達障がい児支援の資格制度となります。
この資格が誕生した背景には、発達障がい児が抱える二次障害に関するご相談がとても多かったことから認定に至りました。児童発達支援士の受講者は2024年9月時点で2万名を超えています。大きな反響があり、多くの方が発達障害のことで悩んでいることがわかりました。
受講者の皆様とは定期的な意見交換会などでお話を伺う機会があるのですが、そこでお話に上がるのがやはり「二次障害」のことなのです。二次障害のきっかけとなっていることは、全て「友達関係」「人間関係」であると言っても過言ではないと感じるほど、発達障がい児の人間関係については関心が強いと感じました。
そのことから「二次障害」「コミュニケーション力」「人間関係」この点に特化したセミナーなどを検討していったのですが、セミナーでは断片的な情報しか与えることができなかったり、単発の学びで終わってしまい、後に残るものが少なくなるという課題があったため、新たな資格として認定するに至りました。
そういったことからもこの発達障害コミュニケーションサポーターは、発達障がい児を持つすべての保護者の役に立てると思っておりますし、発達障害を持っていない定型発達児の保護者であっても学ぶ意義のあるものだと感じています。
日本人は自己肯定感が世界一低い?
内閣府が2019年6月18日に公表した、令和元年(2019年)版「子ども・若者白書」によると、日本の若者の「自己肯定感」は諸外国の若者に比べて低く、欧米など6か国との比較でもっとも低かったのです。自分には価値がないという自己肯定感の低さが「いじめ」や「自殺」といった問題や、日本全体を覆いつくす未来への閉塞感につながっているような気がしてなりません。
「良きことを思えば良きことが起き、悪いことを思えば悪いことが起きる」と言われるように、自己肯定感をあげることはとても大切なことなのです。
そこで発達障害コミュニケーションサポーターでは子どもの自己肯定感を上げるための接し方をしっかりと押さえています。保護者や支援士が日ごろ発する言葉や、示唆、反応を自分自身で変えていくしか方法はないのです。大変地味ですがこれしかないのです。地味ですが、毎日確実に自分や自分の周囲が確実に変わっていくことを実感できることでしょう。
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コミュサポの内容は
発達障害コミュニケーションサポーターの内容は、全5章にまとめられております。各章の項目は以下の通りです。
1章:発達障がい児が抱えるコミュニケーションの課題
2章:支援者に求められるコミュニケーション能力
3章:学童期のコミュニケーショントレーニング
4章:青年期のコミュニケーショントレーニング
5章:デジタルコミュニケーション
では、各章の詳細を簡単ではありますが紹介をします。
1章の詳細
1章では、発達障がい児が抱えるコミュニケーションの課題を様々な統計から紹介しています。
また各障害ごとにどのようなコミュニケーションの課題があるのかについてもまとめています。自閉スペクトラム症の子どもは○○だからこういう支援が必要である。同様に、ADHD・学習障害。。。と解説をしています。障害の詳細については児童発達支援士の方が細かく学ぶことができますので、発達障害コミュニケーションサポーターでは簡単におさえているという程度になります。
ただし児童発達支援士で扱っていない情報もここでは紹介されています。それは「コミュニケーション障害」のこと、そして「吃音」のことです。発達障害コミュニケーションサポーターではコミュニケーション障害や吃音についても細かく紹介しており、診断の基準となることや特徴、支援の方法などを紹介しています。
2章の詳細
2章では、支援者に求められるコミュニケーション能力ということで、支援者のコミュ力を高めるためのトレーニングや基本事項を紹介しています。
根本的な考え方として「支援者が被支援児に嫌われていたらどうにもならない」という考えがあります。嫌いな相手に心を開くことはありません。その結果適切な支援ができる可能性も著しく低下すると言わざるを得ません。そのためこの項目を設けています。 正直この項目は、支援をするからということを度外視しても非常に意味のある項目だと考えています。ここでは人に好かれるための方法をいくつか紹介しているのですが、これをマスター出来れば、会社での人間関係、ママ友パパ友の人間関係、嫁姑の人間関係などあらゆる点で活かすことができます。
また支援士が人に好かれる術を身に付けておくことで、当然被支援児である子どもたちにも伝えることができます。人に好かれる術を子どもにも伝えられれば、きっと子どもたちの未来は明るくなると言えるでしょう!
3章の詳細
3章では、学童期のコミュニケーショントレーニングを紹介しています。
ここのポイントは学童期と青年期とわけてトレーニングを実施していく点です。当然発育には個人差があるため一つの目安にすぎませんが、学童期で習得しておきたいスキルを紹介しています。そのため子どもの現状把握と目標が明確になるでしょう。
現状と目標を明確にするという事は非常に重要です。コミュニケーション能力というのは、点数化しにくく評価しにくい点でもあります。そのため一定の基準を明確に設けることで、今どの程度のレベルで、これから何をすべきかの指針となることでしょう。 トレーニングに関しては、全国でコミュニケーション教室を展開している教室協力のもと作成していますので、きっとご満足いただける内容となっています。
4章の詳細
4章では、青年期のコミュニケーショントレーニングを紹介しています。
ここでの目的は「自立」です。これがこの資格の特徴とも言えます。発達障がい児の支援というと学童期をイメージされる方が多いのですが、本当にそうでしょうか?確かに学校に適応できるかどうかは重要ですし、保護者の負担が一番大きいのもこの時期かもしれません。しかし、子どもの人生を長い目で見れば、青年期はより重要であると言えるのではないでしょうか?将来就職すること、自立することを前提に支援を行わなければ、本来の目的を見失ってしまうことでしょう。
目的は学校に適応することではありません。社会に適応し自立することです。そういった意味で、ここではプレゼンテーションやディスカッション、ディベートといった内容にまで踏み込み学んでいきます。 この点は他の支援関係の資格でも扱っていないオリジナリティあふれる内容だと言えると思います。
5章の詳細
5章では、デジタルコミュニケーションを学んでいきます。
なぜここでデジタルコミュニケーションなのか。それは先ほどもお伝えした「自立」に関係しています。現代では面と向かった会話だけがコミュニケーションではありません。メールやビデオ通話も立派なコミュニケーションです。そして働き方も多様化しており、在宅ワークも広く普及しています。
そうなると、発達障がい児の自立の形も今までとは違った形になるかもしれません。 今までは会社に就職して毎日出勤してというのが一般的でした。しかし在宅ワークという方法もあるため、就職の必要がなく、出勤もいらいないということもありうるわけです。さらに言えば、発達障がい児の特性を活かすのであれば、そういった働き方の方が向いている場合もあるでしょう。
しかしその際にも、デジタルを介した、コミュニケーションは絶対に必要です。だからこそここでデジタルコミュニケーションに触れるのです。デジタルコミュニケーションは、その入り口にさえ立てればあとは子どもが自ら知識やスキルを得ていくものでしょう。そのきっかけづくりになればと思い設けています。
平均学習期間は?
平均学習期間は1カ月程度となっています。時間にして20時間~30時間程度です。この点は児童発達支援士と全く同じくらいだと考えてください。 教材は主に3種類あります。
- テキスト
- ワークブック
- 動画視聴
以上の3点です。テキストは140ページ程度なので、勉強しやすいボリュームだと言えます。また専門用語を極力排除していますし、実践ワークなども多数紹介しているので、資格学習にありがちな「単語の記憶」にならないでしょう。今すぐ活かせる知識をすぐに得られるのもメリットだと思います。
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学習方法は?
学習の方法は、自宅学習となり試験も自宅でオンライン試験を受けることとなります。忙しい方でも受けやすくするために、試験は365日いつでも受験可能です。時間の制約もありませんから、子どもが寝た後にコッソリ受験すると言ったことが可能です。
料金は?
現在発達障害コミュニケーションサポーターは34,100円にてご提供しております。とてもお買い得な価格だと思いますので、是非ご検討ください。
また児童発達支援士と発達障害コミュニケーションサポーターを同時に申し込むことで「セット割」を適用でき、2つの資格セットで51,500円にてご提供しています。2つの資格の合計金額から2万円割引をしております。こちらのセット割の適用期限(セット割終了のタイミング)は未定となっておりますので、WEBページにてセット割の表記があるうちにお申し込みください。
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【まとめ】発達障害コミュニケーションサポーターとは
以上が発達障害コミュニケーションサポーターのご紹介になります。より詳しい情報は公式WEBサイトよりご覧ください。
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また上記よりお問い合わせいただければ、デジタルパンフレットの送付も行っておりますので、気になる方は是非資料請求をお願いいたします。
私ども一般社団法人 人間力認定協会では、これからも発達障がい児を取り巻く環境を変えていくための活動をしてまいります。共感頂けた方は、児童発達支援士や発達障害コミュニケーションサポーターを受講いただいたり、当協会の賛助会員にお申し込みください。支援をの輪を拡げるためには皆様のお力が必要です。
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