発達障がい児を支援するためには資格が必要か?

今回は「発達障がい児を支援するためには資格が必要か?」というテーマでお話ししていきます。当協会では、児童発達支援士と発達障害コミュニケーションサポーターという2つの資格を扱っておりますが、このような発達障がい児支援のために資格に意味があるのでしょうか?そのあたりを、協会側の意見と客観的な意見を踏まえたうえで紹介します。資格取得を検討している方や我が子のために何かしたい!という方にお勧めの記事となりますので是非ご覧ください。

発達障がい児支援の資格とは

そもそも発達障がい児の支援を行う上で、そういった資格があるという事を初めて知ったという方も多いかもしれません。それもそのはず。発達障害に関する情報というのはここ10年くらいで急激に広まり始め、認知されるようになりました。そのため発達障がい児支援関連の資格はどれもここ数年で認定されているものばかりになります。

まずはどのような種類の資格があるのかについて紹介をしていきます。ここでは代表的な資格を取り上げていきます。

  1. 児童発達支援士
  2. 発達障害コミュニケーションサポーター
  3. 発達障害児支援士
  4. 発達障害学習支援サポーター

当協会の資格2つ(児童発達支援士・発達障害コミュニケーションサポーター)に加え、「日本発達障害支援協議会が認定する発達障害児支援士」や「子ども・青少年育成支援協会が認定する発達障害学習支援サポーター」があります。他にも講習会を実施している所や資格認定しているところもありますが、受講者が多いもの、ネットでの露出がされているものはこちらと言えるでしょう。

名前も少しに通った部分があるので、どういった違いがあってどれが良いかという点に関しては迷いますよね。

特に当協会で良くお客様からお問い合わせいただくのが「児童発達支援士と発達障害児支援士」って何が違うんですか?というものです。こちらに関しては、外部のブログで参考になる記事がありますので、こちらをご覧いただくと分かりやすいと思います。

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発達障がい児のコミュ力を高める
【公式】発達障害コミュニケーションサポーターを確認

資格は就職・転職のため?

統計で取得者の傾向を知る

こちらに関しては、当協会の資格である児童発達支援士もしくは発達障害コミュニケーションサポーターを受講されている方のアンケート統計結果からどういう目的で皆さまが取得されているのかをご紹介します。児童発達支援士は2021年7月時点で3600名を超える受講者がおり、こちらとしても配送部を新たに設ける程のお申し込みを頂いております。今から紹介する統計情報はそのうちの約2000名の方の情報をまとめたものになります。

まずは受講者の年齢をご紹介します。グラフを見て頂いてわかる通り30代と40代のお客様で70%程度を占めています。50代も比較的多いことがわかります。次に職業を見てみましょう。

このような結果となりました。「主婦」は16%となっていますが、「パート・アルバイト」とお答えいただいている方の多くは主婦であるという事も、私どもがとっている統計で分かっているため、おおよそ45%程度が主婦の方となり、「我が子が発達障害で支援を行いたいから」という方がほとんどとなります。職種に関しては詳細はお伝え出来ませんが、医療関係、保育関係、障がい者施設関係で働く方がほとんどとなっています。

上記のグラフをまとめると以下のことが見えてきます。

  • 受講者の半分が主婦で、我が子のために資格をとっている
  • 受講者の半分がお仕事関係で支援を施しているため資格を取っている

主婦は何故資格を取得するの?

そのため発達障がい児支援の資格に関しては、就職や転職のためだけに取得するというものではないことがわかります。でも知識を得るためだけなら書籍やネットで良いのでは?という方もいらっしゃるでしょう。しかし受講者はこのように述べている方が多くいらっしゃいます。

書籍で今まで勉強もしてきたけど、資格取得を通じて勉強することで、更に深い知識を得られたり、幅広い知識を得られると思ったから受講しました

この考え方は私ども協会としても、素晴らしい考えだと思います。書籍で学ぶことも重要です。しかし、それだけでは得られないものがあります。また書籍を購入して学ぶ事と資格取得をすること、どちらが高いでしょうか?当然資格を取得することですよね。実はそこに価値があるのです。ある一定額を支払っているので、そこで何か成果を得ようと必死で勉強できるのが資格取得のよいところ。学習の機会を与えてくるというイメージでしょうか。

また資格を取得された方はこのように仰る方も多くいらっしゃいます。

資格を持っていれば、友達の相談にも乗ることができると思う

今では1クラスに3名前後は発達障がい児がいる時代です。発達障害を持っている子どもの保護者通し仲良くなることも多い傾向があります。その時に、自分がしっかりとした知識があれば友達に伝えられる。そういった理由で資格を取得される方もいらっしゃるのです。

今回は当協会が持つデータをもとに紹介してきましたが、恐らく他の資格に関しても同じような傾向があると言えると思います。

でも資格は高い?

値段に関しては、皆さんがどれだけの価値を感じることができるかという事ですので、高いか安いかという客観的判断はしにくいのですが、私どもはそれだけの価値があると考えていますし、その価値を感じたからこそ3600名以上の受講者がいるのだと信じています。

その証拠になるか分かりませんが、受講者に受講後に「受講してよかったか?」というアンケートを取ったところ下記のような結果となりました。(有効回答数575件)

  • 受講してよかった=570名
  • 受講してよかったとは思わない=5名

99%の方が「受講してよかった」とお応え頂いております。5名のお客様にはご満足いただけなかったことは、当協会としても反省すべき点だと考えます。満足できなかった方の理由を見ると、

  1. 思っていた内容と相違があった
  2. もっと専門的な内容を知りたかった

このような理由がほとんどでした。恐らくご満足いただけなかった方は、すでにかなりのスキルや経験をお持ちの方だったと思われます。そのため物足りなさを感じてしまったのでしょう。ただこの点は資格を申し込む段階でしっかりと確認していただくと、回避できることもありますので、皆様も受講を検討された際は、パンフレット等で確認されることをお勧めします。不満足が発生してしまうことは、協会としても受講者としても嬉しいものではありませんので。

【まとめ】発達障がい児を支援するためには資格が必要か?

以上となります。発達障がい児の支援を行うために資格が必要かどうか、それはそれぞれの目的などによって異なるものではありますが、主婦の方でも仕事で活かしたい方でも活かせるものだと思います。発達障がい児支援に関しては本当に難しく、この支援方法であっているのか?効果が出ているのか?自分のやり方が悪いのか?と、とにかく答えが見にくいのです。

その結果、保護者や支援者が自信を無くしてしまうという事がよくあります。資格を取得することで「バイブル」を手にすることができたとするならば、非常に価値のある事ではないでしょうか?この方法でいいはずだ!そう思えるだけでも日々のモヤモヤ感は薄れると思います。もし効果がないと思えば、資格のせいにすればよいのです。決してあなたのせいではありません。

保護者や支援者の心が健全であることが支援の一番のベースです。そこが揺らいでしまっては、適切な支援は出来ず、結果的に子どもは苦しみます。当然保護者も苦しみます。もし今、そういう状況にある方は、一つの方法論として資格取得を検討してみてください。何か変わるきっかけをつかめるかもしれませんから!

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