児童発達支援士資格は就職や転職時に有利になるのか?

こんにちは、一般社団法人 人間力認定協会の代表理事井上です。今回は受講者から時折ご相談を受ける求人や就転職時に有利になるのかという事についてお話していきたいと思います。協会の理事長という立場から、そして経営も長いことしていますので経営者という立場からもお話をさせて頂きます。

有利になる可能性は十分ある!

初めに結論を申しますと、民間資格である児童発達支援士や発達障害コミュニケーションサポーターを取得することで、就転職時に有利になる可能性は十分にあります。もし意味がないとするならば、世の中にあるすべての民間資格が無意味になります。が、民間資格であっても取得していたことで就職が決まった!という方も当然いるわけです。実際私たち協会にもお客様から「資格を持っていることで評価をして頂き、就職が決まりました!」という方は多くいらっしゃいます。

では、なぜ有利になる可能性があると言えるのか、そのあたりを細かくお話ししていきます。

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求人で民間資格の名が出ることはほぼない

まず様々な求人を見ていればわかると思うのですが、求人情報の中に民間資格の名前が取り上げられることはほとんどないと言ってよいでしょう。もう少し表現を変えると「○○という民間資格を持っていなければ、応募要件に当てはまりません」という事はほとんどありません。ごくまれにパソコンスキルを問うMOS資格の取得を応募要件にされている所がありますが、これは非常に珍しいケースと言えそうです。

国家資格と民間資格

資格には国家資格と民間資格があります。

国家資格とは、

  • 司法試験
  • 司法試験予備試験
  • 通関士
  • 行政書士
  • 司法書士
  • 弁理士
  • 一級建築士
  • 二級建築士
  • 警察官
  • 気象予報士
  • 言語聴覚士
  • あん摩マッサージ指圧師

他にもたくさんありますが、このようなものが国家資格と言われるもので、国の法律で規定されている資格で、知識や技術が一定の水準以上であることを国が認定するものです。

それに対して民間資格というのは、民間企業が認定する資格のことを指します。

  • MOS
  • 英語検定
  • TOEIC
  • 漢字検定
  • チャイルドカウンセラー
  • カラーコーディネーター検定
  • 色彩士検定
  • 硬筆書写検定
  • 毛筆書写検定
  • MIDI検定
  • 映像音響処理技術者
  • ソムリエ
  • ブライダルプランナー検定
  • 児童発達支援士
  • 発達障害コミュニケーションサポーター

このようなものがあります。民間が定めた資格であるため、一定水準のレベルが本当にあるかどうかという判定が難しいこともあり、一般的な企業の求人で、特定の民間資格の取得を条件としているものは少ないと言えるのです。

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義務ではなく任意で取る民間資格

国家資格というのは「○○の仕事に就くためには絶対必要」となるのですが、民間資格はそうではないという事はお分かりいただけたでしょう。ちょっと言い方を変えるとこうも言えますよね。

  • 国家資格=取得が義務
  • 民間資格=取得は任意

つまり、取得を義務付けられていない民間資格を取得するという事は、一定の熱量や頑張りを認めてもらえるきっかけになると言えるのではないでしょうか。少なくとも私はそのように判断しています。だって取らなくてもいいのに、お金も時間もかけてわざわざとっている。とすれば「凄いですね」「えらいですね」と言えると思うのです。

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民間資格は就転職に役立たない?

いえ、私は全くそうは思いません。私はこれまで何千名という学生や主婦の方の面接を行ってきました。経営者という立場から見ても、意味がないということは全くないと思います。

たまにSNSなどで「所詮民間資格、意味ないですよ」という書き込みを見たりしますが、どの業種なのかにもよるわけです。わかりやすい例を出すと、発達障がい児の支援に関する国家資格はありません。近い資格としても「保育士」や「言語聴覚士」くらいでしょうか。ただ当然発達障害のことを専門に学ぶものではないことは明らかです。そうなった場合、発達障がい児を支援する施設の方は何を基準に面接を行うのでしょう。恐らく2つの判断材料があるでしょう。1つは専門知識を有しているかどうか。2つ目は過去の経歴があるかどうかです。

そうなると民間資格であったとしても保有していることで、「この人は専門知識が最低限あるだろう」と判断されて、プラスに働くと思われます。以上のことから、国家資格がないこの分野においては十分意味を成すものだと言えるでしょう。

現代は即戦力を求める傾向に

日本の景気が良かった時代は、新入社員は何もできないのが当たり前で、社員研修を数か月間行ってそこで最低限のスキルを身に付けることが一般的でした。

しかし、現代においてそのような会社はほとんどないと言っても良いでしょう。大手に関しては違うところがあるかもしれませんが、日本の会社の9割を占める中小企業で、そこまで手厚い社員研修を用意している企業はごく稀でしょう。更に、中途採用の人に対してこのような社員研修をするというのは更に稀でしょう。中途採用の場合、基本的には即戦力を求めているためです。

当然過去の経歴があれば、そこで勝負することができるでしょう。しかしそれがなければ勝負できるものがありません。だからこその資格なのです。

資格は“今”と“未来”を変える

学歴や経歴というのは“過去”に焦点を当てたものです。皆さんの過去は素晴らしいものでしょうか?そうじゃない方も多いでしょう。きっと「あの時こうしておけばよかった」「大学にいっておけば」など様々な後悔もあることでしょう。しかしいくら後悔しても“過去”を変えることはできません。

あなたの“今”そして“未来”を変えるのは、資格取得なのです。資格取得は今のあなたの想いが顕著に現れます。今のあなたが何に興味を持ち、関心を持ち、どれだけのモチベーションを抱えているのか。その点が明らかになるのです。私は面接をする時にそういった点を見ていました。人はいつでも完璧なものとは限りません。失敗、挫折、苦しみ様々なことがあります。でも大切なことはそのうえで今をどうやって生きているかです。過去(学歴や経歴)だけを見て人を判断するのでは、素晴らしい人財を見逃すことになるかもしれません。

面接を単相する方が全員私と同じ考えを持っているかどうかはわかりません。しかし、私の考え方が明らかな少数派だとも思いません。きっとこの文章を読んで、共感頂いた方もいらっしゃるでしょう。共感していただけたという事は、おもてには出していなくても、根本的には同じような考えを持っている証なのです。

そういう意味からも、「今のあなたをアピールする」ために資格の取得は十分に意義があるものだと言えます。

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【まとめ】児童発達支援士資格は求人や就転職時に有利になるのか?

以上が、児童発達支援士資格は求人や就転職時に有利になるのか?についてのブログでした。

私は何も児童発達支援士を売りたいから申しているわけではなく、「今、何かをしてこれからに繋げたい!」という人の熱意を応援したいだけなのです。「民間資格に意味はないよ」こういえば、その人の熱意は消え失せてしまうでしょう。資格そのものに、もし意味がなかったとしても、熱意をもって人生を生きていたその時間こそ意味があると思います。意味がないという人には逆にこう聞きたいですね。「あなたは何かに熱意をもって今を生きているの?」恐らくですが、懸命に今を生きている人は、こういう発言はしないはずです。

世の中を斜に構えて眺め、批判を繰り返すことは簡単です。しかし、それでは自らの人間力は高まりません。輝かないですよ。自分を輝かせるためには、宝石を身に付けるよりも「何かに熱中する」ことが大切だと思っています。一緒に熱中できるものを探してみませんか?

最後までご覧いただきありがとうございました!

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