幼児・小学生にお勧め!子どもの思考力を伸ばす自然体験とは!?

子どもの思考力を鍛えるには自然体験が一番良いでしょう。大人の場合は、過去の体験や知識の積み上げがあるので机の前で何時間も思考を巡らせることは可能ですが、それがない子どもにとってはやはりたくさんの体験をさせてあげることが大切です。これまで3万人以上の子どもたちの教育に携わり現在は(一社)人間力認定協会 代表理事の私井上が、今回は「幼児・小学生にお勧め!子どもの思考力を伸ばす自然体験とは!?」というテーマでお話いたします。

子ども(育児)にとって幼児期、児童期の体験は重要

教室での教育を中心にやってきた当協会にとっては頭が痛いところですが、自然での体験と教室での座学では比較にならないくらい自然体験の方が子どもたちの発育にとって重要です。

例えば山や川、海では歩くだけで脳を鍛えることが出来ます。2足歩行ロボットにそのような環境で転ばないように歩かせたり、走らせたりすることを想像すれば、それがいかに大変な事かが理解できるでしょう。

自然は脳を鍛えるトレーナー

目で見た路面の情報を脳で処理し、手足に伝え、バランスを予測しながら歩いているわけです。そこで転ぶと「学習」が始まります。石は大きさや形によって不安定であるとか、苔(こけ)がついていると滑りやすいといった具合に、状況は常に変化しますから、「学習」も自然に繰り返されるのです。

偉人はみな野生児!?

歴史に名を残す偉人達は、その幼少期、野生児のように野原を駆け回っていたことは想像に難くありません。日本の偉大な創業者の伝記を読んでも、小さい頃は塾に通って勉強漬けでした、と言うような人は聞いたことがなく「小さい頃の遊び場と言えば裏山でした」と言う人がほとんどです。

はじめ社長は野生児だった

人気ユーチューバーの「はじめ社長」とお話をする機会がありました。その時に「どんなお子さんだったのですか?」と質問をしたら、「勉強をしないで、毎日山や川で遊んでいました」と答えられました。なるほど、その眼はキラキラと、今もなお少年の輝きを持っている方でした。そのような「輝き」を持っているからこそ、数百万人の心をつかんでいるのだなと感心させられました。

今では難しくなった子どもの自然体験

しかし、今や自然体験は簡単に手に入るものではありません。最近はアウトドアブームでキャンプ場は大賑わいです。この傾向は大変すばらしいし、自然体験の入り口としては良いと思うのですが、これがイコール自然体験とは呼べないのが残念なところです。なぜなら、公園も、キャンプ場も、川も、山も、草むらも、子どもたちが簡単に入れるところには大人たちの手が入り、あらゆる危険を取り除き、快適さや安全性が追求されているからです。

事故にならないくらいのケガをさせるのが親の力量

公園でも子ども達が怪我をしようものなら管理責任が問われるのです。それはキャンプ場も同じことです。これを否定するつもりは到底ありませんが、子ども達のワクワク、ドキドキもまた、危険と共に取り除かれてしまったことは事実です。子どもに事故にならないくらいの軽いケガをさせることが出来るのは親だけです。

地方では可能な自然体験が地方移住を加速する!?

先に述べたのはあくまでも都会の話です。地方では親御さんが少しだけ努力すれば、まだまだ自然体験は可能です。私が住む静岡県はその点、大変恵まれています。浜名湖の至る所で潮干狩り体験(一人3kg、岸から5mまでという自主規制はあります)はできますし、富士川、天竜川、大井川、藁科川、安倍川など、たくさんの川や山に囲まれています。

身近にある自然を利用する

ポイントはお金を払わないで楽しめるところではないでしょうか。お金を払うということは、しっかり整備されているということになりますから、楽しいことは多くても自然体験の恩恵を受けることはできないのです。テレワークが進んでいる昨今、このようなことも地方移住の理由のひとつになっているのではと、私は思っています。あなたがお住まいの近所にもきっとある「身近な自然」を見つけて利用しましょう

自然体験をやらせるにあたって必要な事

しかし、ただ自然体験をやらせるだけではもったいない話です。そこは大きな教室です。そして、自然と保護者は先生です。訪れる前にはできるだけ子ども達とインターネットで情報集めをしましょう。その土地の歴史であるとか、うまいものであるとか、ワクワクしながら、「これは見に行こうね」「これはやってみようね」「これは絶対食べようね」などと会話をしましょう。

「考える」習慣を身に付けさせる

さらに、「どうだと思う?」「川の水は冷たいかな?」「どんな味がするのかな?」など、このようにまずは想像させることが大切です。そして体験後には「どうだった?」「想像したとおりだった」「それとも違った?」とし合うことが思考力を鍛えるためにも重要なのです。

子どもとの遊びや遊具は現地調達するのが原則

自然体験では、遊びや遊具は現地調達するというのが基本です。いろんなおもちゃを山や川にもってきている家族をたまに見かけますが、これはもったいない話です。それらは自宅の近くの公園で使ってください(笑)。「何もない」から遊びを作り出す、おもちゃがないから、そこにあるもので作り出す、これが自然体験の醍醐味なのです。

親の失敗は子どもの大好物

保護者の方で自信がないという方は事前に調べておくとよいでしょう。それだけで子ども達に尊敬されること間違いなしです。しかし、かっこつける必要はありません。完璧にやって見せるより、一緒になって取り組み、失敗する方が子どもの笑顔が見られるはずです。子どもは親の失敗が大好きなのですから安心してください。このような自然体験での親子の取り組みが、普段の家庭生活にも良い影響を及ぼすようになります。

普通の家族旅行をキャンピングカーに代えてみる

思い切り自然体験!というのが少しハードルが高いようなら、家族旅行でホテルや旅館に泊まるのをやめて、キャンピングカーに代えてみる、というのも一考の価値があります。それだけで子どもにとって、それは「旅行」から「冒険」に変わることでしょう。周りにホテルや旅館がない道の駅や、RVパークで過ごす夜はとても刺激的です。満天の星空を見上げたり、車の中での食事は自然と会話が弾むことでしょう。協会ではキャンピングカーのレンタル(有料)も行っていますのでお問い合わせください。

結論:幼児・小学生にお勧め!子どもの思考力を伸ばす自然体験とは!?

大自然は子どもにとって最高の先生です。子どもには教育するのではなく、「発育を支援する」という観点においても自然体験は有効です。親も子ども達と一緒に遊び、学ぶ姿勢が子ども達の思考力を伸ばしてくれることでしょう。

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