【受講者インタビュー】学習塾経営で感じた発達障がい児への適切なサポート

当協会が認定する資格、児童発達支援士もしくは発達障害コミュニケーションサポーターを受講された方にご協力いただいている受講者インタビュー。今回は学習塾を経営されていた方からのお話をご紹介します。

インタビューを受けてくださったSさんのご紹介

今回インタビューを受けてくださったのは、Sさんという女性です。Sさんは子育てをしながら14年間もの間、フランチャイズ校として学習塾の経営をされて来た方です。

今回のインタビューでは、発達障がい児と学習塾(習い事)というテーマも垣間見ることができました。後述しますが、発達障がい児の習い事事情というのは案外複雑だったり、保護者として悩むことが多いものです。そういった意味で多くの方のお役に立てるのではないかと思いまsう。

それではさっそくインタビューを御覧ください。

Sさんへのインタビュー

児童発達支援士を受講するきっかけ

2003年~14年間、4歳~12歳の子ども達を対象に、子育てをしながら自宅で学習塾(フランチャイズ)をしていました。

少人数制で関わっていましたので、保護者との繋がりも大切にしながらとても貴重な経験ができました。

しかし、関わる子ども達と保護者が増えていくにつれ、
『私は、この子達に必要なサポートをこれ以上できないのだろうか?』
『ずっと、このままのスキルとサポート環境でいいのだろうか?』と、考える機会が増え、それと同時に、子ども達の1番近くで悩んでいる保護者からの相談も多くなっていきました。

打開策を見出せないまま塾を続けるかしばらく悩み、2018年に環境の変化をきっかけに塾を閉室して家庭教師に転身し、今に至ります。

基本1対1、『紙の上での教育』ではなく、今その子にできるサポートは何か、常にアンテナを立て、可能な範囲で家庭や学校生活について対話し、以前より子ども達に寄り添うことができるようになったと実感しています。

そんな中、友人と発達障害について話していたところ、『児童発達支援士』の資格を取るための勉強をしていると聞き、よりスキルアップするために私も勉強したいと思ったのが受講したきっかけです。

発達障害児支援をしていて最も辛かったことは

学習塾をしていた頃、通塾していたお子さんのきょうだいが発達障害で、「時間帯は別になってもかまわないから、お願いできませんか?」という保護者の希望に応えられなかったことです。

その時期は、フランチャイズの学習塾だったため制限も多く、じっくりと1対1で対応する体制ではないからという理由でしたが、今思えば、通塾生が多く自分の気持ちにも余裕がなかったことで、対応できない理由にしていたと後悔しています。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

子ども達の言葉と行動の意味を、知識を活かして考え(捉え)、対応できるようになってきていると感じます。まだ資格取得したばかりですので、日々実践と勉強を続けていきます。

悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

私は、幼稚園教諭,学習塾経営,家庭教師の経験がありますが、教育に関わる方々は、子どもが100人いたら100通りの接し方が必要です。

子ども達を取り巻く環境も日々変化する今、まわりの大人がより良いサポートができるように、情報交換やスキルアップしていく事はとても大切だと思います。

1人で悩まず、同じ方向を向いている仲間作りも、私達大人にはより必要ではないでしょうか。

発達障害児の支援を行う上で大切だと感じていることは

大人は、子ども自身が、社会に出て大切な主体性を育むためのサポートを考えること。そのために必要な、大人(保護者,学校,)同士の情報交換,コミュニケーションは常に大切だと感じています。

感想:発達障がい児と習い事について

インタビューにご協力いただきありがとうございました。その中で、学習塾としてのルールとご自身のお気持ちの中での葛藤が垣間見える場面がございました。

発達障がい児の支援をしていると時折、保護者から相談を受けるのが「発達障がい児の習い事」についてです。私が把握している情報で申し上げますと、障がい者や発達障がい児を受け入れ拒否している学習塾や習い事もあります。当然学習塾と言っても、多種多様な塾がありますから全てがということではありません。

しかし、一定数受け入れ拒否が発生しているのは事実です。この記事を御覧になられている方の中にも、入塾案内にいって悔しい思いをされたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そういった教室は、経営をするうえで「発達障がい児がいるとマイナスになる」という判断をされているのでしょう。これが正しいのか間違っているのか、非道徳的なのかそうでないのかといった議論はここでは致しませんが、とても難しい問題であることは間違いありません。

このようなことは習い事だけにとどまらず、進学や就職でも同じような問題が発生します。就職の場合はいわゆる「障害者枠(障害者雇用)」というものが制度として設けられているのですが、発達障がい者がこの枠に入れるかどうかは何ともいえません(障害者手帳の有無によります)。もし障害者枠に入ることができなければ、通常の就職をすることになるのですが、その時に企業はどういう判断をするのか。先ほど紹介した発達障がい児の受け入れを拒否している習い事教室と同じような判断をする企業もあるでしょう。

全体的に一言でまとめれば、「理解が足りていない」「支援が足りていない」という事になるのでしょうが、だからと言ってそう簡単に国や企業の制度が全て変わるとも思えません。だからこそ重要になるのが、発達障がいの特性を上回る程の長所を見つけ出すことなのです。その長所とはどのようなことでもいいと思います。会社の数は何万とあるので、その目立った長所を求める企業はきっとあるでしょう。

そのためにはただ教え込むだけの「教育」ではなく、子供の能力や才能を引き出す「発育」が絶対的に必要になるのです。「普通」を目指すだけの教育はお勧めできません。

発達障がい児の進路や就職については、保護者の皆様が気になる点でしょう。先日当協会公式LINEを利用したアンケート「更に深めたい発達支援の知識は?」でも、進路や就職について気になるという方が最も多かったのです。この点に関しては、今後セミナーやこのブログでお話をしていけたらと考えております。

【まとめ】学習塾経営で感じた発達障がい児への適切なサポート

いかがだったでしょうか?

今回も沢山の学びや気づきを得られるインタビューとなりました。ご協力いただきまして誠にありがとうございました。これからも皆様の支援にお役に立てる記事を書いていきますので、是非ご覧ください。

最後までご覧頂き有難うございます。

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