第二十一回 児童発達支援士 意見交換会の実施報告

7月8日に開催された意見交換会の実施報告をさせて頂きます。今回もとても有意義な時間となりました。皆様ありがとうございました。ここで紹介している内容が皆様のお役に立てば幸いです。

参考記事>第二十回 児童発達支援士 意見交換会の実施報告

意見交換会議事録

ここからは当日の意見交換会の様子をご紹介していく予定でしたが、録画機材の不具合により意見交換会でお話しいただいたことをそのままご紹介することができなくなってしまいました。そのため今回は、意見交換会に参加された方に事前アンケートで回答いただいた情報の一部を公開させていただきたいと思います。個人情報保護の観点から一部表現を変えてご紹介します。

児童発達支援士を受講した理由は?

私は現在大学4年生で、児発・放デイの事業所にてアルバイトをしています。通っている大学の学部は情報系ですが、医療・福祉分野と関係のある分野ではあり、研究も発達障害に関わるものを行っています。
母親が介護福祉士、姉が言語聴覚士として仕事をしており、その影響もあって今のアルバイトを始めました。事前の知識がほとんど無い状態でのスタートだったので、仕事をする中で自身の知識不足を感じるところがありました。少しでも知識を増やし、子どもたちへの支援をより良いものにしたいと考え、児童発達支援士の資格を取得する運びとなりました。


職場保育園で支援児を担当する機会が多いです。支援児は保護者さんもグレーに思われることがあり、対応を学びたいと思います。ほかに地域のファミリーサポートで、支援級のお子さんの援助をしています。療育はできませんが、心得ておきたい内容だと思いました。


私は昔から子どもと関わることが好きで、将来は絶対に保育士になりたいと考えておりました。そのため、約1年間学習し、今年3月に念願の保育士資格を取得し、将来は保育士として就職したいと考えております。
その中で近年は不登校や発達障害を抱えているお子さんが増えてきていることを保育士試験の学習において知ったため、今度はより踏み込んだ支援の知識を身につけたいと考え、当資格を受講する決断を致しました。今後、当資格で学んだ知識を活かして、様々な苦しみを抱えているお子さんの成長をサポートしていけるような保育士・支援士を目指していきたいと考えております。


学習塾講師を経て、現在、家庭教師の仕事をしておりまして、不登校の生徒様、発達障害の生徒様、また発達障害と診断を受けておられないがかなり疑わしい生徒様の指導をする機会がありますので、発達障害について基本的なことを学び、仕事に生かせないかと思いました。とにかく指導にはコミュニケーションが重要なので、児童発達支援士、発達障害コミュニケーションサポーターともに資格を取得したところです。もうひとつのSSTも受験に向けて学習中です。


娘が自閉スペクトラム症があるから。リトミック教室を開き、様々なお子様と関わる機会があるから。


保育士をしていて、発達障害と診断を受けた子たのかかわりがおおいため。


おさないころから、我が子の発達に気がかりな点があり、いろんな学びの場で、我が子に合うアドバイスや提案を知りたかった。現在、その気持ちを加速させるように、発達障がい者のグループホームでの仕事に携わらせていただいております。そのような点からもさらに学びを深め、多くの知識を得たいと思ったからです。


学習塾を運営しています。個別学習のため、発達障害、学習障害のお子さんも多く、保護者さんから相談を受けることも多くあります。「楽しく学校に行けること」「生きていく上でストレスを感じることを少しでも減らしてあげること」を目標にしているので、少しでも知識を得て指導に活かしたいと思い受講しました。

さらに深めたい知識は?

私の勤務している児発・放デイに通う子どもたちのことしか見たことがないので、他の施設等に通う子どもたちはどのような特性があるのか、支援を行っている方々はどのような点に問題を感じ、またそれをどう解決しているのか、そのような部分を知ることができればと思っております。自分の普段見ている子どもたちだけでなく、知見を広めるためにも、普段接することのない子どもたちのお話を聞き、自身の支援にも役立てていけるようにしたいと考えております。


ケースバイケースなので、カンファレンスを通して模索していかなければ、知識だけでは役に立たない気がしています。


私は普段、不登校のお子さんが気軽に集える居場所を運営しているNPO法人でスタッフとしてアルバイトをしているため、当資格の学習を通じて、不登校のお子さんへの適切なサポートの仕方やサポートする上でのポイントなどについての知識を深めていきたいと考えております。


この資格で学んだことは発達障害の生徒様だけでなく、定型発達の生徒様とのコミュニケーションにもとても役立っていますので、満足していますが、さらに心理学なども学んで、伝わやすい伝え方や、モチベーションの高め方のバリエーションを増やしたいと思っています。あと、話はずれるかもしれませんが、認定支援士になると、どのように仕事にプラスになるのか、ということも思い、申し込みを迷っているところです。


今回、児童発達支援士と発達障がいコミュニケーションサポーターのダブル受講ですので、ひとまず、一歩ずつ着実にすすめてまいりたきので、今回は、二つの受講で大丈夫です。


知的障害を伴う子どもさんへの声かけや、支援級の取り組みがどのようなものかを勉強したいです。また、非認知能力を伸ばすことで、子どもたちの自己肯定感を上げられるよう勉強していきたいです。


発達に特徴を持った子どもが成長していった時にどのようになっていくのか、子ども自身が自分自身を理解していくための関わりに必要な具体例を知りたい。

皆さんに共有したいエピソードはありますか?

私は普段不登校や発達障害で苦しんでいるお子さんのサポートを行うフリースクールにおいて子ども達の気持ちや話しに向き合ってきましたが、やはりまず一番最初に行うべきことは話しを否定せず、まるっと受け止め、傾聴を重視することを心掛けています。また、私は何かで苦しんでいる子ども達のサポートを行う上で極めて重要なことは子どもの話しを『聞く力』を働かせることだと考えております。


私の経験では、学習面に偏るのですが、英単語が覚えられない生徒様がおられ、短い単語を、15回~20回ぐらい書いて、本人も覚えた、と自信を持って言うぐらいになっても全然覚えられなかったので、テストの点数は20点代~30点代。本当に英語が苦手なのだなと思ったのですが、音読や文法問題など他のことをいろいろとやっているうちに、選択肢から選ぶことや、口述で答えること、読むこと聞くことは普通にできて、ただ単語のスペルを覚えることだけができないことに気づき、タイピングを教えて、単語をまずタイプできるようにしてから書く練習をしたら、単語が覚えられるようになりました。本人さんにも、とても感動的なことだったようで、良かったと思います。


本当は、かつて、子育て真っ只中の時は、私がサポートをして欲しかった、支援を受けたかったと、いま振り返ると、強く思っております。子供たちと関わることで、必要だと思う知識や経験を持ったまま、我が子の幼い頃にかえり、初めからやり直したい気持ちでいっぱいです。


ひとつできることが増えると、子どもの関わりがついいろいろ欲張ってしまう。まわりの集団の動きに合わせようとしてしまうなどの時の自身の対処法に困っている。


これまで文字だけの本には、ほとんど興味を示しませんでした。春から某ゲームを始め、子ども自身とマッチしたらしくもっとゲームを進めるために自ら攻略本を読みたいと本を買い、攻略本を読んでいくうちに漢字に対する抵抗感が少なくなりました。また特定のお友達としか遊ばない傾向がありましたが、ゲームを通して様々な子と関わるようになり、ゲーム以外の場でもお友達との関係も作れるようになりました。子ども自身が知りたいという気持ちが行動を大きく変えていくことに驚きました。

【まとめ】第二十一回 児童発達支援士 意見交換会の実施報告

最後までご覧頂き有難うございました。今回はいつもとは少し違う形でお送りしましたが、受講者がどういった悩みや心配を抱えているのかがお分かりいただけたかと思います。同じように思っている方が自分以外にもいると思えるだけで、気持ちが軽くなる方もいらっしゃることでしょう。

当協会では様々な形で、発達支援のサポートを行っています。資格を通じて皆様と出会い、情報を共有することで皆様の心を軽くする。

これからも更に幅広く活動をしていきたいと思っております。今後とも宜しくお願い致します。

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