【受講者インタビュー】最も辛かったのは世間の目かもしれません・・・

当協会が認定する資格、児童発達支援士または発達障害コミュニケーションサポーターを受講された方にご協力いただいている受講者インタビュー。今回は2名のインタビューをご紹介します。この記事の中からきっと多くの学びを得られると思います。是非ご覧ください。

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Mさんへのインタビュー

児童発達支援士を受講するきっかけ

わたしは、9歳、6歳、2歳の3人の子供の母親(46歳)です。現在9歳になる長男とは、物心ついたときから日常的な摩擦が多くコミュニケーションに疲れ切っていました。困り事があるたびに、あるいは自分が疲れ切っておかしくなりそうなときに、本やネットで情報収集をしていましたが、同じ時間をあてるのであれば体系的に学び何らかの形で残したいと思うようなり、資格取得に踏み切りました。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

たくさんあります。こちらからしたら何でもないやり取りなのに、子供から常に機嫌悪く返されたり、不安から怒りの感情で対応されたりして、日常生活が摩擦だらけで疲れる。やり取りの大半がこんな調子なので、子供とまた、機嫌が悪くなるのかと思うと、コミュニケーションを図るために言葉がけするのが怖くなってしまったこと。

実家に帰省した際に息子が私の父の逆鱗に触れてしまい(父も父で問題があるほどの癇癪持ちなのですが)、もう、二度とくるな!と言われたときには地獄に突き落とされたような気持ちになった。

子どもとあまり時間をともにしない父親(夫)は、それほど気にしていないため、私の器が小さいのかな、などとだんだんベクトルが自分自身への自己嫌悪に変る。このままでは、子供の自己肯定感ばかりでなく、自分自身の自己肯定感もさがってしまうと沼の底にいるような気持ちになった。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

息子が発達障害かどうかはわからないが、これは脳の機能障害であり、我慢や努力で乗り越えるべき問題ではないことと知れました。自分は割と我慢や努力で乗り切ってきたタイプですが、この子にそれは逆効果かもしれず、むしろ工夫で乗り切ることが必要かもしれないと心底思うように変わった。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

誰にもわかってもらえず、本当に辛いですよね。とはいえ、打ち明けたときにものすごく同意されると今度は「いや、そこまでではないんです」と反論したくなる。

そんなやり取りに疲れ、幼稚園の送り迎えなどでママさんとの距離を取りたくなることもしばしばだとおもうし、無知故に心無いことを言ってくる人や、よかれと思って言われた言葉に傷つく場面もあると思います。でも、とにかく殻にこもらず孤立しないで、と言いたいです。同じ思いをしている人は必ずいるので、信頼できる人や行政などを利用して、まずは胸の内を話してみることをおすすめしたいです。どんな保護者であれ、子供は保護者の元でなければ生きていくことはできません。子供の権利を守ることは勿論大事ですが、それは保護者であるママあるいはパパの健全な心身の元でこそ実現すると思うのです。資格取得に関わらず、自分の気になっているテーマを話せるグループとつながることは、そんな保護者の張り詰めた気持ちを緩める第一歩になると思います。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

ありのままで受けとめてあげるためにも、発達障害は脳の機能障害であるため、無理やり矯正するものではないと常に肝に銘じること。その子の特性をじっくり観察した上で、矯正するのではなく得意なところで活躍させてあげられるように工夫することだとおもいます。そして、支援者が心身ともに健全でいられるためのケアもそれと同じくらい大事だと思います。

Tさんへのインタビュー

児童発達支援士を受講するきっかけ

20年以上保育士をしています。そしてずっと特別支援の責任者として仕事をしてまいりましたが自分のキャリアアップと少しでも子ども達によい支援をしてあげたくこの資格を取得しようと思いました。そして私の息子も重度の自閉症です障害を持っていても住みやすい生きやすい世の中になるよう願いを込めて…

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

子育てで辛かったことはやはり世間の目かもしれません。息子は28歳ですがまだ小さい頃は発達障害に理解ある人は少なかったように思います。数々の辛い言葉も浴びせられました。仕事では発達障害のお子さんは天使のような心を持っていて問題行動への対応も大変ですが愛情を持って接すれば今までは良い方向に導いてこれたと思っています。ただ多動のお子さんには保育士もかなり体力気力を使いますので何かいい方法はないか日々試行錯誤しています。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

褒め方や発育などさまざまな方法を知り実践しています。また、挨拶や返事、靴を揃えるなど日頃から子ども達に教えていたことの意味づけができ子ども達に丁寧に対応することができました。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

自分の子どものことではやはり環境の構造化が1番大事と思っていますこっちが思っているより自閉の子は不安なんですよね。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

色々ありますが私はやはり1人ひとりの子どもの気持ちになって気持ちを受け止めること、、それに限ります。

【まとめ】最も辛かったのは世間の目かもしれません・・・

今回も貴重なインタビューをありがとうございました。

いかがだったでしょうか?今回は2名のインタビューを紹介しましたが、世間の目がつらいという言葉はこちらも胸が苦しくなります。もっと多くの人に発達障害の正しい情報が認知されれば、このようなことは減っていくでしょう。これからも積極的に活動をしていきたいと強く思いました。今後の活動にご期待ください!

最後までご覧いただきありがとうございました!

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