【受講者インタビュー】特性を理解したうえでユーモアを持ち楽しもう!

当協会が認定する資格、児童発達支援士または発達障害コミュニケーションサポーターを受講された方にご協力いただいている受講者インタビュー。今回は3名のインタビューをご紹介します。この記事の中からきっと多くの学びを得られると思います。是非ご覧ください。

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Aさんへのインタビュー

児童発達支援士を受講するきっかけ

主人の仕事の関係でアメリカで出産した長女が、おそらく俗にいう”グレーゾーン”で、試行錯誤しながら手探りで子育てをしてきたこと(現在はもう21歳大学3年生で、結局診断は受けていません)。そして帰国後ようやく子育ても落ち着いた頃に、小学校低学年対象の仕事にご縁があり、そこでもツライ思いをしている親子と関わっていくうちに、きちんとした知識が必要だと感じたことがきっかけです。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

大きく分けてつらかったことは2つ。

赤ちゃんの頃から違和感を感じていましたが、主人は仕事が忙しくほぼワンオペ育児に加え、私の言語力や2つの言語環境を考慮すると海外ではなかなか相談できるところがなく、本人がある程度大きくなり自分から何か言ってくるまでは、とにかく私が可能な限り有効なサポートをして乗り切らなければ…と背負いこんでしまったこと。

4年生で日本に帰国してから、日本での生活(特に学校生活)になじめず思い悩み、中1で「自分は発達障害じゃないかと思う」と言い出してから自分の特性として受け入れられるまでの中高時代が精神的に辛そうで、そばにいる親としてもとてもつらかったです。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

渡米・出産前に短期間ですが知的障害者通所施設で働いたことがあったので、障害に関して大まかな知識はありましたが、とにかくあとは独学で手探りで育ててきたので、今回の勉強は答え合わせのような感覚でした。基本的な考え方や夢中でやってきたことは間違っていなかったのかな…と思えたことで、安心もしましたし、少し自信にもなりました。これから、つらい思いをしている本人と、その親御さんの両方をサポートできるようにこの知識を生かしていきたいです。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

とにかく一人で背負いこまないようにしてほしいです。私の場合は、アメリカで知り合った日本人友達の数家族と過ごせたことがすべてでした。専門知識は誰も持っていなくても「娘ちゃんらしい~♪ほんとかわいい♪」とユーモアで受け入れて可愛がってくれ、私も子育て談義で不安や愚痴を言いながらもいつのまにか大笑いしているような環境だったことが、今思えば本当に幸せだったと思います。逆に日本に帰ってからは、そこまでの存在が身近にいなかったのでより辛く感じました。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

とにかく、まずはその子の特性を理解しようと努めること。周りに1人でもいいから、受け入れてくれる存在を作ること。ユーモアの視点を取り入れて少しでも笑顔で過ごすこと。これらが親子共々少しでもラクになるポイントだと思います。この3つがあれば、同じ行動を見ても、親が「なんでこんなことするの!」と思うか「あぁもしかして今こんな気持ちでそうしてる?そうきたか!」と思うかで、日々の生活が変わってくるのではないかと思います。

Kさんへのインタビュー

児童発達支援士を受講するきっかけ

現在小学3年生の男の子と5歳の女の子を育てるママです。上の子は幼稚園に入った頃から先生たちに集団生活が難しそうだと言われていました。年少からのスタートでしたし、小さいうちはそんなものだろうと思って聞き流していたのですが、市の年中相談のときに、明らかに我が子だけ輪からはずれているのを目の当たりにしました。そして、ADHDの診断。それから就学前まで支援センターに通い、徐々に特性がわかるようになりました。それと同時にコミュニケーションをどうとったらいいのかわからず、毎日悩み、怒り、反省の繰り返しでした。もっと発達障がいについて私自身が知らないといけない、この子を知るには障がいそのものも知ろう!と手当たり次第に勉強しました。でも何だか上手く行かない。そんなとき、児童発達支援士という資格を目にしました。受講してみると、「なるほど!」納得のいく答えが、欲しかった答えがたくさんありました。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

パニックを起こしてしまったとき、以前成功した方法でもその時によって成功せず、子供と一緒に泣いていることです。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

会話の流れ、言葉選び、一つ一つ我が子と向き合えています。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

知識を得ることは悪いことではありません。その得た知識をどう使うかだと思います。悩んでいるのであれば、ともに悩んでいきましょう!親子のコミュニケーションを楽しい時間にしていきましょう!

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

知ること。泣いても、怒っても、喜んでも、言葉があっても無くても、そこに必ずその子なりの理由やきっかけがある。それをとことん向き合って知ることだと思っています。

Yさんへのインタビュー

男性へのインタビュー

児童発達支援士を受講するきっかけ

子供発達支援センターで数年自閉症とお子さんと関わった後、一般園へ転職。発達障害と思われるお子さんや早期療育が必要と思われるお子さんがおられ、また職員も適切な関わりがわからず困っていたため。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

年中まで一般園で過ごされ、年長になってから発達支援センターに通園を始められたお子さんと関わったエピソードです。これまでの4年間で形成されたたくさんのこだわりがあり、中々打ち解けることが難しく、お子さんの泣き顔を見て、自分の無力さに自分も涙しました。この時、早期発見早期療育の重要性を強く感じさせられました。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

今までは自分の経験則に基づいて、他の職員に関わり方をアドバイスしていたが、今回改めて勉強し直したことで自分のアドバイスの裏付けがしっかり取れてより自信を持って職場に浸透させていこうと思えた。発達障害のお子様と関わる人間は保護者様だけでなく、職員も入ってくる。精神的な負担をなるべく減らせるよう、子ども・職員・保護者それぞれにアプローチをかけていきたい。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

私は数年、現場で発達障害のお子さんと関わり、その後一般園で働いています。自分の肩書きは保育士ですが、これに児童発達支援士や発達障害コミュニケーションサポーターなどの肩書きが加わる事で、職場の人からも相談を受けたり、通われている保護者様からも相談を受けることができると思います。お金は少し掛かってしまいますが、それ以上に、お金とは違った面で、社会福祉に貢献できると実感できると思いますよ!

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

私は1日の中で必ず「誉める」場面を作っています。最初は「なんで褒められてるんだろう?なんでこの先生は笑顔なんだろう?」とポカーンとしているお子さんもいますが、何度も続けていくうちに「なんだか楽しいな、嬉しいな、僕今褒められているんだな」とわかっていってくれるのです。たしかに問題行動をとってしまうお子さんもおられます。でもそれを叱責しても仕方のないこと。本児の自己肯定感は下がるし、叱責されただけでは行動は直りませんのでまた繰り返し、職員も疲れてしまいます。問題行動の原因を、しっかり観察して、本児が何をしたいのか。どういう刺激が欲しいのか。などを常に考え、より楽しく園生活が送れるよう意識して過ごしています。

【まとめ】特性を理解したうえでユーモアを持ち楽しもう!

今回も貴重なインタビューをありがとうございました。

いかがだったでしょうか?今回は3名のインタビューを紹介しましたが、皆さんまずは「知る」ことの重要性を感じられています。更に子どものためにも自分のためにも「ユーモア」や「楽しさ」ということも意識していることがわかります。やはり保護者のメンタルケアもとても重要だということがわかりますね。

当協会がメンタルケアの一部を担うことができればと日々感じております。今後の活動にご期待ください!

最後までご覧いただきありがとうございました!

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