【受講者インタビュー】発達障がい児を育てるママの気持ちも大切

当協会が認定する資格、児童発達支援士または発達障害コミュニケーションサポーターを受講された方にご協力いただいている受講者インタビュー。今回は3名のインタビューをご紹介します。この記事の中からきっと多くの学びを得られると思います。是非ご覧ください。

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Mさんへのインタビュー

児童発達支援士を受講するきっかけ

児童発達支援士を取得しようと思った理由は、次男が自閉スペクトラム症、ADHDの障害があります。幼稚園 統合保育がある所に入園させてもらい、幼稚園後は療育に通っています。そこで、少しでも我が子への理解そして、我が家でも出来ることがあればと思い、そしてこのようお仕事が出来たらと思い勉強させて頂きました。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

毎日がいまだに戦争です。昨日出来たこと今日は出来ない。そしてパニックになってしまう。怒っているか、雄叫びをあげてるか、泣いているかそんな日々です。手も出ますし、足も出ます。物も飛びます。毎日が戦争ですが、一番の理解者で居てあげたい気持ちです。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

全てではありませんが、こんな時こぉーしてみよう!と動けるようになりました。失敗も多いですが親も日々勉強です.。.:*☆

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

1人で悩まないでほしいです。地域のサポートセンターなど1人でも相談できる人が居ると気持ちがとっても楽になりました。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

25パーセントしか出来なかったとしても心の中から素晴らしい言葉をかけてあげる。100を望んではいけない。そして暖かい言葉をかけられる大人で!

Tさんへのインタビュー

児童発達支援士を受講するきっかけ

障害児(者)のリハビリ施設で10年以上看護師として働いてきました。親御さんの悩みに、もっと支援できることがあればいいなーと思いと、こちらのアドバイスを理解してても「できない」親御さんに代わってお子さんの支援ができればいいな。という思いから、いつか取りたい資格でした。退職をきっかけに、取得するために勉強。無事に資格がとれました。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

虐待へ発生するケースが増えた事。普通学校で、なかなか理解ある支援をしてもらえるところがないと言う声を聞いた時。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

自分の子供にも取り入れたいと思ったので、即実行しました!例えば、靴を揃えること。60秒以内に褒める。子供自身に考えてもらう「なぜ?」で質問することとか…。発達障害のお子さんだけでなく、子育て中のママさんたちにも教えてあげたい

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

発達障害のお子さんだけでなく、子育て中のママさんたちにも教えてあげたい。「何回同じこと言うても、わからん」ってイライラしたりダメダメ言うてしまっているママさん多いと思います。私も、我が子にはそうでした。だから、できそうなことからイライラを回避して子供との関係性をよりよくしてもらいたい!

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

一人一人がそれぞれの個性を大切に発育し、ご家族も含めて、最終的に笑顔で日常を過ごせること。

Tさんへのインタビュー

児童発達支援士を受講するきっかけ

発達障害の診断を受けている配偶者と療育に通う娘のサポートのために、自己流で発達障害について何年も勉強していましたが、なかなか状況が安定せず家族関係も悪化してきていたため、修復するためにも自分の知識をより深める重要性を感じ受講を決めました。また自分で勉強するだけだと知識に不安もあったため、資格として取得することで自分の育児に自信を持ちたいと思ったことや、これまでの経験を今後困っている方のために活かすことが出来ればと思い申し込みました。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

娘が学校や習い事でお友達と上手く関係を築くことが難しかったり、常にイライラしていている姿を見て何とかしてしたいと思い色々試しましたがいい方向にいかず、娘が何を考えているのかどうしてその様な行動になっているのかが理解できませんでした。大好きな我が子が苦しんでいるのに、助けてあげられないことが最も辛かったです。娘が誰も理解してくれないと孤独を感じているように見え、自傷行為や笑顔も消え登校しぶりなど2次障害の症状も見られ始めたことで何とかしなければと焦る気持ちに対して、適切な方法が分からないことが一番大変でした。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

一番大きな変化は、子どもと気持ちが通じるようになったことです。なぜ子どもがその行動を取るのか、娘に何が起きているのかが理解できるようになり、娘に寄り添えることで心にゆとりを持って接することが出来る様になったと思います。また、ちゃんとした知識を得られたことで自分の育児にも自信が芽生えましたし、子どもに対しての見方も大きく変わりました。娘もママが一番自分を理解してくれると感じてくれ、精神的にも安定してきて笑顔が増えました。漠然としていた不安が消え、問題行動に対して具体的に対応できることで自分自身も前向きに物事が捉えられるようになりました。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

日々の育児が大変で、不安になったり行動する気力も失われがちですが、ぜひ一人で悩まずぜひ周りに助けを求めて欲しいです。客観的に見てくれる専門家の意見や知識はすごく助けになりますし、共有できる家族や友達がいれば自分の心が健康でいられます。ママの笑顔がとても大事だと思います。育児本通りにいかないことばかりで、努力しても上手くいかないことが沢山あるかもしれませんが、子どもたちはその子なりのペースで少しずつ着実に成長していると思うので、焦らずその子のペース、特性に合ったオリジナルの育児方法を見つけてぜひ育児を楽しんでほしいです。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

まず支援者である母親が毎日笑顔で育児を楽しめることが大切だと思います。発達障害児を支援するためには、支援者への心のサポートが非常に重要だと感じています。母親が不安定だと健全な育児は難しいですし、心が整っていないと自己肯定感が下がると思います。子どものロールモデルは一番身近にいる母親なので、母親の自己肯定感が高いと自然と声かけもポジティブになり、子どもの出来ない部分ではなく出来たことや、そのプロセスにフォーカスすることで、子どもの自己肯定感も上がっていきます。周りに理解されにくく、外で沢山のストレスを抱える発達障害児はどうしても自己肯定感が下がりやすくなってしまうと思うので、家庭内で安心して過ごせることがとても大事だと感じています。

また子どもたちがこれからの社会、国内外で活動の場を広げていくためにも非認知能力を育むことが重要だと思います。まずは支援者自身がそのロールモデルになることが、一番子どもたちに伝わりやすいのかなと思い、私自身「非認知能力を育む育児」について勉強をしスキルを取得したことで、子どもに沢山の変化が見られました。

児童発達支援士の知識と非認知能力を育むスキル両方があることで、正しく発達障害児を理解し、支援者自身も心にゆとりがある状態でしっかり子供達に寄り添いサポートが出来ると感じました。まだまだ日本は発達障害に対しての理解がとても低いと感じるので、発達特性を多くの方に理解してもらううとともに、発達障害児自身も非認知能力を高めることで社会の一員として活動していけるよう支援していくことが大切だと思います。

【まとめ】発達障がい児を育てるママの気持ちも大切

今回も貴重なインタビューをありがとうございました。

今回ご協力いただいた3名の方は全員女性でした。そのこともあってか、「ママの気持ちもフォローすることが大切」という気持ちが共通していたように感じます。これは意見交換会でも毎回話にあがってくるようなテーマでもあります。子どもに長い時間向き合うお母さんのメンタルを良い状態に維持することは本当に大切だと感じます。当然お父さんも子育てに大切な役割がありますから、お父様もです。もっといえば、家族全員ですよね。家族全員のメンタルケアをしっかりとしていくことで、落ち着いて子どもに目を向けられ、言葉も選ぶことができます。

現代は様々なものが値上げしており、経済的にも厳しいと言えるでしょう。こういったことで余裕ができなくなることで、子どもに対して強く当たってしまうことも出てきてしまうかもしれません。すぐに好転することではないかもしれませんが、好景気になることも祈ります。

今できることをひとつずつやっていき、子どもと家族の未来を明るいものにしていきましょう!

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