今回は、発達障害の診断を受けている配偶者と療育に通う娘様のサポートをされている女性からのインタビュー記事です。母親と娘様の関係性についてお話しいただきました。皆様の参考になれば幸いです。是非ご覧ください。
インタビューを受けてくださったM.Tさんの紹介
M.Tさんは40代の女性です。冒頭でも紹介した通り、発達障害の診断を受けている配偶者と療育に通う娘様のサポートをされています。互いに理解できない時間を過ごしていたことで、家族関係が悪化してしまい、その状況をどうにか好転させるために当協会が認定する児童発達支援士を受講された方です。
まず素晴らしいと思うのが、家族関係が悪化した時に「自らを変えよう」と思えたM.Tさんの考え方です!よく耳にするのは「旦那がわかってくれない」「子どもが言うことを聴かない」という話です。これは自分ではなく、他者を変えようと必死な状態であると言えます。しかし、他者を変えることほど難しいものはありません。子育てをしている方、社員教育をされている方であればそのことはよくわかるでしょう。何度言っても他者の考え方を変えられなかった。という経験をした方もきっと多いことでしょう。
恐らくインタビューに答えてくださったM.Tさんもこれまで様々経験をされたうえで、「他者ではなく変わるべきは自分だ」と気づかれたのでしょう。そこに光が差し込み、今ではその光が家族に降り注ぎ始めているようです。とても素晴らしい経験をお話しして下さっていますので、是非ご覧ください。
M.Tさんへのインタビュー
児童発達支援士を受講したきっかけ
発達障害の診断を受けている配偶者と療育に通う娘のサポートのために、自己流で発達障害について何年も勉強していましたが、なかなか状況が安定せず家族関係も悪化してきていたため、修復するためにも自分の知識をより深める重要性を感じ受講を決めました。
また自分で勉強するだけだと知識に不安もあったため、資格として取得することで自分の育児に自信を持ちたいと思ったことや、これまでの経験を今後困っている方のために活かすことが出来ればと思い、申し込みました。
発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは
娘が学校や習い事でお友達と上手く関係を築くことが難しかったり、常にイライラしていている姿を見て何とかしてしたいと思い色々試しましたがいい方向にいかず、娘が何を考えているのか、どうしてその様な行動になっているのかが理解できませんでした。
大好きな我が子が苦しんでいるのに、助けてあげられないことが最も辛かったです。
娘が誰も理解してくれないと孤独を感じているように見え、自傷行為や笑顔も消え登校しぶりなど2次障害の症状も見られ始めたことで何とかしなければと焦る気持ちに対して、適切な方法が分からないことが一番大変でした。
発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか
一番大きな変化は、子どもと気持ちが通じるようになったことです。
なぜ子どもがその行動を取るのか、娘に何が起きているのかが理解できるようになり、娘に寄り添えることで心にゆとりを持って接することが出来る様になったと思います。
また、ちゃんとした知識を得られたことで自分の育児にも自信が芽生えましたし、子どもに対しての見方も大きく変わりました。
娘もママが一番自分を理解してくれると感じてくれ、精神的にも安定してきて笑顔が増えました。
漠然としていた不安が消え、問題行動に対して具体的に対応できることで自分自身も前向きに物事が捉えられるようになりました。
悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?
日々の育児が大変で、不安になったり行動する気力も失われがちですが、ぜひ一人で悩まずぜひ周りに助けを求めて欲しいです。
客観的に見てくれる専門家の意見や知識はすごく助けになりますし、共有できる家族や友達がいれば自分の心が健康でいられます。ママの笑顔がとても大事だと思います。
育児本通りにいかないことばかりで、努力しても上手くいかないことが沢山あるかもしれませんが、子どもたちはその子なりのペースで少しずつ着実に成長していると思うので、焦らずその子のペース、特性に合ったオリジナルの育児方法を見つけてぜひ育児を楽しんでほしいです。
発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは
まず支援者である母親が毎日笑顔で育児を楽しめることが大切だと思います。
発達障がい児を支援するためには、支援者への心のサポートが非常に重要だと感じています。
母親が不安定だと健全な育児は難しいですし、心が整っていないと自己肯定感が下がると思います。子どものロールモデルは一番身近にいる母親なので、母親の自己肯定感が高いと自然と声かけもポジティブになり、子どもの出来ない部分ではなく出来たことや、そのプロセスにフォーカスすることで、子どもの自己肯定感も上がっていきます。
周りに理解されにくく、外で沢山のストレスを抱える発達障がい児はどうしても自己肯定感が下がりやすくなってしまうと思うので、家庭内で安心して過ごせることがとても大事だと感じています。
また子どもたちがこれからの社会、国内外で活動の場を広げていくためにも非認知能力を育むことが重要だと思います。
まずは支援者自身がそのロールモデルになることが、一番子どもたちに伝わりやすいのかなと思い、私自身「非認知能力を育む育児」について勉強をしスキルを取得したことで、子どもに沢山の変化が見られました。
児童発達支援士の知識と非認知能力を育むスキル両方があることで、正しく発達障がい児を理解し、支援者自身も心にゆとりがある状態でしっかり子ども達に寄り添いサポートが出来ると感じました。
まだまだ日本は発達障害に対しての理解がとても低いと感じるので、発達特性を多くの方に理解してもらううとともに、発達障がい児自身も非認知能力を高めることで社会の一員として活動していけるよう支援していくことが大切だと思います。
感想:自己流の学習と当資格の違い
M.Tさんが最初の質問にたいして「自己流で発達障害について何年も勉強していましたが、なかなか状況が安定せず家族関係も悪化してきていた」とお話しされていました。私ども協会の資格の特徴が見事にハマった形ではないかと思います。恐らく我が子が発達障害やグレーゾーンと言われた方に関しては、独学で関連用語を調べているでしょう。書籍を何冊か読んだり、インターネットで調べたり、youtubeチャンネルで調べたりと。それらが無駄だとは言いません。とても大切なことです。しかし、それだけでは足りないのです!
そこで当協会が認定する児童発達支援士や発達障害コミュニケーションサポーターが必要なのです。
と言われても、恐らく繋がりが意味わからないですよね。ただの営業か?と思われた方もいらっしゃるでしょう。しかし、そうではありません。何故独学の勉強だけではうまくいかず、当協会が認定する資格を取る必要があるのか。それは、事態を好転させるためには、発達障害の知識をつけるだけでは難しいからです。
皆様が不安に駆られて学ぶ際には「発達障害」「自閉スペクトラム症の特徴」「ADHDの特徴」などを主に調べるでしょう。原因は何?一生治らないの?どう接すればいいの?学校は普通学級?これからどうすれば・・・という思いからこれらを調べるはずです。
しかし、それらの知識は入り口にすぎません。そこから子どもの将来を見据えてより良いものにするためには「では、どうするか」がとても大切なのです。児童発達支援士では、半分を発達障害に関する知識。残り半分で「では、どうするか」の部分にあたる知識(非認知能力の育み方)を得られるようになっています。そこがミソなのです!
独学の学びでは、そこまで繋がりをもって学ぶ事は出来ません。専門知識は増えていく一方、子どもとの関係性や子どもの状況はいっこうに変わらないという状態になるのです。その結果、M.Tさんの方に八方ふさがりのように感じ、子どもを救いたいけどどうしたらいいの?という物凄く辛い状況になるのです。だから今、お子様のことで苦しんでいる方は是非児童発達支援士を受講して欲しいのです。
そういった意味で、M.Tさんのインタビューで私どもとしても勇気づけられました。「私どもが考えてきた方向性で救われている人がいる」そう思えるだけで、これからの活力になります。本当に感謝いたします。
【受講者インタビュー】支援者である母親が毎日笑顔で育児を楽しむ!
以上で、今回のインタビュー記事を終了とします。
これらの受講者インタビューは当協会が認定する児童発達支援士や発達障害コミュニケーションサポーターを受講し、なおかつ「認定支援士」というものにお申込みいただいた方に行っております。当協会は皆様の、他者貢献をしたいという気持ちで支えられております。
これからもお互いに持ちつ持たれつの関係性を築いていけたら幸いです。
いつもありがとうございます。