【児童発達支援士インタビュー】現代の教育・発達支援を当たり前とせず、疑問を持ち続ける姿勢

当協会が認定する資格、児童発達支援士または発達障害コミュニケーションサポーターを受講された方にご協力いただいている受講者インタビュー。今回は3名のインタビューをご紹介します。この記事の中からきっと多くの学びを得られると思います。是非ご覧ください。

児童発達支援士:Tさん

児童発達支援士資格を受講するきっかけ

子どもが知的障害を伴う自閉症の為、家庭療育の方法や障害について勉強したかったので受講しました。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

何度も困り行動を繰り返す事、中々言葉では伝わらない事、その日によって情緒面が違う事への対応、多動面。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

まずは理解は支援の第一歩の言葉がとても心に響きました。困ったなと感じた時はこの言葉を思い出す事で一旦落ち着いて考えられるようになった気がします。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

どうしてこんな行動をするのかなど少しでも特性について知識を得る事で支援の方法が分かるとお互いが生活しやすくなると思います。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

特性を理解して適切なアドバイスにより健全な成長を支援すること。

児童発達支援士:Tさん

男性へのインタビュー

児童発達支援士資格を受講するきっかけ

自分の子どもが不登校になったのと、クリニックで検査の結果、一部に発達の遅れがあることが分かり何とかしたい、してあげたい、理解したいとの思いと私が里親をしており、長期養育している子どもが障がいがあるので、障がいについて学びたいと思ったからです。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

今、里親として長期養育している子どもが10月で4歳になりますが、発育に問題があります。特に発語に問題があり、コミュニケーションを取るのに苦労しています。大人が話しすることは理解出来ていますが、子どもが話すことが出来ないので、何を言いたいのか理解するのに苦労します。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

コミュニケーションの取り方、障がいに対する知識を習得出来たことで、どうしてあげるのが一番良いのかが理解出来るようになりました。勉強したおかげで、子どもに対するいらっといていた気持ちが今ではありません。本当に勉強して知識を得ることは大事だと痛感いたしました。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

無知が一番愚かです。知ることで何をすれば良いのかが分かることで、イライラする自分や子ども、あるいは障がいがある大人の方に対し理解することができます。それにより、自分自身に余裕が出来て気持ちがとても楽になります。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

相手に自分の考えを押し付けないこと。子どもから学ばしてもらっているんだと思うこと。子どもが自分の師匠であり、先生だと思うこと。その思いを持つことで、お互いに勉強しょうねと思う気持ちになります。それと笑顔が大切だと思います。

児童発達支援士:Kさん

児童発達支援士資格を受講するきっかけ

2人の娘たちが自閉スペクトラム症であること、また、自宅にてリトミック教室を営んでいることから、知識の幅を広めるべく資格取得に至りました。特に仕事におきましては、発達障がい児やグレーのお子様が多いことから、常に知識を最新状態にしておくことが必須と考えます。相談を受けた時など、裏付けのある回答ができるようにしておきたいです。また、お子さまとの関わり方におきましても、誤解のないよう歩み寄る姿勢が必要です。これらが主な理由です。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

「頑張ればできる」とか「お母さんがいるから」等、頑張りが足らないというような指摘を受けたり、何気ない子育て否定の言葉は最も辛かったです。学校や幼稚園の先生VS家庭という立場の違いに立たされることも多く、プレッシャーを感じることはとても多かったです。子どもの幸せを守りたいのは、親も先生も同じなはず。しかしながら、向かう方向のズレがどうしても生じて来てしまうのが現実だと考えています。現在はホームスクールを取り入れておりますが、来年、支援学校の中等部への編入を考えております。しかし、IQの数値がたった1点高いだけで療育手帳が取得できず、支援学校への編入も難しい予想です。ずっと大変さがつきまとうのが、発達障がい児の育児だと強く感じています。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

私が営む教室の生徒さんへの見方(特に発語)の幅が広がりました。また、保護者様への説明も、裏付けのあるものを提供できるようになってきたように思います。知識の幅が広がったことにより、今の日本の教育にこだわることなく、幅広い将来のビジョンを持つことができるようになりました。また、現代の教育を当たり前とせず、常に疑問を持ち続ける姿勢は、自分自身もまた子どものことも守れることにつながると確信しています。何が正解かなどわからないからこそ、納得をして今大切なことを選択していけることは、結果の善し悪しにかかわらず自信につながる事は確かだと思っています。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

根拠のない「大丈夫」という言葉をかけられませんが、ご自身とお子さんにとって心地よい環境を選ぶことは大切だと、痛切に思います。子どもの話に耳を傾ける事は、子どもの言いなりになることとは全く別物です。子どもの話に耳を傾けて初めて、子どもは、親の話に耳を傾けられるようになると私は思っています。そこから少しずつ『対話』というものが生まれます。どのように生きていきたいのか?どのような悩みを抱えているのか?常にオープンに話をできる関係性を保つ事は、長い目で見てもとても大切なことと感じています。発達障がい児の子育ては長丁場です。問題もつきません。だからこそ、周囲の意見に惑わされず、自分たちの暮らしを守ることが第一優先事項になっていいと私は思っています。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

そもそも、発達障害と言うものに対する考え方、捉え方をん自分の中ではっきりさせておく事はとても大切だと思っています。一言で発達障害と言っても、当然ながら一人一人様子は異なります。したがって、自分自身が支援できるかどうかを見極める目と、冷静な心を持ち合わせる必要性があると考えます。また、支援に困ったときには、他の人にアドバイスを求めるなど、支援者も1人でなんとかしようとしない心構えも必要なはずです。支援がうまくいかなくなったときに、自分の力不足のせいだと考えるのではなく、そもそもそういうものなのだから、素直に相談、しあえる環境は必要だと思います。

【まとめ】現代の教育・発達支援を当たり前とせず、疑問を持ち続ける姿勢

今回も貴重なインタビューをありがとうございました。

ここでご紹介している受講者は、当協会の認定支援士にお申込みいただいている方となります。資格の学習だけにとどまらず、さらなる知識の獲得や支援活動を積極的に行っていらっしゃる方々です。その意識の高さには頭が下がります。今後も共に支援の輪を拡大していきましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました!

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