1万名を越える受講者が最も求めていることとは

こんにちは。一般社団法人 人間力認定協会の理事長井上です。2022年2月に累計受講者数が延べ1万名を突破いたしました。本当に感謝しております。この度受講者の皆様にとあるアンケートを取りましたのでその報告をさせて頂きたいと思います。

LINEにご登録いただいた4千名の方が対象

当協会では、自分たちの活動と皆様が求めているものとの間にずれが発生しないように2つのことを常に行っています。

  1. 毎月意見交換会を実施している
  2. LINE登録者にアンケートを実施している

意見交換会では、主婦の方や保育の現場で働いている方、ボランティアをされている方など様々な方が参加されています。そのため、毎月新鮮な意見を沢山耳にすることができ、そこから皆様がどのようなことに苦しみ、何を求めているのかを見出すことが出来ております。当協会が2021年7月にリリースした「発達障害コミュニケーションサポーター」も皆様からのご意見をもとに作成されたと言っても過言ではありません。

また、LINE登録者には2,3カ月に1度アンケートのお願いをしております。協会のLINEに登録するには、児童発達支援士もしくは発達障害コミュニケーションサポーターを受講していなければなりませんので、興味関心の高い方からアンケートが取れているという点では、物凄く価値があると考えます。というのも、巷にあふれるアンケートの中には、数十名を対象にして極端に偏った結果になったり、あえて特性を絞ってアンケートを行うことで、自分たちの求めている結果を得るためのアンケートなんかも存在します。しかし、私どものアンケートでは、実際にお金を支払い講座を受講された方という、ある意味発達支援の業界を代表する方々が答えてくださっているのです。

そういった意味で積極的にアンケートを実施させていただいております。

2022年2月末現在で、LINE登録者は4000名を越えております。そのため今回ご紹介する2つのアンケートも、とても有効性の高いものだと言えるでしょう。

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さらに深めたい知識は何ですか?

まずはこちらのアンケートについてご紹介します。

テーマは「さらに深めたい知識は何ですか?」と言うものです。このアンケートを実施したのは2021年12月です。詳細は以下の通りです。

  1. 家庭で出来る療育について(366票)
  2. 発達障がい者の進学・就職について(334票)
  3. 通級・特別支援級について(295票)
  4. 非認知能力の向上について(265票)
  5. HSP(敏感気質)について(257票)
  6. 大人の発達障がいについて(202票)
  7. カサンドラ症候群について(108票)
  8. ギフテッドについて(96票)
    (有効回答数:569名 複数回答あり)

このような結果となりました。この8つの項目は、児童発達支援士や発達障害コミュニケーションサポーターを学ぶ項目はあまり含めていないので、このような8つの項目となっております。そのためこのアンケート結果は「基礎を学んだうえで、さらに深めたい知識は何ですか?」という問いになっているのだとご理解ください。

全く学んでいない方からすれば、「自閉スペクトラム症について」とか「多動について」などといった回答が多くなるでしょう。

当協会ではこの結果から、1位の「家庭で出来る療育について」と2位の「発達障がい者の進学・就職について」に関して、新たなサービスや取り組みが出来ないかと検討を開始しております。また今後の発表を楽しみにお待ちください。

家庭で実施したい療育は?

次の質問は、「家庭で実施したい療育は?」というものです。先ほどのアンケートで「家庭で出来る療育」に関心が強いことが分かったので、では具体的にどのような療育を自宅で行いたいと思っているのか。その点を明確にするためのアンケートとなります。

実施したのは2022年2月です。詳細は下記の通りです。

  1. SST(ソーシャルスキルトレーニング)(345票)
  2. 感覚統合療法(210票)
  3. 応用行動分析(176票)
  4. TEACCH視覚的構造化(108票)
  5. 音楽療法(84票)
  6. 認知行動療法(76票)
  7. TEACCH物理的構造化(21票)
    (有効回答数:1020名 複数回答なし)

このような結果となりました。圧倒的にSST(ソーシャルスキルトレーニング)に対する需要が強いことがわかりました。確かに冷静に考えると必然の結果かもしれません。私がそう思うのには2つの理由があります。ひとつは、SSTはどの発達障がい児にでも対応できるものであり、定型発達児にも対応できるものだからです。他の項目は自閉症児に有効性が高いなどの特色がありますが、SSTはその範囲がかなり幅広いので、対象となる方も多いという事でしょう。またもうひとつの理由は、コミュニケーションに関する悩みや将来大丈夫かな?という不安がどの保護者様にもあるからです。SSTは「社会生活を円滑に送るためのトレーニング」という位置づけです。つまり保護者が抱く不安と見事に合致することがわかります。そういった意味合いで、SSTがダントツトップに来たのは、確かにそうだよなと納得がいきます。

SSTに特化したサービスが始まる!?

この情報はまだ極秘なのですが、ちょっとだけお知らせとして。あまり書きすぎると他の理事に叱られますのでご理解ください(笑)

実は2022年4月から新しいサービスを考えております。その中身はまだ一切公開していませんが、SSTに特化したあるものをご用意しております。なぜSSTにしたのか。それはここで紹介したアンケートを見て頂ければ理由は一目瞭然ですね。答えはひとつ「皆さんが求めているから」それだけです。

有難いことに皆様から応援のメッセージも沢山いただいており「発達支援を代表するような団体になってください」「日本の教育を変える存在になって欲しい」というお声を頂いております。私たちは皆様と共に存在し、皆様の心の声の代弁者になっていきたいと考えます。発達支援の在り方を変えたり、世間の共通認識を変えるにはまだまだ時間がかかることだと思いますが、皆様が求める限り私どもも活動をしてまいりますので、今後とも応援の程お願い申し上げます!

共に支援の輪をさらに拡げ、子どもたちの笑顔を守っていきましょう!もちろんお父さん・お母さん・支援者の皆様の笑顔も!

追記:SSTスペシャリスト資格についてのご紹介記事はこちら!

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