当協会が認定する資格、児童発達支援士または発達障害コミュニケーションサポーターを受講された方にご協力いただいている受講者インタビューシリーズです。
今回は3名のインタビューをご紹介します。この記事の中からきっと多くの学びを得られると思います。是非ご覧ください。
児童発達支援士:Tさん
児童発達支援士資格を受講したきっかけ
息子がアスペルガーで、周りの理解も得られず、5年前に二次障害にて自死。そして再婚相手がADと最近分かり、やはり、発達障害の理解を広め、二次障害を少しでも減らしたいと思い資格を取りました
発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは
周囲(学校、習い事、親族など)の方々の理解が無かった事発達障害の告知を学校の養護の先生が勝手に本人へ告知した事
発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか
パートナーのADの対応で、前向きな案が出せた以前から考えていた、相談会(話を聞くが主ですが)&居場所作りを実現出来るように活動を開始できた事
ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?
昔より、大分、発達障害への支援が増えましたが、本人の辛さは計り知れないことだと思います自分の居場所(居やすい場所)は、世界中の何処かにあるはずですなければ作れば良い生きていればそれだけで良いと思います
発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは
まず、話を聞く事が大切だと思いますそして、二次障害に移行しない事が大切だと思います。
児童発達支援士:Kさん
児童発達支援士資格を受講したきっかけ
子どもが発達障がいと診断されてから、この子にどのような支援が必要なのかを知りたいと思い、その知識が同じ経験をしている人やこれから経験であろう人の役に立つとさらに良いのではと考え、資格を取得しようと思いました。
発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは
発達障がいと診断されていない時、成長の仕方が他の子とは違っていて、しかも落ち着きがなくおしゃべりで、なにかあるとすぐに泣き、その態度が他人に迷惑をかけているように感じていました。悩みを相談しても家族の理解が得られず、1人でなんとかしなければならない状況が辛かったです。
発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか
育児の先が見通せるようになったことと、子どものことを冷静に見れるようになったことがいい変化でした。
ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?
発達障がいの育児は、親も大変ですが子ども本人が1番大変だと思います。私自身の経験を通して、育児に必要になるのは子どもの声を聞くことができる心のゆとりと客観的な視点だと思いました。心のゆとりや客観的な視点を得る方法は発達障がいについての知識を得ることだと思います。あと、同じ経験をしている人との交流はお互いに癒しをもたらすのではないでしょうか。
発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは
目の前にいる人が何に困っているのかを知ること、そしてその困りを解決してくれる人や施設に繋げてあげることだと感じます。1人で解決できずに苦しむ時間はなるべく短くしてあげたいので。
児童発達支援士:Oさん
児童発達支援士資格を受講したきっかけ
今年の1月に保育士の国家資格を取得することができました。その際、児童発達支援士の案内通知がきてこういう資格とあるんだと初めて知りました。近年ではテレビや家族、身近な知り合いなど色々なところから発達支援を必要とする子どもが増えたと聞くようになり、娘も我が子の成長について言葉が遅いとかじっとできないとか悩んだりもしていましたので、私自身勉強をして詳しく知りたいと思いましたので、この資格を取ってみようと思いました。
発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは
私自身の昔の子育てを振り返りますと、育児書のとおりにはいかず悩んだ記憶があります。月齢に対して首がすわるのも寝返りもお座りもハイハイも歩くのも全て遅く、ごはんも偏食でほとんどたべてくれず、アトピーのように肌も荒れていて心配ばかりでした。なにより辛かったのは、マンションだったので周りのお子さんと比較してしまいつかまり立ちしたよ、とか、ごはんはこれこれを食べるようになったなど他のママの話を聞くのがしんどかったです。
発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか
教えないこと、見守ることが大事と学びましたが、今まで子どもができないことに対して一生懸命一緒に教えながら子育てしてきました。机に向かって宿題ができないときは、習慣づくまで一緒にしたり、明日の用意も一緒にしたり、スイミングで平泳ぎの足がうまくできない、ターンができない、というときは一緒に市民プールに行って練習を手伝ったり何かと手出ししてきたと思います。じっと気長に見守り子どもに考えさせることも大事なんだなと知ることができました。
ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?
自分自身が子育てしているときは心に余裕がなく、とにかく一生懸命で視野が狭くなりがちです。周りと比べてしまうことも仕方のないことですし、気にしなくても良いと言われても気にしてしまいます。その気持ちがとてもよくわかります。なので気持ちがしんどくなったときは、とにかく誰かにその気持ちを話して吐き出して欲しいです。お母さんでもごきょうだいでも親友でも、知り合いがイヤなら市の相談窓口や保健師さんなどに問い合わせても良いとおもいます。1人で考え込まないで欲しいと思います。
発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは
1人1人成長のスピードもできるようになることも違い個人差があると思いますので、個人個人に合った支援を保護者の方々と色々話し合いながらすすめていくことが大事なんだと思います。また、お子さんの支援はもちろんですが、1番身近で1番長い時間を一緒に過ごすご家族の方々の支援も大切だと思いますので悩んでいることや疑問に思っていることなどがあればお話しをお聞きする時間も必要なのかなと思います。信頼関係を築くことが大切だと思います。
【まとめ】発達障害の息子が二次障害で自死・・・
今回も大変有意義なインタビューをありがとうございました。
皆さん様々な経験をされており、どれがも貴重なご意見でした。情報を共有するだけでも救われる方はいます。これからも積極的に発達障害や精神疾患に関する情報を共有してまいります!
最後までご覧頂き有難うございました!

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