【児童発達支援士インタビュー】夫婦で子育てや発達障害に対する考え方が違い孤立・・・

当協会が認定する資格、児童発達支援士または発達障害コミュニケーションサポーターを受講された方にご協力いただいている受講者インタビュー。今回は3名のインタビューをご紹介します。この記事の中からきっと多くの学びを得られると思います。是非ご覧ください。

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児童発達支援士:Mさん

男性へのインタビュー

児童発達支援士資格を受講するきっかけ

現在、小学校6年生になる娘が保育園での集団行動にずれや自宅でのこだわりが目立ってきてこのままではダメだと思い、色々調べて児童相談所や児童神経の専門医に頼り、療育や放課後デイを利用することに。今では徐々に思春期独特の気難しさと発達障害独特のこだわりが目立ち、一度体系的に発達障害について勉強しつみようと思い、またせっかく勉強するのならきちんと勉強したことを他にアピールすることで子育てに困っている方にも手助けをできればと思い資格取得しました。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

知識的なことはインターネットで検索すれば発達障害についてかなりの情報が出てきますが、いざ相談となると身内を含めて中々口に出す事ができず、夫婦でも悩みまた夫婦で子育てに対する考えが違い夫婦喧嘩になるとお互い誰にも相談できず孤立という状態が、就学前にはよくありました。今ではそのころの体験で少々の事は何とかなるかな、と思っていますが娘も大きくなり親の目が届きにくい事も増えてきているので、心配事は次から次へとやってきます。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

思い込みというのか、多分そうだろうなという考えでそれが、色々な統計や客観的な資料に基づいて発達障害を学習することで色々発見があり、自分の誤りに気が付けた事が良かったです。発達障害について世間が目を背けたり、育てにくいという決めつけという忌避感は発達障害についてきちんと理解していないということなんだな、というのを気づきました。これはハンセン病や最近ではコロナについても言える事ですが、よくわからない(理解していない)から避けるという事、啓発活動は大切だと思いました。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

マスコミの報道でもあるように発達障害のある児童は世間では多いのにも関わらず、つい自分達だけがと悩んでしまっています。周囲の無理解や無関心からというのと、当事者自身が訴えずらい環境があるというのはあります。確定診断は急がなくてもよいといい考えもありますが公的サービスを受けるには確定診断があるのとないのとでは大違いなので、私はシグナルを感じた時から保育士や経験の豊富な保育士に助言をもらい小児科神経専門医の診断を受けることをすすめます。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

子どもが幼児の時にはなんとかなると思い先延ばししてしまいそうになりますが、うちの場合は早期療育を取り組んだ事と就学時も特別支援学級だったため学校でも少人数で伸び伸び成長してくれした。自宅では勉強しない娘にどうしよかと悩む主治医に娘さんは学校や療育でがんばっているんだから家では息抜きさせてあげてください。と言われました。娘も平日は学校で頑張っていると思うと息抜きもいいかな、と思いました。娘も1人の人間として頑張っていると認めること、受け入れことが家族や家庭では重要だと思います。

児童発達支援士:Iさん

男性へのインタビュー

児童発達支援士資格を受講するきっかけ

学習塾教師をしており、発達障がいを持っている生徒も一部見受けられるため、どのように接していけばよいかわかると思ったから発達障がいを持っていない生徒にも使えることが多くてとてもよかった。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

指示が守れない、前にやったことをすぐ忘れてしまうなど。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

発達障がいだからといって特別扱いするのではなく、普通に接すればよい。ただ他の子よりサポートは多くしていかないと自己肯定感が下がりやすくなってしまう。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

まずは相手の言うことを聞くこと、そしてすぐに結果を求めないこと。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

褒めることを多くしたり成功体験を沢山積ませたりして自己肯定感を高めさせることが1番大事だと思う。

児童発達支援士:Sさん

児童発達支援士資格を受講するきっかけ

18歳の自閉症スペクトラム、ADHD傾向ありからの二次障害になった男の子と13歳(中1)の支援学校に通う中度発達遅滞、自閉症スペクトラムの男の子の2人の発達障害をもつ子の母です。現在、放課後まなび教室でスタッフをしており6月末から総合育成教育支援で京都市の小学校に行く事が決まってます。上の子の事ですが小6から不登校… 学校に行かなかったのでは無く他害や自傷が酷くなり私が行かさなくしました。小学生の子ども達と関わってるのでうちの子のような子を1人でも少なく出来るようにと受講しました。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

上の子と下の子は6年 離れてるのですが上の子の他害が酷くなってきた時期が まだ下の子は保育園でした。上の子は暴れ出すと下の子に向かっていくようになりました。下の子はお兄ちゃんがイライラして大声を出すと固まり動けなくなりました。小学校にあがり地域の小学校の育成学級に行ったのですが、先生に怒られるとフラッシュバックになり下の子も学校に行けなくなりました。支援学校に変わった今も行ったり行かなかったりです。辛いとか大変とは思わないですが歯痒さはあります。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

ASDはうちの子どもがそうなので多少の知識はありました。小学校で子どもを見る機会があるのですが子ども達に対する関わりなどを見直す機会になりました。ADHDの児童の友だちとの関わりやLDの児童の宿題のやり方なども その子に合わせて少しずつですが出来るように配慮していってます。コミニュケーションは障害の有無に関わらず低学年の子は自分の好きな事を喋りがちなので、話を聞く事を覚えてもらってます。高学年になると出来ない事があると標的にされる事があるのですが誰にでも言う事で標的にされないメリットがありました。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

現在進行形で二次障害の症状がある子を育ててるので、アドバイスなど出来る事は無いに等しいと思うのですが…。二次障害の子を長く育ててきて思う事は9歳、10歳の壁と言われる年齢からの思春期を育てられてる親御さんは本当に不安ばかりだと思います。特性ばかりが目立ってしまいますが、そんな時こそ寄り添う事をしてあげて欲しいです。原因があり、きっかけがあります。上手く伝えられない子どももいます。思春期は いつか終わります。親御さんも大変だけど子どもも辛い時です。一緒に乗り越えて欲しいと思います。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

まずは懐いてもらう事!が1番大切だと思います。やりすぎもいけないし、やり無さすぎもいけないしその子、その子によって 何がピッタリなのかを見極めるのにも情報を提供してもらうのも大切だしもちろん、その子を見るのも大切だと思います。そこから支援が始められるのだと思います。発達障害の知識を持つのは当たり前として知識ばかりで頭でっかちにならないように心がけて子どもの気持ちに寄り添うようにしていくのが大切だと思います。

【まとめ】夫婦で子育てや発達障害に対する考え方が違い孤立・・・

今回も貴重なインタビューをありがとうございました。

ここでご紹介している受講者は、当協会の認定支援士にお申込みいただいている方となります。資格の学習だけにとどまらず、さらなる知識の獲得や支援活動を積極的に行っていらっしゃる方々です。その意識の高さには頭が下がります。今後も共に支援の輪を拡大していきましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました!

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