第十三回 児童発達支援士 意見交換会の実施報告

9月10日に開催された意見交換会の実施報告をさせて頂きます。今回もとても有意義な時間となりました。皆様ありがとうございました。ここで紹介している内容が皆様のお役に立てば幸いです。

意見交換会議事録

ここからは今回の意見交換会の質疑応答時に、実際にお話のあった内容をご紹介していきます。お客様の言葉をほぼそのままの表現で紹介させていただきます。(個人情報保護のため一部表現を変えている箇所がございます)

質問者

私の次男も小学校のうちはまったくノートが取れず、黒板の板書もできず、ノートも鏡文字でした。誤字脱字について学校の先生などはどんな話をされているのか。息子の時はノートに書くこと自体をやめてしまったので、学校生活の中で他の方法が試したりしているのかお聞きしたいです。

回答者A様:子どもが1年生の時に「ノートの書き取りが少し遅いです」と言われたので夏休み中に教科書の書き写しを親子で一緒に練習したりしまして、書いたものを見直したりしています。今は3年生で誤字脱字もあまり問題視されていないのか先生からご指摘されることはありません。ですが私が連絡帳やノートを見たりすると誤字脱字がかなりあります。実際どのくらいの頻度で誤字脱字があると専用の訓練が必要になるのか、誤字脱字があるのは発達途上中なので気にしすぎなくてもいいのか、明確な基準が分からないため私が個人的に不安に思っています。

回答者B様:私の次男の話なのですが、現在中学1年生で誤字脱字どころかノートが取れない状態です。私が試した方法なのですが、小さなノートに書くのではなく大きなホワイトボードに大きく1つの文字を書くことをしました。文字としての認識が難しかったので、1文字ずつ書いてみてできたら誉めるのを繰り返していました。その後タブレットで学習していたのですが、今はレポートを半分程度書けるようになりました。


質問者

皆さんに質問です。長女が小学校2年生で次女が4歳なのですが、最近本人もあれ?って思うようなことが増えてきて周りの子とちょっと違うのかなという自覚が出てきました。本人にどう自分の特性や特徴について伝えていますか?はっきりと障害名や特性などを伝えるのか、特に何も言わずに過ごしているのかお聞きしたいです。

回答者A様:子どもは発達障害という言葉も嫌がっているような状態なのですが、伝えたいことは冗談混じりのようにですが、本人は本気で繰り返し言っています。本人が傷つかないように、こうしてほしいなと思うことがあれば、色々話をしてみたりしています。

回答者B様:私の息子はASDと診断されていて、他の子どもに比べて想像力が豊かな子どもです。子どもも大分他の子と考え方が違うことに気付いていて、保育園の皆で歌を歌う時間や同じことをする時間が不思議でしょうがないと思っているようで、「どうして皆と同じことをしないといけないんだ、僕は遊びたいのに」と言っています。自分が今したいことと違うことを強要されるのが嫌な性格です。児童発達支援士を受講してからこの性格もいい性格だなと思うようになったのですが、私からは特に発達障害や特性については言っていません。本人は「脳みそが自分と別のことを言っている」と説明してきます。なので、その脳みそと相談して皆と合わせられそうだったら一緒に歌を歌ってみようかと言っています。

司会進行:私は絵本をうまく利用するのも良いのではないかと考えています。絵本の中には、発達障がい児のことをテーマにした絵本がすごくたくさんあります。絵本は障がい児やその親御さん、または健常児だとしてもナチュラルに伝えやすい道具だなと感じています。ADHDの子はこういう思いをしているという具体的なエピソードがあり、LDの特性をもつ普段は活発な男の子が、読み書きができないことが理解を得られず、こういう苦労をしているんだというのがすごくナチュラルに伝わってきます。私の息子が小学校1年生で、ちょっとグレーかなと思うことがあります。主人公が男の子で活発な子の絵本に心を打たれたみたいで何度も読みたいと言ってくることがありました。その他にも色々な特性の本を息子に読み聞かせしているのですが、よく音が聞こえるってすごいことなんだねと言うことがありました。絵本は色んな子どもにアプローチができますし、読んでいる大人のほうもこういう事があるんだ、こういう苦労があるんだと理解しやすい物になっていますので、質問者様の娘さんが持っている特性に近いような絵本が見つかれば、それを読んでみるのも良いのではないでしょうか。また、絵本の感想を聞かなくていいと思います。何か伝わることがあるかもしれないので図書館などに行って探してみるのも良いかと思います。


質問者

子どもの療育のためなどで使っているサービスなどがあれば知りたいです。

回答者A様:私は地方都市に住んでいて、具体的なサービスというものは皆無に等しいのですが、お医者さんでABAのことをかなり詳しい方や、活用法を紹介していただいたりしています。脳を鍛えるために運動がすごく良いので、感覚統合のためにプール療育に通ったりしています。

回答者B様:娘が小さい時から育児に関連した講座やセミナーに参加するようにしていました。その中で頑張りカードを使った支援というものを知りました。頑張りカードというものは、子どもに頑張ってもらいたいもの(逆上がりや運動や習い事など)を目標として掲げます。頑張りカードは頑張ったことを1つ達成するたびにハンコを1個押していき、20個たまったら1枚達成になります。1枚の頑張りカードが達成されたら子どもにご褒美の報酬をあげます。欲しがってた玩具を買ってあげるとか、行きたがってた遊び場に一緒に行くなども最初に一緒に決めておきます。

頑張りカード自体も子どもと一緒にお絵描きなどをして作ったものです。目に見えるような形で一緒に頑張ろうねという形で子どものやる気が向上しました。このカードは幼稚園を卒業するまでに27枚達成しまして、小学3年生の今では苦手なことでも逃げずにコツコツと頑張れるような子どもに成長しました。これをやることで時間はかかってもコツコツ努力すれば実を結び、子どもの自己肯定感も上がり自信がついたように見えます。もちろん子どもによっては向き不向きはあると思います。また、最初は続けることはなかなか難しかったのですが、今でも苦手な運動も頑張りカードを達成した経験でささいなことで逃げず動揺し辛くなったため、頑張ることの大切さを学べて子どもの成長に大変役に立った支援だと思っています。

【まとめ】第十三回 児童発達支援士 意見交換会の実施報告

今回も貴重なご意見を沢山うかがうことができました。ありがとうございました。

「なんだか僕はみんなと違うな」「生きにくいな」と感じている子には絵本を通じて世界を拡げてあげることも有効であることに気づきがあったのではないでしょうか。子どもの世界観というものは家庭と学校くらいしかありません。大人になると会社や様々な集まりがあり「世の中にはいろいろな人がいて、自分にあうところでいきていけばよい」と思うことができるものですが、子どもの世界はとても小さいのです。小さい世界ですから、自分だけ?と感じてしまうことが多くなりがち。そこで絵本を通じて、自分と似た子もいるのか。と共感することができれば、救われる部分もあるのではないでしょうか。是非有効活用してみてください。

最後のお話に出てきた頑張りカードというものも療育に有効ですね。この頑張りカードは「小さな階段」「見える化」をうまく活用した療育です。療育といいましたが、発達障害の特性がない子でも有効活用できると思います。

次回の意見交換会は10/5(水)に実施予定です。招待メールが届いた受講者の皆さん、是非ご参加ください。今後とも宜しくお願いいたします。

発達障がい児支援の人気資格
【公式】児童発達支援士サイトを確認

最新情報をチェックしよう!