療育施設利用に関するアンケート調査結果 ②

当アンケートは一般社団法人 人間力認定協会が認定する児童発達支援士または発達障害コミュニケーションサポーターを受講している方を対象に行ったものです。療育施設を利用されたことのある方86名がご協力下さいました。個人情報がわからない範囲でアンケート結果を一部ご紹介いたします。読みやすさを憂慮し、一部原文を変更している箇所もございます。ご理解ください。

>療育施設利用に関するアンケート調査結果 ①
>療育施設利用に関するアンケート調査結果 ③

療育施設利用に関するアンケート

アンケートの基本情報

  • 児童発達支援士または発達障害コミュニケーションサポーター受講者が対象
  • 有効回答件数、86件
  • 記述式による解答
  • 質問事項は以下6つ
    ①なぜ療育施設を利用することにしたのか?
    ②施設選びで意識したポイントは?
    ③どのような療育が施されましたか?
    ④子どもは積極的に通えましたか?
    ⑤療育に通わせたことでどのような変化がありましたか?
    ⑥療育施設利用を成功に導くうえで大切だと感じたことは?

アンケート結果

②施設選びで意識したポイントは?

※当協会スタッフがよく見られた回答を箇条書きにまとめました※

  • 田舎のため療育施設が限られていて選択は出来なかった
  • 親子療育ができる施設
  • 自宅から便の良い場所
  • 作業療法士・言語聴覚士がいる施設
  • 子どもの特性に合った施設
  • 療育だけでなく学校の勉強も見てくれる施設
  • 施設や職員の雰囲気
  • 体験や見学で子どもが楽しめたかどうか
  • 病院が運営する療育施設
  • 待機がなくすぐに通える施設
  • マンツーマン指導をしてくれる施設

③どのような療育が施されましたか?

10人以上集団指導では、特性が目立つばかりで我慢することが中心になっていたので少人数で対応してくれる療育に変更しました。子ども4~6人に対してスタッフさん3~4人で指導。全身を使う遊びや体操、指先をつかう簡単な創作、おやつタイムなど一斉活動が中心でしたが、一人ひとりのコンディションに合わせて個別対応してくれました。指導の最後には、スタッフさんと親が話す時間があり、振り返りや相談ができました。


少人数の集団指導で、年齢は縦割りでした。同じような特性のある子と、衝突しそうになる場合は、個別にしたりと配慮して下さっていました。室内で出来る運動遊びや様々な課題学習、発表、読み聞かせ、先生と遊ぶ等でした。


発達センターでは5、6人での集団での療育。(何をするのか、例えば?あいさつ?紙芝居?工作?パズル?皆でゲーム?おわりの会)先生は一人に一人ずつ。指先を使ったり、皆の前で発表したり、子ども同士の関わりを持たせる機会も。療育センターでは個別にOTを受ける。月1回1時間程度。輪ゴムを引っ掻けて形を作ったり、お箸を使って穴に綿を詰める、取る作業、間違い探し、パズル、同じ図形を描く、トランポリン等。指先を使う訓練、解らない時に人にどう聞けば良いのか等も学んでいった。また、不正解に対して恐怖心を持っており、そうした事も恐れず、挑戦出来る様に声掛けを行っていた。


初めは、子どもが慣れて落ち着くまで全身運動を主に。その後、作業療法等を受けました。人数6人に対し先生は3人。学期末に知的、精神等の検査を受け、懇談で正しい発達、自分の子の今の発達状態、今後、家で必要な療育の指導のお話を1~2時間かけて聞き、指導計画書を作りました。また、月に1~3回親の勉強会もあり、理解して家での療育を行えるようサポートを受けました。


子ども10人~15人に対して 先生は常時7人以上。通常 集団指導だが個別指導できるお部屋もありその時々で臨機応変。施設に到着後、すぐに学校の宿題を中心にお勉強をして、その後ソーシャルスキルトレーニングを取り入れたゲームや運動を曜日によって変えてある。最後に手を洗っておやつを頂き順次帰る準備をするが、常にSSTを意識して行動させるようにしている


丁寧な個人計画の指導案が組まれていました。言語訓練もあったので、言語訓練の指導案もありました。担任は複数担任でした。年長児クラスでもそうでした。言語訓練では、別室で言語聴覚士と一対一で行っていました。防音室でした。月ごとのイベントもありました。発達障がい児の保育園、幼稚園という感じでした。


児発では、個別療育、月2から3回、1回1時間の親子通園でティーチ中心で担任制。集団療育、週2からはじめて最後は週3で10時から14時。本人のみ。幼稚園が母体なのもありこじんまりとした幼稚園のような雰囲気。相手とのやりとりを丁寧にしてもらったり、野菜を育てたりといろんな経験ができた。毎年担当はつくが、みんなでみてくれている。
放課後デイでは、すべて集団療育。1つめは児発からの雰囲気そのまま。2つめは塾も経営されており、元教員のかたや地域の大学生などもこられている。理科の先生をされていた方がされているので、実験や観察などの体験も取り入れてくれながらみてくれている。3つめは土曜日利用。買い物やSNSの使い方など課外活動も多くそのなかで学んできている。動く時間と静かにする時間がありエリアも分かれている。どこも友人や活動を通し、まつことやルールなど丁寧に関わってくれている。


一コマ60分(支援時間:45分、フィードバック:15分)個別指導と集団指導(集団は子ども最大5名につき、先生最大2名)
個別指導では、親のニーズに合わせて個別指導計画が立てられ、それをもとに支援が行われていた。年少時は数字や色の名前、製作やゲーム、パズル等、年中時は年少時の内容+運筆練習(迷路やひらがな等)、簡単な算数(足し算等)、年長時は年少時・年中時の内容+就学準備…といった内容だった。学年が上がるごとに、机上での学習が増えていったが、たまにトランポリンや簡易的な平均台、ボール投げ等、体を動かす内容も組み込まれていた。
集団指導では、個別指導の内容に加え、子ども同士を意識した活動(ゲーム、共同製作等)が組み込まれていた。


集団、音楽療育(1時間)→数カ月利用で辞めた
集団、運動療育→数カ月利用で辞めた
個別、勉強療育(1時間)→継続中
集団、生活習慣療育→継続中


少人数で6名の4~5歳児が過ごしていました。クラスは2クラスでそれぞれ児童指導員が1人と保育士が1人の計2人体制で毎週カリキュラムを変えながら子どもたちの出来ることや、苦手なことをバランス良く取り入れていました。例えば…ハサミや粘土を使った工作、お菓子作りルールやお約束のあるゲームなどコミュニケーションを大切にした療育でした。

④子どもは積極的に通えましたか?

子どもは療育施設だと全く感じていません。遊びの場だと思って毎回楽しんでいってくれました。


見学に行ったときは一言もしゃべらず ずっと不満そうにしていた。契約に行った日に生徒が全員帰ったあと先生方がおやつを一緒に食べてくださり部屋の中を先生と散策、道具を使って先生と楽しく遊べたことで心を開き一週間後に初めて通所しましたが「もっと行きたい」「友達できた」など、楽しそうでした。お勉強の説明もわかりやすかったらしく一人でできたとプリントを見せてくれました。


保育園に行かなくても良いけど、療育の方には行ってほしいな?ちょっとの時間だけだから行こっか?等の声かけ。月に一度の科学のイベントなどはとても楽しそうでした。未就学児の時は楽しく通えていました。とても施設の雰囲気が良かったですし、息子との相性が非常に良かったです。その分入学してから、別の施設に通っていますが(未就学児までの施設だったため)苦戦しています。


今の所は、まだ2ヶ月程度ですが、楽しかった~と帰って来ます。本人と一緒に見学に行き、行事に参加させて頂いた事で、本人が行きたいと言いました。前の放デイが嫌で、すぐに次の放デイに変われるように急いで手続きして頂きました。


3才の時は発語もなく認知も乏しかったので、言って聞かせることは出来ず。見通しが立つように施設の写真を見せたり、行く前に何かを選ばせる(例えば、靴下を3組ぐらい用意してどれにするか?など)、気分を調整してました。うちの息子は、嫌がりながら逃げるのを追っ掛ける「おっかけっこ」が楽しかったらしく、2、3分もやれば納得するようで、スッと気持ちを切り替えてくれてました。

療育施設利用に関するアンケート調査結果 ②

今回は2つ目の問いから4つ目の問いまでを紹介させていただきました。療育施設の利用についての①と③の記事も公開しておりますので、下記よりご確認ください。

>療育施設利用に関するアンケート調査結果 ①
>療育施設利用に関するアンケート調査結果 ③

このアンケートに協力くださった方は、皆様経験者でございます。まさに今療育を利用しようか考えている方のお役に立つ情報もきっとあると思いますので是非ご覧ください。

アンケートに協力いただいた皆様、本当にありがとうございます。支援を輪を拡げていきましょう!

発達障がい児支援の人気資格
【公式】児童発達支援士サイトを確認

最新情報をチェックしよう!