発達障害のある子どもを育てる家庭にとって、「通常級と支援級どちらを選ぶべきか」は非常に大きな悩みの一つです。
人間力認定協会が開催している意見交換会でも、このテーマはたびたび話題になります。
実際の意見交換会では、
支援級を勧められたときの保護者の葛藤
支援級に通い始めてからの変化
通常級との違い
など、さまざまな経験が共有されています。
この記事では、過去30回以上の意見交換会で出た声をもとに、支援級と通常級を考えるときのポイントを整理します。
支援級を勧められたときの保護者の葛藤
意見交換会では、支援者でもあり保護者でもある方から、次のような声がありました。
「支援員としては保護者の方に『支援級の方が手厚いですよ』とアドバイスしていました。しかし、いざ自分の息子が学校から支援級を勧められたときは、『あれだけ早期介入して支援してきたのにダメだったのか』ととても辛く感じました。」
引用元
https://ninkyou.jp/wp/283/
この発言は、支援の現場に関わる人でも、自分の子どものことになると受け止め方が大きく変わることを示しています。
同じ方は次のようにも語っています。
「支援者として関わるのと、自分の子どものこととして当事者になるのとでは、受け止め方が全く違うということを実感しました。」
引用元
https://ninkyou.jp/wp/283/
支援級に通い始めて変わった保護者の気持ち
一方で、支援級に通い始めてからの変化についても語られています。
「最終的には息子本人が支援級を『すごく楽しい!』と気に入って通ってくれているので、今は気持ちがすっきりしています。」
引用元
https://ninkyou.jp/wp/283/
保護者にとっては葛藤があっても、子ども本人に合う環境かどうかが最も重要であることが分かります。
意見交換会で多かった「学校の悩み」
意見交換会では、学校に関する悩みも多く共有されています。
例えば次のような相談です。
支援級と通常級どちらを選ぶべきか
学校との連携が難しい
学校生活で自信を失ってしまった
- 先生との相性が良くない
発達支援の現場では、学校環境が子どもの自己肯定感に大きく影響すると言われています。
なぜ「支援級か通常級か」で悩むのか
この問題が難しい理由は主に3つあります。
将来への不安
支援級に入ることで進路が狭くなるのではないかという心配。
周囲の目
「特別扱いではないか」と感じてしまう社会的な視線。
親の期待
「できれば通常級で頑張ってほしい」という思い。
これらの要素が重なり、単純な正解がない問題になっています。
環境が合わないと二次障害につながることも
意見交換会では、次のような声も紹介されています。
「不登校気味になっている」「引きこもりの息子がいる」「二次障害でうつ状態になっている」などの相談は非常に多い。
引用元
https://ninkyou.jp/wp/188/
つまり、子どもに合わない環境で無理を続けると、
不登校
二次障害
自己肯定感の低下
につながる可能性があると言われています。
支援級と通常級を判断する3つのポイント
意見交換会での議論から見えてくる判断ポイントは次の3つです。
- 子ども本人が安心できる環境か
- 学習よりも自己肯定感を優先する時期か
- 学校と家庭が連携できているか
大切なのは、周囲の基準ではなく、子ども本人に合った環境を見つけることです。
FAQ
支援級と通常級はどちらが良いですか?
子どもの特性によって適した環境は異なります。
支援級は少人数で個別支援が受けやすい一方、通常級は多様な友人関係を経験できる環境があります。
支援級に入ると進学に影響しますか?
地域や学校によって異なりますが、支援級から高校進学するケースも多くあります。
重要なのは子どもの成長に合った環境を選ぶことです。
まとめ
支援級か通常級かという問題は、多くの家庭が直面する大きなテーマです。
意見交換会でも、保護者や支援者からさまざまな経験が共有されています。
大切なのは「どちらが正しいか」ではなく、子どもが安心して成長できる環境を見つけることです。
※本記事は、人間力認定協会が開催する意見交換会(35回以上開催)で共有された支援者・保護者の声をもとに整理しています。
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