放課後デイを利用して自分の相談相手を作る|受講者体験談

当協会が認定する資格、児童発達支援士または発達障害コミュニケーションサポーターを受講された方にご協力いただいている受講者インタビューシリーズです。

今回は3名のインタビューをご紹介します。この記事の中からきっと多くの学びを得られると思います。是非ご覧ください。

児童発達支援士:Iさん

男性へのインタビュー

児童発達支援士資格を受講したきっかけ

子供が発達障がいで軽度の知的障害と自閉スペクトラム症です。入学前より言葉の遅れがあり、市役所の支援をうけておりました。小学校の入学当初から支援のクラスでした。しかしながら担任の先生と子供の学習面での方針に乖離が大きく、なかなかこちらの希望も聞いてもらえず不満が残っておりました。中学校も支援クラスでしたが小学校での学習面の遅れが大きく本人も大変苦労しておりました。しかしながら本人も高校への進学希望をしていたこともあり、少しでも本人の心の負担を軽くすることができないかと思い資格を取ろうと思いました。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

子供が伝えたいことを上手く言葉にできないことから本人が悪くなくても周囲に誤解されてしまうことがありました。また、中学校あたりになると学習面などで「もういい」や「わかった。わかった」と勝手な解釈や理解されなくてもいいような発言が増えて本当に本人が伝えたいことをわたしは理解できているのかまた、こちらの伝えたいことをどのように伝えればいいのか悩んでおりました。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

こちらが悩みながら行っているときはこちらもわからないことを伝えて一緒に考えるようになり、高校生になった子供もいろいろと考えてくれるようになったと思います。また、本人がこちらの伝えたいことに腹落ちした際、それを伝えてくれるようになりました。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

昔より、大分、発達障害への支援が増えましたが、本人の辛さは計り知れないことだと思います自分の居場所(居やすい場所)は、世界中の何処かにあるはずですなければ作れば良い生きていればそれだけで良いと思います

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

物事を行う、伝えるにたいして本人・支援者の両方がどこのレベルで腹落ちできるかだと思っているので、現在、私も子供と向き合うときの納得感を大切にしております。

児童発達支援士:Aさん

児童発達支援士資格を受講したきっかけ

きっかけは現在10歳の次男が発達障がいの診断を受けた事です。また、私は子供が好きで、保育士の資格はないですが、子育て支援員の資格を取り、今年から保育園で勤務するようになりました。そこで園児が発達障がいの診断を受けて、療育に通っている事を知ったり、その人数の多さに驚きました。実際に発達障がいの診断を受けた園児の対応には、私の子供に対する経験だけでは難しい事が分かり、より詳しく障害の内容や対応方法を勉強する為に、資格を取ろうと思いました。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

以前は正しい知識がなかったので、次男が発達障がいと診断されたのは、高齢出産だということ、出産時に母乳を飲ませることができなかったこと、育て方が悪かったことだと思いました。現実から目を背け、障がいを認めたくなくて、適切な対応を取ることをせず、知識を得ようとしませんでした。自分が自分ではない気持ちになり、私の心が不安定になり、体調が優れず、さらに育児できなくなる負のループに陥ったことが一番大変でした。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

現実を受け入れ、周りの子供と比べることをやめて、過去の次男から現在の次男まで、どのように、どのくらい成長したかを、客観的に見ることができるようになりました。正しい知識を得ることで、勤務先の園児に適切な対応を心がけることができるようになりました。定型発達の園児と、明らかに発達障がいだと思われる園児、またグレーゾーンの園児もいるので、きっちりと分けることはできませんが、皆と同じようにできないから怒るだけでは不十分で、子供の目の高さで、まずは笑顔で話をすることから始め、徐々に信頼に結びつけたいと思うようになりました。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

自分の経験からですが、発達障がいは先天性の脳の機能障がいで、親のしつけなどは直接の原因ではないということを知り、自分を責めないようにしていただきたいと思います。少しでも発達に不安があるのでしたら、年齢が低いうちから、現実を受け入れ、正しい知識を身に付け、それを療育につなげること、実践することで、子供本人が、これからの長い人生を快適に生きやすくなることができるように、手助けすることが親の役目だと思います。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

自分の気持ちに余裕を持って、正しい知識を身に付け、自分を責めないことが重要です。自分は悪くないです。発達障がいの診断は恥ずかしいことではありません。子供のこれからの人生に大きく作用します。いかに子供の生きづらさを和らげることができるか、過ごしやすい環境を作っていくこと、また放課後等デイサービスなど福祉を利用することで、専門の職員を頼りにしたり、自分の相談相手を作ったりして、たまには息抜きも必要だと思います。

児童発達支援士:Kさん

児童発達支援士資格を受講したきっかけ

仕事で放課後等デイサービスに勤めております。日々の仕事に役立つように勉強させていただきました。いろいろなお子さんがいて日々どのように関わったら良いのか考えながら仕事をしてきました。少しでも子どもたちが楽しくのびてくれればと受講しました。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

保護者の理解が中々得られず、言いたいことが伝わらなかったりして子どもの環境が改善されないこと。会うたびに子どもの表情が悪くなってる気がしたとき

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

いろいろな人と話せるようになりました。少しだけですが自信がついたと思います。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

いろんな人と話をしたり、勉強してみたらどうでしょうか?

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

寄り添って、理解してあげることが大切だと思います。ちょうど良い距離感でそばにいて手伝ったり、見守ったりしていけたらと思います。環境を整え、これからを考えて、保護者の方やまわりの人と協力しなかわら支援していけたら良いと思います。少しずつでも楽しく快適に生活できてやりがいがもてたら、一番良いと思いますが悪化しないような配慮も大切だと思います。支援する側も日々勉強したりする必要もあると思います。いろんなことを知って伝えていきたいと思います。

【まとめ】

今回も大変有意義なインタビューをありがとうございました。

皆さん様々な経験をされており、どれがも貴重なご意見でした。情報を共有するだけでも救われる方はいます。これからも積極的に発達障害や精神疾患に関する情報を共有してまいります!

最後までご覧頂き有難うございました!

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