発達障がい児(自閉症・ADHD・学習障害)が伸びるアプローチとは

発達障がい児が伸びる、成長するために必要な親や先生のかかわり方について話をしたいと思います。人によって考え方は様々だから、人の成長の目的や意味もいろいろあっても良さそうな気もしないではありませんが、実はそうではありません。これまで3万人以上の子どもたちの教育に携わり現在は(一社)人間力認定協会 代表理事の私井上が、今回は「発達障がい児(自閉症・ADHD・学習障害)が伸びるアプローチとは」というテーマでお話ししたいと思います。

発達障がい児の健全な成長のために親ができる事

子ども達にとって伸びるとか、健全な成長とはいかなるものでしょうか。育児の目的とは何でしょう。子どもが発達障害であるか否かに関わらず、すべての親御さんが頭を抱えることでしょう。特に日本の親御さんたちは「子ども達に何をしてあげられるか」を常に考えているように思います。

親の役割と子の役割、世界の常識とは

しかし、それは日本の常識であって世界の常識では無いようです。アジアで永年にわたり恵まれない子ども達の支援を行っている認定NPO法人アジアチャイルドサポートの池間代表によると、「親が子どものために何ができるか」と考えている国は世界の3割、そのほかの7割は「子どもが親のために何ができるか」と考えているそうです。少しだけ肩の力を抜いて「子どもの成長とは」「必要な支援とは」どのようなものかを一緒に考えていきましょう。

発達障がい児の育児の目的とは自立させること

育児の目的とは万国共通「肉体的にも精神的にも自立させる」ということに他なりません。それに加え、できたら胸を張って堂々と生きていける子にしてあげたいというのは共通した親の願いではないでしょうか。私がこれまで関わってきた母親たちは例外なくそうでした。

考え方はそれぞれ違うように見えてもとどのつまりは同じなのです。そのために「しっかりと学力を身に付けさせたい」と思う親御さんもいれば、「スポーツを重視する」親御さんもいらっしゃいますがその目的はやはり、子ども達に幸せになってもらいたいと思う親心です。

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親の願いと「すれ違う」子ども達

しかし、すべての子ども供達が必ずしも幸せに、健全に成長しているとは言い切れません。親御さんたちの願いとは裏腹に、悩み、苦しみ、もがき、場合によっては病気になったり、道を踏み外す子も少なくありません。その点においては発達障害(自閉症、ADHD、学習障害)を持つ子とそうでない子の間に違いはありません。

ただし、そのような発達障害を持っている子には、周りの理解や適切な支援が必要です。私たちはどのように関わり、子ども達に対していったいどのような支援をすればいいのでしょうか。誰もが頭を抱えるこの点についてお話をします。

 

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発達障がい児には教育ではなく発育を心がけた支援が必要

本来子どもは発育するものであり、教育するものではありません。教育とは生まれた後に外部から圧力をかけ、何かを強いることです。それに比べ発育とはその子が生来生まれ持ってきた能力を妨げることなく支援することなのです。

私が代表理事を務める協会、「一般社団法人 人間力認定協会」が勧める「児童発達支援士」「発達障害コミュニケーションサポーター」という資格も、このような支援の輪を拡げるために行っている活動の一つです。

コミュニケーション法「マナカルメソッド」で子どもが変わる!

これは私がこれまで3万人以上の子どもたちと関わってきた中で培ってきた発育支援のメソッドです。発達障害に悩む親子に限定したものではなく、すべての親御さんに知っていただきたい知識やアプローチ法です。

特に発達障がい児には「発育」を支援することが大切

私たちは「教育ではなく発育」という観点に立って考える必要があるのです。本来、エデュケーションとは発育という意味であり、教育というのは明治初期の誤訳なのです。それでは発育に必要なこととは何でしょう。自閉症やADHD、学習障害といった発達障がい児の場合は特にこの点をしっかり押さえる事が大切です。

発達障がい、そのありのままを受け入れる

「発育を支援する」とは本人が生まれ持ってきた能力を妨げられることなく、育むことが出来るようにすることです。そのために必要なのは「子どもとは親の意思とは全く関係なくこの世に生を受けたのだ」と理解することです。

みなさんもこれまで「子どもを作る」とか、「子どもはいらない」などという言葉を耳にしたり、口にしたことがあると思いますが現実は違います。あなた自身が生まれることも死ぬことも選べないように、子どもがどのような生を送るのかも親の意思で強いることは不可能なのです。

子どもの個性はその子だけのもの

我が子が発達障がい児であるか否かなど選択できるものではありません。私たちにできることは、ありのままのその子を受け入れ、その子の才能を見出し、それを伸ばすための支援を惜しみなく与えることなのです。

しかし変えられるものがあることも事実であり、その見極めは必要です。

「他の子と同じように」をあきらめる勇気

子どもが幼稚園や小学校に上がると、ついついほかの子と比べてしまうのはみな同じ、ある程度仕方のないことです。比較するなというのも無理な話ですからね。

できるあの子、理想のあの子、そんな親の勝手な思いが子どもの成長の妨げになるかもしれません。その子が発達障がい児ならそのような思い込みはなおさら危険です。親から受け止めてもらえないほど子どもにとってつらいことはありません。

我が子は世界にたった一人だけの貴重な存在なのですから他の子と同じはずがありません。しかし、明治時代に始まった日本の教育制度では子ども達は常に他者との比較にさらされているのも事実です。そのような環境から子どもを守れるのは親御さんしかいません。子ども達の最高の理解者になってあげてください。

結論:発達障がい児(自閉症・ADHD・学習障害)が伸びるアプローチ

親がその子を変えようとするのではなく、その子の特性と能力を見極め、適切なタイミングと言葉で発育を支援していくことです。そうすることでその子の自尊心、自己肯定感はみるみる上がり、放っておいても自ら成長する子に育っていきます。

その子の生まれ持った能力の見極め方って?適切なタイミングって?適切な言葉って?まあまあそう焦らずひとつずつ学んでいきましょう。早く学びたいという人は児童発達支援士講座がお勧めです。

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