【受講者インタビュー】障がい児ではなくても、子育てに悩む保護者は多い

当協会が認定する資格、児童発達支援士または発達障害コミュニケーションサポーターを受講された方にご協力いただいている受講者インタビュー。今回は3名のインタビューをご紹介します。この記事の中からきっと多くの学びを得られると思います。是非ご覧ください。

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Tさんへのインタビュー

児童発達支援士を受講するきっかけ

海外在住です。最近ではこちらに駐在している日本人のご家族で日本人へのサポートがなかなか見つからず困っている方が多いことがわかり、日本語で支援が行えるよう勉強しようと思ったからです。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

情報が限られていることです。特に海外では、日本語にてサポートを受ける機会が殆どありません。英語が苦手と感じる保護者、また、日本人学校に通って英語でコミュニケーションを取れない障がい児は日本に帰国する選択肢しかありません。周りにサポートがいないことが、最も辛いことだと思います。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

発達障害に関する知識は海外の大学で学んでいましたが、今回日本語で勉強することで、母語を日本語とする保護者とのコニュニケーションがスムーズになりました。また、日本らしい要素も教材にありましたので、興味深く学ばせてもらいました。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

障がい児と診断がなくても、子どものことで相談できずに悩んでいる保護者は驚くほどたくさんいます。自分から話すことで、相手も心をひらいてくれることもあります。一人でも理解者が増えることで、子どもの支援にも前向きになれると思います。周りにあるサポートグループをフェイスブックで検索してみたり、学校のカウンセラー、海外在住の場合は日本人婦人会などに問い合わせてみると一歩前へ進めると思います。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

大切なのは、自分が支援者と向き合う支援士になるのではなく、支援者とその両親、学校と一緒に同じ方向を向いてサポートしていくことだと感じています。

Iさんへのインタビュー

児童発達支援士を受講するきっかけ

息子の発達障害で色々調べていく中、自分達家族や世間の理解のなさに、先行きの見えない不安を感じました。まず自ら知る事が何より大事だと思い今回勉強をし資格を取りました。今まで知識のなさから息子にはかわいそうな事をしてきたととても後悔しています。自分達のような思いをしている家族はもっとたくさんいるでしょうから、身近なところからの声掛けができればと思います。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

毎日,自分の子育てが悪いから息子に伝わらないと思い自分を責める日々を送っていました。どこにいっても謝ることばかりで、外に出るのも辛くなり、児童館や子育て支援センターから足は遠退き公園にばかり行っていました。息子の事をいつでも可愛いと思っていたかったので、叱る事がとても辛かったです。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

まず、自分を責める事が完全には無くなりませんが少なくなった事です。その事で心に余裕も生まれ以前より増して息子を可愛いと思えるようになりました。ヒントは児童発達支援士のテキストに載っているので、応用で活用させてもらい、とても助けられてます。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

自分が知識のなさからしてきた叱るを誉める・承認するに変えていただきたいです。息子はここを変えて随分と心が落ち着き過ごしやすくなっていると感じてます。後はご家族皆さんで医療と発育両方の療育を是非学んでいってもらいたいです。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

知る事だと思います。知らないと何も始まりませんし、普通日常の知識で進めると負のスパイラルに落ち込んでいくと思います。無知が一番怖いです。なので行動するより先に知る事が大事だと思います。勉強ができた私達は知った事を周囲に知らせていかないといけないと思います。

Sさんへのインタビュー

児童発達支援士を受講するきっかけ

子ども二人が自閉症で、子ども達のことを知り、子ども達の生きづらさ、母として何をしてあげたら良いのかを理解したいと思ったからです。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

癇癪が多いお兄ちゃんには、よく蹴られたり叩かれたりしました。蹴られたり叩かれたりするのが嫌ではなく、こんなことまでしないと訴えられない、お兄ちゃんが可哀想で仕方ありませんでした。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

心に余裕ができました。子ども達の「無理」は私には、わからないけど、この子ではなく、脳がそう考えたから仕方ないと思えるようになってきました。そう思って、子ども達と接すると癇癪は減ってきて、叩かれたり蹴られたりすることはなくなりました。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

私は発達障がいの子も定型発達の子も育てるのは、どちらも大変だと思っています。発達障がいの子だから、育てるのが大変というのは、関わり方を知らないからだと思います。関わり方がわかれば大丈夫と伝えたいです。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

その子の良いところ、本人が困っているところ、好きなことなどをよく知ることだと思います。そして、好きなことを一緒に楽しむことで心が落ち着いて、自閉症であっても、心が繋がっているなと思います。

【まとめ】障がい児ではなくても、子育てに悩む保護者は多い

今回も貴重なインタビューをありがとうございました。

皆様、仰られていることは「学ぶことで心のゆとりが出来た」ということです。その結果、子どもに対しての接し方が変わり、子どもの癇癪がやわらいだりと変化が見られらというものです。何かを学ぶときに革命的な何かを求めている方もいるかもしれません。「○○をすれば解決!」というものです。最近ではyoutubeなどでそういったタイトルをよく目にするので、このようなものを求める気持ちもよくわかります。しかし、実際にそう簡単にはいきません。相手は日々変わっているからです。そういった意味で「学ぶことで心のゆとりが出来た」と感じて頂けていることは当協会としては狙い通りなので嬉しく思います。地道な一歩かもしれませんが、学ぶという一歩目を踏み出すことがとても大切だと言えるでしょう。今後も皆様にご満足いただけるよう活動をしていきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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