【児童発達支援士インタビュー】子ども二人と私自身も発達障害と判明・・

当協会が認定する資格、児童発達支援士または発達障害コミュニケーションサポーターを受講された方にご協力いただいている受講者インタビュー。今回は3名のインタビューをご紹介します。この記事の中からきっと多くの学びを得られると思います。是非ご覧ください。

児童発達支援士:Mさん

児童発達支援士資格を受講するきっかけ

子供4人の母親です。4人の内、長男と次男が発達障がいを持っています。

4人目を産んだ後に自分自身も発達障がいがある事を知りました。

長男の時は初めての子育てって事、障がいもあり凄く悩みながら自分が鬱になったり本当に辛かったです。ですが、誰に相談して良いのか分からず1人で苦しい状況を乗り越えて、4人目を産んで4人目の次男も発達障がいがある事がわかり、その時に初めて相談員がいて利用出来る事を知り色々と助けてもらい長男の時と全然違う環境で子育てをする事が出来、自分も凄く精神的にも楽になりました。

そして、自分の特性と向き合う事で身の回りの苦手を克服する事も出来、どんどん自分にも自身がもてるようになりました。自分自身が発達障がいを持ってる事で理解できる事もあり、また母親として発達障がい児を持つ親の気持ちも理解出来る事もあり、自分が苦しかったみたいに苦しんでる人がいるなら1人でも力になりたい!と数年前から思うようになりました。理解する事でサポートの仕方も変わりますし、自分自身の特性を理解する事で全く違う世界になること。周りの皆んなが理解してくれたり、個性と認めてくれる事で親御さんが発達障がい児を持っている事も隠さずすむのではないでしょうか。そんな風になるように願いますし、自分も支援の輪を広げていく1人になりたいと思い資格をとりました。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

言ったことを理解してくれなくて、当時はわざとなのかな?と思っていて、どう対応していいかわからず悩みました。

現在も子育て中ですので、今回児童発達支援士と児童発達障がいコミュニケーションサポーターを勉強したことで過去に悩んでた何故?が解けたりなるほど!と勉強になりました。最近は2年生になった次男の子育てにまだまだ奮闘中です。こだわりが強かったり、自分が気にくわない事があると兄弟に暴力をふるってしまうので、その時の対応に困ったりします。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

今やって欲しいことを言っても、後で、今無理、と切り替えが出来ない息子にタイマーと絵カードを利用し、タイマーが鳴ったら絵カードと同じ事をする。と指示しそのやり方で切り替えが出来るようになりました。そして、今までどう対応したらいいか?と長く悩んでいたのですが、勉強した事を試していく事でスムーズに解決したりと悩み考える時間が減っています。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

不可能はありません!私も発達障がい者の当事者ですが、自分を理解する事で生きやすくなりますし、発達障がいを持っていても子育ても出来ます。

また、子供が同じように発達障がいを持っていても療育次第で子供の可能性や能力も向上します。また、何よりも言えるのは小さい時や壁に当たった時は辛かったりシンドイですが必ず乗り越えれます。乗り越えた時は親も子供も必ず成長してレベルアップしてます。だから絶対大丈夫です。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

叱責しすぎない事。自信を持たせてあげる事。何でもチャレンジさせてあげて、些細な経験や成功を積み重ねてあげて自信に繋がるようにする事だと思っています。そして、色んな経験をすることで沢山の情報をつけてほしいと思っています。

児童発達支援士:Mさん

児童発達支援士資格を受講するきっかけ

現在スポーツクラブを運営していています。

年々参加している子どもたちのなかに発達障害をもつ割合が増えてきたように思います。どう接して良いのかわからなかったり、いろいろな相談を受ける機会も増えたので知識を得ようと思いました。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

クラブの入会時に発達障害があるなしはわからないため、実際に練習に参加してもらってから何か違うなと気づくことが多いです。

1対1ではないので指導どころではなくなり収拾がつかなくなってしまったことがあります。知識もないためただただ叱るしかなかったです。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

今までわからなかったこともそうだったんだと納得できた部分が多いです。

知識を得ることで対処法がわかり、穏やかな気持ちで子どもたちに接することができるようになりました。それぞれの個性を活かしながら、子どもたち個々に応じた練習メニューを組み立てることができるようになりました。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

発達障害への正しい知識を深めることが大切かと思います。子どもたちから学ぶことも多くて、この子はこうなんだと決めつけて可能性を奪ってしまってもいけません。1パターンではなくたくさんの症状があるので、自分の考えに固執しない方が良いと思います。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

どうしても子どもたちに対してはなんでも手助けをしてしまいがちになるので、適切なサポートと適度な距離、正しい知識が重要かなと思います。保護者に対しては、自分の子どもが発達障害と認めたくない場合もあったので、どんな相談を受けてもアドバイスできるように常に知識を更新して引き出しを増やしていくことも大切かと思います。

児童発達支援士:Kさん

児童発達支援士資格を受講するきっかけ

子どもと主人が知的障害と発達障害を持っているので、支援の手法や支援制度などについて学びたく思い、また、資格を取得することで障害についての啓蒙をしたり、同じ悩みを持つ人や支援者さんの相談に乗ることができればと考えて、資格の取得にチャレンジすることにしました。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

子どもに障害の判定が出る前の夏休みです。子が言うことを聞いてくれないので危なくて家から出ることもままならず、発語がなかったので、親も子もお互いに言いたいことが通じず、毎日イライラしていました。しばしば手を上げたくなるのを我慢したり、時には1日泣いて過ごしていました。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

インターネット等で調べてある程度の知識はあったのですが、それでもまだまだ知らないことがたくさんあって勉強になりました。

特に、色々な発達障害の特性が出る理由が脳にあることがわかってきているというのが私には初耳でした。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

人と話すことが重要だと思います。障害についての相談だけでなく、人と話す行為自体がストレス発散になります。普段家にこもりがちな人は特に、対面でなくても誰かと話すことは自分の心の平静を保つためにもとても有効だと思いました。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

発達障がいを持つ子どもさんはとにかく自分の思いをわかりやすく伝えるのが苦手なので、ひとりひとりとしっかり向き合って考えることが大切だと思います。

個々の特性を理解することは難しいですが、気持ちを寄り添わせることは常に考えていきたいです。

【まとめ】子ども二人と私自身も発達障害と判明・・

今回も貴重なインタビューをありがとうございました。

ここでご紹介している受講者は、当協会の認定支援士にお申込みいただいている方となります。資格の学習だけにとどまらず、さらなる知識の獲得や支援活動を積極的に行っていらっしゃる方々です。その意識の高さには頭が下がります。今後も共に支援の輪を拡大していきましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました!

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