カウンセリングで発達障害の我が子の不登校は解決できない|受講者体験談

当協会が認定する資格、児童発達支援士または発達障害コミュニケーションサポーターを受講された方にご協力いただいている受講者インタビューシリーズです。

今回は3名のインタビューをご紹介します。この記事の中からきっと多くの学びを得られると思います。是非ご覧ください。

児童発達支援士:Nさん

児童発達支援士資格を受講したきっかけ

小学校教員、保育士、幼稚園教諭の資格を生かし、日本と海外含めてこれまで数多くの教育施設で努めてまいりました。これまで出会った子どもたちは、日本だけでなく多いときは38カ国の国籍が集まる学校。国によって発達障害の概念や国の支援、教育の仕方などが異なり、現在は大学教員を務めながら教員養成に携わる中で、「発達障害」という概念、支援の在り方をさらに詳しく学びたいと思い受講を決めました。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

子どもの声にならないSOSを受け止めることができない大人が多いことが最も辛いです。「発達障害」という言葉が先走って、その子自身の発達特性や、育った環境に目を向けずに排除していく・・・そんな現場も見てきました。海外勤務経験から、日本の支援の在り方、「発達障害」に対する考え方に疑問も抱いており、辛いなと感じる場面は多々あります。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

年齢によって異なりますが、「発達障害」とは「〇〇だ」という答えがないものだと思っております。その子の個性・特性・養育環境を踏まえたうえで、困りを抱えている状況を分析して支援方法を実践していくことが大切だなと現場経験から実感してきましたが、海外勤務を終え、教員養成の立場になってからは日本における発達支援の概念や支援の方法をより詳しく知り、認知度を広めたいという思いが強くなっています。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

正解がないのが教育、保育です。発達障害に関しても同じだと思います。まずは正しい知識を身に着けたうえで対応を!とよく言われますが、私はその子一人ひとりの特性や養育環境を知る、そして親身に寄り添うことができてこそ支援につながる、支援の基盤ができると考えます。アドバイスを簡単に言葉にすることはできませんが、子どもに安心感を与えられるような大人、周りの環境がそのようになるようになることが一番かなと思います。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

まずは、傾聴!声にならないSOSや思いを受け止める、聞こうとする、知ろうとすることが大切だと思います。困りを抱えていること、混乱する場面、生きにくいなと感じる状況などに直面した時は、その子が伝えようとしているSOSを様々な角度から、さまざまな視野をもって推測し支援を考える。大変だから排除する、中止するのではなく、思いを受け止めること、そして環境を変えることがその子の安心感につながります。ここが一番大切だと思っています。

児童発達支援士:Kさん

児童発達支援士資格を受講したきっかけ

子どもに発達障がいがあり、子育てする中でどういうやり方が良いのか勉強していく中で同じ悩みを抱えている保護者の方の力になりたい。そして、苦しんでいる子どもたちの力になりたいと思いました。知識があっても自信を持って活動出来ないもどかしさもあり、資格を取ることで自信にもなり、周りからも認めてもらえることでやりがいも感じます。これからどんどん必要とされる知識をしっかり勉強できるので、受講することに迷いはありませんでした。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

敏感な子どもの気持ちを理解してあげることが出来ないということが1番苦しかったです。一つ一つ、時間をかけて丁寧に接していくこと、継続することの大切さがわかりました。何かが出来たり、解決したりするまでに道のりが長いのでイライラしてしまったり、八つ当たりしてしまったり。本人も苦しんでいるのにと思うと、反省してばかりの毎日です。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

資格を活かせる仕事がしたくなり、現在就活中です。我が子だけで、仕事としての経験がないため苦戦していますが、日々勉強して然るべき時のために備えたいと思っています。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

なぜだろうと落ち込むこともあるだろうけど、1人じゃない。ここには理解してくれる、力になってくれる人たちがいます。たくさん話してたくさん教え合って周りがハッピーになれる環境を作りましょう!

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

受け入れて理解して、協力してあげること。どんなに接するのが大変な子でも、1番辛いのは本人だから、苦しみを取り除いてあげられるようなサポートができるようにすることが大切だと思います。

児童発達支援士:Kさん

児童発達支援士資格を受講したきっかけ

子どもの不登校をきっかけに、いろんな特性の子どもに興味を持つようになりました。スクールカウンセリングを通して、カウンセリングでは、不登校は解決できないこともわかりました。また、発達障害でも支援級なら行ける子どももいれば、理由は分からないけれども行けない子どももいます。我が子は、フリースクールにも行きたがりません。きっと、そういった子どもはほかにもたくさんいると思うんです。そういった子たちと、なんらかの形で触れて、役に立てることがあれば嬉しい、我が子がくれたチャンスかなと思い、勉強を志し、資格を取得しました。

発達障がい児支援をしていて最も辛かったことは

支援に繋がればと、支援の機会がほしいと思って勉強を始めたので、辛かった経験はまだしていません。ただ、子どもが不登校になってすでに1年以上たちます。診療科に行ったこともありますが、不登校の解決にはなりませんでした。学校に行きたいし友達に会いたいけれども、学校は怖い所だそうです。学校に行けるけれど、トラブルをかかえているケースもあれば、そもそも行けないケースもあると思うんです。なぜ行けないのか、漠然とした不安があってどうしても行けない。不登校の当初、不安の理由をなんとか見つけようと(理由が分かれば行けるようになると思っていた)、理由探しにやっきになっていた時が、理由を聞く親、聞かれる子、互いにしんどかったのかなと思います。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

残念ながら、知識をすぐに活かせる機会がないのですが、驚いたのは海外と日本の国語の違いです。読書感想文、ないんだ、と。そこで、不登校の我が子は、家でも勉強、読書をしたがらないのですが、せめて話す力をのばしたいと、私が本を読んで、一章ごとに要約する練習をしています。そしてその際、「そうじゃなくて、こう言った方が」と否定や訂正は入れないように気をつけています。最近、ベネッセがグリムスクールというのを開設していますが、その勉強方針もこれに通じると思います。また、2人目の子が幼稚園児ですが、「なんで?どうして?」とよく聞いてきます。少し前、子どものなぜどうしてに親が答えられることを目的にした本がよく売られていました。そのため、子どもになぜ雨が降るか聞かれたら答えられないといけないなあと思っていました。でも、そうじゃないことが勉強を通してよく分かりました。以降、「それはね」と答えず、「なんでだと思う?」と考えさせることを大事にしています。そうすると、「分からないから聞いてるんでしょ!」と言う時ももちろんありますが、驚くほど考えていて、自分で考えることの大切さを実感しています。

ご自身と似た境遇で悩んでいる方に何かアドバイスはありますか?

不登校は解決してないので、アドバイスなんてできません。ただ、一緒に乗り越えようと思います。学校が全てではない、不登校は無理に行かせない方がいい、今はそういう風潮があるけれど、行けることに越したことはないし、学校という子どもにとっての「社会」に入れるようになれば、そこで少しでも生きやすくなれば、その方がいいに違いない。世間の風潮は、私たち不登校児の親にとってなんの後ろ盾にも味方にもならないよね、だからって救われないよねと言い合いたいね、と伝えたいです。多分、支援級にも普通級にも染まれない、いわゆるグレーゾーンの子どもはたくさんいて、染まれない故に苦しいケースは少なくないと思います。一緒に、前に進んで行きたいですね、と言いたいです。多様性という言葉が一人歩きしているけれど、それは性別だけではない、多様性が本当に受け入れられる社会を一緒に築いていきましょう、と言いたいです。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

発達障がい児とは言え、性格は全く異なり、支援のアプローチも異なると思います。だからこそ、メラビアンの法則、アドバイスを与えるよりも安心感を与えられること、支援する側の態度が大切だと思います。あとは、直接的な支援ではありませんが、親が楽であること、子育てが辛くならないことが、最終的に子どもの幸せに繋がるのだと思います。

【まとめ】カウンセリングでは発達障害の我が子の不登校は解決できない・・・

今回も大変有意義なインタビューをありがとうございました。

皆さん様々な経験をされており、どれがも貴重なご意見でした。情報を共有するだけでも救われる方はいます。これからも積極的に発達障害や精神疾患に関する情報を共有してまいります!

最後までご覧頂き有難うございました!

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