【受講者インタビュー】発達障がい児の保護者の心を支援したい

当協会が認定する資格、児童発達支援士もしくは発達障害コミュニケーションサポーターを受講された方にご協力いただいている受講者インタビュー。今回は幼稚園教諭をされていた方からのお話をご紹介します。

インタビューを受けてくださったKさんのご紹介

今回インタビューを受けてくださったのは、Kさんという女性です。Kさんは幼稚園教諭時代に、担任補助という形で子どもたちにかかわってきた方です。

今回のインタビューでは、発達障がい児の保護者の心を支援するということをテーマにお話を頂きました。幼稚園や保育園の先生方がこういった思いで子どもたちと接してくれているということを垣間見ることができると思います。

それではさっそくインタビューを御覧ください。

Kさんへのインタビュー

児童発達支援士を受講するきっかけ

幼稚園教諭時代、担任補助という形でこどもたちと関わることがありました。その中で出会った特性あるこどもたちは、集団生活の中では、時に個別支援が必要となります。補助業務を担う人員がいない場合、担任の負担は大きいものとなり、またそのこども自身にとっても困り感、辛い想いをすることがあるのでは…と感じていました。

保護者の方から相談を受けることもあり、「うちの子は発達障害なのだろうか」「どうのように育てたらよいのかわからない」「どう接したらよいのか…」など、その悩み、戸惑いの声を多く聞きました。そのような経験の中で、こどもたち一人ひとりの支援をすることはもちろんですが、こどもたちを育てるために、一生懸命がんばっている保護者の方の「心」の支援をしたいという想いが強くなりました。

「保護者の方が安定した気持ちで、笑顔で我が子と過ごすことができる」

そのための支援をしていきたいと思い、それには知識、経験を深める必要性があることを感じて、受講のテキストを手に取りました。

発達障がい児支援をしていて最も大変だと感じることは

現在は公立小学校の特別支援教室にて専門員という立場で仕事をしています。

以前も今も変わらず「難しい」と感じているのは、学校や園という集団生活の中では、どうしても「みんなと同じ行動」を求められるということ。「全体のペースを乱さず、先生の言うことをしっかり聞き、動くことができる子」が「いい子」と見られ、そこから逸れると疎まれる…そんな空気がなんとなくあることを感じます。人と違うことは、どちらかというと「悪」と見られてしまうような…。

「自分らしさを表現していくことの素晴らしさ、大切さ」を、こどもたち、保護者へどのように伝え、実践させていけばよいのかということには、いつも頭を悩ませます。

発達障害に関する知識を習得し何か変わりましたか

今までもずっと大切にしてきましたが、「聞くこと」の重要性を改めて感じています。また「見ること」がとても必要であることも感じました。

「話をよく聞き、行動をよく見て、そしてそれを受けとめる」

そんな当たり前のことを、以前よりも余裕を持って行えるようになってきたかなと思います。知識の深堀ができたことで、慌てることが少なくなってきたように感じています。

発達障がい児の支援を行う上で大切だと感じていることは

こどもの様子をよく観察しながら、無理なく進めることが大切だと思っています。一人ひとりが違う人格であることを意識し、それぞれに合った支援の方法を考えなければいけません。「誰かと同じ」はないものと思います。

また、保護者の方と家庭や学校等の様子を共有し合いながら支援を進めることができれば、双方の安心感も増すように感じます。

気持ちに寄り添った支援、対応を心がけ、こどもたちと一緒に笑い、楽しみながら活動していくことができればうれしいです。

感想:とても大切な保護者のメンタルケア

素晴らしいお話をありがとうございました。今現在幼稚園教諭や小学校の教諭をされている方で同じような想いを抱いている方も多いのではないでしょうか。協会の資格受講者をみても、先生方の受講がかなり増えている印象です。この傾向はとても良いことで、保護者の皆様にとっても大変心強いことだと言えるでしょう。

私はこの受講者のインタビューから次のようなことを感じました。

「支援にウルトラCはない、シンプルなことを理解したうえで、実践できているかが大切である」

インタビューの中で「話をよく聞き、行動をよく見て、そしてそれを受けとめる」というお言葉がありました。まさしくその通りです。このことは発達障がい児であろうが、定型発達児であろうが変わりません。もっというと子どもか大人かという事も関係ないでしょう。対人関係を築くうえで、観察、聴く、受け止めるという3つはとても大切な要素だと思います。発達障がい児支援を行う時に、日々の大変さを少しでも楽にしたいという想いから、「画期的な方法」を探してしまう方がいらっしゃいます。画期的な方法はあるかもしれませんし、ないかもしれません。ただ一つ言えるのは誰にでも100%有効な画期的方法などないという事です。うまくいく子もいればそうでない子もいる。それなのに「画期的な方法」だけを探し求める支援の姿勢は、結果的に支援者と当事者を苦しめることに繋がってしまいます。

そうではなく、この方が仰るように観察する、聴く、受け止めるという点をまずは見返していく。そのうえで様々な方法論を試していくという順序が良いのではないでしょうか。

>>【受講者インタビュー】支援者である母親が毎日笑顔で育児を楽しむ!

【まとめ】発達障がい児の保護者の心を支援したい

今回も受講者のインタビューから沢山の学びや気づきを得ることができました。不思議なもので私どもの想いに近い感覚を持った方が数多く受講されているのだなといつも感じます。

今後もブログ、インスタ、ツイッター、公式サイトなどで様々な情報を発信してまいります。支援の輪を拡げる活動を積極的に行いますので、是非応援を御願いします。

当協会では講演会の講師としてのお仕事も受け付けておりますので、講演会などを予定されている方がいらっしゃいましたら是非ご検討ください。

最後までご覧頂き有難うございました。

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